未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
十五杯目 妹
side アクア
俺と北原は同室だ。なのに昨夜は居なかった。気になったので、そばにいた古手川姉に聞いてみることにした。
「古手川、北原はどこ行ったんだ?」
「伊織君……?分かんないねぇ。」
そういや、もう1人居ない奴がいる。
「古手川千紗の方も居ないな。」
「確かに………千紗ちゃんも起きてこないなんて………」
古手川妹だ。このことから導き出されるのは………
「あの2人ヤってたんじゃね?」
「それは面白い話ね。」
これしかない。
「とりあえず、証拠集めに部屋行くぞ。」
「ふふふふ。」
とりあえず、俺たちが古手川妹の部屋に行くと………
「あっ…………」
「zzzzzz」
彼女に覆い被さる北原が居た。これは黒だ。
「伊織君?」
「あっ、その!これは違うんです、奈々華さん‼︎」
『もしもし今村、
『オーケー星野、今すぐに駆けつける。』
「俺を殺す話すんな、アクア‼︎」
「千紗ちゃんと同じシャンプーの匂いね。」
「え゛っ⁉︎」
とりあえず殺すのは確定として………後はどうするか、だ。死体を野島らに差し出す?それとも俺らだけで穏便に処理する?非常に悩ましいところだ。
「何も言わなくても大丈夫。全部分かってるから。」
「ち、違うんです……っ!」
「う………?あれ、お姉ちゃんとマリン?」
そして、古手川も目を覚ました。
「おはよう、千紗ちゃん!」
「おはよう。」
「ナイスタイミングだ、千紗‼︎お前からも昨夜あった事を説明してくれ‼︎俺の命がかかってるんだ‼︎」
「えっと、昨夜は………寝てたら部屋に伊織が忍び込んできて………」
はい、確信。
「奈々華、スパナだ。」
「ありがとう、アクア君♪」
「おいやめろアクア‼︎今の奈々華さんに武器を渡すな‼︎」
とりあえず、執行は任せるか。俺は穴でも掘る事にしよう………
「伊織君、千紗ちゃんと結婚しなさい。」
「「「は?」」」
え?古手川奈々華は何を言ってるんだ?
「怒ってないんですか⁉︎」
「当然怒ってます。でも千紗ちゃんも大事だけど、伊織君が良い子なのも知ってるから。」
「コイツいい奴か?」
「だから千紗ちゃんを幸せにしてくれるなら、八つ裂きはしません。」
「ありがとうございます。」
「「だから何の話⁉︎」」
ぶっ飛びすぎて訳わかんねえ。
「千紗、ここは俺に話を合わせてくれ。」
「合わせるも何も意味が………」
「古手川、コイツは見捨てていいぞ。」
「チンスピは黙ってろ‼︎とりあえず結婚してみせたら、落ち着いて話を聞いてくれるからさ‼︎」
「そんな訳ねえだろ。」
「伊織は私の人生何だと思ってるの……?」
あとチンスピって呼ぶな。あれは暑さで頭がやられてただけだ。決して俺がおかしくなったわけじゃない。
そんな事を思っていると………
「何を言ってるんですか、兄様‼︎」
部屋中に聞きなれない声がこだました。気になったので、声の方を振り向くと………
「栞………」
「「栞ちゃん⁉︎」」
女子中学生くらいの可愛らしい小さな女の子がいた。黒髪のボブで、ちょうど北原を女にして小さくした感じだ。栞という名前………確か北原に手紙を書いてた妹か。納得のいく見た目もしているし。
「何を勝手に結婚なんて‼︎栞は絶対許しませんよ‼︎」
そして、北原に詰め寄る栞。なんだかルビーに詰められてた頃を思い出す。アイツも勝手に俺が付き合う人間を決めてたな。
「奈々華姉様、千紗姉様は本を床に放り出しておくような方ではありませんよね?」
「そうだけど………」
そして、手に本を取って何やら説明を始める栞。そういや古手川は部屋を散らかすタイプじゃないな。
「兄様たちは服を着たままですし、奈々華姉様の帰宅を警戒せず寝ていたというのも不自然です。つまりこれは、何らかの誤解だと思われます。」
「言われてみれば………」
そして手紙でも思ったが、やっぱコイツ頭いいな。あかねのプロファイリングとはまた違う何かを感じる。まるで一部始終を見ていたかのような………。もしや北原にこの間送った人形、あれにカメラでも付けていたのか?北原の私生活を監視するために。俺も似たような事してたからな。
その後、3年生や有馬吉原らが集まった後で、改めて栞は自己紹介した。
「私と千紗ちゃんのいとこで伊織君の妹の………」
「北原栞と申します。兄がいつもお世話になっております。」
「いえ、こちらこそ!」
「初めまして!」
「礼儀正しいな。」
「良い子じゃないか。」
にしても、本当に兄とは大違いだな。
「それで、何しに来たんだよ?俺の近況はこの間手紙に書いたじゃないか。」
「あれか。勉学に勤しみ、廉潔な毎日を送ってる的なヤツ。」
「はい。なので全て嘘だと確信してここに来ました。」
「本当かもしれないだろ⁉︎」
すごいな、全部分かってる。
「俺がお前に一度でも嘘を吐いた事あるか⁉︎」
「発言の5割は。」
「それは盛りすぎだ。俺は嘘と不真面目が大嫌いだし。」
嘘つけ北原。
「兄様の言わんとする戯言も分かりますが……」
「待て。今戯言って言ったか?」
「ですが先日テレビで、端っこの方に全裸で映っていましたので………」
それ今ガチじゃね?
