酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


百十三杯目 夜の戦い

  野島視点

 

 なんとかミッションはクリアしたが、ハンターが3人も追加。しかもムキムキとムキムキとドスケベ。控えめに言って地獄だ。

 

 更には重曹が奈良中部、近鉄の大和八木駅まで迫っているとの位置情報が。これはマズい。アイツは新幹線を使ってないから、駅を降りたらすぐに動ける!しかもこの奈良基地から電車に乗るには、3つある駅まで1時間かけて歩くか、バスに乗るしかない。1時間も歩くのはしんどい上に、間違いなく重曹に追いつかれる。だからバスで逃げたいが………

 

 

・東方面 近鉄奈良orJR奈良

・西方面 近鉄大和西大寺

 

 

 

 とりあえず、重曹が近鉄に乗ってるから、JRがある方へ乗るか。近鉄とJR、どっちが先に着く……?近鉄か。だとすると重曹に先回りされるかも!一応時刻表を調べて………いや、大丈夫か。4分先に俺が近鉄奈良駅前を通り過ぎるからな。よしっ!とりあえず、これで逃げ切るか………

 

 

 

 しばらくバスに乗った後、位置情報公開の時間となった。さて、重曹はどこに………?

 

・野島 JR奈良駅前交差点

・有馬 油阪西交差点 (野島がいるとこの600m北)

 

 えっ、ちょっ、マジ⁉︎アイツもうそこにいるの⁉︎まだ近鉄奈良に着く時間じゃないよな⁉︎嘘だろ⁉︎一駅前の新大宮で降りて走ってきたのか⁉︎とりあえず逃げ切らないと‼︎1番最初に着く電車は………15分後⁉︎これはキツい‼︎どうする⁉︎電車で逃げ切るか、ボールを投げて撃退するか⁉︎

 

 

 

 

 バスを降りて、慌てて階段を駆け上がる。今は2階。そして北の方から………きたっ!重曹が走ってきた!

 

「待てぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 あっちも俺に気づいたっぽい!一旦駅の東側に逃げよう!幸いあっちのが疲れてるはず!

 

 

 

 

 そして、俺は東側に逃げたが………

 

「はぁ………はぁ………」

 

 普通に重曹に改札の前を陣取られた‼︎ここJR奈良駅は改札が1ヶ所に固まっているから、中に入れねえ‼︎くそっ、今から近鉄奈良まで戻るか?それとも………いや、奴は疲れている!だから今がチャンス!ボールを当てて、ナンパするんだ!

 

 

 

 

 

 

「よぉ、久しぶ……りっ⁉︎」

 

 しまった⁉︎普通にこけちまった⁉︎嘘だろ⁉︎マズい、早く立て直さないと…………っ‼︎

 

「アンタ………バカなの?」

「あっ…………」

 

 そう思ったのも束の間、俺はあっけなく重曹に捕まったのだった。

 

「くそっ!」

「それじゃあ………はぁ………私はあーくんを……はぁ………追うわ。」

「待て、重曹。疲れてるだろ?俺と休憩していかないか?」

「キモっ。はぁっ……、私はあーくん一筋なので……」

「そんなぁぁぁぁ‼︎アイツは一筋じゃないのにぃぃぃぃ‼︎」

「そこなのよ‼︎ホントムカつくよね‼︎」

「だよなぁ‼︎」

 

 そして、しばらく星野の悪口を言った後、俺は大人しく伊豆に向けて帰ることになったのだった。

 

 

 

 

  鴨志田視点

 

 俺は松島基地でボールを手に入れた後、千紗ちゃんと宮城県内でランデブー、という名の追いかけっこをしてたんだが………

 

「寒い‼︎」

 

 夜になり地獄を味わっていた。冬の東北は寒い‼︎普通に凍えそうだ‼︎しかも電車の間隔がおかしい‼︎さっき石巻(宮城県東部)から小牛田(宮城県北部)へとやってきたんだが、この路線(石巻線)、1・2時間に1本しかねえ!待ち時間の間に追いつかれるかと思ったよ!なんとか逃げ切れて、次の電車までの2時間の猶予はもらったが………

 

 そして、そろそろ宿を考えないとな。この寒い中夜通し戦うのは、流石にしんどすぎる。だからどこかに泊まりたいんだが………夜行バスが来る仙台市近郊は、朝早く起きないといけない。しかも追加されたハンターたちが終電の新幹線で間に合う恐れもある。さて、どうしようか……

 

 

 

 とりあえず、次の位置情報公開で、ハンターの動きを見よう。

 

・逃走者

アクア 鳥取と岡山の県境 (西部、伯備線上)

伊織 不明

鴨志田 小牛田駅

 

・ハンター

千紗 松島海岸駅〜塩釜駅間 (宮城県中部)

ケバ子 福井駅

有馬 大和小泉駅 (奈良県)

ルビー 新見駅付近 (岡山県北部)

山本 新見駅付近

時田(禁酒) 三島駅〜新富士駅間

寿(禁酒) 新横浜駅付近

フリル(禁欲) 三島駅〜新富士駅間

 

 

 千紗ちゃんに加えて………マジかよ、竜次郎来てんのかよ。彼女の兄貴だからめんどくせえんだよな。しかも禁酒って………これは流石にヤバいぞ。時間的に多分仙台止まりだと思うが………流石にアイツでも、夜に走ったりはしないよな?

