酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


百十七杯目 沖縄の中心で愛を叫ぶ

  伊織視点

 

 俺はなんとか奈々華さん達から逃げ切り、ゆいレールに間に合っ………

 

「伊織………っ、捕まえた‼︎」

 

 たが、マズい!千紗が追いついただと⁉︎とりあえずこうするしか………っ、ない‼︎

 

「それはこっちのセリフだ‼︎」

「あっ………!」

 

 そして俺は、千紗にボールを投げ………るのは車内迷惑なので、手に持ったままボール越しに彼女を触り、アウトに。よしっ、まずは1人撃破!危ない。あと少しで死ぬところだった………。

 

「ボールが当たったな。」

「投げずにやるなんて………ずるい。」

「ずるくねえだろ。お前らなんて、2vs9だぞ?」

 

 にしても、この人数は酷いよな。しかも半分くらい化け物いるし。日々学科の野郎どもやPaBの人らと一緒に死戦を潜り抜けてなければ、今頃即死だったぞ。なんでここまでするのか……

 

「浮気男にはそれくらいの制裁が必要。」

「だから浮気は………っ!」

 

 俺は浮気して………いや、女目当てで旅行組んだ時点でアウトか。いくら仮初の彼女とはいえ、これは良くないな。

 

「してたな。ごめん。」

「そう簡単に許して貰えると……?」

「思わない。」

「じゃあ、何かお詫びにしてよ。」

「そうだな………これで勝ったら海外行かせてやる。」

「………ホント?」

「ああ。約束する。」

「そう。」

 

 奈々華さんたちも怒るよな。さっきも去り際のホームですごい形相してたし。隣にいたケバ子も怒ってた。フリルは桜子にちょっかい出してたけど。そして………あれ?あの2人は………?

 

 

 

・ハンター(沖縄のみ)

時田 那覇空港手荷物受け取り口 

ケバ子 那覇空港駅 

フリル 那覇空港駅 

奈々華 那覇空港駅 

寿 那覇空港駅〜赤嶺駅間

 

・逃走者

アクア 不明

伊織 那覇空港駅〜赤嶺駅間 

 

 

 

 待て、これ寿先輩いるくね?どこだ?どこだ?車内を見渡すと………

 

「よぉ、目が合ったな。」

 

 いるぅぅぅぅぅぅぅ‼︎幸い乗客が沢山間にいるから追って来れないけど、これはマズい‼︎駅降りてすぐに捕まっちまう‼︎これをなんとかするには………ん?寿先輩のところまで、足元が都合よく空いてるな。よしっ、ボールをここに転がせて………

 

「なっ⁉︎」

 

 気づかれずに当てる‼︎よっしゃあぁぁぁぁぁ‼︎流石に満員電車の足元は無警戒だからな!これでなんとか寿先輩も倒せた!

 

「しまったな。彼女に慰めてもらうか………」

 

 はずなのに、なんか負けた気がするのは気のせいか?

 

 まあいいや。幸い目的地の国際通りは那覇空港と同じ那覇市内。だから1時間待機は関係ない。早くここで女と連絡先を交換するぞ‼︎

 

 

 

 そして俺は寿先輩からボールを返してもらい、千紗と一緒に国際通りに着いた。賑やかな人通りの中、早速俺は女との連絡先交換を始める事にした。

 

「彼女が隣にいながらナンパするって、どういうことなの?」

「仕方ねえだろ。これがミッションクリアの条件なんだよ。」

「ふ〜ん、じゃあ殺していい?」

「安心しろ。後でちゃんと捨てるから。」

 

 千紗からの視線が痛すぎるが、今は仕方ない。ミッションで、仕事でやれと言われてるんだ。だから頼むから、殴ろうとしないでくれ。ちなみに寿先輩はmem先輩に電話しにどこかへ消えた。隙あらばいちゃつきやがって。羨ましい限りだ。

 

 

 

 そんなことを思いながら、女に声をかけていったが………

 

「おかしいな、皆逃げるんだが。」

 

 何故か全員が話しかけた瞬間に逃げてしまった。確かに顔も良くないし、ナンパもしたことないから、上手くいかないのは分かるが………。会う人会う人全員、化け物を見るような目で俺を見てくるんだよな。

 

「千紗、なんでだと思う?」

 

 そう思って振り向くと…………

 

「さぁ?」

 

 右手を握りしめて、今にも殴り出しそうなポーズをしている千紗がいた。

 

「お前のせいか‼︎」

「そんな事ないよ………多分。」

「多分じゃなくて確実だ‼︎」

 

 後ろに殴りそうな女が待機してたら、そりゃ誰だって逃げるって‼︎そもそも女が横にいながらナンパとか意味分からんしな‼︎なんなら俺も女装してるし!皆逃げて当然だよ!

