未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
side アクア
災厄、今村耕平の襲来。どうする?生き延びる為に、最善の策は………
「おう、来たのか耕平。」
「今日は元気だね〜!」
「はい、たった今来ました!コイツらの命日も。」
「「くっ………!」」
普段なら北原を古手川と寝た件で売って、その隙に逃げていたが………今はそうもいかない。奴はルビーに今の生活を隠すための協力者だ。
「で、あの子らがお前らの妹か。」
「いいや、違………」
「北原伊織の妹の、北原栞と申します。」
「俺の現状を察してくれないか、栞⁉︎」
「しょうがねえ、言うよ。アイツが俺の妹だ。」
「星野アクアの妹の、星野ルビーで〜す!」
「そうか………」
流石に妹じゃないってルビーに言うのは酷すぎる。だから言い逃れはしないのだが………ん?今村が黙った……?
「頭部は野犬に食わせるとして………」
「「なんかコイツ怖い独り言漏らしてるんだけど⁉︎」」
早速処刑方法を考え始めやがった。これはマズい‼︎
「まあ、俺も鬼ではない。条件を呑むなら許してやろう。」
「「………言ってみろ。」」
ただ、条件を出してくれるらしい。一体俺らは何をすればいいんだ………?
「彼女らが俺を、『耕平お兄ちゃん』と呼んでくれたら……」
「お前は本当に気持ち悪いな。」
「早く捕まっちまえ。」
前世で散々ロリコン呼ばわりされた俺でも、こんなんじゃなかったぞ。
「ならば死ね‼︎」ギャリィィン
マズい、今村がキレてチェンソー持ち出して来やがった!このままだと死ぬ‼︎
「「待て、誰が断ると言った。」」
「栞、言う通りにしてやってくれ。」
「ルビーも頼む。」
「そんなの恥ずかしいです♪」
「お兄ちゃんの大学生活教えてくれたら、言ってあげる!」
「残念だよ、2人とも。」
「「兄を見捨てる気か、貴様らぁ⁉︎」」
しかもルビーは交換条件に別の死を提示してきた。ふざけんな!それ言ったら実家に強制送還だろ!
「なので、その………耕平お兄様で。」
「…………っ!」
「助かる、栞‼︎」
「北原………2万円で頼む‼︎」
「何をだよ⁉︎」
北原兄妹は助かったみたいだ。よしよし、この調子でルビーも………
「お兄ちゃん、まさか大学生活のことが言えないわけないよね?」
ダメだ、黒い星の目してるじゃねえか‼︎これは俺が上手く話さないと………いや、待てよ?
今村は妹に憧れている一人っ子のシスコンだ。つまり、むやみやたらに兄や姉がいる女を欲しているわけじゃない。大切なのは自分より歳下かどうか。寿みなみがそれを教えてくれた。そして、俺とルビーは同い年。ということは、今村とルビーも同い年。これを活かさせてもらう‼︎
「なぁ今村、一つ言いたいんだが………」
「どうした星野?遺言は手短に頼むぞ。」
「ルビーと俺は双子だぞ。つまりアイツはお前とタメだ。」
「そうだよ〜♪」
「なん…………だとっ⁉︎」
よしっ、きた‼︎これで今村の脅威から、俺とルビーを守ることが出来る‼︎
「星野ルビー、………今から歳下になってくれないか?」
「「は?」」
コイツは何を言ってるんだ?
「とりあえず、役所に行って戸籍を改ざんしてきてくれ。」
「お兄ちゃん、この人大丈夫?」
「大丈夫に見えるか?」
あまりにも強引過ぎるだろ。しかも本当は前世もあるから、お前より実質歳上だぞ?こればかりは言えないけど。
「くそっ、現実は…………っ!なんて残酷なんだ……っ‼︎」
ということで、俺は今村という脅威をルビーから引き剥がすことができた。
あとはルビーだ。俺はお前を騙しきってみせる‼︎
side ルビー
私はここに来る前、栞ちゃんと作戦会議をしていた。
「栞ちゃんはお兄ちゃんをどうしたいんだっけ?」
「旅館を継がせに連れ戻したいです。ルビーさんは?」
「もしお兄ちゃんが怠惰な生活を送ってたら、実家に強制送還したい。」
「私とおおむね同じですね。」
「まあ私の方は確証無いけどね〜。」
お兄ちゃんについて入ってくる噂がことごとく悪い。全裸で酒盛りしてるだの、色んなところで女装してるだの、大学構内で寝てただの。他の人からの話でも、memちょには上手くはぐらかされたものの、みなみちゃんやロリ先輩からは歯切れの悪い返事しかこない。フリルちゃんは逆に楽しそうな返事ばかりくる。そして肝心のお兄ちゃんだけど………どう見ても何か隠してる。ここは早いとこ暴かないと………っ!
