未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
アクア視点
俺は学科のクズどもと一緒に山本の家で飲み会をしていた。
「あ〜、そろそろ彼女出来ねえかな〜。」
「山本、それは諦めた方がいいぞ。」
「サッカーのルール知らないのに、ワールドカップのメンバーになりたいって言ってるのと同じだ。」
「そこまで⁉︎」
野島に山本、それに藤原。この童貞3人集が彼女できるなんて夢のまた夢だろう。もし仮に出来たとしたら、絶対に
そんな事を思っていると…………
「そうだ、今日は面白い遊びを持ってきたんだよ。」
野島が何やらよく分からない箱を取り出した。そこに書いてあったのは………
「「「「「黒のジェンガ…………?」」」」」
どうやら普通とは思えないような、異様な雰囲気を放ったジェンガだった。
「このジェンガには一個一個罰ゲームが書いてあってな。取ったブロックに書かれていた罰ゲームを行う、というものだ!」
「罰ゲーム不可避のゲームだと⁉︎」
「中々に鬼畜だな!」
「ちなみに崩したら、残っていたブロック全ての罰ゲームを行なってもらう!」
「ならちゃんとジェンガした方がマシなのか………」
「そうだな!」
罰ゲームしかないジェンガか。控えめに言って帰りたいな。こうなったら、軽めの罰ゲームを引く事を祈るしかない。若しくは酒系の何かを引く。それなら俺は強いから、なんとか耐えられるだろう。
「とりあえず俺がお手本を見せるから、お前らは後に続け!」
「「「「「1番手は俺だ‼︎」」」」」
そして、何よりジェンガは先行有利‼︎俺たちはしれっと先行を取ろうとする野島を
まず最初、藤原のターンだ。
「さてと………俺はこの白いのにしようかな。」
「筋肉でぶち壊してしまえ!」
「ヤー‼︎って叫んで破壊しないのか?」
「しねえよ‼︎」
そりゃ一番最初の人は上の端っこに乗ってるやつを取るだろう。さてと、罰ゲームの内容は………
「えっと………自分の右手をつねる………か。」
「自分の手、だからいくらでも加減できるじゃねえか。」
「くそ簡単だな。」
「軽くつねって………っと。はい終わり。」
なんだ、全然しょぼい罰ゲームじゃねえか。こんなの罰ゲームにもならねえよ。野島にしては優しいな。
さて、次は北原のターンか。
「次は俺だぜ!この黒いやつでいく!」
「そんな張り切らなくても………」
「どうせ大した罰ゲームじゃないのによ。」
さてと、コイツの軽い罰ゲームはなんだろう…………?
「チンコにスピリタス…………⁉︎」
嘘だろ⁉︎さっきとの落差が酷えぞ‼︎なんだよそれ‼︎急に地獄じゃねえか‼︎
「「「「ぎゃははははは‼︎」」」」
「俺だけ酷くねえか⁉︎」
「バカの北原にぴったりだなぁ‼︎」
「大丈夫だ、別に死にはしない。」
「その証拠に、星野が生きてるしな‼︎」
「うるせえ‼︎」
「汚ねえ証拠だな‼︎」
「スーパーチンスピブラザーズ、か。」
「「コイツとコンビだけは嫌だ‼︎」」
俺以外に恥晒しが増えるのはありがたいんだが、それを理由に北原とセットにされるのだけは嫌だ。こんなバカと一緒とか最悪だ‼︎
「ほら、北原。大人しくしておけ。抜けなくなるぞ。」
「早く観念しな。」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
そんなこんなしているうちに、北原はチンスピをして死んだ。
さてと、次は野島のターンか。
「次は俺がカッコよく決める番だ!」
「どんな無様を晒してくれるのか?」
「楽しみだなぁ!」
「俺が無様を晒すわけないだろ!これにするぜ!」
そう言って野島は白いのを引いた。さてと、罰ゲームは…………?
「割り箸を逆に持って食べる、か。」
なんかしょぼくね?