 

「で、どこを殴って欲しい?」

「頼むから遠くに行って欲しい。」

「全身ね、了解。」

「違うっつーの‼︎」

 

 しかも、コイツは横を退く気配がない。こんなんじゃミッションをクリア出来ないまま、後からやってきたフリル達に殺されてしまう。一体どうすれば…………?

 

 待てよ、俺千紗の連絡先、SNSしか知らねえな。それで普段使う分には十分だし。しかも今は国際通りにいる。そしてミッション内容は、国際通りにいる女と連絡先を交換する。ならば………っ!

 

「そうだ。千紗、メアドを教えてくれないか?」

「私?いいけど………」

「ありがとう。」

 

 こうして、俺は千紗とメアドを交換した。果たしてどうだ………?

 

『いおりん、ファイナルミッションクリア‼︎おめでと〜う!』

『後は海外に行くだけ‼︎頑張って‼︎』

 

 よしっ!ミッションクリア‼︎別に国際通りを歩いてさえいれば、そこに住んでなくてもいいもんな!ハンターじゃなくなった今なら、他の観光客と同じ扱いになるはず‼︎俺の読みが当たったぜ‼︎

 

「聞いたか千紗!これで海外行けるぞ‼︎」

「うん………っ!」

 

 心なしか、ちょっと嬉しそうな千紗。俺が連れてくって言ったからかな?それか一応仮の恋人だから、喜んでくれてるだけなのか。まあいい。とりあえず、空港に引き返して………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「伊織、絞りとっちゃる‼︎」

 

 って危なっ‼︎横からクソ酔っ払ったケバ子が飛んできたんだが………っ‼︎間一髪で避けたけど、危うく捕まるところだったぜ!全く、いつ酒飲んだんだよ⁉︎

 

「伊織君、どの女の子と交換したのかしら………?」

「まさか私と海外行く約束したのに、勝手に他の子と行くわけないよねぇ?」

「伊織、そんなに乱交したいなら私も連れてって。」

 

 しかも奈々華さんと桜子、更にはフリルまで到着した‼︎桜子はハンターじゃないけど、今にも邪魔しそうな雰囲気を出している。というかお前と行くって決まってないし‼︎アクアが勝手に言い出しただけだろ‼︎

 

「伊織、まさか毒島さんとも約束したの?」

「違う‼︎あれは勝手にアクアが言い出したことだ‼︎」

「でも明確に断ってないよね〜♪」

「確かに…………っ‼︎」

「でも伊織は私と行くって、さっき行ったよね?」

「はぁ⁉︎ふざけんじゃないわよ‼︎」

「これは明確なSEXの意思だね。」

「ぶっ潰しちゃる‼︎」

 

 ああ、くそっ‼︎なんかアクアみたいな事になってるし‼︎俺こんな風になるつもりじゃなかったのに‼︎とりあえず、このハンターらを倒さない事には始まらない‼︎

 

「それは………なっ‼︎」ブンッ!

 

 奈々華さんたちに向かって、ボールを投げて………

 

「甘いわ。」カキーン!

