新世界のとある海域の海面に立ち尽くす一人の女は、どう言う原理でそこにいるのかは不明ではあるが、現にその場で堂々と海軍の前に立ち塞がっている。
『ほほう、・・覚悟は良いか?海軍とやら、何枚に下ろされたい?』
海軍の軍隻に乗っているのはガープと言う男で、10年前にロックスを倒した事で英雄と呼ばれるようになり、この時もまだまだ現役の全盛期バリバリだった。
当時から女は、ロックスやロジャーや白ひげ以上に危険で要注意人物として指名手配書に乗っており、海賊でも山賊でも無いのに賞金首として、その額は300億ベリー以上と言う、今までに無い位に目立っていた。
「今度こそお前を捕まえてやるわい!!・・自称!!呪いの王!宿儺〜!!!!!!」
ガープは腕を黒色化させると、そこから稲妻が大規模の発生し、武装色と覇王色を同時に纏い、宿儺に重い一撃を与えようと繰り出した。
『凄まじい・・破壊力だなぁガープ・・・ならこちらもそれ相応の力で迎え入れなければならぬなぁ、・・なに安心せい加減はする……』
宿儺も腕を黒色化させ大規模な稲妻を発生させ、武装色と覇王色を同時に纏ってガープに応対した。
2人の壮絶な力が触れ合い、お互いに触れ合っておらず、海が大きく荒れ、まるで嵐でも起こったかのような災害が起きていた。
覇王色のぶつかり合いで生じた影響で、海は割れ大地が浮き彫りになり空は歪んでいた。
空間に歪みを生じさせる程の一撃のぶつかり合いは、数分間続くと、お互いまた距離をとって一旦戦闘をやめた。
『人間にしては凄まじい力を持っているな・・それもモンキー家に関係しているのか?』
「うるさいわい!・・お前が知らんでも良い歴史じゃわ!」
『これでも太古の昔にはこちらの世界に転生をしているのだがなぁ・・』
「ならお前の方が歴史は知っとるじゃろ!、・・・わざわざ俺に聞く必要は無い!」
『ほぉ〜・・そうかぁやはり知らぬのか……』
なんと宿儺は転生を果たしてもう、5000年以上は経っており、生前より5000年以上長く生きていた。
「全くこの化け物女め!・・何故老いない!、俺がルーキーだった頃と変わらない容姿!」
『だから言っておるだろうが・・呪いの王と呼ばれ恐れられた存在だと、・・・物分りの悪い猿がぁ……』
宿儺は生前より遥かに凌ぐ力を手に入れてしまい、暇を持て余していた。
そう、生前の力に加え覇気と言う力も相まって更に強くなっていたのだ。
『さて、お前は小僧だった時からの付き合いだ、・・勝てぬと分かっておきながら、勝負を挑んでくるその精神、俺は気に入っている・・・だから殺しはしない・・だが、言って分からないならその体に叩き込んでやらねばなぁ……』
宿儺は武装色と覇王色を同時に纏わせ、そこに流桜、呪力は少しだけ混じらせ、黒色化していた腕は更に禍々しくなり、まるで闇が拳に握られてるような感じだった。
そして宿儺は、ガープと海軍船に向けて思いっきり相手を地面にめり込ませるように振るい凄まじい一撃を繰り出した。
当然、海軍船は一瞬にして破壊され他の海兵は彼方先まで吹き飛ばされてしまったが、ガープは海の上に立って一生懸命耐えていた。
しかし、ガープも人の子なので、数分は耐えたもの、結果は海兵と同じく彼方先へ吹き飛んでしまった。
宿儺にとってはガープも実は実力者としては賞賛されており、現に今先程、数分間とは言え船だけではなく辺りの水面まで吹き飛ばし、地が浮き彫りに出る程の力に対し、耐えきっていたからだ。
『なんだ・・少々力を加えた・・・いやまだ準備運動のつもりでやったのだが・・やはり最近はロックス、ロジャー、白ひげの3人が歯応えがある、とは言えガープも骨のある男よなぁ・・、まぁロックスは10年前にゴッドバレーで死んだと聞いているが・・本当に・・・いや考えるまでも無いか、・・この目で確かめねばなぁ……』
ゴッドバレー島のあった場所に行ってみると、ロックスは何とちゃんと生き延びていた。
『やはりなぁ・・ロックス・・・生きていたかぁ……』
宿儺は空中からロックスの姿を見下ろしており、今は寝ているのか意識は無いが、呼吸音と心臓の鼓動が聞こえて来るので生きてると確証出来た。