アキアカネ   作:三奈木イヴ

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アキアカネ第9話 旅する狼達が出会い、そして光が修羅の世界に足を踏み入れ渡る時、その瞳は何を見る。


旅する狼達そして生まれる新たなる修羅

【旅狼】

 

* * *

 

サンラク: オフ会だぁ?何を企んでやがる

 

オイカッツォ: 鉛筆がそんな事提案してくるって事は、絶対ヤバいこと考えてるでしょ

 

鉛筆騎士王: 純粋に面白そうだからって提案したのに、第一声がそれって君たちさぁ…

 

京極: そりゃペンシルゴンだからねぇ…しょうがないよ

 

鉛筆騎士王: 京極ちゃんまで!?本当に深い意味なんて無いって!

 

サンラク: まだカッツォをハメて女装写真集作るから会おうと言われた方が信用出来るわ。あっ、先週花火で爆破された京ティメットさんちーっす!!

 

京極: このっ…!いつか絶対天誅してやるからな!!

 

オイカッツォ: もはや見慣れた光景…っておい!!

 

鉛筆騎士王:京極ちゃんカモにされすぎじゃない?

 

ルスト: いつもと変わらない外道衆のやりとり

 

秋津茜: あの!オフ会というのはなんでしょうか?

 

鉛筆騎士王: ルストちゃんも言うねぇ…

 

オイカッツォ: こっち側に一人追加かな?

 

サンラク: 紅音、オフ会っていうのはな、ネットとかで知り合ったやつらがリアルで会う事だ

 

秋津茜: なるほど!サンラクさんだけでなく、他の方達にも会えるんですね!

 

サンラク: おおぅ…眩しい…

 

モルド: あ、あの…サンラクさん…

 

鉛筆騎士王: サンラク君…何か気づかないかな…?

 

オイカッツォ: そうだよサンラク…? これは中々面白い事になりそうだな

 

サンラク: あん?何がだよお前ら

 

ルスト: 今、秋津茜を紅音って呼んでいた

 

ルスト: それに秋津茜が、サンラクだけでなく皆とも会いたいと言った

 

サンラク: へあ!!?

 

鉛筆騎士王: へぇ…やっぱり君たちのことだったんだぁ…

 

オイカッツォ: ペンシルゴンの言葉の意味はわからないが…。そうかそうか…

 

サンラク: いや、待て…ちょっと待て…

 

京極: いやいや、何を待つんだい?サンラク!こんなに面白そうな事になってるのにさぁ!!

 

モルド: ここぞとばかりに…外道…

 

ルスト: 今更

 

* * *

 

「クッソ…!!」

 

またやっちまったよ…いつかの聖杯デートやった時のチャットもこんなだったけど…!今回に関しては完全にやったよ!おもっくそ紅音の名前出しちゃったよ!

そんでもって、ペンシルゴンの発言はどういう事だ?やっぱり?前の事もあるからそれかもしれないが…何せウチの妹がアイツの邪教徒だからなぁ…。言葉巧みに言いくるめて情報流されたか…?クソがッ…!!あんの外道…!カッツォの野郎は…まさか便秘の時のか…?確かにそっちの道を考えてはいる。だが、まだ確定したわけでは無いだろうが…。そして京極のやつは天誅だ。

 

あの後、俺と紅音の関係を問われ、紅音が、自分の真っ直ぐな気持ちを言った事により、俺と紅音の関係が旅狼に完全にバレた。いやまあ、瑠美が鉛筆の邪教徒な時点でリーチはかかっていたわけなんだが…。

 

まあ、紅音の光属性によって外道共は苦しんでたのでそれは良しとしよう。んで…オフ会か…。

 

オフ会に誰が参加できるかどうかは別に、どこでするかという話になった際、鉛筆の奴が提案した、GGCの打ち上げの後に行った、あの居酒屋チェーンでやる事になった。カッツォ含めほぼ全員成人してないだろうけど、鉛筆居るから大丈夫か。

 

「紅音が行くと言ったから、俺も当然参加するんだが…どうしようかねぇ…」

 

あの店に良い思い出はない…。あの根菜と柑橘に塗れた地獄は記憶の海に沈めたはずなんだが…浮かんできやがったか? それと、顔はそのまま行くのかどうかだ。

 

あの時の俺は、顔隠しの格好のままで行ったが…今回どうしような。

 

