未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
重曹視点
ふとした仕事帰りのある日のこと。いつものようにあーくんの事を考えながら、何気なく見たSNSで衝撃の映像が流れてきた。
「星野マリンが黒川あかねにプロポーズ………?」
それはあまりにも信じられない光景だった。あの浮気したがりで遊びたがりのあーくんが、束縛の激しい女黒川あかねにプロポーズ。しかも自分から。何故か女装をしているが、そんなことは問題じゃない。私の目の前で、一体何が起きてるっていうの………?
「あーくん…………」
負けなんて認められない。それに、絶対あーくんはあかねとの婚姻なんか望んでいない。とすると考えられるのは…………まずこの動画がAIであるということ。ただ、その線は薄い。ただのプロポーズに伊織やその仲間といった連中をバックに映すだろうか。いや、ない。こんな映えない連中はプロポーズの現場に相応しくないからだ。
次に考えられるのが、この動画がやらせだということ。ただそれなら、こんなにSNSで拡散する必要がない。ましてや過去炎上した経験のあるあかねなら尚更。だとすると…………後ろのクズどもの笑った顔…………
やはりあーくんは黒川あかねに脅されてるに違いない‼︎
きっと浮気がバレたのだろう。それでいつもの制裁では飽き足らず、このような脅しを用いてあーくんの身を縛ろうと考えた。いかにもあかねが考えそうなことだ。だとすると、あーくんは困ってるはず!
「いよいよ私があーくんを救う時が来たのね!」
助けてあげなきゃ!そして結婚してあげなきゃ!今日があーくんと私の結婚記念日よ‼︎待ってなさい、黒川あかね‼︎そう思って私は大急ぎで電車に飛び乗り、伊豆へと向かった。
そして私は早速伊豆に着くと、目的地まで向かおうとした。のだが………
「ここ、誰の家よ?」
あーくんの現在地が分からないのだ。あかねの動画に映っていた家には、確かに伊織や耕平などの他のメンバーがいた。そして、PaBメンバーの家ならば全員知っているため、すぐに向かえる。だけども映っていたのは知らない家。となると野島とか山本たちの家になるけど………全然場所が分かりそうもない。
「なら電話ね。」
となると、あーくんたちに電話するのが手っ取り早いか………いや、待てよ?この独特の刺激臭………鼻の奥をツンと刺してくるような匂い…………
間違いない、スピリタスだ‼︎
これを飲むのは間違いなくあーくん達しかいない‼︎そうと決まれば話は早い‼︎全力で向かうわよ‼︎
そして私は全力で走り…………
「あーくん、来ちゃった♡」
「有馬⁉︎」
「かなちゃん⁉︎」
「「「「重曹⁉︎」」」」
あーくんたちのいる所へと辿り着いた。
さて、着いてすぐにやることといえば…………
「っぷはぁ〜!やっぱスピリタスは美味しいわね〜!」
「嘘だろ………」
「早すぎんだろ………」
「これが10秒で飲める天才子役か………」
「子役が酒瓶はマズイだろ……」
「有馬、相変わらずね。」
スピリタスの一気飲み。これでボルテージを上げる。やっぱりお酒と言ったらこれよね!さぁ、テンション上がってきた‼︎次はあかねを問い詰めて、私があーくんを救う番だ‼︎
「かなちゃん、どうしたの?もしかして誰かに呼ばれた………?」
「よくしらばっくれた態度取れるわね、黒川あかね。」
「えっ、私⁉︎私呼んでないよ⁉︎むしろ呼ばれた側だし………」
「SNSに挙げたあの動画‼︎何よあれ‼︎アンタとあーくんが結婚⁉︎ふざけないで‼︎認められるわけないでしょ‼︎」
「でも、マリンちゃんはちゃんと私にプロポーズしてくれたから………それも自分から。」
「まーちゃん、正直に言っていいのよ。あかねに脅されました、って。」
「いや、自分でプロポーズしたわよ。」
「へっ⁉︎」
嘘でしょ⁉︎まーちゃんが自分の意思で⁉︎そんなはずはない⁉︎なんでそんな真似を⁉︎おかしい、おかしいわよ‼︎錯乱しながら周囲を見渡すと、そこには散らばったジェンガと、『恋人にプロポーズする。』の文字が書かれていた。ふ〜ん、なるほどね………
「あかね、それ見なさいよ!ジェンガの文字‼︎」
「これ?確かジェンガの罰ゲームで、私にプロポーズしたんだよね?」
「まあ…………そうね。」
やっぱり‼︎罰ゲームなら納得がいくわ‼︎つまりあーくん、もといまーちゃんはあかねと結婚する気はないと‼︎
「よっしゃきた‼︎じゃあアレはただの誤解なのね。全くやめときなさいよ〜、SNSに拡散なんて。変なファンに絡まれるわよ?」
「でも、プロポーズはプロポーズだよ?ちゃんと言質取るために、ああやって拡散したんだから。」
「はぁ⁉︎アンタそれでいいの………?」
「うん♪」
嘘………でしょ?罰ゲームだろうがなんだろうが、利用するってこと?そして、それにまーちゃんは巻き込まれたの………?
