未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
side アクア
とうとうこの日がやってきた。野島&山本との合コンだ。ちなみにmemへの口封じ………というか説明も済んでいる。
「「おっ、待たせ〜‼︎」」
アイツらはやけに気合いが入ってる。そんな努力しても無駄なんだがな。とりあえず、合コンさえ開けば後は大丈夫だろ。
「ちなみにどんな子を呼ぶんだ?」
「まずはケバ………じゃなかった、ON・OFFのハッキリした女を連れてくる。」
「そうかそうか。」
「できる女タイプだ。」
吉原の言い方それであってんのか?
「次にその人が友達を3人連れてくる。」
「なるほどな〜。」
吉原の友人は俺も知らんけどな。
「そして5人目は………」
「5人目は………?」
「「「重曹を舐める天才子役だ。」」」
「「人外じゃねえか⁉︎」」
最後は有馬………だが普通に紹介するものか。アイツにもバレないように工夫しろって言ってあるからな。コイツらが有馬だと気づくことはないだろう。
そんなことを思ってると、店に着いた。
「ここか?」
「ああ。女子たちは先に着いているそうだ。」
「そうか。」
「じゃあ行くぞ。」
さてと、前世以来の合コン、行ってくるか………
「待て。」
「どうした野島?」
と思ったら、野島に止められた。なんでだ?
「今のうちに合図を決めておこう。」
「合図?」
「ああ。自分の好みを箸の向きで示すんだ。」
そういうことか。確かに好みが被ったらややこしいしな。
「それはいいな。」
「ちなみにどの子もダメな時は?」
「ギブアップの合図として、自分に箸を向ける。」
「よし、それでいくか!」
ということで、作戦が決ま………
「ふざけるな。俺にはそんな合図など必要ない。」
「山本?」
ろうとしたら、山本が止めた。
「なんでだよ?取り合わない方がいいだろ。」
「俺は今日固く心に誓ってきたんだ。どんなのが相手でも絶対に童貞を捨てる、と。」
コイツは思ったよりクソだった。
「なんという男気………っ!」
「コイツ、さぞかし名のある将と見た!」
「「ただの女に見境のないクズだろ。」」
北原と今村も褒めんな。
それはそうと、いよいよ出発の時間だ。
「じゃあ準備はいいな。」
「ああ。」
「「「「「行くぞ、新世界へ‼︎」」」」」
今度こそ、前世ぶりの合コン…………
「「「「「初めまして〜!」」」」」(ケバメイク×5)
は、3秒で終わった。
「吉原キサマっ!」
「ふっふっふっ〜♪」
確かに有馬にはカモフラージュとしてはあり……なのだが、他までやる必要無かっただろ。もちろん俺も北原も今村も、そして野島まで箸を自分に向けている。
「やあ、どうもどうも〜!」
そんな中、山本だけが箸を女の子に向けていた。マジかよコイツ。こんな状況でも進むのか……っ⁉︎
「今日は暑いね〜。」
「そうだね〜。」
「乾杯しようよ〜。」
「何飲む〜?」
とりあえず、乾杯の流れになった。まずは適当に水でも頼むか〜。
「それじゃあスピリタスの人。」
「「「はい‼︎」」」
「吉原以外のPaB4人か。」
「あるわけねえだろ。」
本当だ。メニュー表にスピリタスが無い。この店大丈夫か?
そんなことを思いながら過ごしていると、いよいよ自己紹介の時間になった。
「じゃあ私から行くよ〜!青女1年、神尾清子です!」
まずは髪型だけルビーっぽいこの女。
「はい、趣味はありますか⁉︎」
「競馬とパチンコかな?」
「なんと……っ!」
ノリノリで趣味を聞いた山本が、ドン引きして箸の向きを変えた。
「じゃあ次私ね〜。」
そして、次から次へと自己紹介が続いた。
「鈴木恵子で〜す!」
「飯田かなこで〜す!」
「吉原愛菜で〜す!」
「ワタシ、ピーマン・タイソウ‼︎」
おい有馬。お前身元隠すためにエセ外国人キャラでやんのか。しかも名前。それ自分にダメージ入ってない?
