酒の子   作:スピリタス3世

103 / 123
この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2025.9.7追記 九十六杯目を更新しました。フィンランド編の最後にある話です。


百三杯目 チンチロ大戦争

  side アクア

 

 土曜の昼下がりのある日、俺は店である男と殺し合うことになった。

 

「星野アクア、僕は君を殺す。」

「それは俺のセリフだ、カミキヒカル。」

 

 カミキヒカル、復讐の相手だ。いつ見てもムカつく顔をしている。本当ならば冷たい海に飛び込んで殺したかったが、あかねにその作戦を察知され止められた。ならばこの方法で殺す………っ!

 

「よう、アクア、面白いことやってるじゃねえか。俺たちも混ぜろよ。」

「いいぞ。」

「助手のおっさんもいるのか。これは楽しみだなぁ。」

 

 日頃俺の邪魔ばかりする北原や今村もノってきた。ならばまとめて殺してやる‼︎

 

「それじゃあ、第一回チンチロ大戦争を始める‼︎」

 

 こうして、俺たちはチンチロで殺し合うことになった。

 

 

 

 

 チンチロは至ってシンプルなゲームだ。親1人と子3人に分かれ、親vs子でサイコロの出目を勝負するゲームだ。まず子が順番に*1サイコロをお椀の中に振り、そして最後に親が振り子の出目と比較する。親は自分より出目の低い子からは金を貰い、出目の高い子には金を払う。この繰り返しだ。もちろん親が子全員に勝つ事もあれば負ける事もある。

 

 また、サイコロの出目は次の通り決められる。サイコロを3つ振った時に、2つの数が一致していたら、一致していない残りの数が出目となる。例えばサイコロを振って「1・1・5」と出たら5が出目。「2・4・2」なら4が出目だ。またいずれの数字もバラバラの場合は、出目が出るまで計3回振り直すことが出来る。3回振っても出目が出なかった場合は、「目無し」となる。更に、特殊役がいくつかある。その出目が出た瞬間に「目無し」にはならず、強さが確定する。

 

 役・及び出目の強さは以下の通りだ。掛け金が倍額貰える出目もあれば、倍額払う出目もある。

 

ピンゾロ 1のゾロ目   5倍貰い

アラシ  2〜6のゾロ目 3倍貰い

シゴロ  4・5・6の出目 2倍貰い

6の出目         

5の出目         

:

:

1の出目         

目無し          

ションベン お椀からサイコロが飛び出る

ヒフミ  1・2・3の出目 2倍払い*2

 

 

 また、親と子が同じ出目だった場合は親の勝ちとなる。あと、アラシは6→5→4→3→2の順に強い。

 

 

 

 

 というわけで、俺たちはチンチロで殺し合いをすることになった。賭けるのはパブーという、スピリタスが買える仮想通貨。絶対にコイツらの財布の中をすっからかんにしてやる‼︎

 

 

 

 

〜1st Round 親:耕平〜

 

手持ちパブー

アクア:10万

伊織:10万

耕平:10万

カミキ:10万

 

 

 厳正なる野球拳(じゃんけん)の結果、最初の親は今村に決定した。

 

「最初からクライマックスだな。貴様らを全員殺してやる‼︎」

「なら俺は1万パブーを賭ける‼︎」

「僕は君に恨みは無いんでね。200パブーにするよ。」

 

 北原は普通の金額、そしてカミキは少額か。ならば俺は少し多めに出して殺してやるか…………

 

「俺は3万で。」

「いいのか、貴様?」

「大丈夫だ、問題無い。」

 

 どこからシゴロを出す自信があるのか。その鼻をへし折ってやるぜ‼︎

 

 

 ということで、最初は北原が振る番となった。

 

「っしゃあ!やったる‼︎」

「いけ、北原‼︎殺せ!」

「やれるもんならやってみろ‼︎」

「僕はのんびり見させていただくよ。」

 

 さてと、サイコロの出目は…………

 

 

5・5・2

 

 

 2か。割とザコじゃねえか。

 

「嘘…………だろっ⁉︎」

「これで北原には勝ったな。」

「お前が1か目無しかヒフミ出したら死ぬけどな。」

 

 とかいいつつ、負ける事はあんまり無さそうだけどな。

 

「次は僕の番だね。サイコロを振る練習でもするか。」

「ここは正直どうでもいい。」

「額が小さすぎるからな。」

 

 次はカミキ。小銭だけとか、やる気を感じないな。

 

 

3・3・6

 

 

 出目は6。練習の割に強いな。むしろここで出してよかったのか?

