酒の子   作:スピリタス3世

36 / 123
この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


三十六杯目 ウェディングドレス

  side アクア

 

 とうとうウェディング体験となったのだが………

 

「おい、あかねのドレスが俺の部屋にあるぞ。」

 

 更衣室の衣装が間違ってるのだ。目の前にあるのはどう見てもウェディングドレス。明らかにフリフリしているし、明らかに下から覗いたらパンツが見える。普段アイツらこういうとこで働いてないから、間違えたのだろうな。幸いすぐそばに今村がいるし、直させるか………

 

「今村、俺の服間違ってる。」

「それで合ってるぞ、星野マリン。」

「なんでだよ⁉︎」

 

 どうやら俺は結婚式場でも女装するらしい。

 

「古手川と重曹の希望だ。」

「アイツらめ………っ‼︎」

 

 というか、ルビーがさっき深掘りなんちゃらって言ってたよな?ということは、俺のドレス姿がまた全国放送されるってことじゃねえか⁉︎青女祭以来してこなかったのに………っ‼︎せっかく皆の記憶からスピリタスで消したところなのに………っ‼︎後であの2人を潰すとするか………

 

 

 

 

 こうして、俺は眩しい式場の照明の中………

 

「それでは新婦、星野マリンさんのご入場で〜す!」

 

 ルビーの眩しい司会と共に、舞台に新婦として上がることになった。

 

「おお………」

「めっちゃ綺麗……っ!」

「美しい………これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう………」

「…雄二、見ちゃダメ。」

「目潰しすんなぁ、翔子ぉ‼︎」

「視力が回復する。」

 

 観客は俺の女装に見惚れている。中身チンスピだということも知らずに。そんなに可愛いか、俺の女装?正直反吐が出るぞ。あと不知火もちゃっかり来てるし。何目の保養にしてんだよ。

 

「可愛いな、星野w」

「ああ、本当になw」

「…………」パシャ、パシャ

「千紗、撮るの速っ!」

 

 あと後ろで笑ってる北原たちにも反吐が出る。お前らもウェディングドレス着せてやろうか?古手川と吉原は普通に似合うとしても、男2人はマジでゲテモノになりそうだな。そこを笑ってやりたい。だから頼むから、お前らも女装してほしい。青女祭の時みたいに。

 

「ここで〜、おに……新婦のプロフィール紹介を〜、」

 

 ちなみに、司会のルビーも何故かウェディングドレスを着ている。なんで着てんだよ。ウェディングドレスは新婦が目立つためのやつだろ。司会のお前が目立っちゃダメだろうが。

 

 まあいいや。今は俺のプロフィールを聞くか………

 

「省略します。」

 

 聞かないのかよ‼︎ここまでちゃんと準備したんだから、そこもちゃんとやれよ‼︎

 

「続いて、同じく新婦の入場です。」

 

 そして、あかねも新婦役かよ‼︎百合の結婚式でやるのか。まあそれでもいいけど。あかねのウェディングドレスを見られるわけだしな。

 

 

 

 そんなことを思ってると、

 

「「……………」」スッ

 

 なんとあかねと有馬が同時に現れた。

 

「なんでよ⁉︎(裏声)」

「ちょっとかなちゃん⁉︎なんでいるの⁉︎」

 

 しかもあかねも気づいてなかった様子。あのあかねに気取られないとか、有馬のやつ、中々やるな。俺も見習うか。

 

「居ちゃ悪い?」

「悪いよ‼︎」

「おぉ〜っと⁉︎なんとハプニングで、新婦が2人も出てきてしまいました‼︎」

「どんなハプニングよ⁉︎(裏声)」

「アンタも何ちゃっかりウェディングドレス着てんのよ。」

「女の子の夢だからね〜。仕方ないよね〜!」

 

 それはそうと、ルビー含め3人ともウェディングドレスが可愛らしく似合っている………のはいいんだが、いかんせん相手役が2人も居る。しかも司会までウェディングドレスだから、相手役が3人と勘違いされてもおかしくない。ここでもし俺がタキシードだったら、三股してるクソ新郎になるところだったな。もしかして、古手川はこうなる事を見越して、俺をウェディングドレスにしてくれたのか*1………?

 

 ちなみにあかねと有馬が同時に出てきたせいで、観客席は更に騒がしくなった。

 

「おお!百合の大三角形か⁉︎」

「あの娘、3股とか中々やるな‼︎」

「星野マリン‼︎クール系レズビッチ‼︎」

「これを昼ドラの題材にしようぜ‼︎」

「…雄二、まだ見ちゃダメ。」

「翔子、俺まだ目潰し治ってないんだ。」

「…なら良かった。」

「よくねえ‼︎」

「流石だね、マリン。私も見習おうかな。」

 

 不知火に至っては俺を見習ってゴローしようとしている。悪いこと言わないからやめた方がいいと思う。

 

「ということで、星野マリンさんは責任を取って3人の花嫁を幸せにしましょう!以上、深掘りリポートでした!」

「ルビー、勝手にまとめないで!(裏声)」

「3人………私とあかねと……あと誰?」

「まさかルビーちゃん………っ⁉︎」

「全員違うから‼︎みんな誤解しないで‼︎(裏声)」

 

 ということで、ドタバタ如月グランドパークは俺が女装して3股したことを全国放送し、幕を閉じた。なんて最悪な結末なのだろうか。みやこさんが観てたら泣くだろうな。

 

「助け………て………」

「優お兄ちゃん、帰るよ♪」

 

 ちなみに帰り際御手洗らしき死体を発見したが、見なかったことにして家へと戻った。

 

 

 また、この放送がきっかけで、星野マリンの知名度が爆発的に上がった。しかもみやこさんがマリンで出演したら中抜きしないと言ったせいで、経済的理由からもマリンでの出演が増えるハメに。こうしてどんどんと有名になった結果、遂にはマリンでの稼ぎがアクアでの稼ぎよりも増えるようになってしまったのだ。復讐にも金が必要だからな。仕方がなかったってヤツだ。

 

 

 

 

  side カミキヒカル

 

 とあるバーでパシリ……もとい友人と飲んでいたら、テレビに星野マリンが出てきた。ああ、美しい。とうとう素晴らしい輝きを放つようになったね。これはこれは、命の重みを感じるよ。それも、僕が会いに行ってもいいくらいにね。

 

「ったく、ヒカルなら分かるだろう⁉︎私の研究の素晴らしさが‼︎」

「ああ、そうだねそうだね。それは嫉妬されて教授になれないね。」

「その通りだ‼︎あの大学には私に嫉妬するあまり、教授にさせまいとするクズどもが多すぎる‼︎」

 

 幸い、彼女が出没した伊豆の大学にはパシリ………もとい友人がいる。それが目の前にいる万年准教授だ。コイツはアホでナルシストが故に、めちゃくちゃ使いやすい。なんとかコイツを利用して、星野マリンに会わないと。

 

「そうだ。こんど僕暇なんだよ。だから君の講義、手伝っていい?」

「本来ならポスドクか社会人ドクターだが、特別に客員助教で迎え入れてあげよう‼︎思う存分私の下で働くがよい‼︎」

「はいはいありがとうありがとう。」

 

 さあ、待っててくれよ、星野マリン。もうすぐ君を、殺してあげるからね♪

*1
違います。




いよいよ次の章は准教授&カミキ戦!彼らは歳が近そうなので友達同士にしてみました!どんな戦いになるか、お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。