未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
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今日の本誌まだ読めてないんですけど⁉︎早く読ませて下さい!
side アクア
ダイビングの筆記試験と実技練習が終わった後、俺はとんでもないことを耳にしてしまった。
「毒殺したらいいのか!」
「伊織、良い笑顔で何言ってるの?」
「ち、千紗⁉︎盗み聞きとは趣味が悪いぞ‼︎」
「毒殺ほどじゃないと思うけど。」
北原が毒殺を企てていた。恐らく相手は俺か今村。ならば俺としても、対抗策を用意しなければいけない。
「mem、夕食の買い出し行ってくる。」
「今から皆で行くところだよ〜!一緒に行こ!」
「分かった。」
とりあえず、俺はmemや他の皆たちと一緒に魚市場に行くことになった。
魚市場に着くと、俺は早速目的のものを探し始めた。
「ねえねえあ〜くん、私とおしゃべりしよ〜♪」
有馬と一緒に……えっ?
「有馬、お前収録どうした?」
「今日の分は終わり♪」
「そうか。なら他の人も連れてきてくれないか?」
「なんで?」
「俺が今お前と2人きりなの、あかねに丸聞こえなんだよ。」
マズい、このままでは北原を殺す前にあかねに殺されちまう‼︎だから早いこと有馬をどけないと‼︎コイツは盗聴器絡みの事情を知らないはず。ならば教えるまで!
「それの何か悪いの?」
「このイヤリング、あかねからの盗聴器なんだよ。電流が流れるタイプの。俺が浮気すると電流が流れるんだ。」
「知ってるけど。」
知っててこれかよ⁉︎
「知ってるなら離れてくれよ‼︎」
「い・や・だ♪」
くそっ、またしてもご機嫌モードだ‼︎しかもコイツ図太いから、ずっといるつもりだし‼︎盗聴器無いならノってもいいけど、あるからダメだ‼︎
「あかね〜、聞いてる〜?私あーくんと、今からガチ恋始めるよ〜♪」
「始めんな‼︎」
流石にあかねは電流を流してこない。八つ当たりしない分別はついているのだろう。だがどうする?このままだと、埒があかないぞ。そもそも俺は北原の毒殺のために、1人で動きたいんだ。コイツを巻き込むわけにはいかない。ならばこれしか………
こうして、俺は………
「あーくん、どうしたの?もしかして照れてる?」
「有馬、後ろ振り向いてみ………?」
「黒川県警巡査部長の、吉原愛菜だ〜‼︎有馬かな、今から貴様を逮捕する〜‼︎」
「愛菜、声大きい………」
「げっ⁉︎」
警察を呼んだ。すると、やたらノリノリな吉原と、めちゃくちゃ嫌そうな古手川がやってきてくれた。
「アンタら何しに来たのよ⁉︎」
「ほらほら落ち着いて〜、かな!とりあえずお水飲もっか♪」
「その水可燃性じゃない⁉︎私これからあーくんとデートなんだけど⁉︎」
「ごめん、かな。マリンは今1人で女装したい気分だから。」
「そんな気分ある⁉︎」
「無い。」
悪いが有馬、少しの間だけ眠っててくれ。あと古手川、俺は女装したいって思ったこと、一度も無いぞ。ある感じじゃなく、本当に無いからな。
そんなことを思ってると、
「そういやマリン、あかね側の盗聴器を聞くためのイヤリング持ってきた。」
「あの女、もう用意してたの⁉︎」
古手川がとんでもない代物を持ってきた。まさかのあかね側を盗聴する機械である。昨日聞いたばかりなのに、もう届いたのか。まあ予め送るって決めてたのだろうな。
「これであかねといつでも会話できるね。」
「そ、そうだな………」
「くっそ、私がつけてやる‼︎」
「2人の惚気を年がら年中聞くことになるけどいいの?」
「やっぱ嫌‼︎」
ということで、俺は呪いのイヤリング拡張パックを装備することになった。
その後、俺はあかねと会話しながら、市場を練り歩いていた。
『アクアくん、これでずっとお話しできるね!』
『側から見たら、空想の彼氏に独り言呟いてるヤバい奴だぞ。やめとけあかね。』
『それは嫌だから、アクアくんが浮気しない保証が欲しいな〜。』
『身をもって示します。』
しかし、毒魚っぽいのが全然無いな。未調理のフグとかあればいいのだが………
「えっと私は〜、」
ん?あれは浜岡か。アイツは何を買うつもりなんだ………?
「オジサンが食べたいなぁ〜!」
はぁ⁉︎魚屋のおじさんに向かって何言ってるんだ、コイツは⁉︎しかも一応太陽が出ている時間だぞ⁉︎場所もただの魚市場だし‼︎
『あかね、今の聞こえたか⁉︎浜岡がパパ活してるぞ‼︎』
『アクアくんの聞き間違いじゃない?疲れてるんでしょ?』
『そ、そうかもな………』
きっと疲れているのだろう。昨夜は珍しく飲み会じゃなかったし。やっぱり慣れないことはするもんじゃないな。
しばらく歩いていると、
「そうだな〜、俺は………」
今度は時田に遭遇した。コイツは何を買うつもりなんだ………?
