【WR】僕のヒーローアカデミアRTA 雄英HERO%【五条チャート】【有料DLC:呪術廻戦パックvol.01使用】   作:いる科

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生徒皆に喋って欲しいからガンガン長くなっちゃうんじゃ〜〜
こんなんじゃ幾ら(字数)あっても足んないよ〜


5裏―2 最強対決 五条玲珠vs轟焦凍

「……凄まじいな」

 

 ありとあらゆるヴィランを退治し、強さという観点においては頂点に達しているといっても過言では無いオールマイトでも――。

 彼女の個性とその練度には、絶句する他なかった。

 

 

 

 はじめは、ただただ遊んでいるようにしか見えなかったのだが。

 

「ねね、猿夫。おててつなご?」

 

「……え? えぇ!!?」

 

 思わず顔を赤くして仰け反る尾白の手を、優しく――柔らかく、五条の両手が包み込んだ。

 ふわり、と笑う彼女の顔。桜のように色付いた柔らかそうな唇に、つい目が行って――尾白は、思い切り顔を背けた。

 女子特有の甘くて良い匂いが鼻腔をくすぐる。

 そんな状態で……邪な気持ちを隠せるはずもなく。

 

(う、うわうわうわうわうわうわうわ!!? や、やわらか……っ。つか近いッ!!? 匂いやばい!!?)

 

「尾白あいつ許せねぇ!!! オイラも、オイラも五条とゲボォッ!!?」

 

「うるさいわ峰田ちゃん」

 

「……っ、玲珠……」

 

「じ、耳郎? どした? なんかすっげー顔してんぞ。怖いって」

 

「うるさい上鳴、別に何もない」

 

「えぇ……」

 

 構図としては、いたいけな思春期の少年を弄ぶ魔性の女――といったところだったが。

 少なくとも今回はそんな気ではなかったらしく……。

 五条は目をじとーっとさせた様子で、呆れたように口を開いた。

 

「あ、これ、マジでそういうんじゃないから。攻撃防ぐためだから。思春期発動してないで真面目にやって」

 

 うってかわって、凍てつくような――緊張を煽る声色に、尾白はぎょっとした。

 あまりの温度差に風邪をひいてしまいそうだ。

 

 いや、それよりも。

 

「防ぐって……は? え?」

 

 手を繋ぐことがなんだというのか。

 尾白の頭の中はもう急転直下、真っ白になってしまった。

 もう戦いの時はすぐそこまで迫っているというのに。

 

 さて。

 勘違いされるような言動をしておいてどの口が――と、傍からこれを聞いたものは思うだろうが。

 残念無念、このカメラは音声を拾わないため、A組の面々に五条の声は届かない。

 

 唯一、通信機を繋いでいるオールマイトだけがこれを聞いているのだ。

 

(狙って混乱させているのか……? 味方を? 読めない子だな……しかし意味の無いことをするような器でもあるまい、五条少女)

 

 個性把握テストを裏から見ていたオールマイトは、五条玲珠という生徒の強さを充分に理解している。

 

 否。しているつもりだった。

 

 

 試合が始まり、息をのむ。

 全員が、緊張を強める――。

 ……のとは裏腹に、五条は冷ややかな雰囲気を崩して朗らかに笑った。

 

「まーまー焦んないで。すぐ分かるって……」

 

「あ、そ、そう……? まぁ五条さんがそう言うなら……」

 

 結果は――壮絶なものだった。

 

「……! なんで凍ってねえ……!! つか、重ッ……!!?」

 

「はァ!!? 女の子に重いとか言ってんじゃねえよ殺すぞ!! つか反抗期だからって格上に舐めプしてんじゃねーよ、脳みそ詰まってんのか?」

 

「うるせェぞ五条……っ、テメェに俺の何がわかる……!!」

 

「んーー、あっ。ボクより弱いって事くらいかな?」

 

「――――っ!!!」

 

「乗るな轟! 焦らず立て直すぞ、まだ時間はある!!」

 

「……黙ってろ!! クソ……ッ!! 右だけでコイツに勝てなきゃ……ッ、俺は親父の言う通りになっちまう……ッ!!」

 

(精神攻撃……!! 五条少女、見た目によらず中々エグい事をする……っ!! 轟少年の事情は知らないが、あの様子では……)

 

「とりま挫折しな、井の中の蛙クン。――無限、収束――順転【蒼】――あはっ! あはははははッ!!!! きゃっははははははははッ!!!!!」

 

 気づけば、二人は仲良く戦闘不能に陥っていた。

 

「バカ、な……っ。今、何をされた……!?」

 

「…………!!」

 

 正体不明の防御と、正体不明の攻撃。

 精神攻撃による優位の確保、二人を同時に確保する手際の良さ。

 圧倒的な力を持っているにも関わらず、常に有利な状況を手放さないその真面目な姿勢――。

 

 推薦入学者、轟焦凍。あのNo.2ヒーローエンデヴァーの息子を、個性の詳細を晒すことなく。

 指一本触れさせることもなく制し。

 

 五条玲珠はこの完全試合をもって、『自分こそが最強である』と教師を含めたクラスの全員に示したのだ。

 