サイガさんも参加するとは言っていたが…そうなるとツラが割れてるのは、サイガ-0こと斉賀さんと紅音だけなんだよな…。まぁ…あのカボチャ頭以外で何か無いか探してみるかぁ。

 

* * *

 

そして迎えたオフ会当日

 

俺は、紅音と途中で合流して、集合場所の駅に向かう事にした。

 

ちなみにカボチャとガスマスク以外の頭を探してみたら、なんかのクソゲー特典に付いてきた犬のマスクが出てきたのでそれを持ってきた。

目にハイライト無くて怖いんだよなぁ…。

まあ、あのカボチャ頭よりはマシか。

 

まだ決まったわけじゃないしな。カッツォの奴には。あくまで考えるとしか言ってない。まだ安易に伝えるべきでは無いが、紅音には、そのうち相談する時が来るのかもしれない。

まあ、その時はその時だ。

 

「あっ、楽郎さん!」

 

もうすぐ紅音との待ち合わせ場所に到着するところで、声がした。

 

声の主は、もちろん紅音だ。

 

「おはよう紅音」

「はい!おはようございます!」

「そういえば、その服って瑠美のコーディネートか?」

「はい!瑠美ちゃんに、今日の服を相談したら、選んでくれました!」

「そうか。とっても似合ってるぞ」

「ありがとうございます!」

「あの楽郎さん、その袋に入ってるのは何ですか?」

「ん?ああ、これか。まあ…ちょっとな…」

 

そういや、一応紅音の分も持ってきたけど使うかな?

 

「まぁ、行こうぜ。遅れると鉛筆の奴が何か行ってきそうだし」

「はい!」

 

* * *

 

side鉛筆&鰹

 

「おやぁカッツォ君じゃないか」

「お前が一番乗りか…名前隠し(ノーネーム)

「こらこら、メイクで印象変えてるけど、その名前はバレるとヤバいからさぁ…」

「はいはい、ペンシルゴン」

「ん。それで、他のメンバーはまだみたいだね」

「そうだな。そんでさ、なんでオフ会なんてやろうと考えたんだ?」

 

俺は、目の前の外道にあのチャットの時点で気になっていた事を確認した。

 

「うーん…まぁ、カッツォ君しか居ないしいっか。」

「今回のオフ会を提案したのはね、サンラク君と秋津茜ちゃんの関係に進展があったみたいだし、これは二人に…特に秋津茜ちゃんの方と話してみたいなって」

「とどのつまり、あの二人がくっついた事を良いことに、とことん弄ろうってことだろ?」

「そうとも言う」

「まあ、面白そうだしいいか。俺も丁度、サンラクの奴に用があったしな。」

「へぇ…。もしかして顔隠し(ノーフェイス)関係?」

「ご明察。考えるとは言ってたが、だったら外堀から埋めようってな」

「サンラク君はそっち方面行くんだね。てっきりクソゲーの世界チャンピオンでも目指すもんだと思ってたけど。」

「あり得るな。まあ、俺としてはこっちに来てくれると好都合なんだがな。」

 

鉛筆の目的を確認して、あのクソゲーマーのことを話していると、俺たちの方へ近づく人影が2つ

 

「あ、あの…ペンシルゴンさんでしょうか…?」

「おや?レイちゃんお久しぶり!」

「もう他のメンバー来たのか?」

「そうだよ受け鰹君、サイガ-0ちゃんと…隣の人は?」

「どうもペンシルゴン、それも…オイカッツォさん…?」

「えっと…京極ちゃんです」

「だから僕は、京極(キョウアルティメット)だって」

「こっちでは初めましてだね、京極ちゃん」

「どうも京極さん」

「あっ、そうだ。サンラクのやつはいつ来るんだい?」

「そのうち来ると思うよ。でも、こんなとこで幕末脳出さないでよ…?」

「わかってるって。まぁ…サンラクを見たら、その限りではないけど…」

「やっぱあの魔境に適正ある者は、皆こうなるのかねぇ…」

「ん」

「こ、こんにちは…」

「でか」

「え、」

「…ルスト。それで、ここで良いの?ペンシルゴン」

「あれ!?なんでわかったの!?」

「なんかそれっぽい雰囲気だったから。」

「ルスト…あ、初めましてモルドです」

 

* * *

 

「楽郎さん!もうすぐ着きますね!」

「あ、ああ…そうだな」

 

んじゃ、例のモノ被りますか。

 

