未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
アクア視点
俺はあかね達の待つ、新千歳空港に到着した。そして位置情報を見る限り………あの3人は到着口4、つまりは俺が到着するところの外で待っているようだ。ここ新千歳空港は到着する場所が5ヶ所に分かれており、バラバラのところから来た3人は到着口が異なっていたため、今の場所で待つ事にしたのだろう。
とりあえず、飛行機の到着口は一方通行だ。だから、千歳市内での1時間待機は到着口から出なければクリアできる。ただ、出るタイミングを間違うと速攻でバレる。だから俺は…………次同じ到着口が使われるタイミングで外に出る事にした。その時とは………そう、羽田からの便!運がいい事にその便は遅れているため、俺が使った便から1時間後に着くことになっている。俺はこっちの便で来たお客さんに紛れて、アイツらの目を誤魔化す!
そして俺は時間が来たため、戦地へと赴いた。
「お兄ちゃん、全然出てこないね。」
「多分、この東京からの便に紛れてくるはず………」
「時田さんからの伝言よ。捕まった伊織があーくんの服装を教えてくれたみたい。それがこれよ。」
「わ〜、お姉ちゃん可愛い〜!でも普段と全然違うじゃん!」
「そうだね。色々違うね。」
「この格好だったの⁉︎確かに何回か見たけど、全然分からなかったわ‼︎」
それにしても北原め、なんて事をしてくれたんだ⁉︎死に際に俺の足を引っ張るんじゃねえよ‼︎まあ幸い、服装変えてるから問題ないけどな。そして俺は、話す3人の横を何食わぬ顔で通り過ぎた。もちろん気づかれないように。
「う〜ん、全然居ないわね………」
「もしかして、更に次の便かな?」
「でもこれの1時間30分後だから、可能性は低いと思う。」
ちなみに俺は胸にパッドを入れて、ニットを着ている。更にはウィッグを黒から茶髪に変更。加えて、逃げたい人はまず履かないだろうという読みを逆手にとり、身長を偽造する目的も兼ねてヒールを履いている。
こうして俺は難なく3人のところを通り過ぎ、ちょうど止まっていた快速電車に乗った。じゃあな、お前ら。俺は楽に連絡先を交換させてもらうよ。
そして、電車が出発した刹那…………
「ねえ、皆⁉︎もしかしてあそこに乗ってる人じゃない⁉︎」
「どうしたのよ、あかね?さっきも言ったけど、全然服装が違うじゃない。」
「あそこを離れて良かったの?」
「アクアくんなら服を変える可能性もあるし。とりあえず位置情報公開………ほらっ、やっぱり‼︎」
「「嘘でしょ⁉︎」」
「ヒールを履いた時の歩き方のペースや、全体的な骨格がそれっぽいと思ったの!あとおっぱいの揺れ方!パッド入れてないとおかしいもん!」
「アンタ凄すぎでしょ………」
「とんだ名探偵だね!」
あかね達をギリギリで置き去りにしたが………嘘だろ⁉︎なんで分かるんだよ⁉︎あかねの前でヒールを履いたのなんて、数えるほどしかないぞ‼︎それに、胸の揺れ方で分かるのかよ‼︎規格外すぎるだろ、黒川あかね‼︎
俺はあかね達をなんとか掻い潜り、JRの快速に乗って札幌を目指していた。すすきのは札幌市にある繁華街。北のナンパストリートといえばここだ。
そして気になるのは、北原が死に際に何人のハンターを討ち取れたか。次の位置情報公開で分かるだろう。頼むから、ほとんど倒しておいてくれよ…………
・逃走者
アクア 北広島駅付近 (札幌市の手前、北広島市)
・ハンター
ルビー 千歳駅付近 (千歳空港から電車で2駅)
あかね 千歳駅付近
有馬 千歳駅付近
時田 国際通り
残りは1人か‼︎しかも国際通りにいる‼︎よしっ、いいぞ!あそこから那覇空港まで引き返して飛行機に乗るには時間がかかる‼︎更に今は夕方5:30‼︎3時間まで&1時間待機ルールのおかげで、時田は今日中に北海道に辿り着けない‼︎となると、今日はこの3人だけを相手にすればオッケーだ‼︎
その後、俺は無事すすきのに着いた。もちろんやることといえば、女との連絡先交換。だが、こうやって夜道を歩く人に声をかけるのは、捕まるリスクが高いためやめた方がいい。だから俺がやるのは、ウィッグを取って、靴をスニーカーに履き替え…………
