酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


五十一杯目 帰宅

  side 伊織

 

 俺たちはいよいよ俺の実家、北原旅館へと帰ってきた。

 

「いらっしゃい。」

「ようこそ、北原旅館へ。」

 

 そして、親父にお袋に栞が俺たちのことを出迎えてくれた。

 

「はっ、初めまして!伊織のサークルの友達の、吉原愛菜と言います!」

「愛菜ちゃん、よろしくねぇ。」

「愛菜さん、お久しぶりです!」

「栞ちゃんも久しぶり!」

 

 ケバ子はめちゃくちゃ緊張している。まあ、俺は心配してないが。コイツがやらかす可能性はゼロに等しいからな。問題は…………

 

「不知火フリルです。」

 

 こっちだ。

 

「おおっ、あの不知火フリルか‼︎珍しくでかしたぞ、伊織‼︎」

「珍しく言うなよ、親父。」

「また凄い子と友達になったわね。」

「まあな。」

 

 どうやら親父はテンション爆上がり。お袋もかなり驚いている様子。そりゃそうだ。なんせ表向きは超有名女優だもの。ただその実態を知ったらどうなるか。間違いなく追放だろう。頼むから変な言動をするなよ…………

 

「本日は結婚の申し込みに参りました。」

「「えっ⁉︎」」

 

 しやがった‼︎くそっ、この女め………っ‼︎

 

「おいフリル‼︎変なこと言うなって言っただろ‼︎」

「そうかな?私は本気だけど。」

「あのさぁ…………」

「伊織がダメなら栞で。」

「それはもっと問題だ‼︎」

「わがままだな、伊織は。」

「わがままはお前だろ‼︎」

 

 ただの雑談のテンションで結婚の話を持ちかけるフリル。そういやこの前もケバ子の実家で言ってたな。当然ケバ子の家族は大混乱。頼むから困らせないでくれよ。俺のパスポートが手に入らなくなるだろ。

 

「ありがとう、不知火さん‼︎これで旅館に多額の金が舞い降りてくるな‼︎」

「人の友人を財布にすんな、親父‼︎」

 

 親父は親父でフリルが札束にしか見えてないし‼︎くっそ、連れてくるんじゃなかった‼︎

 

 

 

 まあいい、とりあえず本題に移るか。

 

「それはそうと………お袋、俺のパスポートは?」

「そういや、栞が持ち出していたような………」

 

 俺はパスポートを回収しに帰省したんだ。とりあえず栞から受け取るか………

 

「栞、持ってきてもらえるか?」

「絶対に嫌です。」

 

 なんでやねん。

 

「いや、俺来週パラオに行くから。」

「必要ありません。兄様はここで過ごすんですから………これから一生。」

 

 しかもマジで怖いんだけど。コイツ時々こういうことあるよな。

 

「どうしたら返してくれる?」

「兄様が日々の生活を省み精進を怠らず、なすべき事をなせばいずれは。」

「具体性が一つもない‼︎」

 

 しかし困ったな。どうすればコイツから返してもらえるだろうか………。とりあえず、フリルを使うか………

 

「栞、フリルあげるから許して。」

「栞、一生私と暮らしてくれる?」

「愛菜様、先に温泉でも如何ですか?」

「やった〜、嬉しい〜!」

 

 くそっ、フルシカトされた‼︎ならば欲しいもの大作戦‼︎

 

「栞、何か欲しいものとか‼︎」

「ありません。」

「父さんは一眼レフ。」

「母さんは優秀な息子。」

「私は伊織の身体。」

「アンタらには聞いてない‼︎」

 

 これも通用しないか‼︎というか他の連中までちょっかい出すなし‼︎くそっ、ならば兄貴として、ガツンと言ってやる‼︎

 

「栞、いい加減にしろ‼︎靴舐めるからパスポート寄越せって‼︎」

は?

 

 あれっ、栞にハンカチを当てられて………意識が………

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、俺は自分の部屋へと移動していた。

 

「伊織、起きた………?」

「おお、フリルか。」

 

 するとそこには、フリルがいた。ケバ子はいない。まだ温泉に入ってるらしい。しかし、この状況は一体………?