「わっ、ワンちゃんです!」

「ああ。まあ、アイツらに顔が割れてないからな。あ、紅音のもあるけどどうする?」

「本当ですか!?では、お借りします!」

「ほい」

 

そうして俺が、紅音に手渡したマスクは…

 

* * *

 

やっべもう全員来ちゃってるよ多分

 

集合場所と思わしき場所を確認すると、斉賀さんの他に、GGCでものすごく見覚えのある外道2人とその他3名知らない顔が居た。まあ、京ティメットとルスモルだろうな。

 

えー…でも行きづらいな…。まあいいや。

 

「紅音、あれだよな?」

「そうですね!」

「だよなぁ…。はあ…。んじゃここからは一旦PNで呼ぼうか」

「はい!」

 

紅音と一緒なら乗り越えられる!いざ鎌倉!

 

「あっはっはっはっはっ!!!!!」

「サンラクはまぁ…わかるとして、秋津茜…?」

「はい!」

「久しぶりだな、カッツォ、ペンシルゴン」

「てか笑いすぎ」

「あはは…!! うん!まあ、自己紹介はお店でやろうか」

 

* * *

 

「じゃあ、自己紹介と行きますか。まず主催の私から」

鉛筆騎士王(アーサーペンシルゴン)でーす。サンラク君、カッツォ君、サイガちゃん以外は、こちらでは初めましてだねぇ」

 

最初にペンシルゴンが自己紹介をした。なんか企んでそうな気がするのは気のせいだろうか。

 

「へい、そこの犬頭、邪気が漏れてるよ」

「何のことだい」

「まあ、いいや。」

 

なんとか乗り切った。

 

「んじゃ、次は俺、オイカッツォだ。まあ、サンラクとペンシルゴン以外は全員初めましてだね。よろしく」

「よっ!ユニーク自発出来ないマン!」

「シャンフロのアバターとリアルの姿は表裏一体の受け顔のカッツォ君!」

 

外道たるモノ煽ってなんぼだ。

 

「おいコラ外道共…お前らの正体、旅狼全員に晒すよ…?」

「おっと失礼した。」

「ごめんね〜カッツォ君」

 

おっと流石に正体を人質に取られちゃどうしようもなくなるな…。特に鉛筆なんてやべーだろ。

 

「まぁ、次行こ次!」

「じゃあ、私たちが」

「私はルスト。よろしく」

「僕はモルドです。皆さん初めまして」

 

次はルスモルのネフホロトッププレイヤーコンビだった。というか、ルストってもしかして…いや、これ以上はやめておこう。

 

「では、次は、私たちから…」

「サンラクさん、ペンシルゴンさんは既に面識がありますが、サイガ-0です。よろしくお願いします」

「僕は京極(キョウアルティメット)だ!サンラクゥ…ここで出会ったが百年

「はいはい、京ティメット、幕末をリアルに持ち出すな。バレたらやべえぞ」

「…そうだね。ここは一旦引いておくよ」

 

うん。京ティメットは京ティメットだったわ。今度天誅しよ。

 

「じゃあ、最後は」

「はい!秋津茜です!サンラクさん以外の皆さん始めまして!!よろしくお願いします!」

 

「ぐぁぁぁ!!!」

「うぉぉぉ!!!」

「うぐぉぉ!!!」

 

上から鉛筆、カッツォ、京極の外道トリオが紅音の光属性に苦しんでいる。やはり闇に堕ちた外道には光属性が効くのか…

 

* * *

 

そんなこんなで、つつがなくオフ会が執り行われた。

 

嘘です。結構アレでした。俺が京ティメットを幕末で爆破した件で煽ったり、鉛筆が俺と紅音の事を問い詰めてきて、カッツォと京極がそれを一緒になって煽ってきたり、そのカッツォを全一ネタで強請ったりなんやかんやでもうめちゃくちゃだった。なお、俺と紅音の仲は完全にバレた。だって鉛筆が瑠美に聞くって言い出したから…。あと紅音が鉛筆の口車に乗せられた。クソっ外道め!純粋な紅音を誘導尋問しやがって…!

