【裏社会の悪魔の転生先は、完璧で究極のアイドルの子でした】(本編完結)   作:Woudy

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ギャグ回です。


番外編④

私の名前は星野ルビー。隣で一緒にソファーで寛いでいるマリアのお姉ちゃんだ。

 

小学校がお休みの今日、アクア――せんせは五反田監督の所で役者修行の真っ最中。現在この家にはママと私、そしてマリアの3人がいる。

 

「ママ~! 私も何か手伝った方が良いー?」

「んーん、そんなに難しいものは作らないから大丈夫だよルビー。マリアと一緒にテレビでも見て待ってて~」

「はーい!」

 

ドームライブ成功のご褒美として長期休暇を貰ったママは、久々に手料理を振る舞ってくれる事になった。お手伝いを申し出たけど大丈夫って言われたので、今はこうして可愛い弟と二人、リビングでのんびりと過ごす。

 

『帰ってママのおっぱいでも吸ってろ~!!』

 

丁度ドラマでは小悪党が在り来たりな台詞を吐くシーンが流れていた。

 

「……う、うぅ」

 

そんな時、マリアが突然ぐずり出したのだ。

 

「ど、どうしたのマリア? どこか怪我をしたの? ちょっとお姉ちゃんに見せて頂戴」

 

明らかに震えていて普通じゃない。3年前にママが襲われた後もこんな感じに辛そうで、常に側にいてあげないとそのまま消えてしまうような危うさがあった。

私はマリアの両腕をそっと掴み、身体中を観察しながら努めて優しく語り掛ける。

 

「……にゅう」

「え?」

 

そしてママを呼ぶ為に上げようとした声を、マリアから漏れ出た呟きによって遮られる。泣きながらも何かを伝えようとする弟に私は耳を傾け、復唱を求めた。

 

「何、マリア? もう一度言ってくれる?」

「…………母乳」

 

 

 

 

 

…………………………………………ハイぃ?

 

 

 

 

 

「そう言えばおれ、2回しか母乳飲んでない……」

「え~と……マリア、くん?」

 

一瞬思考が停止した。聞き間違いかと思って再度確認を取ろうとしたけど、その前に我が弟はとんでもない事を口から次々と出してきた。

 

「どうして不味いからって拒否したんだろう……? 母さんの母乳、もっといっぱい飲みたかった……」

「おーい!! 弟よ、しっかりしろー!!」

「あの時母さんを受け入れていたら、こんな事には……」

「待って待って待って!! お姉ちゃん、脳がバグって追い付けないんだけど……!!」

 

さっきのドラマ内の人物が放った台詞に触発されたのか。急におっぱいを飲まなかった事を後悔しながら大粒の涙を流す弟に私は混乱状態。腕をバタバタさせる事しか出来ない。

 

ってか君、一応中身成人男性でしょ!? お母さんの件で沢山辛い目に遭ったのは分かるよ! でも今の発言は色々と不味いんじゃないかなぁ……!?

 

「どうしたのルビー、マリア~?」

「ま、ママ……!!」

 

其処へ現れた救世主。我らが自慢の母が完成した昼食をお盆に乗せてやって来てくれた。

私が事のあらましを説明すると、ママは困った様子でマリアに笑い掛ける。

 

「――そっか。マリアはママのおっぱいが飲みたいんだね?」

「……うん」

 

(うっ……そ、そんな顔で上目遣いは止めてよ……)

 

力なく頷くその顔は寂しそうで涙目で、見た者は強烈な庇護欲をそそられる。何とかして叶えてあげたいと思っちゃう程に。

当人は気付いていないけど、そんな魔性の魅力をマリアは持ち合わせているのだ。

 

「でもごめんね、母乳はもう出ないんだ」

 

そう、母乳が出るのは赤ちゃんが生まれて暫くの間だけ。7年も経てば女性の胸で母乳は作られなくなる。どれだけマリアが強く求めても無理なものは無理なのだ。

 

「そうだよマリア。残念だけど諦めるしか……」

「だからおっぱい吸うだけで我慢してね?」

「ブフゥッ!!?」

 

が、ここでママが斜め上の行動に出る。これには私も吹き出した。

 

「ちょちょちょママママママッ!! 何でそこで胸出す方向に進むの!!?」

「……分かったよ母さん。それで我慢する」

「だからダメだってば色んな意味で!! ママ服下ろして服ーー!!」

「あ、折角だしルビーもおっぱい吸う?」

「ふぁッ!!?」

 

何か私にも飛び火したーーー!!?

 

「私もう7歳だよ!? 流石にそれは恥ずかしいよママ!」

「おれも一緒にするから大丈夫だよお姉ちゃん」

「いや、そういう問題じゃなくてー!」

「……一緒におっぱい吸ってくれないの?」

「そこで泣こうとしないでマリア! めっちゃ断り辛くなっちゃうじゃん!」

「ほら、遠慮しない遠慮しない」

 

最早私に母と弟の暴走を止める術はなかった。

 

「あわわわわ、メロンが一つ、二つ……」

 

せんせぇええええええ、ヘルプミぃいいいいいいいいい!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「どうした、早熟? 手が止まってるぞ?」

 

「何故か凄く損してる気がする、俺」

 

「?」




果たして姉弟は母のおっぱいを吸えたのか。そこはご想像にお任せ致します。


おまけ

メロンパンマン「今誰かメロンパンと!」
香鈴「言ってねーよ空耳だろ手ェ止めんな働け朴念仁」
メロンパンマン「師匠譲りの毒舌攻撃がよく効くぅ!!」

カラス幼女(……仲良いなぁ) モグモグ
カラスs『カァ(うまうま)』
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