「とりあえず、私はお昼ご飯を作ります!実家の味で郷愁にからせる作戦です!」
「分かった、じゃあ私も手伝うね!」
ということで、私たちはお昼ご飯を作ってるんだけど………
「それにしても偉いね、2人とも。最近きちんと服を着ていて。」
「やはり人間、二日に一度は服を着ませんと。」
「俺はちゃんと着てますよ。」
「た、確かにお前は着ているな……っ!」
「そうだっけ………?」
早速怪しい。つまり今までは全然服着てなかったってこと?どう考えてもろくな生活を送ってない。
「出来ました!」
「よしっ、持ってこう!」
そして、お昼ご飯が完成。さてと、流石に食べ方は普通だと信じたい。
そんなこんなで、しばらく様子を見てたんだけど………
「兄様、思い出しましたか?実家の味を。」
「う〜ん、どんな味だっけ?」
「はぁぁぁ?」
「酷い記憶力………」
伊織君はとりあえずバカみたい。さて、お兄ちゃんは………
「…………っ!ぐすっ!」
泣いてるっ⁉︎
「お兄ちゃん、どうしたの⁉︎」
「いや、あまりにも美味しくてな……っ‼︎」
「俺も栞ちゃんとルビーちゃんの手料理に感動しているぞ‼︎」
「あ、ありがとう、お兄ちゃんと耕平君!」
「ありがとうございます。ほら兄様、何か言うことは?」
「そんな泣くほどか?」
「おい兄様。」
泣くほど喜んでくれたのは嬉しいけど………。正直ちょっとびっくりしている。栞ちゃんが凄いのは認めるけど、私ってそんなに凄かったっけ……?
「多分マリンは久しぶりにお酒の味がしなくて嬉しいだけだと思う。」
凄いのはお兄ちゃんだった。
「何それ⁉︎」
「いや、自炊で料理酒を入れ過ぎちまってな……」
「マリン、自炊してたっけ?」
「してるしてる。お前が知らないだけでしてる。」
「千紗、コイツは夜食を自炊してるんだ。」
「そうだったんだ……」
「お兄ちゃん、それはそれで太るよ!」
「大丈夫、ダイビングしてるから。」
お酒の味しかしないなら、次から量を調整すればいいのに。この兄、やっぱりバカになってる。それと、お兄ちゃんをマリンって呼ぶ人初めて見た。
それはさておき、次の作戦だ!
「そういやアンタらいつ観光に行くのよ?この後?」
「いえ。この後は兄様の部屋のお掃除をしようかと。」
「私もお兄ちゃんの部屋掃除した〜い‼︎」
お掃除大作戦‼︎こうすれば、部屋から怪しいものを発見できる‼︎お義姉ちゃんから聞いた方法だよ!
「いや、しなくていいだろ。」
「つーかあの部屋クソ暑いぞ?」
「だよな。マジで暑いよな。」
「いえ、暑くても大丈夫です!」
ん………?なんでお兄ちゃんは伊織君と部屋の感想が共有できるの?それは一体………
「しかしなぁ栞。俺コイツと同じ部屋だから掃除出来ないぞ。」
「ルビーもだ。2人の部屋だから正直やめてほしい。」
「なんで同室なの⁉︎」
ここってそんなに部屋無いの⁉︎ぱっと見た感じ、4つくらい店の上にもあったけど‼︎昔から仲良いならともかく、大学で出会ったばかりの人となんで同棲⁉︎
「まあ、それは色々あってな………」
「えっ⁉︎まさかそういう……っ⁉︎」
色々って………!やっぱりあれじゃん‼︎
「そういうってどういうだ?」
「お兄ちゃんにはあかねお義姉ちゃんが居るのに⁉︎」
「「俺たち恋仲じゃねえよ‼︎」」
「よ、良かった〜。」
びっくりした〜。変に疑うところだったよ。もしこの話が本当なら、今すぐお義姉ちゃんに通報するところだったし。
さてと、次はどうしようか…………
「そういやルビーと栞、この後潜るんだけどさ。一緒にどう?」
ロリ先輩のお誘いはダイビングという。確かここは一応ダイビングサークルだったっけ。でも噂で聞くのは、形骸化した全裸系の飲みサー。本当にちゃんとやってるか、確かめてみよう‼︎
「いいよ!潜る潜る!」
「私は遠慮しておきます。」
「俺のスク水貸そうか?」
「なんで持ってんだよ今村⁉︎」
「もしもしポリスマン!」
「頼む、通報しないでくれ‼︎これは未使用品だから!」
「「使用済みだったら怖過ぎるだろ。」」
あれっ、栞ちゃんは乗ってこなかった。まあいいや、彼女には陸から様子を見てもらおう‼︎私は海から偵察だ‼︎
ということで、しばらく一緒にダイビングしてたんだけど…………
「ここ真面目にダイビングしてるんだね⁉︎」
「失礼な。一応ダイビングサークルだぞ。」
なんていうか、普通にちゃんとしてる‼︎嘘でしょ⁉︎噂と全然違うじゃん‼︎やっぱり、お兄ちゃんの変な噂は全部嘘だったのかな………?
side アクア
よしっ、なんとか誤魔化せてる。しかしこの後が問題だ。飲み会。俺が最も醜態を晒す可能性のある場所。なんとかここを乗り切らないと‼︎