「「「つまんな。」」」
「仕方ねえだろ。罰ゲームには緩急があるんだからw」
「そもそもこの程度、罰ゲームじゃなくね?」
「ほんとそれな。」
「まあまあwそんなに俺の幸運が憎いかw」
マジで腹立つ顔しやがって。ジェンガ崩して絶望すればいいのに。なんならビールにスピリタス混ぜて酔わせてやろうか、とつい思ってしまった。
その後は俺を含め、色んな人間が罰ゲームを受けていった………のだが………
「野島、なんかお前だけ罰軽くね?」
「おかしいよな?」
「仕方ないだろう!俺は持っている男だからな!」
「「「くそが!」」」
野島だけが軽すぎる罰ゲームを受けていたのだ。これはあまりにもずるい。他のみんなはクソまずいドリンク飲まされたり、この中で誰を一番恋人にしたいか答える、などなど地獄のようなレパートリーだったのに。山本なんか行ったことあるデートスポットを答えよ、って罰ゲーム引かされて、泣きながら黙ったんたぞ。それなのにお前はビールを飲むだの歌うだの大したことないのばっかり引きやがって。
「ほら、次は今村の番だぞ!」
「えっと俺はこの黒いのを………っと………って黒歴史を一つ暴露する、だとっ⁉︎」
「う〜わ、可哀想だなw」
「ほら、早く教えろよ!」
こんなキツいやつも引かされてるのに………っ!黒いのを引いたら黒歴史を暴露されるとか、最悪だろ…………ん?待てよ?黒いの?
この黒のジェンガは3種類の色のジェンガがある。白と茶色と黒だ。他の人の罰ゲーム内容を分析すると………ふむ、なるほど、そういうことか‼︎罰ゲームは色に応じてキツさが決まってるんだ!白がホワイトで軽い罰、茶色がビターで中間くらいの罰、そして黒がブラックでキツい罰、だ‼︎その証拠に、野島は白ばかり引きやがる‼︎くそっ、そういうことだったのか………っ⁉︎
「?どうした、星野?うんこでも漏れそうなのか?」
「いや、なんでもない。」
「そうか。」
しかし、こんな大切なこと、他のみんなには教えてたまるか‼︎これは俺と野島だけが持ってる、重要な情報として扱わせてもらおう‼︎
「よしっ、次は御手洗だな。」
「くっそ〜、取るところがねえよ………」
「そこの黒いのとかどうだ?」
「まあ、これが一番取りやすいな………ってこれは⁉︎」
ということで、早速俺は御手洗をハメた。奴はどうやらキツい罰を引かされた様子。どれどれ、どんなやつだ…………?
「恋人にプロポーズする、だと⁉︎」
「「「「「ぎゃははははははは‼︎」」」」」
マジでヤバいやつじゃねえか‼︎俺が引かされてたらとんでもないことになってた‼︎流石にここであかねにプロポーズしたらマズイ‼︎自由なゴローライフが送れなくなっちまう‼︎
「待て待て、冗談じゃないって‼︎俺の人生終わっちまう‼︎」
「往生際が悪いぞ、糞野郎‼︎」
「早く粉砕されろ、糞野郎‼︎」
「女がいるだけいいじゃねえか、糞野郎‼︎」
「結婚は人生の墓場って知らないのか⁉︎」
「とっとと墓に入れ、糞野郎‼︎」
でも本当に良かった。ここで御手洗が引いてくれたってことは、俺はこの地雷を引くことは無くなったということ。これに比べたら、ほかのどんな罰ゲームも大したことないからな。
『もしもし。大橋、聞いてるか?御手洗が話があるそうだ。』
『分かった、今すぐ行く。』
「なんで連絡先持ってるんだ、お前⁉︎」
「いざという時のために。」
「いざという時ってなんだ⁉︎」
ということで、俺は御手洗を
「優お兄ちゃん、来たよ!」
「り、りえ⁉︎早すぎるだろ⁉︎」
「で、話って何?」
「いや〜、ちょっとプロポーズをと思ってさ〜。」
「え〜、もうやだぁ〜♡」
「な〜んて、冗だ………」
「嘘だったら殺すから。」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
それにしても、本当に良かった。俺がそれを引いていたら、同じような事をあかねにそれていただろうから。本当に安心した。