 

「俺は何を………?」

「疲れて急に眠くなったんでしょ。」

「そうか………」

 

 なんかよく分からんけどいいか。

 

「それにしても、伊織は起きるの早すぎ。」

 

 そんな事を思ってると、フリルに怒られた。なんで?

 

「別にいいだろ。何しようとしたんだ、お前?」

「既成事実を作ろうかな、っと。」

「本当に何してんだよ⁉︎」

 

 危ない。俺は寝ている間にデキ婚するところだった。本当にこの女、放っておくと何するか分かんねえな。

 

「安心して、今のは冗談。」

「冗談か。ならよかった。」

 

 まあ、流石に冗談だよな。フリルほどの女が俺くらいの男とヤりたくなるとか、普通に考えてあり得ない。ましてや既成事実とか、女優活動にも影響が出るからな。コイツプロ意識は超高いから、そういうところはしっかりしてるんだよな。

 

 にしても、俺が起きるまでの間何をしてたのやら………

 

「本当はB小町んちんの曲作ってた。」

「作んなくていいから‼︎」

 

 B小町んちんて、俺耕平アクアを勝手にユニットにしたヤツだよな。沖縄旅行の時に命名されたっけ。以来俺ら3人はまとめてそう呼ばれている。あのバカ2人と一括りにされるとか心外だ。

 

「昔の伊織に倣って。」

「うるせえ‼︎

 

 作曲もイジるなし‼︎俺の黒歴史なんだから………っ‼︎

 

「ちなみにこれが歌詞。」

 

 そうしてフリルに見せられたのは…………とんでもないヤツだった。

 

 

 

 

サインはS B小町んちん

 

全員  ア・ナ・タのアルコール サインはS!

アクア ゴクッ!(スピリタスを飲む)

コール バモス!バモス!バモス!バモス!

    バモス!バモス!バモス!バモス!

    B小ま、チンチン!B小ま、チンチン!

 

伊織  ようやく飲めたね 嬉しいね

アクア 待ち遠しくて喉をゴックゴクしながら

耕平  今日楽しみで寝れなかったよ

コール オレモー!

 

伊織  休憩なんかしてる場合じゃない

アクア 1分1秒

耕平  無駄になんてできない

 

伊織  さあ始めましょう

アクア 君も

耕平  君も

伊織  君も

全員  野球拳です

 

耕平  喉鳴らせ

伊織  いらっしゃいませ

アクア 「酒」が集まる場所へ

全員  ようこそ

伊織  俺たちは全裸の仲

全員  ここに来たなら野球拳(おど)らなにゃ 損!損!損!

 

全員  他人(ヒト)が居ようが居まいが関係ない

    魔羅(ブツ)が大きい小さいとか気にしない

伊織  ちゃんと

アクア 見えてる?

耕平  俺のサイリウム

 

全員  今はグーっと飲めば飛ぶような 小さな小さな記憶(メモリー)だけど

伊織  俺たちと飲んでくれるのなら

全員  スピリタスあげる

 

全員  ア・ナ・タのアルコール サインはS!

耕平  ゴクッ!(スピリタスを飲む)

コール バモス!バモス!バモス!バモス!

    バモス!バモス!バモス!バモス!

    B小ま、チンチン!B小ま、チンチン!

 

 

 

「ちなみにセンターは伊織ね。」

「絶対嫌だ‼︎」

 

 こんな曲歌って踊ったら、末代までの恥にされちまう。ただでさえオタク極まって恥晒しな耕平と、チンスピウォシュレット三股オカマのアクア。そいつらをサイドにセンターとか、恥晒しの集大成じゃねえか‼︎こんなものは絶対に嫌だ‼︎だからとっとと本題に移って、その隙にしれっと捨ててやる‼︎

 

「とりあえず曲はさておき、俺のパスポートを奪還しなくちゃな。」

「そうだね。」

 

 こうして、俺のパスポート奪還作戦が幕を開けた。




B小町んちんのパート割りは以下の通りです。

アクア→ルビー (姉妹)
耕平→memちょ (金髪かつ非姉妹)
伊織→重曹 (残り)
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