貴方だけのアイドル⭐︎   作:Sh1ZuKu

9 / 18
 どうしてもシリアス部分が伸びていくぅぅぅぅぅ………。
 でも大丈夫、あと少しすれば学園コメディに変わるはずだから………きっと……!!!

 この話は、8話を読んだあとに読むと考察のしようがいがあるんじゃないかなって思います!!!
 ………まぁ、考察するほどの大それた伏線は張れていないのでほんの少しあれ?これってもしかして……ってなる程度だと思いますけど、8話を読んでから続けて読んでくださると嬉しいです!!!


雨と海

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なぁ、マリンちゃんや』

 

 

 

『あ?なんだ?処されたいか?』

 

 

 

『いや辛辣すぎんか?』

 

 

 

『そんな呼び方するお前が悪いだろ』

 

 

 

『いやそんな呼び方って………マリンもお前の名前じゃねぇかよ』

 

 

 

『………そうだけどさ、普段からそう呼んでこねぇだろお前』

 

 

 

『まぁ……』

 

 

 

『だから、急にそんな呼ばれ方されると普通に鳥肌立つからやめてくれ』

 

 

 

『えぇー?マリン、俺はいい呼び方だと思うんだけどなぁ??』

 

 

 

『………別に悪いって言ったわけじゃない』

 

 

 

『相変わらずのマザコンぶりやなぁ………まぁ、お袋さんから貰った名前をなんだかんだ大事してんならいいじゃねぇか』

 

 

 

『けど、呼ばれんのは違うんだよ………』

 

 

 

『普段通り呼んでくれ…………(ミオ)

 

 

 

『………へいへーい、わーったよ』

 

 

 

『なぁ、アクア』

 

 

 

『ん……?どうした?』

 

 

 

『………本気で後悔はないのか?』

 

 

 

『またそれかよ……………完全にないって言ったら嘘になるな』

 

 

 

『………だったら』

 

 

 

『いいんだよ、これで』

 

 

 

『………そうかい』

 

 

 

『いい加減、全て終わらせたいんだ』

 

 

 

『………妹ちゃんのことはいいのかよ』

 

 

 

『アイツなら上手くやれるさ』

 

 

 

『…‥あの子、お前のこと物凄い探してたんだぞ』

 

 

 

『………あぁ、知ってる』

 

 

 

『ファン1号であるお前をずっとあの子は探してる』

 

 

 

『あの子に会うたびにいっつも聞かれるよ、センセは何処にいるの?ってさ』

 

 

 

『………お前、いつの間に伝えたんだよ』

 

 

 

『………そこまでして、本当に行っちまうのか?』

 

 

 

『あぁ、俺は止まるつもりはない』

 

 

 

『これが俺に出来る唯一の罪の贖い方だから』

 

 

 

『………相変わらず、厨二病拗らせてんな』

 

 

 

『うっせーよバカ』

 

 

 

『………それにあの子には、書き残した手紙に全てを記してきた』

 

 

 

『………手紙?』

 

 

 

『………あぁ』

 

 

 

『俺の全てやお前との関係、そして事の結末』

 

 

 

『………文字通り全てを記してきた』

 

 

 

『………本当は有馬やあかねにも手紙を書き残していこうか迷ったんだがな』

 

 

 

『最後まで迷惑をかけたくなかったんだよ』

 

 

 

『………のくせして妹ちゃんには書き残したくあたり、お前のシスコンは相変わらず健在みたいで俺は少しほっとしたわ』

 

 

 

『妹が可愛いのが悪い』

 

 

 

『いや、急に開き直んな??』

 

 

 

『………それで?最後に行っちまう前に、二度の人生で苦楽を共にした親友に別れの言葉なしかい?』

 

 

 

『………あぁ、そうだな』

 

 

 

『ちゃんとお前には礼を伝えていかないとな』

 

 

 

『………おう、言うてみいや』

 

 

 

『伝えたいことは一つ。最後まで、俺を信じてくれてありがとう』

 

 

 

『………おう』

 

 

 

『正直、お前には数え切れないほど救われた』

 

 

 

『それは(ミオ)にも(レイ)にもだ』

 

 

 

『………あぁ、吾郎センセは昔っから危なっかしいからな』

 

 

 

『俺が支えてやんねぇとすぐやらかしちまう』

 

 

 

『………あぁ、そうだな』

 

 

 

『本当に…………、感謝してるよお前には』

 

 

 

『お前との日々は楽しかった』

 

 

 

『時には、復讐を忘れて本気で楽しんだ時もあった』

 

 

 

『…………本当、お前には助けられたよ』

 

 

 

『………そうかよ』

 

 

 

『もう少しお前と再会するのが早かったら、結末はまた違ったのかもしれないな』

 