 

「いい練習になった。」

「200パブーだから、ここに負けてもへっちゃらだぜ。」

「むしろツイてるまであるな。」

 

 まあいいや。次は俺の番だ。

 

「問題は星野、ここだ。」

「3万と言わずにアラシで9万取ってやるよ。」

 

 賽に思いを込め、いざ、振る‼︎

 

 

1・3・6

 

 

 危ねえ、6が2だったらヒフミで2倍払いだった。

 

「くそっ、なんでヒフミじゃねえんだよ‼︎」

「落ち着けよ、耕平。目無しの可能性だってあるんだぞ?」

「そういえばそうだったな。」

 

 さてと、2投目…………

 

 

 

3・3・5

 

 

 

 よしっ、5‼︎いい出目だ‼︎

 

「残念だったな、今村。お前の死は確定した。」

「ふざけんなよ、貴様‼︎いきなりいい出目出しやがって‼︎」

「まあまあ、落ち着けよ、耕平。お前がションベンを出せばいいだけだ。」

「それじゃあ全負けじゃねえか‼︎」

「星野アクアが死なないのか………ムカつくな………」

 

 これでだいたい勝てる‼︎

 

 

出目と掛け金

アクア:5 3万パブー

伊織:2 1万パブー

カミキ:6 200パブー

 

 

 

 さてと、あとは親の今村の出目を見るだけだ…………

 

「この世にいる全妹からのパワーを込めて………っ‼︎」

「発言が気持ち悪すぎるな。」

「そのまま捕まればいいのに。」

「オラァ‼︎」

 

 

4・2・2

 

 

 

 4の出目………ということは、俺の勝ち‼︎

 

 

「「くそがぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

「よう雑魚。早く3万寄越せ‼︎ 。」

「くそがよぉ‼︎オラァ‼︎あと北原、テメェは俺に渡すもんがあるよなぁ⁉︎」

「なんで俺だけ負けなんだよ‼︎くそが‼︎こんな1万くれてやる‼︎」

「今村君、僕に200パブーをくれるかい?」

「ああいいですとも!是非今後ともよろしくお願いします!」

 

 幸先よし‼︎いきなり3万増えた。ルビーと結婚した罰だ。ざまあみやがれ‼︎

 

 

〜2nd Round 親:カミキ〜

 

手持ちパブー

アクア:13万

伊織:9万

耕平:7.98万

カミキ:10.02万

 

 

 

 次はカミキの親か…………

 

「北原君、今村君………だっけ?いくらでもいいよ。」

「ならば俺は2万パブーでお願いします‼︎さっきの負けも返してプラスにもってってやる‼︎」

「俺はだな………北原より気持ち多め、2万100パブーとするか。」

「容赦ないね。まあ構わないよ。」

 

 他の連中も少し金額が上がっているが…………俺はこんなもんじゃない。ここで必ずカミキを殺すんだ‼︎

 

「オールイン。13万パブーだ。」

「「「嘘だろ⁉︎」」」

「ここで死ね、カミキヒカル‼︎」

 

 ということで、俺は手持ちを全て前に出し、カミキに刃をつきつけた。

 

「それじゃあ掛け金の少ない順にお願いするよ。」

「分かりました!まずは俺から‼︎」

 

 さてと、最初は北原か。少しでもカミキにダメージを与えてくれよ。

 

 

 

1・3・5

 

 

 

 まずは何も無し。

 

「まだまだ、次‼︎」

 

 

 

2・4・6

 

 

 

 次も無し。

 

「おっ、これは目無しあるんじゃねえのか?」

「チャンスは残り1回だぞ?大丈夫なのか、北原?」

「ああ、やってみせるぜ‼︎」

 

 さあ、最後の一投。俺的にはコイツが死んでもカミキが死んでも構わない。

 

 

 

1・4・5

 

 

 

 目無し。死んだのは北原だった。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「これは2万ただ取りかな?」

「「目無し‼︎目無し‼︎目無し‼︎」」

「あれれぇ〜?お前の目どっかいっちゃった〜?」

「うるせえよ今村‼︎次はテメェが死ぬ番だろ‼︎」

「それはどうかな?」

 

 さっきのも含め北原は負け続き。4股なんかするからだ。俺みたく遊びでとどめておけ。

 

 それはさておき、次は今村だ。コイツは俺がさっき殺した。だから復活したいのだろうが………どうなるか?