「有馬、今ガチに俺ら映ってたのか?」
「あ〜、なんか収録中に遠くに伊織だけ映ったって話題になったわ。ほんの一瞬だけど。」
「良かった、俺は映ってなくて。」
「その通りね。」
なるほど、俺と今村はギリギリカメラから見切れてたのか。ならセーフだ。スタッフも焦っただろうな。
「有馬かなさん、いつもテレビでよく見させていただいております。それと、兄が失礼ですいません。」
「ありがと〜、栞!」
「誰が失礼だコラ。」
「歳上を重曹呼ばわりする奴は充分失礼よ。」
「そういやお前歳上だったな。」
「舐めてんのかコラ‼︎」
そういや有馬は歳上だよな。俺は前世があるせいで、正直あまり歳上と意識してなかったが。memですら歳下のイメージだし。
そんな事を思っていると、
「星野アクアさん、いつもテレビでよく見させていただいております。それと、兄が失礼ですいません。」
俺にも挨拶してくれた。
「ありがとう、栞。今後もお前の兄が道を踏み外さないよう、友人として模範的な振る舞いを心がけるよ。」
「本当に助かります。」
「どの口が言うんだ、チンスピ野郎。」
どうやら、彼女は北原の戯言には反応しない様子。これなら俺が模範的な優等生として彼女の目に映るだろう………
「これで安心ですね、ルビーさん。」
えっ?ルビー?どういうことだ?まさか奴が、来てるのか…………?
「いや〜、お兄ちゃんが酒浸りで全裸になってその辺で寝てるって聞いたから、心配したよ〜。もしそうなら、また軽蔑するところだったし!」
えっ、ちょ待て。柱の陰からルビーが出てきたんだけど。なんでいんのコイツ?は、嘘だろ?
「よ、よおルビー。いつの間に来たんだ?」
「お兄ちゃんの様子が心配だったから、こっそり来ようと思ってね。それで、行く途中で栞ちゃんと会ったってわけ。」
「本当に偶然でしたね。」
「そ、そうなのか。とりあえず来る前には連絡しろよ。」
「は〜い。」
とにかくマズい。コイツのことだから、みやこさんに連絡して強制送還してくるかもしれない。
「うわ、ロリ先輩もいるじゃん!暇なの?」
「顎にジャブ入れて脳揺らすぞコラ。」
何よりこの生活がバレたら、15年の嘘の時みたいに軽蔑されること間違いない。
「おい北原、こっちに来てくれないか?」
「どうしたアクア?まあいいけど。」
とりあえず、俺は北原を自室兼奴の部屋に呼び出し、
「ここは協力しないか?」
「どうした急に。お前まで妹が現れて、バツが悪くなったか?」
「その通りだ。今のゴミみたいな生活を知られるわけにはいかない。それはお前も同じだろ?」
「…………確かに。」
「だから協力しよう。お互いまともな生活を送ってる事にするんだ。」
「オーケーアクア。隠し切ろう、この
作戦を告げた。さてと、ここからは嘘つき合戦だ。俺はアイみたいに、完璧な嘘をついてやるぞ。