「さてと、焦凍。悪いことは言わないからさぁ、これに懲りたら変な執着やめて全力出しなー? ……遺伝にしろ何にしろ――それは、君の個性だろ? ヒーローになったら、左を使わなきゃ助けられないって時が必ず来る。その時君は……どうするの?」

 

「……っ、お前、どこまで知って――」

 

「視えちゃったからしゃーなしよ。ま、これは課題ね。次戦る時までに答え出しときな〜」

 

「…………!! 好き勝手言いやがる……っ!!」

 

「……あの……。五条さん、俺なんもしてなくない?」

 

「んにゃ? いやいやぁ、核兵器守るって話なんだから後衛は要るでしょ〜。猿夫はしっかり役目果たしてくれてたよっ! えらいえらいっ」

 

(……もしかして俺今、あやされてる……? これなんか嬉しいの、普通に男としてやばくないか、俺……)

 

 間違いなくヤバい。ヤバいが、仕方ない。

 なぜなら相手が五条だからである。

 

「目蔵も索敵とか自分のやれることめいっぱい頑張ってたね!!」

 

「う、うむ……結果としては負けたわけだが」

 

「そりゃしゃーなしよ、ボク最強だもん。身の程を知れ」

 

「五条……俺はお前が分からん……」

 

 分からないのも、仕方ない。

 なぜなら相手が五条だからである。

 

 

 と。ここまでが第二試合の顛末である。

 ……そして、冒頭の絶句に至るわけだ。

 

「……凄まじいな」

 

「……五条、あいつすっげえな……勝てるやついんのか? 無敵だろアレ」

 

「まるで僕のようにスマートだn「すっごーい!! やるなー五条! やるなーー!!」」

 

「ふふん、そりゃそうでしょ。なんたって玲珠なんだから」

 

「まるで自分の事のように喜ぶなー、耳郎お前……」

 

「中学からの付き合いなんだっけ? なんか意外だよね、二人が仲良いの」

 

「まぁ、うん……玲珠ってあんなだけど、結構ウチには優しくしてくれて……」

 

 得意げに鼻を鳴らす耳郎とそれに突っ込む上鳴。

 話を広げる芦戸に、照れくさそうに返す耳郎――。

 

 一連のやり取りを聞いた蛙水が、ピンと閃く。

 

「ケロ……私思ったことなんでも言っちゃうの。もしかして耳郎ちゃん、五条ちゃんのことが好k「違うから!!! 中学からの腐れ縁!!! それだけだから!!!」」

 

「フッ……禁断の恋、か……」

 

「ケロ……そう……茨の道ね」

 

 顔を真っ赤にして声を張り上げる耳郎。

 最早それ以上詮索する意味もなし。

 意味深に呟く常闇を無視しつつ、蛙水は深く納得して口を閉じた。

 

「分かる……分かるぜ……女同士ってのもいいよな……ぐへへへ、なぁ、オイラも間に混ぜてくれよ……」

 

「クソかよ!」

 

「気持ち悪いわ峰田ちゃん」

 

 そろそろ峰田を殴るのも慣れてきた女子陣であった。

 

 そんな微笑ましい(?)やり取りすらも視界に入らないほど、オールマイトの興味は五条玲珠だけに向いていた。

 個性の内容については、おおよその予想がつく。

 大方引力だか斥力だかを緻密に操るといったものだろう。

 個性名が【無限】というのが突拍子がなく、些か気になるが――。

 しかしそれにしても複雑な操作が必要であろう強個性を――あれほど練度の高い状態で扱えるとは。

 

「ボクの勝ち〜、ボクの勝ち〜っ♪」

 

 他のもの達を連れて、妙な歌を歌いながらこちらへと瞬間移動してきた玲珠。

 講評は、勿論――。

 

「んん……っ、五条少女に関しては言うことなし、だねっ!!」

 

「ええ……非の打ち所がありませんわ。流石は五条さんですわね……」

 

「えへへ、百って沢山褒めてくれるから好き〜」

 

(……五条さん、かわいいですわ……)

 

「玲珠ってたまにめっちゃ精神年齢下がるよね……なんで?」

 

「バブみに逆らったらダメって古事記にも書いてある」

 

「……ウチは?」

 

「え? 響香ってそういう感じではなくない?」

 

「……そう、だけどさぁ〜……っ」

 

「?????」

 

「ケロ……不憫だわ」

 

「さぁさぁ、轟少年や障子少年の振り返りもパパっとやっちゃおう!! そしたら次の試合を始めるぞ!!」

 

「「「おおーーーー!!!」」」

 

(……俺の振り返りは? ……まぁ、無くて当然か……五条はああ言ってくれたけど、空気だったもんなぁ俺……)

 

 

 

 そして授業を終えたその後。

 保健室にてオールマイトは緑谷出久に、自分の秘密が五条玲珠にバレたと聞いたのだった。

 

「ブフォオア!!? 何故!!? 何故だ緑谷少年!!!?」

 

「吐血!? 落ち着いてくださいオールマイトォオ!!?」

 

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