 

 

 

 

4・5・6

 

 

 

 シゴロ。なんとまさかの2倍貰い。これにて、カミキヒカルの死が確定した。

 

「「「よっしゃぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」

「嘘…………だろっ⁉︎」

「出ました〜‼︎せ〜の‼︎」

「「「誰もが金奪われてく♪君は完璧で究極のア・ホ♪」」」

「なんで僕がこんな目にぃぃぃぃぃぃ‼︎」

 

 やはり人の不幸は美味しい。それが仇敵となれば尚更だ。このシゴロは俺の利益に一切関係無いが、つい皆と一緒になって喜んでしまった。そして、ここは更に追い討ちをかけるとき………っ‼︎

 

「よしっ、次は俺の13万だな。」

「やめろ。やめてくれ…………っ‼︎」

「いくぞ‼︎」

 

 死んでくれ、カミキヒカル‼︎

 

 

 

 

 

6・6・1

 

 

 

 俺の出目は1でした。

 

「「草。」」

「死んでくれ、がなんだって?どうやって出目1で僕を殺すつもりなのかな?」

「なんでだよぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 嘘………だろ⁉︎これじゃあ目無しかヒフミにしか勝てないんだが‼︎ションベンはお椀からサイコロが出なきゃいけないから、なかなか起こらないし………。これ、もしかして詰んだ?

 

 

出目と掛け金

アクア:1 13万パブー

伊織:目無し 2万パブー

耕平:シゴロ 2万100パブー

 

 

「じゃあ、最後に親の一撃をあげるね。」

 

 頼む、カミキヒカル‼︎目無しorヒフミで‼︎

 

 

 

4・1・4

 

 

 

 出目は1。俺と同じ出目なので、親のカミキの勝ち。現実は残酷だった。

 

「「うわぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

「1で2人に勝てちゃうなんて。簡単なゲームだね。」

「カミキさん、お忘れですか?2万100パブーのシゴロを。」

「うわぁぁぁぁぁ⁉︎4万200パブー無くなるのか‼︎嫌なことを思い出させやがって‼︎」

「よしっ、これで回復だ‼︎」

「まあ13万パブー貰えるからいいか。」

「くそが‼︎」

 

 ただ、今村のシゴロにだいぶ払った様子。これならまだいいか………?いや、よくない。なんせ今村が喜んでしまうから。全員を殺す方法、それは親でいい出目を出すしかないか………

 

 

 

〜3rd Round 親:伊織〜

 

手持ちパブー

アクア:0万

伊織:7万

耕平:12万

カミキ:21万

 

 

 なんと2ラウンドでお金がなくなってしまった。

 

「アクア、お前どうするんだ?」

「借金か、借金⁉︎」

「くそっ…………!」

 

 このままでは戦えない。ならば…………っ‼︎

 

「すいません、黒川ファイナンスはこちらですか?」

「どうしたの、アクアくん?」

「10万パブー、貸していただけないでしょうか?」

 

 リバースカード、オープン!消費者金融のカードを発動‼︎これにより利子を犠牲に、追加資金を得ることが出来る‼︎

 

「「「土下座‼︎土下座‼︎」」」

「うるせえお前ら‼︎」

「浮気しなかったらいいよ。」

「もちろんしない。安心しろ。」

「わかった。その代わり浮気した10回死んでもらうからね?」

「人は1回までしか死ねないんだぞ?」

「死者蘇生出来るようになったって言わなかったっけ?」

「あれ本当なのかよ…………」

 

 ということで、俺は浮気しないことを担保に10万パブー借りることに成功した。さてと、まずはこれを元に北原を殺す‼︎

 

「お前ら全員殺してやるよ‼︎」

「僕は7万パブーくらいで様子見しようかな?」

「様子見とは………俺もカミキさんに合わせます。」

「俺はさっき借りた10万パブーオールインで。」

「お前はオールインしか出来ねえのか⁉︎」

「じゃあ最初は僕からだね。」

 

