酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


第一章 未知との遭遇編
一杯目 Alcohol and Naked


  side アクア

 

 俺はあの時殺しそこねたカミキヒカルに復讐するために、海の街伊豆へとやってきた。表向きは伊豆大学の学生ということになっているため、周りの人にも怪しまれない。サークルも一応memが居るところに入る予定のため、特に問題はないだろう。あかねやルビー、それに有馬もアイツの紹介ならオーケーって言ってたし。サークルも利用して、カミキヒカルへの手がかりを掴むとするか。

 

 

 

 さて、今日は入学ガイダンス………なのだが、どうやら前の方にパンツ一丁で座っている男がいる。どうやら朝から酒飲んで潰れていたらしく、講堂の前で寝てたとのこと。バカの極みだな。

 

 また右の方には、アニメのキャラが胸にデカデカと書かれたTシャツを着ている男もいる。恥ずかしくないのだろうか?せめて家の中で着るとかにしろよ。

 

 とにかく、コイツらとだけは距離を置いとくか。バカだと思われたら嫌だし。

 

 

 

 

 入学ガイダンスも終わり、俺は早速memと会うことにした。

 

「やっほー、アクたん!ガイダンスはどうだった?」

「よう、mem。ガイダンスはパンイチの変態とアニオタの変態が居たな。」

「うわ〜、濃い人たちだね〜。」

「濃いで済ませていいものなのか……?」

 

 普通はドン引きするものなのだが………まあ、コイツは懐が深いからな。

 

「それより、早く連れてってくれ。」

「りょーかい!」

 

 それより、サークルに行くとするか。

 

 

 

 そうしてやってきた先で、

 

「トッキー、ブッキー!新入生連れてきたよ〜!」

「おう、ありがとうmem!」

「なかなか良さそうな1年じゃねえか。」

 

 俺はガタイのいい男2人に出会った。片方はトッキー、もう片方はブッキーらしい。周りを見渡すと既に飲み会が始まっているようだ。俺も混ざれということか。

 

「初めまして。星野アクアです。」

「俺は時田信治。memと同じ3年だ。ここダイビングサークル、Peek a Booの長をやっている。」

「俺は寿竜次郎。同じく3年だ。何か飲みたいのはあるか?」

 

 とりあえず、本名は言うの恥ずかしいからアクアにしといて………さてと、飲み会といくか。前世での経験から、ある程度酒には慣れている。ただこの身体の体質は前世とは異なるため、慎重になった方がいい。まずは適当にソフドリを頼んで、周りの様子を見るか………

 

「それじゃあ、ウーロン茶で。」

「あいよ。」

 

 そうして先輩方は、ウォッカとウイスキーを9:1の割合で混ぜ始めた。自分のドリンクを先に作るタイプの人間か?つーか、こんなヤツ飲んだら死ぬだろ。よしっ、決めた。ここでは飲まないことに………

 

「よっと、ウーロン茶だ。」

 

 えっ?今なんて………?なんで俺に差し出してんだ………?

 

「ウーロン茶………?」

「そうだぞ。」

「これがウーロン茶なわけあるか‼︎」

 

 バカなのかコイツらは⁉︎どうみても正真正銘の酒だろうが⁉︎しかも度数高めの‼︎殺す気か⁉︎

 

「何言ってるんだ?きちんとウーロン茶の色がついてるだろ?」

「しかも色だけじゃなく、火もつくんだぞ?」

「火がつく時点で大部分がアルコールだろ‼︎」

 

 こんなもの飲んだら死んじまう‼︎さっさと逃げねえと‼︎

 

「こ〜ら、2人とも〜!あんまりアクたんをいじめちゃダメだよ〜!」

「ありがとう、mem。」

「ど〜も〜!はい、お水!」

 

 だが助かった。ここにはmemがいる。コイツの出すものなら、信用は多分出来るだろう。一応さっき先輩らが使ってたライターを使って………

 

「………おいmem。なんでこの水、火がつくんだ?」

「可燃性だよ〜。色は水なんだから気にしないで〜。」

「お前らは飲み物を色でしか区別出来ねえのか⁉︎」

 

 memもグルじゃねえか‼︎ハメやがったな、貴様ぁ‼︎このこと一切口にしてねえだろ‼︎後でみやこさんにチクってやる‼︎

 

 

 

 

 そんなことを思いながら、俺はしばらく飲み会に参加した。だが出されるもの全てが酒。しかも度数がエグい。ウォッカだのウイスキーだの焼酎だの、全部30%超えてるのばかり。ラッパ飲みするヤツじゃねえだろ‼︎とりあえず、端っこの方に行って休むか。

 

 しばらく端っこにいると………

 

「ほい、水だ。」

「疲れているようだし、飲むといい。」

 

