青い春、死の境界 作:ニゴリエース
懐玉・玉折まで飛ばし飛ばしの日常描写で行くと思います。多分あと2、3話でたどり着く予定。
「キャンプゥ?」
「そそ、キャンプ」
八月。呪術高専も夏休みに入り、俺たちは任務こそあるもののそれなりに余裕のある毎日を送っていた。俺は硝子ちゃんの部屋にお邪魔してスマブラをやっていた。ちな全敗。クソが。
「これまたなんでいきなり?」
「なんかテレビでキャンプ特集やってたからさ、行きたいなーって」
なるへそ。それにしてもキャンプかあ。野宿なんかはやったことあるけどエンタメとしてのキャンプはそういえばやったことないな。いい機会だし、暇も十分にあるからいいかもしれん。
「わかった。じゃあちょっと五条と夏油にも話つけてくるわ」
「……あいつらも連れてくの?累にしちゃ珍しいね……」
「キャンプは大勢で楽しんでなんぼの物だと聞く。別にあいつらのことガチで嫌いってわけでもないしな」
「……あっそ」
キャンプか、できるなら割と本格的なやつやりたいな。
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「キャンプ?いいんじゃねえの」
「いいアイデアだ。私も悟もちょうど暇をしていたところだしね」
それはそれとしてめんどくさがるようならほっとこうとも思っていたのだが、意外にも五条も乗り気だった。話を聞くにキャンプは初体験だそうで。まあ俺も経験なかったし、五条家のぼっちゃまに経験があるはずもないか。
五条は以前ゲームを教えてからというもの、ただのクソガキから好奇心旺盛なクソガキへと進化した。まあ他人に多少は素直に質問できるようになったのは割とマジで成長だと思う。……なんで俺が保護者みたいなことになっているのだろうか。
「じゃあ決定でいいな?今週の土日でいいだろうか」
「さんせ〜い」「問題ないよ」
そんなこんなで、呪術高専キャンプ計画が始まったのだった。
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キャンプ場の予約は夏油に任せ、俺と五条と硝子ちゃんはキャンプ用具の買い出しに来ていた。
「一口にテントっつっても色々あんのな」
「10人くらい入れるやつもあるし。クッソ高いけどね」
「俺なら買えるけど?」
「「いらねー」」
なんか予想以上に大ごとになりそうだしな。夜蛾先生も誘おうかと思ったけど忙しいだろうし。結局1人用テントを一つと4人用テントを一つ買うことになった。硝子ちゃんは2人用二つでもいいとのことだったけど流石にそれはね。つーかでかいやつ一つはないと不便だし。
そうしてテントを購入した俺たちは続いてバーベキューセットを買いに行った。やっぱキャンプといえばバーベキューだよね。いったことないから知らんけど。
「これは高いの買おうぜ、高いやつでやる方がうまいだろ」
「じゃあお金は五条持ちで」
「サンキュー」
「待てコラ」
結局高いやつを割り勘で買った。ちえっ。
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そんなこんなでキャンプ当日。俺たちは関東某所の○○キャンプ場に来ていた。
「空気が美味しい!気がする」
「とはいっても関東圏内だからね。そう大差はないはずだし、プラシーボ効果だと思うよ」
「おーい早くテント張ろうぜ」
話を聞くに夏油もキャンプ経験はないそうで、男3人でヒイコラ言いながらどうにかこうにかテントを張る羽目になった。硝子ちゃん?日陰でジュース飲んでるよ。
「クッソどうにか終わった……」
「ところで悟、無下限を使ったらもっと楽にできたんじゃないかい?」
「やだよなんかバキッといきそうだし」
テントを設営し終えたら次は薪拾い。一応キャンプ場で買うこともできるのだが、やっぱりできることなら節約したいのだ。キャンプ用具にだいぶお金使ったし。
ちなみに薪拾いはコソッと呪霊操術を使って楽してた夏油が一番多く、2番俺3番五条だった。やったぜ五条に勝った!硝子ちゃん?テントの中で休んでるよ。結構腰にくるしね、仕方ないね。五条はキレてた。
「はっはっはっは!十七匹目フィィィィィッシュ!!」
「クッソなんで両儀だけあんな釣れんだよクソ!」
「悟はちょっとボウズすぎるねえ」
その後夕食のための釣りをした。実は俺釣りは得意なのだよ。五条は何やら資金力に任せて高い釣り竿を買っていたようだが、やはり俺がガキの頃から使ってきたこの竹釣竿こそが至高なのだよアッハッハ!