 カミキの7万パブーももはや様子見とかいうレベルじゃないが、気にしない。なんせ俺はもっと賭けてるのだから。まあいいや。とりあえずカミキの出目を見るか………

 

 

4・3・4

 

 

 3かよ。微妙だな。

 

「う〜ん、死んだか生きてるか分かりにくいですね。」

「僕もそう思うよ。」

「じゃあ次は俺だな‼︎」

 

 次は今村が投げる番か。北原を殺せるのがそんなに嬉しいのだろう。さっきシゴロも出したし、ノってるのかな………

 

「あっ…………」

 

 ノりすぎて、お椀からサイコロが飛び出た。ションベンだ。

 

「うわ〜、ションベンじゃねえか‼︎」

「汚ったな。」

「勢いつけすぎたね。」

「ミスったぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「「「ションベンションベンションベンションベンションベン小僧♪」」」

「うるせえ‼︎」

 

 北原がヒフミ出す以外にコイツが勝つ方法は無いだろう。それはさておき、次は俺の番だ。さぁ北原よ、大人しく死んでもらおうか‼︎

 

 

 

 

5・5・5

 

 

 よしっ、来た‼︎5のアラシだ‼︎勝った‼︎3倍貰いだ‼︎

 

「「「おおおおおおお!」」」

「嘘…………だろ………?」

「これが俺の力だ‼︎」

「北原が死ぬのはめでたいなぁ‼︎」

「それじゃあ歌うか。」

「「「誰もが金奪われてく♪君は完璧で究極のア・ホ♪」」」

「うるせぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 今村のションベンで喜んでた北原へ。死ぬのはお前だよ。10万の3倍、30万パブーを支払うんだな‼︎

 

 

 

出目と掛け金

アクア:5アラシ 10万パブー

カミキ: 3 7万パブー

耕平:ションベン 7万パブー

 

 

 

 

 さてと、あとは北原が死ぬのを見守るだけだ。

 

「カミキさん、3でしたっけ?」

「そうだよ。」

「俺は聞かなくていいのか、北原?」

「お前には勝てるわけねえだろ、アクア。」

「ついでに俺のも聞くか、北原?」

「お前には負けるわけねえだろ、ションベン。」

「名前で呼べ‼︎」

 

 今村には勝つとして、カミキには勝てるかな?できれば勝って欲しいんだが………

 

「オラァ‼︎」

 

1・3・6

 

 1投目は目無し。だかまだある。

 

「おらよっ!」

 

2・3・4

 

 2投目も目無し。これは最後も目無しだな。

 

「くそっ、あと一投………っ‼︎」

「悪あがきはやめなよ。」

「どうせ死ぬんだから、大人しくしとけ。」

「俺が勝てる未来は………?」

「お前は無い。諦めろ、今村。」

 

 さてと、あかねに金を返す準備をするか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

6・6・6

 

 

 

 

 

 えっ?嘘…………だろ?6の…………アラシ?

 

「「「は?」」」

「よぉぉぉぉぉっしゃあ‼︎エグいぜこれは‼︎」

 

 俺は5のアラシを出した。上から3番目の強さの役。それなのに………‥負け?

 

「お前はションベンだから何出ても負けだぜ、耕平‼︎」

「ヒフミ………じゃないのか………」

「カミキさん、3ってのはだいたい負けるんですよ‼︎」

「様子見…………だったのに………」

「アクア、ちょっと5アラシ出して嬉しかっただろ?負け負け負け負けお前の負けだ‼︎」

「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 こんな負け方、ありかよ……………

 

 

〜Final Round 親:アクア〜

 

手持ちパブー

アクア:-30万

伊織:79万

耕平:-9万

カミキ:0万

 

 どうして、こんな事に…………

 

「ルビーちゃん、10万貸してくれないか………」

「あかねちゃん、死者蘇生のやり方を教えて欲しいんだけど………」

「いいよ!」

「俺を殺さないでくれぇぇぇぇ‼︎」

 

 今村は死ぬとして、なんとか北原から取りたいな………

 