 ガイダンスの時のパンイチ男とアニオタ男がやってきて、水を差し出してくれた。意外と優しいんだな、コイツら。とりあえずこれを飲んで……っと………

 

 ん?この刺激的な味は………

 

「………ウォッカァァァァァ‼︎」パリン

「いい飲みっぷりだ、星野愛久愛海。」

「こっちのウーロン茶もいるか?」

「要らねえ‼︎」

 

 コイツらハメやがったな‼︎

 

「お前ら………なんのつもりだ⁉︎」

「俺は知りたいんだ。あのエッチな金髪小悪魔系YouTuber、memちょと仲良くなれる催眠術を。」

「幸せってのは平等に与えられるべきだろう?俺は三次元には興味ないが、お前が幸せなのに納得いかなくてな。」

 

 しかもmem目当てかよ‼︎下世話な奴らだな‼︎もう片方のアニオタはただの逆恨みだし‼︎アイツがこんなクズ共になびくとは思えんが、一応叩きのめしとくか。

 

「この水を飲み干したら教えてやる。」

「よし耕平、役割分担だ。お前が水を飲む係で、俺が話を聞く係な。」

「待て待て北原。お前喉渇いてないか?ほら、飲ませてやるよ。」

 

 どうやらコイツらは連携する気無いらしい。ならさっさと喧嘩しているうちに立ち去………

 

「「おい待てえ。」」

 

 ることはできなかった。最悪だ。くそっ、こうなったら………周りに何か使えるものは………っ!

 

「トッキー、ブッキー!スピリタス持ってきたよ〜。」

「mem、ありがとう。」

「さっき20本飲み切っちまったところだ。助かる。」

 

 これしかない‼︎

 

「お前ら、勝負するか?」

「「勝負…………?」」

「お前らが目当てのmemが持ってる酒瓶………あるだろ?」

「「ああ。」」

「あれを真っ先に飲み干したヤツが、memと1時間おしゃべり出来る。」

「「受けて立とうじゃねえか‼︎」」

 

 memが手に持ってる酒。これだけでコイツらみたいなモテない男は付加価値を見出す。だがその酒は………スピリタス、度数96%の兵器だ。前世の知識から、あの量を飲んだらアイツらは潰れると導き出せる。だから今回のこの場には、もってこいの方法だ‼︎

 

「おいmem、そのスピリタスを3本持ってきてくれ。」

「なるほど〜、1年生3人で飲むんだね〜。いいよ〜!」

「ありがとう。」

 

 ということで、俺はmemにスピリタスを用意してもらって、

 

「よ〜し!アクたんvsいおりんvsこうちんの早飲み対決ぅ〜!パチパチパチ〜!」

「1年男子、仲良いじゃねえか。」

「しかもスピリタス。期待が持てるな。」

 

 先輩らが見守る中、

 

「っしゃあ‼︎俺が絶対に勝つ‼︎」

「北原や星野は俺に勝てまい。」

「お前ら、始めるぞ。」

 

 スピリタス対決が幕を開けた。

 

 

 

 俺がちまちまと飲む中、アイツらはバカみたいにがぶ飲みして、そして潰れた。

 

「アクたん、最下位だよ〜?」

「別にいいさ。生きてるんだし。」

 

 潰れさえすれば、喋ることもないだろう。あと、こうしておけば俺が死ぬことはなくなるし。さてと、スピリタスは置いといて、ソフドリに変更するか…………

 

 

 

 

 ん?おかしいな?俺の腕が動かない。これは一体…………

 

「貴様ぁ……………」

 

 しまった!北原の奴、生きてたのか⁉︎くそっ、羽交締めにされた‼︎動けねえ‼︎

 

「地獄に堕ちろ………っ‼︎」

 

 しかも前には耕平*1。俺が手に持ってる酒瓶を、無理矢理俺の口に持ってきやがる‼︎マズい、このままでは、俺がスピリタスを一気飲みするハメに…………

 

 ああ、びっくりした………急に頭真っ白になるから………あっ、携帯鳴ってる………もしかして、あかねが電話よこしたのか……ああ……全然わからん………ていうか、身体が動かねえ……早く行かなきゃ………約束したからな………元気な、電話をするって………早く………起きて………アイツの…………声を…………

 

『もし、酒を飲み過ぎたらって………考えたことはない?嘔吐や頭痛(ヘッドエイク)を………次の日から持ち合わせていたって………』

 

 この声は……?転生した時に聞こえた………?なんで、今………?

 

 

 

 

 

 次の日目が覚めれば、俺はバカ2人と同じくパンイチで校庭に寝そべっていた。

*1
苗字で呼ばせたいけど、まだ自己紹介してない。そのため、一旦アクア視点で判明してる名前呼びで。




最後はゴローがアクアに転生するシーンのオマージュです。

また、他の推しの子キャラも後でちゃんと出番があります。ご安心下さい!
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