青い春、死の境界   作:ニゴリエース

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 戦闘描写が苦手なら日常をやればいいじゃないの精神
 そろそろ恋愛タグの要素も出さなければ……


クソガキ、デートに行く

 

 

 「暇オブ暇」

 

 「奇遇だな、俺もだ」

 

 だいぶ気温は上がってきたけど未だ涼しい5月の日曜、俺は朝から暇を持て余していた。暇つぶしを求めて硝子ちゃんの部屋を訪ねたものの、開口一番これである。みーとぅー。

 五条と夏油?あいつらそれぞれ任務だよ。呪術師はブラック。

 

 アニメもゲームも漫画も全部2周以上してしまいやることがもうない。

 

 「つーわけでビデオ借りに行こうぜ」

 

 「どうせなら映画とか行こうよ。その帰りに借りればいいんじゃない?」

 

 おっとぉ?これはナイスアイディアですねえ。確かコナンとかやってた気がする。ただ問題が一つ。

 

 「でもいいの?これ実質デートだぜ?」

 

 『年頃の女と出かける時は常に注意をしろ』ってのは親父の言葉だったか。ちなみに礼儀の大事さを叩き込まれたのも親父だったりする。

 

 「んー、別に。クズどもならともかく、累とならいいよ」

 

 おい聞いたか五条……俺は人間関係でもお前の上を行くぞ……というか別に極端に口悪いわけじゃない硝子ちゃんがクズ呼ばわりとか何やったんだ……色々やってたな……

 

 「あらま嬉しいお言葉。つーか夏油もクズ?」

 

 「割とナチュラル畜生だよあいつ。逆に累は割とクソガキエミュしてるだけでめっちゃ常識人だよね。この間もガチで風俗行く気とかはなかったでしょ」

 

 「ソンナコトナイヨー」

 

 うん、まあ。というか夏油、言われてみれば確かにちょくちょく黒い発言してたな……根が真面目なのとクズなのは両立するということか。

 

 「じゃあ、行く?」

 

 「そうしよっか」

 

 そうして俺たちは東京の街へ繰り出したのだった。

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

 「面白かったね、小五郎のおっちゃんがガッツリ活躍してるの珍しかったな」

 

 「実は俺コナン詳しくないからよくわからん」

 

 「じゃあなんで見に行こうとかいったの」

 

 「なんかテレビでやってたから……」

 

 映画を見終わった俺たちは喫茶店に入り駄弁っていた。え?上映中のドキドキイベント?あるはずないだろコナン映画だぞ。知らんけど。

 

 「じゃあ逆に何見てんの?」

 

 「ワンピとかハンタとかBLEACHとか……」

 

 「ジャンプ派かあ」

 

 「ちなみに硝子ちゃんの好きな作品は?」

 

 「K2とブラックジャック」

 

 「さすが医者志望」

 

 ちなみに硝子ちゃんが飲んでいるのはなんか呪文みてえな名前の飲み物だ。どうやら甘いやつらしい。最近の飲み物はようわからん……コーヒーはブラックだろ。

 

 「累も五条ほどじゃないけどそういうの疎いよね」

 

 「うるへー」

 

 その後存分に時間を潰した俺たちは、まだ帰るには遅いと判断しショッピングモールへ向かった。とはいっても、俺は買いたいものはあまりなかったし、それ以上にそんな時間もなかった。なぜならば……

 

 「累は荷物持ちね」

 

 「へいへい、了解しましたお嬢様」

 

 硝子ちゃんが俺に荷物持ちをさせてきたからだ。いやまあ、女性と買い物するときに男が荷物持ちするのはマナーだからいいんだけどね。……夏油はやりそうだけど五条はしなさそうだなあ……

 

 いやそれにしても長い。服を買うとの話だったが、服といっても上着からシャツから帽子からズボンから、果ては靴下や下着(この時ばかりは店の外で待機した)まで買う上にいちいち感想を聞かれるのだからめちゃくちゃ時間がかかった。

 

 「意外だなあ硝子ちゃんがこういうのに時間かけるの。もっとさっさと選んで終わるもんだと思ってたわ」

 

 「腐っても私も女の子だからね。女の子の服選びは時間かかるものだよ。それに今までと違って自由にできるお金がいっぱいあることだし、高いもの買えるしね」

 

 そういうものなのか。でもなあ……

 

 「そうやって腐っても女の子とか言うのは良くないよ?硝子ちゃんも立派な女の子でしょ」

 

 「……服選んでる時も思ったけど、さらっとそう言うこと言えちゃうの、女の敵って感じ」

 

 「ひでー話」

 

 褒めなきゃ褒めないで文句言われるんだろ?俺は詳しいんだ。まあ硝子ちゃんにはお世辞言ったつもりはないんだけどね。純度100%の本心だ。

 

 「だからそういうところだって」

 

 「なんで心読めるの」

 

 そのくせ俺が読み取って欲しい時だけ全く伝らないんだからもう。やはりニュータイプは幻想か……

 

 「ちなみにこれで終わり?」

 

 「まあ終わりでいいよ。お腹すいたし……叙々苑奢って」

 

 またそうやって高いもの奢らせようとしてさあ、どうしてそんなこと言うの?

 

 「え〜、俺別にめちゃくちゃ金持ってるってわけでも──」

 

 「ねえ……お願い?」

 

 「ぐっ……分かり申した」

 

 硝子ちゃんに潤んだ目で上目遣いされながらそう頼まれると、男としては了承せざるを得ないのだ。男の性って悲しいね。

 

 「やった♪……ちょっとチョロくない?五条や夏油にやっても無視されるどころかバカにされるレベルの演技だと思うんだけど。私そういうキャラじゃないし」

 

 「俺みたいな常識人は硝子ちゃんみたいな可愛い子にそうやってお願いされたら断れないのさ。あいつらと世の男性を一緒にしちゃいけないよ」

 

 世の男性に失礼だぜ。

 

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

 

 結局その後、流石に良心が堪えたのか普通の焼肉でいい(それでもだいぶ図々しい)と言う硝子ちゃんと共に焼肉を食って帰った。

 女の子が人前でがっつり焼肉はいかがなものか、とは思うものの、まあ硝子ちゃんが楽しそうなので良かった。それはそれとしてお酒頼もうとするのはやめようね。いくら私服でも流石にバレるよ。

 

 「んじゃおやすみ。今日は楽しかったよ、焼肉もありがと」

 

 「気にすんな、こっちも楽しませてもらったしな。おやすみ」

 

 流石に硝子ちゃんと出かけておいて文句言おうもんなら全世界の男性諸君から呪い殺されかねない。実際楽しかったしね。

 

 そうして硝子ちゃんの部屋の前で別れた俺は、自分の部屋に帰った。(といってもお隣だが)

 みんなで出かけるのもいいけど、やっぱり女の子とのデートは一味も二味も違うからな。また機会があればご一緒させてもらいたいものだ。

 

 そんなことを考えつつ、俺も寝る準備を始めるのだった。

 

 

 

 

 

 「あ、やっべ。結局ビデオ借りるの忘れてた」

 

 ひ、久々にガンダムSEED見たかったのに……

 

 




 雑!(n度目)主人公はなんだかんだ甘々です、家入には特に。厳しいのは自分以外だと五条くらいじゃないかな?

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