「北原、お前はどうするんだ?」

「しねえよ。軽く20万パブーでどうだ?」

「十分高えじゃねえか。」

「お前と違って金あるんでな♪」

「うるせえ死ね‼︎」

 

 今までの最高掛け金を軽々と出してくる北原。くそっ、余裕ぶりやがって‼︎ピンゾロ出して殺してやる‼︎

 

「星野………‥俺は………10万で………」

「お前、何があったんだ?」

「ちょっと………三途の川まで………散歩してきた………」

「マジで殺されてるじゃねえか。」

 

 今村は10万パブー。北原の半分とはいえ、とんでもない額だ。ルビーに殺されても文句は言えないだろう。むしろ浮気しなければ許してくれるあかねの方が珍しいくらいだ。

 

 それにしても、カミキはどこ行ったんだ?俺はアイツを殺したいのに…………っ‼︎

 

「待たせたね。星野アクアマリン。」

 

 そんなことを思っていると、奴は颯爽と帰ってきた。

 

「どこ行ってたんだ?」

「借パブーの調達さ。それでね………」

 

 コイツのどこにアテがあるのか分からないが、まあいいだろう。殺すのは変わりないから。さあ、いくらくる?10万か?20万か⁉︎

 

「はい、100万パブー。」

 

 嘘…………だろ?

 

「「「は?」」」

「だから、僕は100万パブーを掛けるよ。いいでしょ?」

 

 なるほど………どうやら本当に死にたいようだな。ならばその望みに応えるまで‼︎

 

「いいだろう。殺してやる‼︎」

「それでこそ僕の息子だ‼︎」

 

 ということで、ファイナルラウンドが幕を開けた。

 

「まずは………俺のターンだ………」

「今村、死にかけじゃねえか。そんなんだとまたションベンするぞ。」

「俺は………しない………」

 

 ボロボロの身体でサイコロを振る様は、まさにギャンブル中毒といっても過言ではない。いうて10万パブーなら大したことないが………

 

 

 

4・1・3

 

 

 

 よしっ、一投目はオッケー。続いて二投目は………?

 

 

 

 

3・3・6

 

 

 

 くそっ、強ええ‼︎

 

「よっしゃぁぁぁぁあ‼︎」

「マジかよ…………」

「耕平、気をつけろ。5のアラシ出しても負けることあるんだぞ。」

「確かにな。気をつけるとするよ。」

 

 急に元気になりやがって‼︎同じ6の目出して親だから勝ちにしてやろうか⁉︎

 

「次は20万の俺だな。」

「さっき勝ったんだからヒフミでばら撒けよ。」

「嫌に決まってんだろ‼︎」

 

 次は北原。大人しく死んでくれるか………?

 

 

3・3・1

 

 

 

 1の出目。本当に死んでくれた。

 

「ありがとう、北原‼︎」

「くそっ、これで79万パブーから59万パブーに………」

「分かんねえぞ?俺がシゴロやアラシ、ましてやピンゾロ出すかもしれねえのに。」

「そんなことねえだろ♪」

 

 今村には大体負けそうだが、北原には勝てそうだ。だが本番はこれから。なんせ100万パブーが待ち受けているのだから………

 

「星の子たちよ。お眠りなさい。」

「眠るのはお前だ。」

 

 普段は神頼みなんかしないんだが…………頼む神様、どうか俺を勝たせてくれ……………っ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1・2・3

 

 

 

 

 

 

 勝利の女神は、俺に微笑んだ。100万パブーのヒフミ、2倍払いで200万パブーの払いだ。

 

「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」」」

「え…………あ……………」

「エグいの出しましたねぇ‼︎」

「ヤリチンにはやっぱり天罰が当たるんですよ‼︎」

「お前が今までやってきたことを反省しろ‼︎

「あ…………あ…………」

 

 完全勝利という言葉は、この時のためにあるのだろう。

 

 その後俺は3の出目をだし、見事カミキヒカルに復讐することができたのだった。めでたしめでたし‼︎

 

 

最終結果・手持ちパブー

アクア:180万

伊織:59万

耕平:1万

カミキ:-200万

 

 

 

 ちなみに後日歌舞伎町で女の子を引っかけてたら、あかねに見つかり10回殺されたのだった………

*1
親が先に振るルールも一応ある

*2
ルールによってションベンより強かったりする。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。