酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。

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僕テニスのルール知らないんで、そこんとこよろしくお願いします。


十二杯目 ダブルス Part1

  side アクア

 

 PaBでは一応、というか結構ガッツリダイビングの活動もやっている。昼間は至って普通の真面目なサークルだ。

 

「で、今日は何をするんです?」

「言われた通り、動きやすい服装を持って来ました!」

「まあそう慌てるな。」

「今日の活動はだな………」

 

 そして、今日は動きやすい服装で、とのこと。寝巻きにも使ってたジャージを持って来たが………果たして陸上でどうやってダイビングの練習を行うんだ?

 

「「「テニスでダブルスの試合を行う。」」」

「「「ちょい待てや。」」」

 

 どうやってダイビングの練習を行うんだ?

 

「何故にテニス⁉︎」

「潜らないだけならまだしも、テニスって‼︎」

「何を練習するんだ?」

「いいから落ち着け。」

「これには理由があるんだ。」

「君たち、バディ・システムってのは知ってるカナ〜?」

「まあ。」

 

 memが言ってるバディ・システムって………確か潜る時にペアを組むやつだよな。毎回毎回有馬が先輩らに俺とのペアを頼んでは、たまに断られてるやつ。理由は色んな人とペアを組むのが大切だから。それは納得だ。

 

「水中で命を預けるバディとの信頼感を育むのはとても重要なんだ。」

「これはダブルスの試合を行うことで信頼感を得るという、立派なサークル活動だよ〜!」

「おお、なるほど……!」

「そんな深い理由があったとは………」

「で、建前抜きで話すと?」

「賞金目的だ。」

「「「だろうな。」」」

 

 ただ、わざわざテニスじゃなくていい。やっぱり何事も金か。芸能界みたいだな。服の有無が異なるけど。

 

「ところで賞金って、大会でもあんのか?」

「いや。」

 

 ただ、大会とかじゃないらしい。それじゃあ一体………?

 

「実はティンベルの会長から打診があってな。」

「ティンベルって学祭の時のアイツらですか⁉︎」

「テニサーとテニスで勝てるわけないでしょうに‼︎」

「絶対男コンの仕返しじゃねえか。」

 

 そういうことかよ‼︎これじゃあただの恥晒しじゃねえか‼︎

 

「それだけじゃないわよ。」

 

 そんなことを思ってると、有馬がやって来た。コイツが何か知ってる?他に事情があったりして………

 

「ティンベルにも今ガチの出演者がいてね。番組の企画でテニス対決をすることになったのよ。」

「それの出演料もあるってわけ〜!」

「マジかよ。」

 

 そういうことか。確かに有馬のPaB入りがOKなら、ティンベルに入ってる奴も居るよな。それでテニス対決ってわけか。確かに番組の構成としてみれば面白いな。

 

「「俺たちついにテレビデビューしちまうのか………っ⁉︎」」

「お前らのシーンは全カットされるから安心しろ。」

「「なんでだよ⁉︎」」

 

 まあ、コイツらが画面に映ることは無いだろう。恋愛リアリティーショーがお笑い番組になりかねないし。何より鏑木Pはそういうのを作らないだろう。

 

「とりあえず、テニスコート行くぞ〜。」

「うっす!」

「緊張してきた………」

 

 ということで、芸人2人のうち北原はノリノリ、今村はガチガチでテニスコートに向かった。

 

 

 

 

 

 テニスコートにつくと、俺は早速鏑木Pに挨拶した。

 

「お久しぶりです。」

「久しぶりだな、アクアくん。最近どうだ?」

「ダイビング楽しんでますよ。中から見る海はとても綺麗です。」

「そうか。酒飲んで全裸になって大学で寝てるって噂は嘘だったか。」

「……………はい。」

「目を見て話せ。」

 

 どうやら有馬がPaBでの活動を収録の休憩時間に喋ったのだろう。そのおかげで、俺の醜態がバレちまった。後でアイツに酒飲ませないと………

 

「それで、今回はどんな感じで収録するんです?」

「ダブルスのワンセットマッチを3回。男女混合と男子と女子をそれぞれ1回ずつ。そして、各試合に必ず1人芸能人を両陣営から出す、だ。」

「視聴率稼ぎ………ですね。」

「当たり前だな。」

 

 それにしても、ただのサークルの遊びをここまで番組として成り立たせるとは………。この人も流石だな。

 

「君の活躍も期待している。芸能人はちょうど3人だと聞いてるからな。」

「もちろん、頑張りますよ。」

 

 そして、これで俺の出番も確定した。さてと、いっちょやってやるか。

 

 

 

 

 しばらくすると、第一試合が始まった。最初は男女混合マッチ。男1人と女1人のダブルスだ。

 

「アクア、カメラの前に映り込んでいいか⁉︎」

「カットされるだけだ。やめておけ。」

「カメラがいっぱい………知らない人だらけ……」

「そういや今村(おまえ)人見知りだったな。」

 

 俺は観戦。さてと、第一試合で出番があるのは………

 

「よし、行くぞmem‼︎」

「そうだね、ブッキー!」

 

 memと寿だ。対するティンベルは…………

 

「まさかアンタと組むとはね。」

 

 女の方は知らんな。じゃあ男の方は………

 

「そうですね。よろしくお願いします、先輩!」

 

 鳴嶋メルトか‼︎確かにイケメンだから、リアリティーショーにはうってつけだな。となると、あの女とも因縁があるのか?*1

 

「それでは第一試合を始めます!」

 

 まあいいや。mem&寿vs鳴嶋&鳴嶋関係の女、さあどうなる?