 

楽しい時間はあっという間に過ぎるとはよく言ったもので。あっという間にオフ会が終了した。

 

あの時みたいな根菜柑橘地獄は回避したぞ。

 

店の外で解散した後、俺はカッツォに、紅音は鉛筆に呼び止められてた。

 

* * *

 

「んで?どうしたカッツォ」

「ああ。今日はカボチャじゃなかったから、どうしたのかと思ってな」

「ああ?いつもカボチャってわけじゃねえよ。それに秋津茜に相談したほうが良いと思うんだが、まだ確定してないから相談しづらくてな」

「そういうことか。…なあ、サンラク。お前、この道を考えているのか?

「…それは前に答えたはずだが、一応頭の片隅では考えているぞ」

「そうか。考えてるんなら、相談くらいは良いんじゃないか?」

「そういうもんか?」

「まあ、まだ確定してないからっていうのはわかるが、お前がこのまま、秋津茜と付き合い続けるんなら、いつかは言う日が来るだろう?だったらこの道を考えてるって事だけでも相談して、正体がバレないように口止めしとけば良いと思うぞ。」

「んー…まぁそうだな。」

「サンキューカッツォ。そのうち相談してみるわ」

「了解だ。じゃまあ顔隠し ノーフェイスからの電話、電脳大隊 サイバーバタリオン一同、首を長くして待ってるぞ」

「おう」

 

* * *

 

「楽郎さん」

「紅音」

「お話しは大丈夫ですか?」

「こっちは終わったぞ。そっちは?」

「はい!ペンシルゴンさんにファッションの事ならお任せと言われました!」

「ほう…」

 

マジで何を企んでるんだろうな…。まぁ、紅音にそういうアドバイスとかならむしろありがたいが…。

 

「あっ、そうだ紅音」

「はい?」

「オフ会終わって、まだ時間があるならさ、ちょっと行きたいところあるんだけど良いか?」

「はい!大丈夫です!」

「そうか。前に話した、岩巻さんのとこ行こうと思ってるんだ」

「前に言っていた、ゲームショップの人…ですよね?」

「そうそう!実は、紅音に告白されてから、ゲーム買いに行くついでに相談した事があったからさ。せめて報告くらいはな」

「わかりました!私もご一緒します!」

 

* * *

 

「岩巻さーん」

「おっ、陽務君久しぶりー今日はクソゲー?」

「それもありますが、今日はちょっと報告がありまして。」

「報告?もしかして例の?」

「はい。あの後、付き合う事になりました、妹の友人の紅音です」

「初めまして!隠岐紅音と言います!」

「おおう眩しいねぇ…。可愛い子じゃないの〜」

「岩巻さんが相談に乗ってくれて本当に助かりました。ありがとうございます!」

「いや〜二人が幸せになれたんなら私はそれで充分よ〜あっ、でもクソゲーの在庫処理とかたまにしてくれると私としても嬉しいかなぁ」

「そういやそうですね、なんか良さげなやつありますか?」

「さっきあんな事言って申し訳ないけど、今は君が持ってる作品しかないかな…例えばギャラトラとか」

「ああ…。あの虚無ゲーはまぁ…。」

「あの…楽郎さん」

「どうした紅音?」

「でしたら、何かおすすめのゲームを私に教えてもらえませんか?」

「もしも、楽郎さんと一緒にプレイできるゲームだったら一緒にプレイしたいです!」

「なるほど…」

「岩巻さん、ギャラトラ以外でなんかありますかね」

「そうね…。ねぇ楽郎くん、なんとなく、この子にはアレの適性がある気がするんだけど、君はどう思う?」

「え、マジですか。あの修羅の金魚鉢にですか?」

「なんとなくだけどね。まあ、適正が無かったら無かったって事で」

「えぇ…まぁいいか。」

「紅音、このゲームはどうだ?」

「はい!えっと…辻斬り・狂想曲・オンラインですか」

「そうそう。とぉっても楽しいゲームだよ」

 

紅音ならきっと適正があるはずだ…。何があっても挑戦し続ける紅音なら…ねぇ…。

 

「そうなんですか!では買います!」

「お買い上げありがとう。楽郎君との相談ならなんでも乗ってあげるからいつでも来なさい!岩巻さん応援してるから」

「はい!ありがとうございます!」

「ども!また来ます」

「紅音、そのゲームやる為のアドバイスを一つだけ言っておくよ。」

「上空には気をつけて」

「はい?わかりました!」

「んじゃ、帰るか」

「はい!」

 

紅音と俺は、それぞれの帰路についた。紅音が幕末デビューか…。

 

さて、紅音は最初のリスキルをどうやって乗り越えるのだろうか…。




次回、修羅の世界
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