色んな子(主にスケバンポニテ)に好かれてる女の子   作:人の一欠片

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モブちゃん編
スケバンポニテが慕う女の子


どこまでも青く青く澄み渡る晴天の下、ここブラックマーケットのどこかにあるビルの屋上で1人の少女が寝ていた。

微動だにせずただそこに寝転がっているだけであり、その空間がまるで時が止まったかのように変化がない。

彼女の存在感が周りと溶け込んでいるためか、小さな鳥達が彼女の身体の上に乗り、互いに毛繕いをしている。

ピーピーと鳴きながらしばし滞在した鳥達はまた透き通った大空へと飛び立って行った。

その時も彼女は目を覚ました様子はなくただ静かにそこに丸まって寝ている。

 

「........zz」

 

それから数時間経ったあと不意に屋上に出る扉が開かれた。

一概に開かれたと言っても開け放たれると言うより外の様子を伺うようにゆっくりと音を立てないよう、ほんの少し開けられた扉の隙間から1人の少女が出てきた。

 

「今日はセンパイいるかな..........あ、いた」

 

その少女は少し辺りを見渡した後目当ての人が見つかったのか少し表情を和らげ、目当ての眠りこけている彼女の元に向かった。

ただその足取りは駆け寄るのではなくできるだけ音を立てないよう気をつけながら彼女の元に近寄っている。

彼女の元に着くと同時に少女の存在に気づいたのか今の今まで寝ていた彼女の目が開かれる。

その瞬間少女はとてつもない程に焦った。

何故なら幸い自分は被害に遭ったことはないが、彼女を不意に起こしたせいでとんでもない目にあった人たちを知っているからだ。

そして、すぐに来るであろう衝撃に身が硬直し目を瞑ったがなかなか痛みが来ない。それ所か幾分か空の光が入っていたまぶたの裏に暗闇が差す。

ふと目を開けると目の前には少女が慕っている彼女の顔がドアップで映っていた。

 

「.....誰?」

「....あ.......セ.....パ....」

「あれ?あ、君か、ごめんね.....大丈夫?深呼吸して」

「あっ、いえ....大丈夫...っすから!」

 

彼女の質問に答えなければと思っているが顔の距離が近いせいか口を開閉するだけで音を発することが出来ない。

それを身体の不調と捉えたのか彼女は少女の小さな体を抱きしめ、ゆっくりと背中を撫でることで回復を促す。

だがそれが少女にとっては逆効果なのか弱々しく彼女の胸元を押して抵抗する。

だが彼女もなにか悪いところがあるのではないかと心配なので辞めない。

そういうやり取りをすること数分、双方落ち着いたのか壁を背に彼女が胡座をかいて座り、その中に少女がスッポリと収まる形になっていた。

 

「で.....今日はどうしたの?」

「いえ、センパイに会いたくなったんで....来ました.....迷惑じゃないっすか?」

「ん、全然大丈夫、でもよくわかったねここにいるって」

「それは......センパイがよく居るのはここだからっす」

「......確かに.....まぁいいか、それで?今日はどんなことをしたの?」

 

腕の中に収まる少女の長く黒く、しかし手入れはしっかりとされている髪を手で梳きながら日常会話に花を咲かす。

いつも少女と一緒にいる子達はここに来る途中で別れたようだった、その理由も彼女を独り占めしたいからと可愛らしい理由でより一層愛情が深まるのを感じる。

少女は今日あった大人の女性に関しての話をした、なんでもその女性はキヴォトス人にあるヘイローはないが、その代わり卓越した戦術指揮技術があるそうだ。

 

「で、君は怪我はしなかったの?大丈夫だった?」

「あ、ていうかこっちから仕掛けちゃったというか....」

「あらら、じゃあ仕方ないか。でもダメじゃないかそんな人にアタックしたら。もしかしたら死んでたかもしれないんだよ?」

「え.......でも私達は死ないっすよ?」

「そりゃあね.....まぁ.....考えられる理由は多分....沢山あるんだろうけどさ.....最大の理由はきっと....このヘイローが理由だよ。」

 

それ以上の理由は思いつかないのか少女の顔に向けていた視線を外し、夕焼けとなった風景を眺めるように顔を上げた。

少女は夕陽に照らされた彼女の顔に浮かんだ微笑みに、しばし見とれていた。

 

「...センパイ」

「.....もうそろ名前呼んでもいいんだよ?」

「センパイってなんて名前でしたっけ?」

 

ふと思い返せばなあなあで済ませていたせいで自分の名前をろくに教えたことなど無いなと思い至る。

今まで人と関わることが少なかった弊害なのかは分からないがこれを機会に少しづつ会話することを増やせたらなとは思う、が!

それはそれとしてろくなことがなければ寝ていたいという本能には抗えない。

彼女は少女に自分の名前だけ告げた後どこからともなく掛け布団を出した後少女を抱きしめたまま瞳を閉じて寝る体勢に入った。

 

「私の名前は紅龍(こうりゅう)モミジ、覚えといてね」

「.....っす、モミジセンパイ..........で、モミジセンパイ?そろそろ帰らないんすか?」

「今日はここで寝るから、おやすみ」

「......モミジセンパイはなんでワタシを可愛がってくれるんすか?」

 

その問いに対する返答は小さな寝息のみで返ってきた。

1,設定資料はいる?2,出すキャラクターは(作者の)弊シャでいい?

  • 1,いる 2,いい
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