ジューダスがダンまち世界へ   作:帰ってきた

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四話目です、感想でご指摘していただいた恩恵のシステムですが。手直ししようとしたのですが上手く文章に纏められずこのままで行く事にしました。

ご指摘いただいたのに申し訳ありません。


英雄の卵

エイナからロキファミリアの遠征の話を聞き鉢合わせを避ける為、現在僕は上層を主な活動エリアとしていた、稼ぎは格段に減ったが致し方ない。エイナ曰く団長であるフィン・ディムナはかなりのキレ者で親指の疼きで危機を感じ取ったり、相手の力量を察することも出来るそうだ。

 

 

確かに鉢合わせると面倒だ、それに、本人と鉢合わせなくとも他のロキファミリアの団員とも鉢合わせ、僕の事が報告され興味や関心を向けられる可能性もある。

 

 

その為エイナの忠告通り僕はロキファミリアが遠征から帰ってくるまで大人しくする事にした。

 

 

そんな中、ヘスティアファミリアを結成してはや一ヶ月と少し、探索から帰った僕をホームの廃教会で出迎えたのはヘスティアとそして。

 

 

「は、はじめまして!!ベ、ベベべベル・クラネルです!!今日からヘスティアファミリアにお世話になります!!」

 

 

「ジューダス君!!僕らの新しい家族のベル君だ!先輩としてよろしくしてやっておくれ」

 

 

 

見知らぬ少年、いや。ヘスティアが見つけてきた新しい眷属であった。真っ白な髪に赤い瞳は何処か兎を彷彿させる出たちでまだどこか幼さを残しており頼りない印象を受ける。

 

 

しかし、何故かこいつを見た瞬間一瞬だけだが。

 

 

『俺、父さんみたいな英雄になりたいんだ』

 

 

カイルの姿と重なった、何故だかはわからない。全く似ていないのにも関わらずだ。

 

 

(何故カイルと重なる?歳が近いからか?わからない。)

 

 

悶々としたものを抱えつつヘスティア考案の歓迎会が開かれる事になった、しかし、流石にジャガ丸くんのみというのはあれだったので買い出しに行く事になった。

 

 

(明日はベルの冒険者登録をしなくてはならないのか、見た感じ素人、ならダンジョンに関する知識も無いだろう・・・なら。)

 

 

エイナ・チュールに担当アドバイザーを頼むとしよう、歓迎会で詳しい話を聞きつつレクチャーの内容を考えてゆこう。

 

 

なお、歓迎会の料理については僕とベルが作った。ヘスティアは何故か僕が料理を作れる事に酷く驚いていた。

 

 

冒険者になってからほぼダンジョンに篭ってばかりだったから作る機会がなかったとはいえあそこまで驚く事はないだろうに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕、ベル・クラネルはたった一人の家族だったおじいちゃんを亡くして失意の淵にいた。けどそんな僕の背中を押してくれたのも亡くなったおじいちゃんの言葉だった。

 

 

『オラリオに行け』

 

 

昔から僕におじいちゃんが言っていた言葉、幾つもの逸話や伝説を生み出してきた世界最大の都市。僕はその言葉のままに村を出てオラリオを目指した。道中は幸運にも大きなトラブルには遭わずに僕はオラリオに辿り着いた。

 

 

後は冒険者になるだけの筈だった、けど現実は僕が思っていた以上に残酷で厳しいものだった。冒険者になる為にはファミリアに所属する必要がある為僕はギルドが教えてくれたファミリアを幾つもあたった。

 

 

けど結果は散々なものでどこのファミリアにも門前払い、中には鉢合わせた冒険者にビビって逃げちゃった事もあった。

 

 

明日こそは明日こそはと意気込むけど結果は同じ、宿代だけが減っていき遂には路銀がつき宿も出ていく羽目になった。

 

 

宿を出て行く際に店主の人からパンをもらった、そしてその際にこうも言われた。

 

 

『オメェは素直すぎる、もう少し疑う事を覚えねぇとこの街じゃやっていけねぇぞ』

 

 

店主さんなりの気遣いだったんだろう、けど中々僕を入れてくれるファミリアは見つからず時間だけが流れた。

 

 

こんなに街は賑わっているのに僕一人だけが別世界にいるみたいに感じた、おじいちゃんが亡くなった日を何処か彷彿させた。

 

 

このまま僕はどうなってしまうのだろうと不安だけが募っていった、それでもなんとか自分を奮い立たせファミリアを探すが追い出されてしまう。

 

 

(やっぱり、僕なんかじゃ英雄には・・・。)

 

 

おじいちゃんが読み聞かせてくれた英雄譚、そんな英雄たちに憧れ僕もと思ったが僕はスタートにすら立たせてもらえない。

 

 

何もかもに絶望し、諦めかけたその時だった。

 

 

「裏路地は危ないよ?迷子かい?」

 

 

女神様と出会ったのは。

 

 

僕を見つけてくれた女神様、もといヘスティア様は新興ファミリアらしく発足したのは一ヶ月前らしい。団員も一人で、その人の負担を少しでも軽くしたいと思いアルバイトがない日はこうして団員集めをしていたそう。

 

 

そこで暗い顔をした僕を見つけ気になって後をつけてきたそうで、そこで僕が門前払いをされているところを目撃したそう。

 

 

恥ずかしいところを見られて僕的にはあれだったけど、僕は念願だったファミリアに無事所属することができた。

 

 

けど神様は僕に恩恵を刻む際に何か呟いていたみたいだけど僕には聞こえなかった、そして。

 

 

「はい、これが君のステイタスだよベル君。」

 

 

神様から手渡された紙、そこに僕のステイタスが記されていた。

 

 

ベル・クラネル

 

 

Lv1

 

 

《基本アビリティ》

 

 

力: I 0

 

耐久: I 0

 

器用: I 0

 

敏捷: I 0

 

魔力: I 0

 

 

《魔法》

 

《スキル》

 

 

 

まだ何もない真っさらな状態、でも。これが始まりなんだ。僕、ベル・クラネルは英雄の第一歩を今踏み出した。

 

 

尚この翌日担当アドバイザーとなったハーフエルフの女性職員と先輩冒険者であるファミリア団長によるスパルタレクチャーを受ける事になる事をこの時の僕は知る由もなかった。

 

 




《スキットオブオラトリア》

「先輩について」


「あの神様、神様のファミリアには僕以外に眷属の方がいるんですよね?」


「ああ、そうだよ。ジューダス君さ。」


「ジューダスさんですか・・・ええっと、どんな人なんですか?やっぱり怖かったりします?」


「ううん、そんな事ないよ。歳もベル君とそんなに変わらないしね。」


「そ、そうなんですか。ちょっと安心しました。今まで会ってきた冒険者の人って僕と歳もかなり離れてる人ばかりだったんで。」


「うん、歳の近い者どうしきっと仲良くなれるさ。」


「!!はい。ありがとうございます神様、僕頑張ります!!」


「そのいきだよ、頑張るんだよベル君!!」
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