未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
四杯目 ミスコンの役者
side アクア
PaBにも多少慣れてしまったある日のこと。
「ヤバいぞアクア、先輩らがJKの制服持って歩いてた。」
「ヤバいのは元からだろ。」
いつものようにプライバシーのかけらもない自室で、同室の北原と喋っていると………
「お前ら、いつも同じ部屋にいるな。」
「「お前のせいだろ‼︎」」
いつものようになんの許可もなく今村がやってきた。
「いっそお前もこの部屋入れ、耕平。」
「それは嫌だろ。アニオタグッズまみれにされるんだぞ?」
「星野アイのポスター貼りまくってる奴に言われたくねえよ。」
「対抗してAV女優の写真集置きまくってる奴が文句を言えるか?」
「どんぐりの背比べだな。」
「「お前もな‼︎」」
ちなみに部屋の右半分がアイゾーン、左半分がAVゾーンになっている。せめてもの領有権の主張だ。このおかげで、お互いの領域にはみ出すことが無くなった。
そんなこんなで喧嘩していると………
「お前ら、ここに居たのか。」
「大事な話がある。」
JKの制服を持った時田と寿が話しかけてきた。
「「「変態だ⁉︎」」」
「変態⁉︎どこにいるんだ⁉︎」
「お前らだよ‼︎」
「「なんだ、俺らかあ〜。」」
つくづく先輩らもアホだと思う。memもよくこんな奴らと一緒に居ることが出来たな。そのせいですっかりアホになってるけど。
「それはさておき、」
「おくな。」
んで、話ってなんなんだ………?
「お前らには
「「「「男根⁉︎」」」
まさか先輩らがここまで変態だとは思わなかった。
「俺たちのチンコをどうするつもりなんです⁉︎」
「JKの制服………まさか女にしようと⁉︎」
「今度からマリンって呼ばれるのか………」
有馬、ごめんな。俺女になりそうだ。ルビー、ごめんな。俺お前の姉ちゃんになりそうだ。あかね、ごめんな。俺お前の彼女になりそうだ。mem、お前は許さない。
「男コンじゃ分からなくねえか?」
「確かに、いきなり略称はマズかったな。」
なんだよ、略称か。にしても酷い略称だな。
「正式名称はなんなんだよ?」
「「ミスターコンテストだ。」」
「「「最初からそう言って下さいよ‼︎」」」
そして、正式名称は思ったよりマシだった。ミスターコンテスト、ただのイケメンを競う大会か。そんなのを男コンって呼ぶな。
「うちの大学には伊豆春祭っていう学祭があってな。」
「そこで毎年、ミスコンテストとミスターコンテスト、通称ミスコンと男コンが開催されるんだ。」
「それに出ろと………?」
「ああ。ダイビングには金がかかるからな。」
「優勝賞金をサークル活動に充てたいんだ。」
サークル活動費か。確かにダイビングはやたら機材が多い上、潜るだけでもお金がかかる。その上遠征となると、遠征費までかかってしまう。俺は金をまあまあ持ってるからいいが、一般人には大変だろう。少し出してやるか。
「金なら俺が出すよ。」
「個人の金をサークル費として、特定の人から多く貰うのは問題だろ。」
「memにも言われたことあるが断ったぞ。」
「なんでそこはまともなんだよ。」
断られた。この人らダイビングについてはまともなんだよな。それを飲みにも活かせと思う。
「それで、お前らには是非とも男コンに出てもらいたい。」
「ならJKの服要らないですよね?」
「いいや、必要だ。」
「「「なんでだよ⁉︎」」」
JKの服が必要な男コンってなんだよ⁉︎女装コンテストの間違いだろ‼︎
「女装する意味あります⁉︎」
「そこに顔だけが取り柄のアクアがいるでしょうに‼︎」
「黙れ北原!」
「実は大会規定で、芸能人は戸籍上の性別では出場出来なくなっててな。」
「「芸能人……?」」
「ん?アクアは芸能人だろ?」
「調べたら出てきたぞ。」
「あっ………」
しかもどさくさに紛れて、俺が芸能人なのがバレたし。最悪だ。
