アキアカネ   作:三奈木イヴ

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アキアカネの間話です。お知らせと謝罪を後書きに載せます。


間話:ワタシの憧れ

ついに訪れてしまった。

いやあ、怖いね。朝乃さんまで、あの外道鉛筆の虜にされたらって考えると……。

 

瑠美のファンとは言ってたが、その瑠美がペンシルゴンこと天音永遠の大ファンだから、瑠美によって邪教徒へ導かれてしまいそうだ。

 

まあ、紅音も居るから外道に対抗出来る光を放って浄化とかされそうだが……っと噂をすればなんとやら。

 

件名:サプライズ

差出人:鉛筆戦士

宛先:サンラク

本文:今日秋津茜ちゃんの友達が瑠美ちゃんに会うって、この前瑠美ちゃんと撮影で一緒になったときに聞いたから私もサプライズで参戦するよ

 

……は?

 

俺は自分の目を疑った。まさか邪教の教祖自ら邪教徒の勧誘に来るだと?てか、なんで俺の方に?

 

件名:Re:サプライズ

差出人:サンラク

宛先:鉛筆戦士

本文:なんで俺の方に?いつかの公式SNSみたく誤爆でもしたんか?

 

件名:Re:Re:サプライズ

差出人:鉛筆戦士

宛先:サンラク

本文:なわけないでしょうが。あっ、瑠美ちゃんにはまだ言ってないから。君に伝えたのは後々面白くなりそうだからね

 

件名:Re:Re:Re:サプライズ

差出人:サンラク

宛先:鉛筆戦士

本文:おまっ…この外道めが……!

 

件名:Re:Re:Re:Re:サプライズ

差出人:鉛筆戦士

宛先:サンラク

本文:おほほ〜最高の褒め言葉をありがとう!そんじゃ、さっきも言ったけど瑠美ちゃんには内緒でね。

 

「あんの外道鉛筆が……!」

 

さっさと瑠美にこの事リークしようかと思ったが、仮に俺があいつとメールしてる事を言ったら、それはそれで面倒なことになりそうなので黙っておくことにした。まぁ、瑠美の反応も面白そうだし良いや。

とりあえず、アイツらが来たら俺は引っ込んでおくか。

 

* * *

 

「いらっしゃい」

「楽郎さん!お邪魔します」

「お、お邪魔します…」

 

おおう…。朝乃さん見事にガッチガチだな。

 

「大丈夫?」

「ひゃ、ひゃい!大丈夫です!」

 

めっちゃ緊張してるなぁ…。

 

「まぁ、なんだ。別に取って食われるなんて事は無いから落ち着け、リラックスだ」

「そうだよ舞ちゃん!瑠美ちゃんはとても優しい人だから!」

 

紅音も一緒に言った。というか、肝心の瑠美はどこ行ったんだ

 

「おーい瑠美!紅音たち来てんぞ!」

「ここにいるよ」

 

『わぁ!!?』

 

気づいたら俺たちの目の前に瑠美がいた。どっから出てきた!?というか瞬間移動でも習得してんのかこの妹は

 

「お、お前…どっから出てきた」

「瑠美ちゃん…」

「どっからってそりゃ、部屋からだよお兄ちゃん。あっ、紅音久しぶり!」

「はい!お久しぶりです!」

 

そういって、紅音は瑠美に、むぎゅっと抱きついた。

 

「ちょ、ちょっと紅音!お兄ちゃん達の前だから…!!」

「あっ…!ごめん瑠美ちゃん!」

「いつもの事だから気にしてないわよ。」

「とりあえず、置いてけぼりになってるし、私の部屋でお話ししましょうか」

「はい!」

「はっ!?い、良いんですか!?」

 

瑠美からの誘いに、朝乃さんはアタフタしてる。この感じなら紅音も居るし、俺は戻るとするか。

 

* * *

 

side.瑠美の部屋

 

「じゃあ、自己紹介でもしよっか。もう知ってるとは思うけど、陽務瑠美です。一応、陽務楽郎の妹で読モやってます、よろしくね! 朝乃舞ちゃん」

「み゜ゃッ……!!」

 

えっ……今どこから声出したの…⁉︎

 

「ちょ、ちょっと大丈夫⁉︎」

「なんかすごい声でしたけど……」

「だ、大丈夫でしゅ……」

 

なんか…私がトワ様とお話しした時を思い出すな……。まぁ…今も緊張するんだけど

 

「先程は失礼しました…!!」

「大丈夫、気にしないで!」

「では…改めまして 初めまして、朝乃舞と言います。紅音ちゃんとは、同じクラスで仲良くなりました。瑠美さんの事は、中学の時の友達に見せてもらったファッション雑誌で知りました。それからいつも応援してます!」

「あはは、応援してくれてありがとう」

「瑠美ちゃん、私も一緒に応援してるよ!」

「紅音もありがとう!」

 