「これならより釣れるだろうか?」
「おいこら待て夏油呪霊を餌に使おうとするな」
毒だろそれ、つーか魚に見えるのか呪霊って。
「あっ食いついた」
「マジかよ」
「あっ死んだ」
「やはり毒だったか……」
さらば呪術師の才能があるお魚よ、君のことは忘れない……食わないけどね。
ちなみに硝子ちゃんはテントで暇を持て余していた。じゃあ釣りしようぜ……?
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「だいぶ日も傾いてきたしバーベキューするぞ!」
「「イェーイ!!」」
「いえーい」
だからどうしてそうノリが悪いの硝子ちゃん。
ちなみに今回の具材は川で釣ったヤマメだのイワナだの。そして持参した野菜や肉。ちなみに俺はハラミとタンが好きです。
「あってめえ五条焼けたやつ持っていきやがって!」
「早いもん勝ちでーす!」
「2人ともその肉はまだ赤いだろうに……」
は?お前レアのうまさを知らんとかマジ?
「うめー」
硝子ちゃんは自分で焼かずにできたもの食べるだけでいいのだろうか。
「人に焼かせた肉が一番うまいと私は常々思ってる」
「さいですか」
はーい五条くん肉ばっかりじゃなくて野菜も食べようねー。
「チッバレたか」
逆にどうしてバレないと思ったのか。
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バーベキューを楽しんだあとはキャンプファイヤーと花火をやることになった。無下限があるのをいいことに五条に花火をぶっかけたりキャンプファイヤーに突っ込んだりして遊ぶのはなかなかに楽しい。案の定五条はキレた。
「最近キレ芸が板についてきたな、この調子だ」
「俺はおもちゃじゃないんだが?」
五条は俺たちのおもちゃのチャチャチャ!
硝子ちゃんはどさくさに紛れてタバコ吸おうとするのやめようね。
そんなこんなで就寝時間、俺たちはギリギリまででかい方のテントで駄弁ったりトランプをしたりしていた、のだが。
「中学の時に聞いたのだけど、こういう時は恋バナをするらしいよ」
そんな夏油の発言によって恋バナをする流れになってしまった。つってもなあ……
「それ男女混合ですることじゃねえだろ。彼氏彼女いない歴=年齢ってキャラでもないんだしさあ」
「えっ」
「マジ?俺お見合いとかはあっても付き合いとかそういうのねえわ」
「あー悟はそうかもしれないね。私は中学の時に何度か告白されたことはあるよ。長続きしなかったけどね」
「おま俺。つーか御三家だとその辺めんどくさそうだな」
「だよなー、ちょっと前もさあ──」
とまあ、そんな流れで御三家及び呪術界の愚痴を言うことにになりつつ、夜が更けていったのだった。硝子ちゃんはその辺疎い話であんまり話せていなかったのは申し訳ない。でも昼間サボったのが悪いのでは?(責任転嫁)
なんだかんだ、俺たちは仲違いしつつもこういう思い出を積み重ねて大人になるのだろう。この時の俺たちは、誰もがそう思っていた。
なんだか文章書くのが下手になっていく気がする今日この頃。小学生の日記かな?
とかいって保険をかけていくスタイル。やっぱ戦闘書かなきゃダメなのだろうか。
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