「で、でも、まーちゃんが………っ!」
「大丈夫、有馬。心配しないで。」
「そんな…………」
しかもなんでまーちゃんも満更じゃない感じなのよ‼︎くそっ、こうなったら…………私の実力を見せつけるしかない‼︎
「ぐすっ、うぇぇぇぇぇぇん‼︎」
「か、かなちゃん⁉︎」
「有馬…………っ⁉︎」
「まーちゃんがぁぁぁあ‼︎まーちゃんがぁぁぁぁあ‼︎」
必殺、女の涙‼︎私が昔なんて呼ばれてたか………そう、10秒で泣ける天才子役‼︎いつでも泣けるように鍛えてんだ‼︎泣きの演技の場数が違うのよ‼︎
「有馬、落ち着いて………」
「じゃあまーちゃんはあかねをフってよぉぉぉぉ‼︎私と付き合ってよぉぉぉぉぉ‼︎」
「いや、それは、その………」
「かなちゃん、ごめん。マリンちゃんは私と結婚することになったから。いくらでも泣いていいけど、それで未来が変わることはないよ。」
くそっ、なんで通用しないのよ‼︎まーちゃんはちょっと動揺してたのに、あかねのせいで台無しじゃん‼︎
「女を泣かせるとは………星野アクアマリン、これは死刑だな。」
「極上のシャルピー衝撃試験を用意しようか………」
「チンスピ、ウォシュレットシャンプー、燃え盛るローズヒップ、雪山のチンコブレーキ………どれがいい?」
「いいや、全部だろう。」
アンタらはまーちゃんを殺さなくていいから!むしろ私とまーちゃんのランデブーだけを手伝ってくれたらいいから‼︎あと蔑称多すぎ‼︎まーちゃんやらかし過ぎでしょ‼︎
そんな事を思っていると、
「有馬、話があるの。あかね、私に任せて。」
「マリンちゃん、お願いね。」
「やっと私と2人きりで話す気になってくれたのね、まーちゃん♡」
まーちゃんと私の2人きりの時間がやってきた。これはチャンスね!
そして私たちはドアの外に出て、2人きりで話すことにした。
「まーちゃん………いや、あーくん♡私と付き合う気になった?」
「いや。星野マリンは黒川あかねと結婚する。これは変わらないわ。」
「えっ⁉︎」
そうして期待してたのに…………まさかの事実。あーくん、そんな…………。やめてよ、フらないでよ………
「でもそれは、星野マリンとしての話。俺には星野アクアとしての名義というか、人格がある。」
「へ?」
そんな事を思ってたら、急に地声に戻られて、しかも変な事を言われた。どういうこと?全然意味が分からないんだけど。
「星野マリン名義では、黒川あかねと結婚したことにする。でも世間一般的には、星野マリンと星野アクアは別人となっている。」
「つまり、星野アクアとしてはフリーだってこと?」
「ああ。この事実がある限り、俺が男の時間はあかねも俺に手を出しづらいはずだ。」
なんと、そういうことなのね‼︎マリン名義でとりあえずあかねと結婚しておいて、別人扱いとなるアクア名義では自由になる、と‼︎そして男でいる間は自由、つまり………っ‼︎
「安心しろ、有馬。俺、星野アクアはフリーだ。」
「やったー‼︎それじゃあ私と付き合ってくれるのね⁉︎」
私があーくんと付き合えるということ‼︎これで晴れて、長年の恋が身を結ぶわ‼︎諦めずに追い続けてよかった‼︎
「いや、それは無理だ。」
「は?」
そんな事を思っていたら、あーくんがふざけた事を言い始めた。
「俺、星野アクアは自由でありたいからな。特定の恋人は作らずにまったり生きたい。恋人にならなくても、出来ることはいっぱいあるだろ?」
まさか、色んな女の子と遊ぶために私をフるってこと……?そんなの許せるわけないじゃない‼︎アンタは必ず私のものになってもらうからね‼︎
「そんなのない‼︎」ガッ‼︎
「ちょっ、有馬⁉︎」ゴボゴボゴボゴボ
こうして私はあーくんを手に持っていたスピリタスで酒殺し、
「かなちゃん!マリンちゃんと不倫するつもりだったでしょ‼︎」
「不倫………?何のことかしら?」
「さっき言った通り、私はマリンちゃんと結婚するって………」
「コイツ、星野マリン名義では結婚するけど、星野アクア名義では結婚しないって言ってたわよ。」
「へぇ〜、そういうことしようとしてたんだ〜。」
「これはお仕置きが必要ね。」
「そうだね、かなちゃん。」
駆けつけたあかねと珍しく協力して、あーくんをシバいたのだった。
〜おまけ〜
あーくんをシバいた後のこと………
「かなひゃ〜ん、ぎゅってひて〜♪///」
「あかね、アンタまた酔っ払ってるじゃない⁉︎」
「えへへ〜♡///」
「えへへ〜、じゃないのよ‼︎アンタ酒弱いんだから、無理して飲むなって言ってるのに‼︎全く、もう‼︎暑苦しい‼︎」
「かなひゃんが飲んでりゅと、わたひも飲みたくなっちゃうの〜♪///」
「アホか‼︎さっさと水飲んで寝なさい‼︎燃えない方の、ね‼︎」
「ひゃ〜い♪かなひゃん、しゅき♡///」
「うるっさいわね‼︎」
やけ酒したいはずの私は、またしても酔っ払ったあかねの介抱をする羽目になったのだった。
へべれけ黒川あかね、何気に気に入っています。