愛、改めてアイから衝撃的な宣言と共にキスをされて早3日。あの日以降、まだ一度もアイとは会ってはない。というか、こっちが一方的に少し避けてるってのもあるかもしれない。
「流石にこのままってわけにもいかないよね………」
彼女の顔を見るたびに頬が熱くなるのを自分で感じられるほどには毎度意識してしまう。そのせいか、この3日間中に彼女は何度も親に連れられ我が家に訪れたが、僕は一度も顔を合わせていない。トイレに行く時に彼女の横側少し見かけた程度である。
正直、前世で碌な女性関係を築いてこなかったためどうしたらいいかわからず困っているって言うのが今の現状である。それに加えて、彼女を見るとついついあのキスを思い出して、とても会話のできる雰囲気にはなれないのだ。
僕は前世の記憶を完全に覚えているわけではない。友人関係も詳しいとこまではわからないし、死因も一切わかっていない。思い出そうとしても頭が痛くなるだけ。
ただ、その限られた記憶の中で女子と話した記憶は本当に数えられる程度。そのせいか、僕の女性耐性はどんでもなく低いのだ………。
「ん〜……、今日もまたアイが家に来るんだよなぁ」
「………頑張ってはみるか」
流石にこのまま彼女を避け続けるのは僕にとっても、彼女にとっても良いとは言えない。しょうがない、ここは腹を括って彼女に話しかけてみようと思う。
「レー君!アイちゃん来たよ〜!!!」
「部屋に篭ってばっかじゃなく、ちょっとは相手になってあげなさいな!!」
……母さんの俺を呼ぶ声が聞こえる。アイが来たのか。
「今行くーー!」
リビングに来たら、ソファでくつろぐアイを発見。
……にしてもこいつ本当に可愛いな。
「あっ!レー君だ!!」
そう言うと彼女は、ぱあっと笑顔の花を咲かせてこちらに走ってくる。
「……っ!」
思いっきり抱きつかれた。それどころめっちゃ匂い嗅がれている気がする。
「すぅ〜…………はぁぁ……」
ふっつーに嗅いでるわこれ。
正直、彼女がどうしてここまで僕に懐いたのか理解ができない。彼女の人柄等は多少ではあるものの、前世で知ってはいた。それどころ今世で今の彼女と接していくうちに知らないとこも知ることができた。
だけど、彼女を受け止めただけでここまで好かれることがあるだろうか?
「……なぁ、部屋に行かないか?」
「………!!」
「行く!!行く!!行くよ!!!!」
「何回言うのさ……」
こんなやりとりをしたあと、俺たちは俺の部屋へと向かう。
………俺?
僕の部屋に着いた彼女は真っ先に僕のベッドにダイブした。
「もうっ!布団グッチャグチャになるからやめてよぉ……」
「あ……ごめん」
「ん……許す」
流石に怒られると思ったのか、先ほどの彼女と比べるとだいぶしおらしく見える。
今なら、聞くチャンスかもしれない。聞いてみるか。
「アイさ、少し聞きたいことあるんだけどいい?」
「ん〜?なあに?」
「なんでアイってそんなに僕を………その……好きでいてくれるって言うか…その………えと…」
「あー、何が言いたいかわかるよ?」
「その答えはねー、私もわかんない⭐︎」
「……は?」
彼女の言葉の意味がわからない。自分もわからないってどう言うことだよ。
「あの時、私を受け入れてくれた君が」
「愛を贈るって言ってくれた君を見て」
「何故か君のことが頭から離れなくなったんだよね」
「ほら私ってさ?恋愛と呼べる恋愛なんてしたことないし」
「愛だって死ぬ間際に子供達に本物の愛を伝えることができただけで、まだまだ全然本物の愛を伝えることができないんだよね」
「ただ……あの時」
「この人と愛を見つけたい」
「って思っちゃったんだ」
「………なんだろうね」
「多分、レー君の言うとおり私は恋愛経験皆無だからチョロインだったんだろうね」
「のくせして、まだ愛を本物だって言いきれない」
「だから私は、本物だって言いきれる愛を見つけたいんだ」
「他でもない君と」
「……………/////」
「それにあれ以降私の頭の中は君に対してでいっぱいなんだ」
「これが好きって感覚なんだね」
「ここまで分かっているのに、私はまだ本物だって言いきれない」
「いつか心からの愛を」
「正真正銘本物の愛を」
「君に伝えたいんだ」
「………ダメかな?」
……ダメなわけないけども。それを口にするのが難しい。やっぱり恥ずかしいんだよ。彼女のことは僕だって少なからず想ってはいる。けど、それが恋かって言われると僕にはわからない。前世でも記憶にある限り恋愛をしたことがない。だからこんなにも戸惑っていたのかもしれない。
やはり、彼女をここまでしたのは僕だ。だから彼女にはしっかり応えないと……。
「…‥ダメなわけないよ」
「ほんと!?……じゃあ、好きだよ!!」
「いやダメじゃないって言ったけど、急すぎない!?!?」
「本物の好きって気持ちを伝えれるようになりたいの!それぐらい君が好きなんだよ!!」
「なんとなくだけどわかる気がするんだー。他の誰よりも君を好きになることが一番幸せなんだって」
「………ぁ……ぃ…//」
「だから、毎日愛を伝えるね、いつかそれが胸を張って本物だよって自信満々で言えるように」
「いつかこの気持ちを、本物だって確信もって言えるようことを願って」
「レー君、好きだよ」
「……………わかったから!!もうやめてよ//////!?!?」
「僕だって恋愛とか愛とかよくわかってないんだよ!?!?だけどなんかめっちゃ恥ずかしいんだが!?だがぁ!?!?」
いやどうしても顔が熱くなるし、胸の動悸が止まらない。なんだこれわからない。これが好きってことなのか。やばい顔が見れない。……あれ?アイってこんなに可愛かったっけ。いや元々可愛くはあるけども……。ダメだ俺。アイのこと意識しすぎて変な思考回路になってやがる……。てか恥ずかしすぎて死ぬんだが!?
「レー君も愛がわからないなら、私がレー君に愛を教えてあげるのありかもしれないかも?」
「……なんでさ?」
「私が君に愛を教えてあげたいから!!!」
………敵わないなぁ、ほんと。
この作品の主人公は零君です。この作品の主人公は零です。大事なことなので2回言いました。主人公についてはこっからどんどん明らかになっていくので暖かい目で見守ってあげてください。
………あっ、誤字脱字あれば報告くれると泣いて僕が喜びますのでお願いします!