青い春、死の境界 作:ニゴリエース
といってもオリキャラとオリキャラが戦ってるだけなんで、「興味ないね」って人は飛ばしちゃって構わない回です。
パパ黒はよ出したい。
「っと……それで?あんたが襲撃者さんでいいのかな?俺たちに何かご用で?綺麗なお姉さん?」
「あら、どんないかつい大男が出てくるかと思ったら可愛い坊やじゃない!一瞬女の子かと思っちゃった」
一旦夏油と別れ、襲撃者がいると思われる座標へと向かった俺が出会ったのは、露出度の高い現代服を着た美女だった。ほーん、エッロ!おっぱいでっか!
「あら……?……フフフ、どう?坊や。もし星漿体の居場所を教えてくれるなら、それなりのお金と……ついでに、イ・イ・コ・ト、シてあげる♡」
どうせ呪詛師に人権とかないし、せっかくなので思いっきりおっぱいやら露出したお腹や足やらをながめまわしていると、何を勘違いしたのか、女呪詛師がそんな誘いをかけてきた。
はーん?ハニトラだな?こいつめ俺がここぞとばかりに目の保養をしていたのを何やら見惚れていたのだと考えたな?それで色仕掛けをしてきたと……くだらね。さっさと終わらせて……待てよ?
「……いいことって、なんです?」
これいい感じにハニトラにかかったふりすれば隙もつけるしえっちなこともできるのでは!?相手は呪詛師だし気兼ねなくできるし、割といい案では?
「あらあら、とぼけちゃって。わからない?胸くらい揉ませてあげるし、なんなら抱いてあげてもいいわよ?」
あー、でもいいや。別にそこまで飢えてねえし……何よりそこまで時間がねえ。ワンナイトできるんなら話は別だが今絶賛護衛任務中だしね。
「そりゃあ夢みたいな話ですね。ぜひお受けしたい……と言いたいところだけど、丁重にお断りします。そっちこそどうです?今降参するなら悪いようにはしませんけど?」
「あらら残念。こっちもお断りよ。それじゃあ……」
ん、来るな、これは。
「さようなら!」
瞬間、直感に従いその場から飛び退くと、さっきまで俺がいたところの壁に大きな傷が刻まれた。うへー、厄介そうな術式持ってんじゃん。
「へえ、よく今のをかわしたわね。すごいじゃない!ねえ坊や、やっぱり私のものにならない?」
「丁重にお断りするって、言ったでしょ!」
見えない、もしくは極限まで見えにくい飛ぶ斬撃か。今のところそう連射できるようには見えないが、威力はなかなかのものだ。それに予備動作が一切ないのもアレだな、すごく厄介だ。……やっぱハニトラかかったふりしたほうがよかったかなあ?
「めちゃくちゃいい術式持ってんじゃんお姉さん!すっごい美人だし、なんで呪詛師なんてやってんのさ!こっち人手不足なんだけど!」
「世のため人のため、なんて性に合わないのよね!好きな時に食い、飲み、殺し、抱く。そういうの、強者の特権ってやつなのよ?」
ナチュラルドクズなセリフありがとうございまーす。これで殺すのに何の躊躇いも要らねえや。なんかずっと上から目線なのも腹立つし……とっとと
「あーはいはい、もういいです」
その直後に飛んでくる(と直感した)斬撃をひらりとかわし、瞬間的に女呪詛師の後ろへと回り込む。
「なっ、速っ──!」
そして素早く取り出したナイフで一息のうちにバラバラに──しようとしたところで、夏油の言葉を思い出した。
『今回は殺しは無しだ』
あっぶね、早速約束破るところだった。ほんとに危ない危ない……
俺は慌てて急制動をかけてナイフを引くと、そのまま後方へと跳んで距離を離した。あの距離じゃ避けれるものも避けれねえからな……
「あっ、ひっ!……あら?」
奴さんは明確な死のビジョンが見えたにも関わらず、自分が生きていることに困惑している様子。生きてんだから素直に喜べばいいのに……
そうして少しの間キョロキョロしていた女は、ナイフをしまい込んだ俺を見ると、少し間をおいてニヤリと笑った。なんだこいつ。
「フ、フフフ、やっぱり私を殺すのが惜しくなったのね?それとも女には手を出せないのかしら?」
何言ってんだこいつ?とうとう頭おかしくなったのか?
「ね、ねえお願い、見逃してくれないかしら?もし見逃してくれるならなんでも……そう!なんでもするわ!胸だって揉ませてあげるし、キスだって!お金も全部上げるし、なんならヤらせてもいいから、だから──」
媚びた声でそんなことを言い始める女呪詛師。……なんというか、もう……救えねえな、こいつ。
「だから──死ねえ!」
「殺気ダダ漏れすぎ。フェイント狙うにしてももうちょっと上手くやろうぜ?」
案の定放たれた(であろう)斬撃をひょいとかわし、もう一度背後に回り込む。同じ動きだっためか先ほどより早く反応する女呪詛師だったが、遅い。
「がっ……!」
蛇のように絡みつき、即座に締め落とす。はい、おしまい。
「ったく手こずらせやがって……手こずったの夏油のせいじゃねえか」
面倒な注文しやがるぜほんと……殺さないようにって案外難しいね。
そんなことを考えつつ、懐から縄を取り出し、呪詛師を拘束する。緊縛プレイだぜぐへへ。
まあ冗談はさておき、こいつがどういう立場の人間かはっきりさせる必要がある。
水でもぶっかけて叩き起こそうか……と考えていたところ、携帯電話が鳴った。
「はいもしもし、こちら両儀。どうした?」
『累、そっちはなんともないか!?』
なんだ、妙に焦ってやがるな。俺の心配にしても様子がおかしいし、そもそもこの感情は俺というよりむしろ──
「こっちはなんともない。呪詛師を捕縛して今から尋問でもしようかってとこだ」
『そうかよかった。落ち着いて聞いてくれ。』
お前が落ち着け。
『黒井さんが何者かに誘拐された!』
……マジかよ。
オリ主くんはスケベです。
飛ばした人への簡単なあらすじ
累くん接敵→圧勝するも殺しかける→夏油の言葉を思い出し捕縛→黒井さん誘拐の報が入る
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