肌を潤してどうするんだ!? 〜フリーターのケアは世界一!?〜   作:RoNty

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初めましてRontyです。
自分の夢をただただ詰め込んだだけの作品ですがどうぞ楽しんでいってください。駄文ですし、ご都合主義も入ると思いますが……


深夜バイトは辛いよ

────2030年 11月 某日 22時 千葉県某所にある、某コンビニ内。

 

品物が並ぶ棚の前でため息を着く男がいる。冴えない容姿の男で目に力は無い。身長も体型も平均的だが、猫背のためやや低く見える。

男の名前は春瀬 度人(はるせ たびと)、二十二歳独身。

 

10代ほどに見える客に呼ばれ軽く溜息をつきながらレジへと向かう。

「10番 2個 レジ袋いらない」

タメ口でタバコの番号とレジ袋の有無を指図され、若干不快には思うがすぐに店員対応に思考が切り替わる。

「年齢確認できる物をお持ちでしょうか?」

 

男は年確されると思わなかったのかやや下打ち気味に保険証を見せてきた。特になんの問題もなく年齢確認も済み、商品を渡し会計を終える。

「ありがとうございましたー」

力のない声で答える。夜のコンビニ勤務に明け暮れ日々を過ごしている。

 

男が居なくなり静かになったコンビニ内で、隣にいた山下が話しかけてきた。

 

「先輩、あの人ほんとに20代でした? 全然20代に見えませんでしたよ!出したのも保険証だったし、顔付きの提示してもらった方が良かったんじゃないんすかね?」

 

「そりゃあそうだけど、態度悪かったしあのまま穏便に済ませた方がいいって思ったんだよ」

 

「甘い!甘いですよ!ああいう所はビシッと言ってやらないと!ここは楽に買えるって舐められますよ!」

「だよな、甘かったな…」

 

少しだるそうに度人は答える。山下は悪いやつでは無いのだが、正義感に溢れた若者でズバッと言ってしまうタイプの人間だった。良くも悪くも度人とは合わず、話すことが気怠げ気味になっていた。

 

「さぁ、作業をさっさとしようか。まだ陳列も終わってないし、トイレも掃除しなきゃな」

話を切りあげささっと仕事に戻る。

 

時刻は0時を回り客足も少なくなってきた。

度人は欠伸とため息が止まらず、時間も相まってより一層目に力がなくなっている。横では山下が客が来ないことをいい事に、日々自慢している彼女とメッセージを交わしている。文句のひとつでも言いたいものの、独身の度人からだと僻みと嫉妬からくるものと思われたくないため、我慢するしかない。

メッセージのやりとりが終わったのか、山下はふとこちらを向き話しかけてくる。

 

「いやぁ、この時間のバイトは彼女不安みたいで…」

 

何かと思ったら自慢のように聞こえる俺大変アピールだった。度人は眉を顰め、またうんざりする自慢を聞かなきゃらなんのかと心の中で愚痴を吐く。

 

「そうか。彼女がいるといるで大変だな。」

ぶっきらぼうに返答するが、山下はお構い無しに(度人からみたら)自慢を続ける。

 

「そうなんすよねぇ〜 束縛激しいタイプ的な?笑 まぁでも可愛いもんですよ笑 先輩は好きな人とか彼女さんとか作る予定ないんすか?」

 

「俺は1人がいいんだよ。しかもフリーターで安定しない中作っても長続きしないだろ…」

 

「とりあえず作ってから考えましょって!笑 案外いいものですよ〜 話しているだけで心が温まる的なね!」

 

「そうか。まぁ俺は適当にふらふらしてるわわ」

 

親にすら言われたくない彼女作りなさいよ等を後輩から指摘され機嫌が悪くなる度人。彼女がいるだけで何故ここまでマウントを取れるのかと心の中で愚痴をこぼす。そんな話を少ししていると、山下はふと何かを思い出したかのように話を切り替えた。

 

「あっ、そういえば先輩が言ってた話どうなったんすか? なんか来月バイトやめて箱庭を目指すみたいな…」

 

「あぁ、その話か。まぁそろそろ金銭も目標額まで達するし、試験の内容も合格出来るかなって思ってな。」

 

「まじすか!? あの試験、お金もかなり掛かるし、高校とかの身体測定みたいな感じで割とキツイって聞きましたよ?」

「まぁなぁ…試験費用は50万位するしお高い免許みたいなもんだな。試験の内容自体はまぁ大丈夫かな。調べた感じそこまで合格のハードルは高くないみたいだし」

 

「いやぁ先輩は凄いっすねぇ〜俺は彼女が探検家なんてさせてくれないっすよ! まぁ、彼女に止められても怖いんでやらないと思うけれどね…笑 でも憧れるっすよね! パークとかスキルとかとにかく男子の好きな物を集めましたみたいな!」

 

「憧れは誰でもするさ。今じゃ箱庭内の配信も盛んだし、人生一発逆転要素もかなり強いからな。俺もそれに憧れたし、1回は経験しときたいなと思ってな」

 

この世界は2年前にガラリと変わった。世界で何個か未確認の塔やら神殿やらが発見された。未確認の塔(ダンジョン)は日本では箱庭と呼ばれ、人類は飽くなき探究心を働かせその箱庭へと足を踏み入れた。

 

 

何でも箱庭の中で敵性生物 ”モンスター”を倒すと自分のステータスを確認できるらしい。

その中には完全に2次元世界のようなものが備わってるという話だ。レベルにスキル、そしてごく一部ではあるがPerk(パーク)という恩恵も存在している。レベルとスキルは誰でも取れるが、パークに関しては完全にランダム。兄弟で発現したりしてることから、何らかの力は働いているようにも見えるが、確率で表すと50万分の1くらいになるらしい。