「おお〜‼︎」
そして山本。よくこんな状況で盛り上げようと出来るな。ここまで来たら感心するよ。よし、俺も手伝ってやるか。他の奴らもそう思ってるみたいだし、ここは協力だ。
「伊豆大1年の北原伊織です‼︎」
「今村耕平です‼︎」
「野島元です‼︎」
「雨宮吾郎だ。」
「俺こっちの席に移動な‼︎」
「俺はこっち‼︎」
「俺はここで‼︎」
「じゃあ俺はここ。」
素早く自己紹介を済ませた後、山本が狙う女の前を避けるようにそれぞれが移動する。抜群のコンビネーションだ。ちなみに俺も一応偽名にしている。
「お前ら………っ!」
そして、それを見た山本が感動している。さあ頑張れ‼︎そして彼女を作って、俺に殴らせろ‼︎
それはともかく、俺の担当は………
「ゴロー!ピーマン、タベル?」
化け物エセ外国人、有馬かなだ。コイツも例のケバメイクをしている。しかも何故か緑色がメインで、その姿はまるで本物のピーマンだ。
「ピーマン入ってねえだろ、これ。」
「ソウ?ワタシ、ワカンナイ!」
持ち前の圧倒的な演技力を存分に発揮して、有馬かなとは別の存在を演じている。こんなところで無駄に使わなくてもいいのに。ただ、俺も役者をやったことのある身。アイツがその気なら、俺だって演じてやろうじゃねえか‼︎雨宮吾郎を‼︎
「そうか。なら上手いピーマンの店があんだよ。今度行くか?」
「イ、イイノ⁉︎」
「よしっ、それじゃあ君が空いてる日を教えて〜!」
「ウン‼︎」
なんか楽しいな、これ。前世の頃を思い出す。有馬もなんか楽しんでるし。よしっ、ギア上げてくか‼︎ピーマン・タイソウこと、有馬かなを落とすつもりで‼︎
「なあほし……雨宮。」
「なんだ、今村?」
ん?今村が話しかけてきたぞ?一体どういう………
「最近彼女とは仲良くやってるのか?」
こ、このクソ野郎⁉︎平然と合コンのタブーを破ってきやがった‼︎
「どうした?雨宮は彼女持ちじゃなかったのか?」
「そ、そんなことはないさ〜!俺がモテるとでも?」
「証拠映像、見せてもいいんだぞ……?」
「何………っ⁉︎」
「「ヒヒヒ………」」
他の男どもも汚い笑みを見せている。そんなに抜け駆けされるのが嫌か⁉︎くそっ!これじゃあ前世タイムが終了するし‼︎くそっ、何か策は……っ‼︎
「ああ。俺もそのドラマ観てたけど……」
「本当?面白かったよね〜、伊織!」
無いけど、道連れを作ることは出来そうだ。
ということで、俺は………
「なぁ北原。」
「どうした、ほし………雨宮?」
「最近彼女とはどうなんだ?」
「キサマ………っ‼︎」
北原を巻き込んでおいた。
「お、俺は………」
「あっ、大丈夫だよ〜!愛菜から彼女いるって先に聞いてるし〜。」
「イェイ♪」
「ケバ子貴様ぁぁぁぁぁ⁉︎」
どうやら無駄打ちだったみたいだ。ざまあ‼︎
その後、合コンは終了し…………
「面白かったね〜。」
「サイコーだったよ、愛菜!」
「アンタなかなかやるじゃない!」
「そう?」
「うん!ホント面白かった!」
「「「「「動物園みたいで‼︎」」」」」
結果は大失敗に終わった。まあ当然か。
「ざけんなコラァ‼︎」
「誰が動物じゃ〜‼︎」
「鏡見てから出直してこいや‼︎」
「テメェらこそピエロみたいな厚化粧だっただろうが⁉︎」
ただ、今日の経験はとても良かった。久しぶりにゴローになると、ストレスを発散できる、と。昔を思い出せて、ノスタルジックにも浸れるしな。もちろん浮気はしないし、あかねのことは大切にする。絶対に本気にはならない。その上で、ゴローの真似して遊んでもいいだろう。