青い春、死の境界 作:ニゴリエース
そして今更ながら、主人公って意外とクソガキじゃなくね……?サブタイ詐欺じゃね……?とか思い始めた今日この頃。
「私たちも2年生かあ……」
「ぶっちゃけ他はともかく五条が先輩とかできる気しねえなだけど」
「こればっかりは私も同感かな?」
「オイコラ」
桜咲くこの季節、ついに俺たちも先輩になる時がやってきたのだ。ぶっちゃけ五条が先輩になるとか考えたくないんだが?
教室で駄弁りつつ時間を潰していると、居室の扉が開いて、夜蛾先生と共に2人の少年が入ってきた。
「お前たちにも紹介しておく、今年入学してきた1年生2人だ。くれぐれも余計なことは教えるなよ。優しくしてやれ」
「1年の七海建人です、どうぞよろしくお願いします」
「同じく灰原雄です!よろしくお願いします!」
おお真面目真面目してそうな七三と元気な体育会系の少年……これ大丈夫か?七海の方の心労がオーバーフローしない?
「私は夏油傑、よろしくね」
「俺は両儀累。よろしくな」
「家入硝子ですよろしくー」
「……五条悟」
だからお前は自己紹介もまともにできんのか!いや1年前よりは名前言ってるだけ成長してるのか……?というかいいのかそんな自己紹介で。ぱっと見自己紹介もまともにできない陰キャみたいに見えるぞ
「よろしくお願いします、先輩方」
「夏油先輩!両儀先輩!家入先輩!五条先輩!よろしくお願いします!」
うーん灰原の元気さが眩しいわ。七海も礼儀正しいし、ちったあ見習えや五条。
まあそれはそれとして。
「よしじゃあこれより新入生歓迎会を始める!料理をもってこい夏油!」
「はいはい」
俺が夏油にそういうと、開いた扉から多くの料理が運ばれてくる。和洋中その他なんでもござれだ。
ちなみに運んでるのは呪霊である。衛生面ちょっと怪しいけど平気平気。
「これは……」
「すっげえ!これ全部先輩が作ったんですか!?」
「そう、ほぼ全部俺。一部硝子ちゃんや夏油が作ったのもあるけどね」
五条?あいつがそんなことするわけねえじゃん。
「ああ、それで夜蛾先生が『朝飯は抜いてこい』と」
七海の言うとおり。夜にやってもよかったのだが、あいにくと今日の夜は夏油が任務でいないので、仕方なく午前中にやることになってしまったのだ。そのため事前に夜蛾先生に連絡を入れておいた。おかげで今日は寝てないのだ。クッソ眠い。
「では七海と灰原の呪術高専入学を記念して……かんぱ〜い!!」
「「「「かんぱーい!」」」」
「……」
五条くんさあ……
いやーしかし朝飯抜きとはいえ灰原はよく食べるなあ。七海はパンを中心的に食べている。パンが好きなのかな?
「にしてもちょっと意外かも」
自分でも食べつつそんなことを考えていると、硝子ちゃんが近づいてきてそう言った。
「俺が料理することが?」
「いや、わざわざ歓迎会とかすることが。別に五条と違っていきなり邪険にしたりはしないとは思ってたけど、ここまでするのはちょっと想定外だったかなって」
あーなるほどね。確かに入学当初の俺はそう言うキャラじゃなかったかもしれん。でもなあ……
「ほら、呪術師ってめっちゃブラックじゃん?せめて初日だけでも癒されてほしいかなって」
同じ呪術師として頑張っていくのだから、これくらいはしたほうがいいのではないかと思わないでもなかったからな。
「へー、そうなんだ。……このスープおいしっ」
「硝子ちゃんがそういってくれるなら何よりだよ」
やっぱり作ったものを人に褒められると嬉しいね。
「私もできないこともないけどこんな美味しいのは作れないからなあ……」
「今度教えようか?」
「……いいの?」
「もちろん」
人にものを教えるのもいい勉強になるしね。硝子ちゃん相手なら俺自ら料理の真髄を教えるのもやぶさかではない。
「じゃあそうするわ。……ありがと」
あーかわいい。硝子ちゃんマジ天使。
〜その日の夜〜
「七海、ちょっといいか?」
「どうしました両儀先輩、こんな遅くに。灰原も」
「両儀先輩がいいとこ連れてってくれるんだってさ!」
「いいとこって、まさか」
「そうだ、まだ歓迎会は終わっていない!行くぞ後輩!歓楽街へ──」
「……何やってんの」
「そりゃあ夜遊bゲェーッ硝子ちゃんいつの間に!?」
「七海灰原、累はこれから私とちょっとお話があるから部屋に戻ってていいよ」
「「あっハイ」」
「ちょっと待って硝子ちゃん待って落ち着いてこれはほんの出来心というか先輩としてのアレと言いますかその」
「ふんっ!」
「ぎゃああああああああああああ!!!」
「……寝ますよ灰原」
「うん、そうする」
これで原作過去編以前のお話はおしまい、次から過去編に入ります。
多分一話一話が長くなる代わりに更新頻度は落ちます、ご了承ください。
感想評価誤字報告よろしくお願いします。