酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


百二十三杯目 メムメム教習所

  memちょ視点

 

 今日の企画はこちら!免許を持っていないあかねとかなちゃんに私がドライブを教えるというコーナー!果たして、2人は上手く運転できるかな〜?

 

「今日はよろしくね!」

「よろしくお願いします、mem先生!」

「よろしく頼むわ。」

 

 まずは運転の前に、基本的なことの確認!

 

「まず初めに〜、アルコールチェック!飲酒運転はダメ・ゼッタイだからね!ここに息を吹きかけて〜♪」

「かなちゃん、大丈夫なの?」

「安心しなさい、黒川あかね。ちゃんと気をつけたから。」

「ほんとかな〜?」

 

 さてと、まずはあかねから!

 

「ふ〜!」

「アルコールは………オッケー、無いみたいだね!」

「よかった〜!万が一出たらどうしようかと思ったよ〜!」

 

 もちろん大丈夫!昨日お酒飲んでなかったしね!次はかなちゃん!ちょっと心配だけど………

 

「次は私ね。ふ〜。」

「いや、ガッツリ残ってるじゃん‼︎」

 

 やっぱダメじゃん‼︎

 

「本当にちゃんと気をつけた⁉︎」

「今朝は珍しく、ビールや日本酒くらいしか飲んでないわよ?」

「くらいしか、じゃないよ!ちゃんとしたお酒じゃん‼︎」

「度数5〜10%程度のものなんて、酒じゃないわ。」

「酒だよ!」

「かなちゃんの体内からアルコールが抜ける瞬間は無いからね。」

「分かってるじゃない、あかね。お酒は私のエンジンよ。」

「もしそうなら病気だよ‼︎」

 

 せっかく運転の企画があるって前々から言ってたのに‼︎どうしてこんなアル中になっちゃったの⁉︎

 

「とりあえず、今日はあかねが運転ね!かなちゃんは後ろで見てるだけ!いい⁉︎」

「あかね、私を満足させる運転をしなさい。」

「お酒飲んできたくせに偉そうだね、かなちゃん‼︎」

「仕方ないでしょ。これが私なんだから。」

「「諦めるな!」」

 

 ということで、運転席にあかね、助手席に私、後部座席にかなちゃんという布陣で挑むことになった。尚車は教習所にある助手席にもブレーキとアクセルが付いているものをレンタルしてあるので、教えるにもピッタリだ。場所も店の駐車場なので、練習にも最適というわけさ!

 

「ということで、あかね!まずはアクセルとブレーキを教えるね!かなちゃんも後ろからで見えにくいけど見てて。」

「うん!」

「は〜い。」

「まずこっちがアクセルでこっちがブレーキ!」

「なるほど〜!」

 

 ということで、早速教習が始まった…………

 

「つまり、アクアくんが浮気をしてたらアクセルを踏んで、浮気じゃなかったらブレーキを踏めばいいんだね!」

「なに殺そうとしてんの⁉︎」

 

 のだが、いきなり先行きが不安になった。

 

「分かりやすい覚え方ね。ありがとう。」

「いや、ありがとう、じゃないよ!車で人を轢かない‼︎」

「大丈夫、死者蘇生できるから!」

「そういう問題じゃない‼︎」

 

 この子たち、車をアクたん殺害用の凶器だと思ってない⁉︎いつから倫理観壊れちゃったの⁉︎心配なんだけど‼︎

 

「とりあえず、進む時がアクセル、止まる時がブレーキね!よろしく!」

「「は〜い!」」

「本当に大丈夫かな〜?」

 

 とりあえず、基本的なことを教えて、実際に駐車場の中を走らせてみるか………

 

 

 

 

 ということで、実際にあかねに運転してもらうことになった。

 

「運転中は『かもしれない運転』を心がけるといいよ!」

「子供が飛び出してくるかもしれない、とか?」

「それそれ!かなちゃんいい事いうね〜!」

 

 まずは『かもしれない運転』!不意の事故を避けるために、常に気をつけて運転するあれだね!

 

「じゃあ、やってみよっか!」

「うん!」

 

 ということで、あかねに運転させてみました。

 

「えっと、急に自転車が出てくるかもしれないから………」

「そうそう、その調子!」

「あっと、止まらなきゃ!」

「おっ、何かあったの?」

 

 そしたら、しばらく運転した後にブレーキをかけた。もしかしたら、子供が飛び出してくるかもしれない、って前提で動いたのかな?

 

「隕石が落ちてくるかもしれない、って思って……」

「それは気をつけなくていいんじゃないかな⁉︎」

 

 違うし‼︎流石にそれは大丈夫だって!

 

「それじゃあ、また発進して〜!」

「いや、出来ないよ………」

「えっ、なんで⁉︎」

 

 あかね、どこまで警戒してるの⁉︎

 

「全裸の伊織君が道路の真ん中で寝てるかもしれないし……」

「大丈夫、ちゃんと安全な私有地で寝かせるから!」

「屋根があるところとは言わないのね。」

 

 確かにいおりんならやりそうだけども‼︎お酒飲んで………って違う‼︎そうじゃない‼︎もっと普通の警戒をしてほしいんだけど‼︎

 

「あかね、私の酒が切れたかもしれない。」

「その『かもしれない』は違う‼︎というかパシるな‼︎」

 

 かなちゃんはちゃんとして‼︎

 

「memは30歳かもしれない。」

「かもじゃなくて事実………ってやかましいわ‼︎だれが三十路よ‼︎」

「自分で言ったんじゃない。」

 

 あかねと違ってリラックスしすぎ‼︎

 

「あかねはもうちょっとリラックスしていいからね〜!」

「ありがとう………あっ。」

 

 そしてあかね、大丈夫かな………?

 

「アクアくんが浮気しているかもしれない。」

 

 大丈夫じゃなかった‼︎

 

「そんなの分かるわけないでしょ‼︎ほら、教習に集中する‼︎」

「いや、あかねの言う通りね。あーくんの貞操帯につけた温度センサーが、他の女を炙り出したわ。」

「なんてもの付けてるの⁉︎」

「memちゃん、今から路上教習にしてもらえる?」

「出来るかぁ‼︎引き続き駐車場で!」

「じゃあmem、アンタが運転しなさい。場所は教えるから。」

「お金も払うよ!」

「星野アクアの制裁と聞いて………北原伊織、参りました!」

「「今村耕平及びルビー、参上!」」

「あ〜もう、なんでこうなるの〜⁉︎アクたんのせいだからね〜‼︎」

 

 ということで、私は教えるつもりが、アクたんの制裁の片棒を担がされたのだった………。しかもかなちゃんが言ってた場所通りだったし………。この2人、怖い………。そう思った日だった。




補足 アクアはピッキングを習得し、貞操帯を自力で解除できるようになってます。
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