「よしっ、次は俺の番か。」
「さっきのやつもう一回引くか?」
「冗談はよしてくれ。俺はまだ自由でいたいんだ。」
さてと、御手洗の死に様を見たところで、俺の番か。もちろん狙うは白いジェンガなのだが……………取れそうなところに全然無え‼︎くそっ、全部野島に持ってかれてるじゃねえか‼︎残りがほとんど一番下とか地獄だぞ‼︎全部崩したら残ってるジェンガの分全ての罰ゲームを受けなきゃいけないし…………
「どうした、早く引けよ?」
「それか死ねよ。」
「待て。今考えてるんだ。どれを抜くか。」
しかも茶色も全て絶妙な位置にしかない。くそっ、ここは一番取りやすい黒を取るか。背に腹は変えられない‼︎最悪プロポーズは御手洗が引いてくれたから、酷いことにはならないはず…………っ‼︎
「えっと………恋人にプロポーズする………」
ってなんでだぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
「「「「ぎゃはははははは‼︎」」」」
「なんで俺もなんだ⁉︎さっき御手洗が引いただろ⁉︎」
「同じ罰ゲームが無いなんて、一言も言ってないよなぁ⁉︎」
「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
ふざけるなし‼︎よりにもよってこれを2つ入れる必要はないだろ‼︎くそっ、どうすればいいんだ⁉︎どうすれば自由を取り戻せる⁉︎何か考えないと…………っ‼︎
『黒川あかね様、大至急来てください。星野愛久愛海殿が貴方に話があるようです。』
『ありがとう、伊織くん!』
「おい北原、勝手に呼ぶな!」
「いいだろ、お前もやったんだし!」
「俺は御手洗とは違うんだよ‼︎」
今すぐに別れを告げて恋人を無くすか?いや、それはダメだ。あかねに酷過ぎるからな。だったら御手洗のように冗談や演技と称すのは………ダメだ。奴みたいに確実に殺される。となると…………あれしかない‼︎
「アクア、どこ行くんだ⁉︎往生際が悪いぞ!」
「逃すと思ったか‼︎」
「トイレ行くんだよ、トイレ。逃したくないなら玄関で待ってろ。」
「何故にトイレ………?」
こうして俺は荷物を持ってトイレに篭り、プロポーズの準備をしたのだった。
数分後、
「アクアくん、来たよ!」
とうとう鬼嫁がやってきた。だが俺の作戦は万端‼︎
「あかね、ごめんね。今日は来てくれてありがとう。」
「「「「「マリンスタイル⁉︎」」」」」
「なんで………?」
俺はさっきのトイレで星野マリンになった。常に仕事用にメイクと女装を持ち合わせているので、こうした早替わりが可能なのだ。そして何より、ここで女装したのは………
「今日はあかねに言いたいことがあって。」
「言いたいこと………?」
「この私、星野マリンと結婚してくれるかしら?」
「えっ、いいの⁉︎」
「ええ、そうよ。これは私星野マリンとしての、混じりっ気のない本音よ。」
「あ、ありがとう………っ!」
星野マリンとして、あかねと結婚するため‼︎俺の本体はあくまで星野アクアだ。マリン名義で結婚したとて、アクア名義では結婚したことにならない。性別を2つ持つ者だけが許される、特別な方法だ。
「皆聞いてた?マリンちゃんが私と結婚してくれるんだって!」
「黒川の奴、ネット配信をしているぞ!」
「SNSで炎上した過去をそう利用するとは………」
「なんて強い女なんだ………」
「これはもはや言い逃れ出来ないな。」
「画面の向こう側の皆さん、今後とも星野マリンをよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします!」
あかねはネットを味方につけて勝ち誇った顔をしているが、残念だな。お前と結婚するのはあくまで星野マリンの時だけだ。星野アクアの時は自由にやらせてもらうぞ!
現在、次の大きなお話について計画中です!時期はおそらく推しの子のアニメ3期に合わせて、来年1月からでしょう。お楽しみに!