「浜崎の奥さんが欲しい。」
人妻かよぉぉぉぉぉぉ⁉︎
『おい、聞いたかあかね⁉︎』
『うん、聞いたけど………?』
『あの人彼女持ちなのに、人妻に手を出そうとしてたんだぞ⁉︎』
『彼女持ちなのに女子大生と旅行しようとした人が言う?』
『その件につきましては申し訳ございません。』
にしても、2回続けて聞き間違いをするとは………。らしくないな、俺。もっとちゃんとしないと………
今度はしばらく歩いていると………
「ブッキー、アレがいいよね!」
「そうだな、mem。ここはアレだな。」
一緒に買い物をする寿とmemがいた。コイツらだけは勘違いじゃないことを祈る………
「「肉付きの良い高校生を‼︎」」
アウトォォォォォ‼︎
『あかね、アイツら売春してんだけど⁉︎』
『そんなことないと思うけど……』
『でも言ってたじゃないか‼︎肉付きのいい高校生って……っ‼︎』
『多分それ勘違いじゃない?』
勘違い………?そんなことあるものか。今確かにこの耳で聞いたんだ。肉付きのいい高校生って。30歳が高校生に手を出すとか、どう考えても事案だろ。あかねは何をもって、勘違いだと言ってるんだ?
『全部魚の名前にあるんだって。』
『魚の………名前?』
『そうそう。調べると出てくるよ。』
『ちょっと調べてみる。』
魚の名前か………。にしては変わりすぎだと思うけど。まずは………オジサン。スズキ目ヒメジ科。髭のある顔が特徴。本当にオジサンみたいな魚だな。次は浜崎の奥さん。キンメダイ目イットウダイ科。煮付けが美味しいらしい。確かにおばさんみたいな顔してる。そしてコウコウセイ………キツネウオの別名だったのか。
『確かに出てきた。』
『でしょ!』
流石はあかね、よくこんなことまで知ってたな。ということは、俺が買おうとしているヤツも、何か手がかりを知ってるかもな。ただ、復讐に巻き込むわけにはいかない。ここは俺1人で、魚を買うことにするか。
そして、俺はやってきた魚屋で………
「「一口で成人が昏倒するような毒魚を一匹。」」
「ねえよ、そんなもん。」
まさかの北原と鉢合わせする羽目になった。
「北原に星野……お前ら何を買おうとした⁉︎」
「バカじゃないの⁉︎」
更には、それを今村や吉原に見られる羽目になった。
貸別荘に戻ると、俺は北原や今村と喧嘩した。
「人の買い物を覗き見とは趣味が悪いぞ‼︎」
「毒魚を買おうとした奴らが何を言うか⁉︎」
「絶対また何か変なこと企んでるでしょ‼︎」
「俺はお前らを守るために、北原を毒殺しようとしたんだぞ。感謝しろよ。」
「テメェふざけんな‼︎」
『アクアくん、ルビーちゃんに言っておくね。』
『待ってくれあかね‼︎また俺が事務所に再送還されちまう‼︎』
また給料減ったら御免だしな。せっかくあかねは女関係以外寛容なのに、ルビーが厳しいという地獄的な状況。こういう時は有馬に頼るしかないな。
「有馬。」
「何、あーくん……結婚してくれるの……?ヒック……///」ぐびぐび
「いや、なんでもない。」
ダメだ、もう
その後、俺たちはペアで料理を一品作ることになった。時田と寿ペア、浜岡と奈々華ペア、今村と吉原ペア、北原と古手川ペアだ。有馬は今ガチの棟に戻ったので、俺の相手はまさかのmemとなった。
『頼むあかね、殺さないでくれ。』
『事情全部聞こえてるから大丈夫だよ〜!』
『良かった……』
「あかねも大変だね〜!」
「そこは俺じゃないのか?」
「アクたんが浮気するからでしょ〜?」
『本当だよ!』
『その通りですね。』
とりあえずあかねからの電流は免れた。マジでこのイヤリング心臓に悪いな。一応あかねにも電流を流せるけど、俺自身への電流を避けられるわけじゃないし。なんとかしたいものだ。
まああかねは置いとくとして、今は飯を作るか。
「で、俺たちは何を作るんだ?」
「みんな大好きお手軽おつまみ、たこわさだよ〜♪」
「なるほどな。」
たこわさか。これなら調味料と称して北原を毒殺できる。例えば料理酒にスピリタスとか………
「ちなみに私がレシピ考えた*1から、それ通りに作ってね。」
「わかった。」
は出来なかった。
しばらくmemの指示に従ってると、
「そういや〜、アクたんはPaBに入って楽しい〜?」
PaBのことについて聞かれた。まあコイツに誘われたもんだしな。ここは正直に言ってやるか。
「頭痛いし記憶無いし服は無いし気持ち悪いし、いつの間にか俺の扱いが雑になってる点を除けば完璧だな。」
「そっか!それは良かったね!」
「人の話聞いてた?」
「うんうん聞いてたよ〜!」
コイツはどうやら酒で脳が縮んだらしい。30はまだボケ始める歳じゃないだろ。まあこのサークルに2年もいればそうなるか……
「でもアクたん、前に比べて楽しそうな顔増えたよね!」
「どこがだ?」
「なんかずぅ〜っと難しそうな顔してたからさ〜。」
「今はアホ面だとでも?」
「そうは言ってないでしょ〜!すごく楽しそうって意味!」
「そうか………?」
まあ確かに、1人で張り詰めることは減った気がする。こんな何も考えてない馬鹿たちがいる中で、1人うだうだ悩んでるのが無駄に感じるというか、ずっと遊んでるから復讐のことを考えなくなるというか………。そもそも夜に1人部屋に篭り復讐計画を立てようとしてたのに、その夜が毎晩酒で消えて無くなっているからな。memがそう感じるのも無理はない。
「私はアクたんが楽しそうだから、誘って良かったって思ってるよ!」
「そうか………」
俺は一体どうなんだろう………?こういう生活も、アリ………なのかな?もっと楽しんでいい……のかな?珍しくその日の夜は考え事をして、北原を殺すことも忘れ、時間が過ぎていった。