「だから金持ってたのか。」
「金と女優のアテをよこせ!」
「誰がやるか!」
コイツら絶対俺を利用しようとするはず。だから言いたくなかったんだよ。まあ調べれば出てくるから、いずれバレるとは思ってたが。まあ表向きにはあかねと別れたことになってるから、最悪の事態は避けられるだろう。
「それはさておき、アクアは芸能人だから戸籍上の性別………いわゆる男コンには出場不可能なんだ。」
「運営からも名指して通達されている。」
「名指しかよ………」
「そりゃ芸能人が居たら圧勝だもんな。」
「当然っちゃ当然か………」
そして、男コン&ミスコンの規定。まあよくよく考えたら普通のこと。そりゃ誰だって芸能人しか出ないコンテストに出ようと思わない。大会を盛り上げるために運営が考えたのだろう。ということは………
「つまり、北原と今村が男コンに出て頑張ればいいんだな。」
「おい、お前も出ろよ‼︎」
「恥を晒せ‼︎」
「出れないもんは仕方ないだろ。JKの制服着て、俺の分まで金を稼いでくれ。」
「「言い方‼︎」」
俺は何もしなくていい、ということだ。アイツらが代わりに恥を晒してくれるとのこと。これはラッキーだ。アイツらが頑張ってる間、俺はカミキヒカルへの手がかりを掴むとするか………
「それは半分合ってるな。」
「ん?半分?」
どういうことだ?半分ってことは………片方はミスコンに女装して出るってことか?それとも2人のうち片方は出場しないのか………
「その2人が男コンで、」
「
「なんでだよ⁉︎」
俺が女装すんのかよ⁉︎しかもミスコンって‼︎イカれてんだろ‼︎
「規定にはこうある。芸能人は戸籍上の性別では出られない、と。」
「しかし、戸籍上じゃない方の性別なら出られるだろう?」
「ルールの穴をつく必要無いだろ‼︎恥晒しはこの2人だけで充分だ‼︎」
「「マリンちゃん頑張れ〜♪」」
「うるせえ‼︎」
わざわざそんなことしなくても、古手川妹とか居るのに‼︎俺を辱めたいだけじゃねえか‼︎
「アクアが出るなら、俺たち要らないっすよね〜。」
「星野愛海の活躍を祈ろう。」
「お前ら覚えとけよ………っ‼︎」
ここぞとばかりに煽りやがって……っ!
「なあ耕平……」
「なんですか……?」
「お前は美形だ。お前が出ればきっと勝てる。」
「俺たちにはお前の力が必要なんだ。」
「そう言われても………」
ただ、先輩らは今村も出るように説得してくれてる。
「じゃあ俺は必要無いですよね?」
「なあ伊織………」
「なんですか……?」
「お前はネタ枠だ。」
「ブチ殺しますよ。」
北原も出るように説得………?してくれている。
「なら俺も必要無いな。」
「なあアクア………」
「俺がネタ枠だとでも………?」
「お前は美形だ。」
「女性的な意味で。」
「頭かち割るぞ。」
俺も最悪な説得のされ方した。俺どう見ても女に見えねえだろ。
「安心しろ、memも去年男コンに出たんだ。」
「アイツが男装するのと俺が女装するのでは訳が違うだろ。」
「違わないだろ。」
アイツが男装するだけなら、可愛いショタ枠とかでなんとかなるだろう。アイツ童顔だし。でも俺が女装したら変態枠だろうが。そもそも俺なんかが出場しなくても、古手川妹とかが…………おっ、ひらめいた‼︎
俺の代わりに古手川妹を出場させればいいじゃないか。ひょっとしたらアイツだけで今村・北原が出なくてもいいんじゃないか?俺的には奴らには出てほしいが、古手川妹の説得要員としても使えるだろう。最悪自分だけが嫌と言うなら、今村・北原を出すって古手川妹にだけ言えばいいし。よしっ、これだ。これしかない………っ‼︎
「なあ………いい提案があるんだが。」
「どうしたアクア?」
「俺たち3人の代わりに、古手川妹をミスコンに出すのはどうだろうか?」
「千紗ちゃんが首を縦に振るのか?」
「振らせる。なんとしてでも、絶対に。俺たち3人で。」
「「えっ⁉︎」」
ということで、俺たちは古手川説得作戦を行うことにした。