 

 

『……そりゃあ、無理だろーな』

 

 

 

『お前は成人済みだが、こちとらまだ5歳児やぞ?』

 

 

 

『……ったく、神様はどうして俺らを同じ時期に生まれさせてくれなかったんだろーな』

 

 

 

『………別に完全に同い歳ってわけじゃなくてもいい、ただもう少し歳が近ければよかったのにな』

 

 

 

『そうしたら俺はきっと、お前をどんなことがあっても救い出してたさ』

 

 

 

『………そっか、ありがとな』

 

 

 

『………それじゃあ、そろそろ行くよ』

 

 

 

『あぁ、逝ってこい』

 

 

 

『……お袋さんによろしくな』

 

 

 

『あぁ、会ったら伝えておくよ』

 

 

 

『お前っていう親友のことをな』

 

 

 

『おう、任せた』

 

 

 

『……にしても、会ってみたかったなお前のお袋さん』

 

 

 

『俺が生まれた頃にはもうとっくに死んじまってるし、前は逆にまだお前のお袋でもなんでもない上にそもそも有名ですらねぇ』

 

 

 

『………一度でいいから会ってみたかったな』

 

 

 

『もしかしたら、いつか会えたりしてな』

 

 

 

『………あぁ、そうかい。言いてぇ意味がわかった』

 

 

 

『確かにそりゃありそうだ』

 

 

 

『だろ?』

 

 

 

『くっくっくっ…………そうだったら最高だよ』

 

 

 

『………じゃあ、今度こそ俺は行くよ』

 

 

 

『………あぁ、今度こそ逝ってこい』

 

 

 

『……………願うことなら、もう二度と戻ってくんな』

 

 

 

『……辛辣だなぁ』

 

 

 

『お前よりはマシだろ』

 

 

 

『………じゃあ』

 

 

 

『………おう』

 

 

 

『………またな』

 

 

 

『…………達者でな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………もし、お前と近い歳で生まれることができたら』

 

 

 

 

 

『…………今度こそ、絶対に救い出す』

 

 

 

 

 

『だから神様、どうか俺にもう一度だけ機会をくれませんか?』

 

 

 

 

 

『…………親友を救う機会を』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………どーせなら、アイツのお袋さんも一緒に生まれたらおもしれーな』

 

 

 

 

 

 

『アイツの驚いた方が想像できておもしれーわw』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────どうか、今度こそアイツを救えますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん…………?」

 

 

 

「僕、いつの間に寝たんだ…………?」

 

 

 

「あ、レー君おはよ!」

 

 

 

「おはよう……」

 

 

 

「………どうかしたの?」

 

 

 

「いや………、僕昨日眠れなくて4階のリビングで確か…………」

 

 

 

「………あ、思い出した」

 

 

 

「そうだ、あの後アイに部屋で待ってるように言われて………」

 

 

 

「私が戻ってきたら、急に抱きついてきてそのまま眠っちゃったんだよねー」

 

 

 

「へっ!?………いやいやいやいや!?!?」

 

 

 

「…………なんも覚えてないんだけど」

 

 

 

「まぁ、いいじゃーん?」

 

 

 

「レー君、可愛かったよ?」

 

 

 

「恥ずかしいからなんか嫌なんだけど!?!?」

 

 

 

「えー??」

 

 

 

「………もう拗ねた」

 

 

 

「え、ごめんってば!?」

 

 

 

「………つーん」

 

 

 

「いや、レー君可愛すぎんか?」

 

 

 

「……………なんかアイがおっさん臭い」

 

 

 

「レー君が可愛いのが悪いの!」

 

 

 

「それより、ご飯食べに行こ?お義母さんが待ってるよ?」

 

 

 

「ん………?今なんかおかしくなかったか?」

 

 

 

「何言ってるの?早く行こっ?」

 

 

 

「………このやり取り前もやったな」

 

 

 

「まぁいいや、ご飯食べに行こっか」

 

 

 

「うんっ!」

 

 

 

「あ、レー君」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

「今日も大好きだよっ!!」

 

 

 

「………///」

 

 

 

「いや、なんか返してよ!?」

 

 

 

「………俺もだよ」ボソッ

 

 

 

「え、今なんて………」

 

 

 

「内緒ですぅー!」

 

 

 

「えぇー!?もう一回言ってよぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな日常がずっと続くといいな。

 

 

 

 

 

 

 大切な人が誰も奪われていなくならない

 

 

 

 

 

 

 こんな日々が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───そんな自分の願いの理由すらも知らずに、僕は今日も彼女(アイ)と笑う。

 

 

 

 

 




 澪って名前の由来は『神様への願いが通じて、降り始めた雨が流れる様子』らしいですね。すごい偶然ですね?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。