 

「よ〜し、行くぞ‼︎」

「ブッキー頑張れ〜‼︎」

 

 サーブは寿。あの見た目なら、すごいのが入るだろう………

 

「オラァ‼︎」バゴン‼︎

 

 いや、すごすぎだろ⁉︎音も爆音だし、ワンバンした時の衝撃もヤバいし、何より早い‼︎そしてフェンスがあっという間に凹んだ。アレが人間の成せる技なのか⁉︎

 

「15-0。」

「「えっ…………?」」

 

 あまりの衝撃に、女はともかく鳴嶋までもが固まってる。アイツ確か運動神経めちゃくちゃ良くなかった?そんな奴ですら反応できないって……

 

「ブッキーありがと〜♪」

「上手くいってよかったぜ。」

「「すげえ…………」」

 

 いつもなら、memに褒められる寿に嫉妬するはずの2人も、ただただ固まるだけになっている。そりゃそうだ。あんなもん見せられたら、誰だってビビるし。

 

「あの人本当に人間なの?」

「有馬、そりゃ失礼だろ。」

「でも思うじゃない。」

「………まあ。」

 

 有馬は人間かどうか疑ってるし。

 

「時田先輩もあんなだよ。」

「千紗、それマジぃ〜?」

「すごいね、2人とも…………」

 

 古手川の話マジかよ。確かに見た目的にあり得そうだが………。この間までティンベルに居た吉原は、ずっと開いた口が塞がらないという。

 

 とにかく、寿の活躍をもっと見るか…………

 

「今度はこっちの番です………!」

「レシーバーは俺だな。」

「頼んだ、ブッキー!」

「メルト、任せたわよ!」

 

 次は鳴嶋のサーブ。

 

「えいっ‼︎」バシン!

 

 奴のもキレのあるサーブなんだが………

 

「オラァ‼︎」バゴン

 

 いかんせん寿がヤバすぎる。

 

「くっそ…………っ‼︎」バシン!

 

 というか鳴嶋もよく打ち返せたな。しかも上手くmemのとこに弾いた‼︎

 

「私だって、負けないよ〜!」パシン!

 

 memもなんとか返して、

 

「また俺のとこ……っ!」バシン!

 

 それをまた鳴嶋が返す………ってまたmemのところか。流石にそうくるよな。

 

「まだまだ〜!」パシン!

「えいっ!」バシン!

「おりゃ!」パシン!

「私だっているわよ‼︎」バシン!

「ありがとうございます!」

 

 そして、しばらく相手2人はmemばかりを狙う。memも頑張って返しているが………

 

「はぁ………あっ、間に合わない!」

 

 マズいな………。奴は単純に歳だ。B小町で激しい練習をやってたとはいえ、もう30の大台に乗ってしまった。20代前半の運動神経が良い人たちの前では、どうしても劣ってしまう。

 

「任せろ‼︎」バゴン

「「しまった………っ!」」

「ブッキーありがと……はぁ……っ!」

「30-0!」

 

 しかし、そこは寿がフォロー。流石の運動神経だ。

 

 

 

 しばらく良い勝負が続いたが………

 

「ウォンバイ、Peek a Boo!」

 

 なんとか俺らの勝利に持ち込めた。

 

「「「「よっしゃぁぁぁぁぁ‼︎」」」」

「流石だな、寿。」

「memもあの歳でよく頑張ったね〜。」

「あの歳って………梓さん、同い年では?」

「あら、1年生は知らないんだね。あの子この間30になったんだよ。」

「お姉ちゃん(奈々華)より歳上だし。」

「「えっ⁉︎」」

「私、最初1年生だと思ってました………」

「あはは!それ言ったら喜びそう!」

 

 あと、memの歳はコイツら知らなかったのか。まあ自分から言うもんじゃないしな。

 

「ブッキー、………はぁっ………本当にありがと♪」

「memこそありがとな。肩貸そうか?」

「手、届かないよ……はぁっ………」

「それもそうだな!」

 

 それにしても、memが30って本当に見えないよな。寿の方が7つも歳下なんだろ?下手したらmemのが歳下っぽく見えるし。

 

 

 

 そんなことを思いながらしばらくすると、

 

「次は女子ダブルスね。行ってくるわ!」

「頑張れ、有馬。」

 

 次は有馬の出番となった。

*1
メルトの童貞奪った先輩です。

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