「すいません、空いてますか?」
「おっ、星野アクアじゃん………なんで女装?」
「事情がありまして。」
会員制のバーへの入店だ。ここは一見さんお断りのバーである。前にすすきのに来た時に鴨志田さんが教えてくれた。ここには可愛い女の子もよく来ており、なんなら奥には2人でゴローするためのスペースまである。いわゆるハプニングバーだ。
「事情ってなんだよw」
「ちょっと追われてるんですよ。それでしばらく匿ってもらいたくて………」
「悪いけど、閉店時間(夜1時)は伸ばさねえからなw」
「それで大丈夫です。」
そして、ここのもう一つの利点は………隠し出口があること。これにより、秘密基地感を演出しているのだ。正規の出入り口は5階だが、隠し出口は地下。しかも地下には機械室への入り口かと思わせるような、小さな鉄の扉しかない。その上扉の周りはただの通路の壁になっていて、まるで地上のビルに地下があるようには思えない構造をしているのだ。これは女性を安全に帰すために出来たらしいが、俺にとっては格好の仕掛けだ。
ということで、これで俺は地上で待ち伏せするあかねたちにバレずに出れるってわけ。位置情報だと高さが考慮されないから、それを活かして欺ける。完璧な作戦だ。
「よしっ、それじゃあ飲んでけ!」
「ありがとうございます。」
「あの………星野アクアさんですよね?もしよろしければ、私がお話し聞きますよ!」
「本当ですか⁉︎ありがとうございます!」
そして、俺はそこで出会った女の子と連絡先を交換した。正直ゴローもしたかったが、あかねから逃げる体力を温存するため、やめておいた。そして、酒すらも自粛し、静かにソフドリを飲むだけだった。
ルビー視点
私たちはお兄ちゃんを追って札幌にやってきた。のだが………
『アクたんがミッションクリア!』
『さあ、最後はうまく海外に行けるかな?』
お兄ちゃんがミッションをクリアしたとの情報‼︎最悪‼︎せんせの悪い癖が出ちゃってるし‼︎
「アイツ交換するの早すぎない⁉︎」
「お兄ちゃんは慣れてるからね………」
「場所的には店の中っぽいけど………とりあえず、ここ(新札幌駅*1)に留まって、今後の動きを見よう。」
とりあえず、この位置情報が店の外か中か分からない。しかも札幌市内は広いため、すすきのに近づきすぎると横から逃げられる可能性がある。だから下手に近づかず、こうして少し離れた重要な位置から様子見することにした。
そして30分後、次の位置情報公開………
「うん、動いてないね。」
「となると………店の中よね。」
「とりあえず、地下鉄に乗って近づこうか。」
「そうだね!」
お兄ちゃんは動いていなかった。これは店の中でナンパしてるということ。ただまだ断定は出来ないから、近づいて様子見だ。
更に、30分後の位置公開。
「全く動いてないわね。」
「これもあれだね!お店の中だね!」
今度も全く動いていない様子。流石にここまで来ると確定だ。お兄ちゃんはお店の中で女の子と連絡先を交換した。そしてまだお店にいる。
「とりあえず、この場所へ向かうよ!」
「そうね!」
「うん!」
ということは、店の前で待ち伏せするのが有効!お兄ちゃんが出てきたところを3人で叩く!うん、それがいいね!
だが、私たちが店の前に来たにも関わらず………
「嘘でしょ⁉︎お兄ちゃん全然動かないんだけど⁉︎」
「アイツ、何が狙いなの⁉︎」
次の位置情報公開でも全く変わっていなかった。ルール上、携帯を置いてそこから離れるのは禁止。となると、確実にあの中にいるんだけど………
「アクアくん怪しいね。私たちを欺ける作戦がありそう。」
「この状況から⁉︎」
「だったら、もう店の中入った方がいいんじゃないの⁉︎」
「店の中っていっても、何階か分かんないよ〜!」
問題は何階にいるか。このビルは10階建ての上に、各階ごとに違うお店が入っている。また位置情報、もといGPSは高さまでは教えてくれないので、1つずつ虱潰しに探すしかない。更にその隙に裏を回られたら大変だし、1軒ごとに飲むハメになって、その最中にお兄ちゃんに逃げられる可能性もある。この状況、一体どうすればいいの…………?