酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


百四杯目 乙矢くんの恋愛相談

  アクア視点

 

 秋も深まってきたある日、俺は店で古手川と乙矢と有馬という、謎メンで飯を楽しんでた。

 

「みなさん、来年この部活入っていいですか⁉︎」

「やめといた方がいいわ。」

「即答⁉︎」

「ダイビングはできるけど、他がな。」

「大丈夫です!僕頑張るので!」

「乙矢君、頑張ってどうにかなる問題じゃないよ。」

 

 こんな心の綺麗な彼をこんな汚いサークルに入れたくない。真面目な彼はきっと頑張ってついてこうとするだろう。こんなクソみたいな集団に。それがなんとも可哀想だ。

 

 そんな事を思っていると、

 

「それに、僕気になってる人がいるんです………///」

 

 なんと乙矢がモジモジしながら照れ始めた。そうだよな、コイツも男子高校生だよな。好きな人くらいいるよな。しかもこのタイミングで言うってことは、恐らくPaBの誰かに恋してるっていうこと。

 

「へぇ〜、面白い話をするじゃん!誰か聞かせなさいよ!」

「めちゃくちゃ気になるな。まさか有馬か?」

「私⁉︎嬉しいけど、私にはあーくんがいるから………///」

「かなは彼女じゃないでしょ。」

「今は、ね!」

「有馬さんじゃないです、すいません……」

「なんかフラれた気分なんだけど⁉︎」

 

 冗談で有馬と言ったが、まさか好きな人に直接相談するわけがないだろう。だとすると有馬と古手川は考えにくい。もし奈々華だとしたら、今は店にいるから聞かれる可能性がある。だから考えにくい。更には3年生の2人。コイツらは乙矢が入るころには引退してるし、そのことを乙矢は知っている。だからないだろう。ルビーは既婚者なのが知れ渡っている。流石に乙矢も既婚者は狙わないだろう。不知火は忙しい&乙矢に手を出しそうで危ない、で会ったことないはず。だとすると、それ以外の1年のうち誰か、だ。

 

「じゃああかねとか?あーくんから引き剥がしてほしいし……」

「いや、違います!」

「そもそも剥がしちゃダメ。」

「それか吉原か?」

「いや、違います!」

「ルビーとあかねとマリンは既婚者だから違うよね?」

「はい、絶対違います!」

「おい待て古手川。ナチュラルに俺を女にカウントするな。」

「そもそもあかねとあーくんは夫婦じゃないでしょ!」

「まさかこの相談している3人の中に………」

「いないですよ!」

 

 嘘だろ?古手川でも吉原でも有馬でもあかねでもない。既婚者のルビーは当然違う。だとすると他学年なのか?一応4年と1年で被りはするが………引退してほとんど来ないと思うし。本当に一体誰なんだ?

 

「ねえ乙矢君、これ以上は見当つかないから教えてほしいんだけど………」

「はい、僕が好きなのは北原さんです‼︎///」

「「「は?」」」

 

 そんな事を思ってたら、信じられない答えが返ってきた。

 

「えっと………北原って、栞ちゃんの方?」

「いいえ、伊織さんの方です!」

「あの黒髪の………?」

「はい!」

「あのバカな?」

「斜に構えず物事を楽しんでるじゃないですか!」

 

 嘘………だろ?まさかそっち⁉︎いや、別に男同士の恋愛は否定しないけどさ。よりによってアイツに⁉︎

 

「で、でもアイツは千紗と付き合ってるわよ。」

「う、うん………、一応///」

「おお!いいですよねぇ北原さん!」

「まさかの同担OK⁉︎」

「恋愛で同担OKは聞いた事………あるな。」

「「誰?」」

「不知火。」

「ああ。」

 

 あのバカ、どんだけモテるんだよ⁉︎確かに多少モテそうな性格だとは思ったけど、ここまでじゃなかっただろ‼︎吉原に不知火は元から好きだったし、古手川も最近開きつつある………というか絶対あの4人でやることやってる。更には毒島まで好きになってる。マジでおかしいだろうが!

 

「ちなみに古手川さんは北原さんのどんなところが好きなんですか⁉︎」

「えっと、それは…………///」

「千紗〜、5分経ってるわよ〜。何かないのかしら〜?」

「言えないようなことなんだろ。」

「ちょっとマリン‼︎変なこと言わないで‼︎///」

「言えないようなこと………?」

 

 乙矢、君はそのままの君でいてくれ。来年あたりに不知火の毒牙にかかりそうだが。あと古手川、お前意外とアレだな。気になるから今度2人きりでダイビング旅行にでも行こう。南半球はそろそろ海が解禁されるしな………

 

「それはSEXのことね。」

「「フリル⁉︎」」

「不知火⁉︎」

 

 そんな事を思ってたら本人が現れたんだが⁉︎こんなタイミングいいことある⁉︎しかも現れて第一声目がそれかよ‼︎

 

「えっ⁉︎あの不知火フリルさん⁉︎というか今………」

「乙矢君は近づいちゃダメ!」

「フリル〜、高校生に手を出すんじゃないわよ〜。」

「まさか私高校生に手を出すと思われてる?一応法律は守る女よ。」

「複数交際の権化のくせに、よく言うよ。」

「アクアにそっくりそのまま同じ言葉を返してあげる。」

「俺は遊んでるだけ。本気じゃない。」

「また貞操帯に電気流されるわよ〜。」

 

 マズい!絶対乙矢はコイツの守備範囲内だ!というかコイツの守備範囲外なんてほとんどない!今はまだ高校生という身分が彼を守ってくれるが、この先は分からない‼︎

 

「えっと、この可愛い君の名前を聞かせて?」

「はい!僕の名前は乙矢尚海です!ダイビングの部長でした*1!」

「私は不知火フリル。好きなものはセッ………」

「その先を言うんじゃないわよ。」

「場合によっては逮捕するから。」

「なんなら今捕まえてやろうか?」

「皆厳しいね。ただ私はこの子を伊織グループに入れようとしてるだけなのに。」

「「「それがダメ!」」」

 

 やっぱり守備範囲内だ!今もやらしい目で乙矢を見やがって!乙矢もそろそろドン引きし始めるような………

 

「伊織グループ⁉︎不知火さんも北原さんが好きなんですか⁉︎」

「ええ、そうよ。全てを見せるくらい大好きなの。」

「いいですよね、北原さん!」

「「「ええ…………」」」

 

 そういやそうだったぁぁぁぁぁぁぁ‼︎コイツ北原のこと好きじゃん‼︎しかも同担OK。それなら完全に不知火と馬が合うじゃねえか‼︎

 

「よし、決めた。今度北原伊織を愛でる旅行を計画するわ。それに尚海も来ない?」

「えっ、いいんですか⁉︎」

「ダメに決まってるでしょ!」

「乙矢君、このお姉さんの言うこと聞いちゃダメだからね!」

「ちなみに千紗はメンバーに入ってるから。」

「入ってないし‼︎」 

 

 こりゃ乙矢が不知火に食われるのは時間の問題だな。なんなら毒島も巻き添えになったりして。不知火が最近気になってるとか言ってたし。全く、複数人で堂々と出来るのは羨ましいよ。あかねも許してくれたらいいのに。そんな事を思った日だった。

*1
秋になって引退したと予想




アニメ観てて、そういえば乙矢くんほとんど出てないなと思い書いてみました。調べた感じだと四十九杯目の前半だけですね。
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