 

 しまった‼︎奈々華さんが手に持ってたバッド*1で跳ね返された‼︎しかも俺の方に飛んでくる‼︎ヤバいっ、避けきれない‼︎

 

「ぐはぁ………っ‼︎」

 

 奈々華さんが打ち返したボールが腹に当たった。くそっ、吐きそうだ‼︎酒を飲んでないのに‼︎マズい、このままだと捕まる………っ‼︎

 

「いい加減、誰を選ぶか決めなさい。これ以上千紗ちゃん達の時間を無駄にしないで。」

 

 そう思っていたら、奈々華さんに冷水をぶっかけられたような感覚になった。そうか、俺千紗と付き合っておきながら、他のメンバーの好意をそのまま放置してたのか。そりゃ最低だな。完全な浮気。これじゃあアクアと一緒だ。

 

 そして、千紗、ケバ子、桜子、フリル。彼女達の中から誰を選ぶのか。俺の答えは決まっている‼︎

 

「伊織、ウチかね⁉︎」

「すまん、ケバ子、お前じゃない。」

「なっ………⁉︎」

 

 飛びかかってきたケバ子をボール越しに触り、アウトにする。

 

「もちろん私よね?さっき約束したし………」

「桜子、ごめん。あれはアクアが勝手に言ったことだ。断るのが遅くなって悪かった。」

「そ、そんな……」

 

 ハンターじゃない桜子には面と向かって伝える。

 

「伊織、ムラムラするから抱きつくね。」

「ごめんな、フリル。」

「えっ…………」

 

 フリルにはボール越しに触って伝える。そして………

 

「俺の答えは千紗、お前だ。」

「えっ………?伊織……っ‼︎」

 

 俺の答えは千紗、お前だ。

 

「奈々華さん………千紗を俺に下さい‼︎」

 

 更に、奈々華さんに向かって渾身のボールを投げる。これが俺の、千紗に対する想いだ………っ‼︎

 

「伊織君………よくできました。」

 

 そして、奈々華さんは抵抗することなく、バッドを地面に置き、全身でボールに当たったのだった。

 

「………愛菜、桜子。集合。」

「「うん…………」」

「今から私と、身も心も慰める3Pするよ。」

「いや、何言ってるの⁉︎」

「プレイは嫌やが酒なら飲むけん‼︎とことん飲むぞ〜‼︎」

「そ、そうね………っ‼︎」

 

 3人とも、今まで時間を無駄にしてすまなかったな。俺はアクアとは違って、1人しか選ばない。いや、流石にアクアも1人に絞るか。まあいいや。俺に出来ることは…………

 

「伊織。千紗を幸せにしなかったら、許さんけん‼︎」

「死ぬほど酒飲ませて殺してやる!」

「ちんこシナシナになるまで搾り取るからね。」

「そしてお姉ちゃんが命を奪うからね。」

「分かってるよ。」

「皆…………っ‼︎」

 

 千紗を幸せにすることだ……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「盛り上がってるところすまんが………伊織、アウトだ。」

「えっ⁉︎」

 

 そんな事を思ってたら、物陰から現れた時田先輩にタッチアウトされた。

 

「伊織が1人を選んだことは素晴らしいが、それはそれとして、これはゲームだからな。後は皆で沖縄旅行でもしてくれ。」

「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 嘘でしょ⁉︎せっかくいいところだったのに⁉︎俺を油断させるために、時間差で来たってことかよ‼︎あぁぁぁぁぁぁ‼︎せっかくの海外旅行がぁぁぁぁぁぁ‼︎一千万円と2週間の休みがぁぁぁぁぁぁぁ‼︎俺は沖縄で絶望に暮れたのだった。

 

 

 

 

 

  千紗視点

 

 なんか今起こったことが信じられない感覚。今までと変わらないはずなのに、確実に変わった気がする………

 

「そうだ。伊織と千紗2人同時になら、私たちとエッチしてもいいよね?」

「何言ってんだ、フリル?そりゃダメだろ。」

「大丈夫、2人とも?こっちは数が多いよ。」

「無理矢理じゃねえか‼︎」

「フリルの変態………」

「千紗、その目いいね。私濡れちゃった。」

「はぁ⁉︎///」

 

 でもなんか、変わってない気もする。そんな事を感じた日だった。

*1
さっき買った




いおフリファンの皆さん、ごめんなさい!伊織ならどうするか考えた結果、こうなりました!今後はケバ毒しお乙フリを推しつつ、たまに千紗と伊織を乱交に混ぜようとするフリルをお楽しみください!

そして、次からは北海道での戦い、アクアvsルビー&有馬&あかねです!お楽しみに!
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