自分の事を見てくれるファンがこんな身近に居るんだ。これで私も、トワ様に一歩近づけたかな……

 

「ん?」

「ごめん、ちょっと電話に……!?」

 

ピッ

 

『ハロー瑠美ちゃん!天音永遠でーす』

「ひゃっ…ひゃい…トワしゃま……!!」

「え、えと…どうしたんでしょうか…?」

「瑠美ちゃん!?」

『おっ、紅音ちゃんも居るね!お久しぶり!』

「その声は…お久しぶりです!」

『うんうん、それでさ瑠美ちゃん、この前現場が一緒だった時に、紅音ちゃんの友達と会うって言ってたじゃない?』

「は、はい!こちらがその友達です!」

「は、初めまして!紅音ちゃんのクラスメイトの朝乃舞です。以前、瑠美さんと一緒に載っている雑誌買いました!」

『おや?もしかして、舞ちゃんは瑠美ちゃんのファンなのかな?』

「はい!大ファンです!」

『そうかそうか!瑠美ちゃんの身近なところに出来たんだね!』

「と、トワ様…!」

『それでね、私が瑠美ちゃんに連絡した件なんだけどさ、さっきも言ったけど瑠美ちゃんが紅音ちゃんの友達と会うって聞いて、これも何かの縁だと思ったんだよね あれ?お兄さんは?』

「はっ…!?えと、兄なら部屋にいますよ」

『へぇ……? 紅音ちゃん、ちょっと呼んできてもらえる?』

「はい!いってきます!」

「えと、トワ様…何故兄を…?」

『んー?そりゃあ、紅音ちゃんもいる事だし、何よりお兄さんとは仲良くさせてもらってるからね』

「そうでしたか、……そういえば兄とはあれからも…?」

『そうだね〜もう1人の友達とも一緒だよ』

「連れてきました!」

「ちょ、紅音…」

『ふふっ……予想はしてたけど、なんでそこまで素顔を隠したがるんだろうね君は!』

「やっぱりか……ガスマスク付けて良かったぜ…」

「ちょっと、お兄ちゃんなんで格好してるの!せっかくトワ様がいらっしゃるのに!」

「だからこそだよ……」

「あ、あの…先輩…それはなんでしょう……?」

「あー…朝乃さん、ちょっと色々あってな…。」

「そ、そうですか」

『うん、まぁとりあえずそこのガスマスク君の素顔を見れるかと思ったけど』

「カッツォ辺りならそのうちバレるかもな。で、なんで俺まで呼んだんだ?」

『んー?メールでも送ったけど、面白くなりそうだなって』

「メール…?」

「ちょっと、お兄ちゃん?トワ様とメールしてるって一体どういう事…?」

「えっ、えと…それは…」

『瑠美ちゃんや、お兄さんとは時々連絡をする仲だよ』

「ちょっ、おま!」

「へぇ……?お兄ちゃん後でちょっと……」

「えっ、待って、テメ!!」

「る、瑠美ちゃんの雰囲気が変わりました!」

「え、えと…瑠美さん…?」

『おっと…?瑠美ちゃん大丈夫?』

「は、はい!」

「てか、俺呼ばれた意味あったんか……」

「私は楽郎さんが一緒に居るので嬉しいです!」

『うぐぁ……!!』

「トワ様!?」

「えっ?えっ?」

「おお、流石紅音…浄化されてらぁ…。」

「?」

 

* * *

 

side.楽郎

 

「はぁ……。やっと終わったか」

 

あの後は本当に大変だった。

 

鉛筆が電話を切った後、瑠美が朝乃さんにペンシルゴンもとい天音永遠の魅力を語り、邪教徒へ導こうとしたり、それに紅音も巻き込まれかけたり、先の外道鉛筆の一言のせいで俺が瑠美から尋問されたりしてとんでもなく疲れた。

 

まぁ…紅音が居たから良かったな。

 

紅音と出会ってから、結構な時間を一緒に過ごしたけど、とても楽しかった。 さっきのもなんやかんや言って楽しかったけどな。今思えば、今日まで本当にいろんなことがある毎日だった。 幸せというのは、多分こういう日常の事なんだろうな。

 

1年後には俺も大学生となり、カッツォとの件にも応えなければならないし、とにかく頑張らないとな

 

紅音との幸せな日常と今後の事を考えながら、俺はシャンフロの世界へとフルダイブした。




閑話のあとがきにてお話しする予定だったお知らせです。
シャングリラ・フロンティア 隠岐紅音√ を描いた アキアカネシリーズは、閑話を含めて残り3話で完結する予定です。
これは言い訳でしかありませんが 当初は、もう少し伸ばす予定ではありましたが、私のモチベーションが下がり気味であり、このままでは投げっぱなしで未完になる恐れがあったため、このような判断をさせていただきました。申し訳ありません!!

低クオリティの駄文ではありますが、今後ともアキアカネをよろしくお願い致します。

三奈木
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