 

 まあいいや。とりあえず、俺はあまりにも寝たい。暖まりたい。だから、どうするか………おっ、これがいいな。10時台発の終電、鳴子温泉行き!これなら千紗ちゃんも竜次郎も来れないだろう。このクソ寒い中走れないだろうし、走って来たところで朝になる。完璧だ。ということで俺は電車に乗った後、鳴子温泉へと旅立ったのだった。

 

 

 

 

 

  アクア視点

 

 俺は岡山へ戻る間、ふとボールを投げて見失ったらどうなるか、考えていた。とりあえず、司会の連中に聞いてみるか。

 

『memに浜岡、ボールの補充はどうやってやればいい?』

『航空自衛隊の各基地に行けばできるよ〜!』

『そうか。ありがとう。』

 

 しかも一度投げたボールを見失ったら、補充するのに一苦労だ。空自の基地だって各県にあるわけじゃないし。本当に最悪だ。

 

 更には、今日ずっと戦って疲れてきている。そして遂に夜になった。だからぐっすり休みたいが………最悪なことに、この鬼ごっこには休憩時間が無い。幸い公共交通機関には終電があるので、それがやってない時間は寝ることができるが……寝過ごすと待ち伏せされて、袋の鼠だ。

 

 なのでそれを見越した俺は、ある列車に乗り、鳥取から岡山に引き返していた。

 

「位置情報がら゛ずる゛ど、ア゛ク゛ア゛ばごれ゛に゛乗っでる゛わ゛。」

「なんで私たちの方に向かってきたんだろう?」

 

 ここは岡山県北西部、新見駅。ホームにはルビーと山本がいるが、混乱している様子。だとすると、大丈夫だな。ちょっと出口の手前まで来て、煽りに行くか。もちろん、列車からは絶対出ないけどな。

 

「よお、ルビー。不倫か?」

「あ、お兄ちゃん‼︎」

「ア゛ン゛タ゛じゃないがら゛、ぞん゛な゛ごどじな゛い゛でじょ‼︎」

「誰が不倫野郎だ。俺はまだ未婚だ。」

「そんなことより、お兄ちゃんを捕まえるよ!」

「う゛ん゛‼︎」

 

 そして、意気揚々と乗り込もうとする2人。だが俺には秘策がある。

 

「おい、お前ら。この列車の特急券は買ったのか?」

「「えっ………?」」

 

 俺が今乗ってる列車は、夜行列車サンライズ。乗車には専用の特急券が必要であり、それが無ければ俺を捕まえることはできないのだ。

 

「いや、無いけど………」

「じゃあ乗れないな。」

「「はぁ⁉︎」」

「無賃乗車は犯罪だからな。お前らとはここでお別れだ。」

「「はぁ〜〜〜⁉︎」」

 

 しかもこの列車は1日1本だけ。更には深夜の列車のため、追いかけるための終電が無い。現在時刻は21:14。新見から岡山に戻る電車は、次の21:54が最終。そして岡山着いた頃には23:33。その頃にはサンライズはとっくに岡山を出発してるから、翌朝まで追うことが出来なくなるのだ。

 

「ついでにお土産。」ブン!

「あ゛っ………」バシン!

「ちょっと、しんちゃん⁉︎」

「ごめ゛ん゛……」

 

 そして、動揺してる隙に山本にボールをぶつける。女装童貞は避ける間も無くボールに当たり、見事アウトになったのだった。更には反射したボールが俺の手元に返ってきた。電車の外に落としたらルビーに追われるから取り返せなかったけど、これならオッケーだな。

 

「ついでにルビーにもやるか。」

「くらえ!しんちゃんガード!」

「あ゛ぁぁぁぁぁあ゛!」

「くそっ、ここは引くか。」

 

 ついでにルビーも退場させようとしたが、それは出来なかった。まあいいや。ハンターを倒せて、夜行列車の中で眠ることもできる。一石二鳥だな。そんな事を思いながら、列車は岡山、更にはその先の東京に向けて出発した。今から寝るわけだが、一応公開の時間だし、位置情報でも見ておくか………

 

 

・逃走者

アクア 岡山駅付近

伊織 博多駅付近

鴨志田 西大崎駅付近 (小牛田と鳴子温泉の中間)

 

・ハンター

千紗 小牛田駅

ケバ子 福井駅

有馬 大阪駅 

ルビー 備中高梁駅付近

時田(禁酒) 名古屋駅手前

寿(禁酒) 大宮駅

フリル(禁欲) 名古屋駅手前

 

 

 いや、有馬は大阪にいるのか。しかもサンライズに乗ってるの多分共有されるだろうから、チケットを購入されて、待ち伏せられてアウトだな。ここはサンライズを降りて、新幹線で西に向かうか。そしてそのまま広島で寝よう。

  

 そして、北原は福岡にワープしていた。飛行機に乗ってたから位置情報不明だったのか。これはいいな。俺も使うか。そんな事を考えながら、俺はサンライズを降りて、広島へ向かったのだった。

 

 

 

 そして広島に着いた俺は、宿で軽く寝ることにした。23:00を過ぎていたが、目覚ましは4:30にセット。夜行バス対策だ。一番早い便が大阪からの5:15着。これで有馬が来る可能性があるからな。そんな事を考えながら、俺は眠りについた。

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