未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
side アクア
俺と北原は今の生活を隠し通す事に決めた。そう決心して、皆のいる店の広間まで戻ると………
「それにしても全然似てないな。北原兄妹。」
「目の数とか指の本数くらいか、共通点。」
「ですよね。」
「ブッキーは人のこと言えないでしょ〜!」
「星野家はまだ分かるな。」
「ルビーもテレビで見たまんま!すごい可愛い!」
「ありがと〜、愛菜ちゃん!」
早くもルビーが皆に馴染んでいた。
「早速馴染めたようだな。」
「でしょ〜!皆いい人たちだね!」
「ああ。ここのサークルはいい人らの集まりだろ。」
「うん!」
まあ、これだけは自信を持って言えるな。
そんな事を思ってると………
「そうそう、兄様にも持ってきたものがあります!」
「ん?食い物か……?」
「いえ、兄様が家に忘れていった物で………」
栞が北原の忘れ物を取り出すようだ。コイツは一体何を忘れたんだ………?
「中学時代の作曲ノートです。」
「やめろぉぉぉぉぉ‼︎」
黒歴史だった。
「良かった、飛びつくほど喜んでもらえて。」
「ちっとも良くねえよ‼︎」
「知り合いにバンドマンがいるから、それ送っとこうか?」
「ケンゴきゅんだね〜!」
「プロに素人の恥を見せるな‼︎」
どれどれ、題名は……マジックメモリアルか。しかも英語表記。それでサブタイが、いつかのBOKUのために。コイツ中々面白い奴だな。
「こんなもんどっから持ってきた⁉︎」
「はい。先日兄様の部屋を掃除した際に、鍵の付いた引き出しをこじ開けたら偶然出てきました!」
「それは運が良かった。」
「偶然に感謝だな。」
「それもう100%故意だよなぁ⁉︎」
それで栞も中々にすごい奴だな。あかねならまだピッキングで済ませてくれるぞ。しかも事前にちゃんと言ってくれるし。
「まさか中身を見たり……」
「軽くは見ました。ですが私は譜面に詳しくないので……」
「やはり
「頼むな‼︎」
「その晩家族皆で解読しました!」
「何してくれてんだお前⁉︎」
「一応父様に歌って頂いた音源も……」
「せいっ‼︎」バリン
北原壊すの早すぎだろ。一度でいいから聞いてみたかったな。
「そういやルビー、アクアの黒歴史は無いの?」
「吉原、人のゴミ漁りはやめておけ。」
まさか俺に話題が振られるとは。ただ今の黒歴史じゃなくて良かった。チンスピの件はちゃんと口封じしてあるし、大丈夫だろう。
「お兄ちゃんか〜。なんかネタにしにくい厨二病っていうか……陰のオーラ発してる闇系というか………」
「その言い方やめろ。」
「すぐクサいこと言ってたわね〜。」
「言ってねえから。」
「なんか想像つくね。」
「つくな。」
「発言集みたいのがあれば良かったんだがな。」
「無くていいから。」
変につまらない感じやめろ。これならまだ北原みたいなネタ枠が良かったわ。
しばらく雑談していると、
「そういや、いおりんの実家って広いんだね〜。」
「うちは旅館をやってるんですよ。」
「凄い!」
「それは是非行ってみたいね。」
北原の実家の話になった。旅館か、いいな。それと……
「ん?お前、旅館継ぐのか?」
北原が旅館の跡取りになるのか?それは色々マズいだろ。
「いや、バカに継がせる気は無いと親父が。」
「妥当な判断だな。」
「なんで納得するんだ。」
良かった。日本の旅館が一つ潰れるところだった。
「まあ、俺も継ぐ気は無いけどな。」
「身の程を知ってるというわけか。」
「俺がバカという前提で話すな。」
「そんな事言わないで下さい、兄様!努力次第で馬鹿は治りますから!」
「だから前提が間違ってるって言ってんだよ‼︎」
間違って無いと思うがな。
「ちなみにうちの実家は知っての通り、芸能プロダクションだよ!」
「苺プロだよね〜!memちょ先輩もですよね⁉︎」
「そうだよ〜!」
「私も居るわ。」
「ルビーさんとかなさんとmemちょさんのB小町、凄いですよね。」
俺の実家のことは、吉原は知ってたみたい。まあコイツなら知ってそうか。栞はルビーと雑談して知ったのだろう。
「ぴえヨンのところか。」
「ぴえヨンのところだな。」
「
「ぴえヨンの裸の件、忘れてないからな。」
「忘れろ。」
あと、B小町よりもぴえヨンで有名らしい。確かにコイツらのガタイを考えるとおかしくない話だが。
そんな事を思ってると、
「もう用事は済んだよな、栞。さっさと帰れ。」
北原が栞を帰らせようとしていた。これはチャンスだ‼︎
「いきなりそれは酷な話だろ。俺が伊豆の名所を案内するよ。」
「あっ、お兄ちゃんまた女の子誑かしてる‼︎」
「ルビーも来るか?」
「行く〜‼︎」
「アクアが間違いを犯さないように、俺もついていくよ。」
「犯さねえよ。」
コイツらを観光名所に案内して、とっとと帰らせてしまおう。そうすれば、俺の醜態がバレることはない!
「あーくんの観光案内は私も着いてくとして………泊まってくよね、2人とも?」
「うん!」
「はい!」
「「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」
有馬め、なんて事をしてくれてんだ⁉︎せっかく人が隠し通そうとしてるのに‼︎
「重曹、今年
「そんなの少しくらいいいじゃん。まだ初夏なんだし。」
「その考えが甘い‼︎勉強は毎日するものなんだ‼︎」
「説得力のかけらも無いわね。」
「有馬、今年
「私が多浪してるみたいな言い方やめて‼︎」
「そもそも受験しないでしょ、アンタ。」
マズいな、これは長丁場になってしまいそうだ。なんとかどこかで帰らせないと…………
そんな事を思ってると、
「そういや、耕平は大丈夫なの?」
浜岡がとある重大な事に気づかせてくれた。これは大丈夫じゃない。
「こうちんがどうかしたの?」
「いや〜、彼可愛い妹が好きじゃない?」
「あれ、妹いたっけ?」
「そういう事じゃなくてね………」
「なるほど、伊織とアクアの死か。」
「待て。惨たらしい伊織とアクアの死かもしれんぞ。」
いち早くコイツらを避難させないと‼︎
「急げ栞‼︎」
「ルビーも逃げるんだ‼︎」
「「早く奴が来る前に‼︎」」ガシッ
何っ、腕を掴まれてるだとっ………⁉︎
「ご機嫌よう、北原、星野。」
時既に遅かった。