 

魔法、スキル、パーク、レベル、見たことない資源や武器、不可解な生物や現象…それらを内包し、人間を魅了していく箱庭

 

 

しかし箱庭の数は少なく、戦争の火種になるのでは無いかともっぱら噂されているが定かでは無い。それもそうで、箱庭の数は現在とても少ない。世界各地で6つしか確認されていないからだ。箱庭があるのは、イラン エジプト 中国 アメリカ ギリシャ そして日本だ。歴史や戦争などと関係が深いと学者の中では想定されているようだが、実際のところは謎だ。国によって箱庭の名称は変わる。例えばイランだと『ジッグラト』と歴史になぞった呼称をされている。ダンジョンで一括にした方がわかりやすいと思うのだが、数が少ないので呼称は大事なのだろう。

 

 

そして、箱庭には入場資格というものが存在する。これは年齢だけを区別し、入れるか入れないかを勝手に判別するらしい。仕組みはこれまた謎だ。 15歳未満と60歳以上の生物は何であっても入場することすら出来ないのだ。15歳というのは些か若すぎの気もするが、学者の見解では昔の平均寿命から紐解いたものだろうと話されている。

 

 

日本の箱庭は伊勢神宮にあり、入場の資格を持ったものがくぐると箱庭の内部に入ることが出来る。お陰様でか伊勢周辺はものすごい発展を遂げ、日本の大都市に迫る勢いで成長は加速している。東京からの直通新幹線も建設中という話だ。

 

 

特にパークというのはすごい。同一のものは存在せず、オンリーワンの存在になれるのだから配信などでは憧れの的になっている。パークの種類は多岐にわたり、歌や芸術などのセンスから、戦闘や戦略センス、内政や商売など何のパークでもその分野で一躍有名になることが出来る。

 

 

そして日本には箱庭へ入るための試験が存在する。合格基準は2つ。高校生以下の学童でないこと。そして、政府が認める身体能力の基準を超えていること。 後者のテストが少し癖が強いらしい。握力、持久力、攻撃力、肺活量、性格そして視力などをテストする。それは高校の身体測定のようで、世の中からは疑問が出てる。そんなものでホントに箱庭へ入場する資格をあげていいのかと。それぐらい政府は箱庭への入場をしてほしいのだろう。

 

 

箱庭に出現するモンスターからドロップする ”シェード”というアイテム。 これはどんなエネルギーに使用することが出来、機会の部品にもなるらしい。政府はこれを求めてテストの基準を甘くし、探検家の人数を増やしたいのだとか噂をされている。他にもドロップアイテムは多数存在し、武器やポーションなども少し低い確率ではあるが出てくるみたいだ。 ドロップアイテムは政府預りで、申告すれば買うことは出来るがその殆どを政府が買い取るという決まりになっている。

 

「いや〜パークとかでたら一発逆転っすよ!歴史をなぞったパークから、火を操ったり絵を描いたり! その分野の最高峰へ行けるんすから!」

「パークなんてほとんど出ないだろ…少なくとも50万分の1だしな。そりゃ、出たら最高だけど今ある下位互換のパークとかでても埋まるだけだぞ」

 

「そんな簡単には行かないっすよねぇ〜 こないだもパーク出た!って言ってる人がTeetterに居ましたけど、今いる人の下位互換で速攻消えましたしねぇ笑」

 

「まぁ、世の中運とかみ合いだよ。とりあえず仕事戻るぞ。客も来たしな」

 

「そっすね! あ、いらっしゃいませ〜」

 

とりあえず深夜1時をまわったら客は来ないで欲しい。何故深夜帯の客は威圧的な客が多いのか…そんなことを思いながらバイトに勤しみ、ようやく帰宅の時間になる。

 

「じゃあお疲れ」

 

「先輩もお疲れっす!じゃあ俺さっさと帰って彼女とイチャイチャしてきます!笑 」

 

いつまで彼女を出してくるのか…彼女彼女と自慢されすぎてバイト終わりなのにも関わらず気分は最悪も最悪だ。どれだけ聞いても幸せ自慢はなれるものではない。心の中で悪態をつきながら度人は帰路につき、ささっと帰ることを決めた。さっきコンビニで買ったツナマヨおにぎりを食べ歩きながら一人ボヤいていた。

 

「もうそろそろ念願の100万が貯まる。早く探検家になって、なにか事を成したいな。バイトももうんざりだし、憧れるだけは辛いからな…」

 

度人には憧れがいた。現在でも配信をし続け、数多の視聴者を魅了する探検家。知らぬ人は居ないだろうというある意味で最強と最高を冠するその人。配信ネームは『レイト』。

パークを2つも持ち、神に愛されたと称されている男だ。掲示板では主人公だと持て囃されまくっている。人気の秘密にはレイトの歌にある。本人は『魔性の声』と呼び、その声は多大な魅了の効果を持つらしい。 レイトの歌を聞くと適性レベル以下のモンスターの拘束もできるそのパークは、人間にも適用される。レイトの歌声を聴く視聴者はもれなく魅了されまくった。羨望と憧憬を一手に引き受ける男に度人は例外無く憧れた。

 

家に着き、風呂を済ませて寝支度を整える。今日の疲れを表すかのように布団へと飛び込み寝る姿勢へと入った。

 

「レイトの配信見て寝るか…ようやくだ。ようやく探検家になることが出来る。憧れてから1年か…はやくならなきゃな。約束が違うもんな。」

 

 

そう願いながら度人は眠りについた。

 

 

 




閲覧いただきありがとうございました。 物語を進めていくって難しいですね… まだまだ進め方が足りなくぐだぐだしちゃってるかもしれませんが、これからもどうぞ暖かい目で見守って言ってください。
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