酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


五十三杯目 オペレーション「性-ラブセクス-」

  side 伊織

 

 俺とフリルとケバ子が部屋にいると、例のガチムチ変態ドイツ人の連れの女がやってきた。

 

「アンタはアイツらの連れの………」

「ハイ。同好会(サークル)ノ友達で、カリーナ言います。」

 

 しかし、何度見ても美人で常識人。こんな人があの変態連中の連れとか、大丈夫か?もっといい男はいるだろうに。

 

「サっきも二人が迷惑をかけたそうデ。」

「いや、まあ、俺はいいが………」

 

 にしても、カリーナはやたらと距離が近いな。心なしかドキドキしてしまう。

 

「伊織、勃ってない?」

「はぁ⁉︎///」

「んなわけあるか‼︎」

 

 よかった、フリルとケバ子を見たらいつも通りの冷静な自分に戻れた。つーかフリルは初対面の人がいんのになんつー話すんだよ。相手が日本語に慣れてないからいいものの、これが普通の日本人だったらと考えると………恐ろしいな。

 

 その後俺たちはカリーナとしばらく話をした後、彼女と別れた。

 

「にしても、伊織はあーいう人が好きなんだね‼︎」

 

 そしてすぐに、何故かケバ子に怒られた。

 

「いや、別にそういうわけじゃねえけど。」

「愛菜、男はエロい身体に惹かれる生き物なの。」

「だろうねぇ‼︎」

 

 そりゃ仕方がないだろ。ただでさえ俺は彼女いた事ない男。それが身体のいい女にちょっと距離を縮められたら、びっくりするに決まってる。

 

「安心して、愛菜もエロいから。」

「それはそれで嫌なんだけど‼︎というか、アンタが言わないでよ‼︎」

「照れた?」

「照れてない‼︎」

 

 むしろノータイムでゼロ距離まで近づいてくるフリルが異常なんだ。梓さんとかも大概だけど。だいたいPaBの女性陣は奔放か純粋かの両極端な気がするが。

 

 そんな事を考えていると…………

 

「ん………?今、窓の方が光った?」

「えっ、そうなの?」

 

 窓の方から一瞬、謎の光が発せられた。

 

 

 

 

  

  side 野島

 

 俺の名はスパイ、『黄昏(たそがれ)』。童貞間の平和を脅かすリア充を駆逐するため、日々活動している。

 

 今回の任務はオペレーション『(ラブセクス)』。とある人物から星野アクアが複数人の女性と交際しているとのタレコミがあったので、その事実確認と本人消滅を行うというもの。そのため、俺はここ北原旅館に潜入している。そこで俺は、とある人物の不貞行為を目撃した。

 

「しかしマズいな。栞の部屋が書かれた館内見取り図を落としてしまった。」

「何してんの伊織⁉︎」

「早くしないと私の妹があの変態たちに犯されるわ。」

「お前の妹じゃないだろ。」

 

 北原伊織である。奴は俺たちに黙って平然と、不知火フリルや別の女の子と同じ部屋に滞在していたのである。此奴は星野マリンに次ぐ学年2位の美女、つまりは学年一の美女古手川千紗と付き合っている。にも関わらず、2人の別の女を侍らせ旅行に来ている。幸い、卒業はまだのようだが…………

 

 とりあえず、証拠としてカメラに収めた。後はハンドラー山本に送るだけ……………

 

 

 

ピーポー

 

 

 

 なにっ⁉︎パトカーのサイレン、だとっ⁉︎くそっ、誰が呼んだんだ⁉︎くそっ!スパイにとって秘密警察は敵だというのに‼︎ここはしばらく身を隠すとするか…………

 

 

 

 

  side 伊織

 

 栞の大ピンチ………ということは、逆に言えば大きく恩を売るチャンス‼︎

 

「栞を助ければ、お礼にパスポートを返してくれるはず‼︎」

「そうかな?私の見立てではこうなると思うけど………」

 

 そこに反論するフリル。コイツの見立てはどんなのなんだ?

 

「栞の部屋に来る変態2人。窮地に立たされたその時………っ!押し入れの中から私が颯爽と現れる‼︎」

「その前に、お前栞の部屋で何してんだよ?」

「そして当然こう言ってくれると思う………お礼に、私をめちゃくちゃにして下さいって。」

「んなわけあるか‼︎」

 

 ろくなもんじゃなかった。というか実の兄の前でよくそんな事言えるな。

 

「それじゃあ、2人の折衷案はどう?」

 

 そんな俺たちを見かねたケバ子が提案する。折衷案、どこをどう折衷するんだか………?

 

「お礼にパスポートをめちゃくちゃにするの?」

「そうだね!」

「最悪じゃねえか‼︎」

 

 ろくなもんじゃなかった。どうやらケバ子の頭も温泉で茹で上がったらしい。

 

 

 

 

 

 

  side 野島

 

 なんとか無事に警察を撒くことができた。流石は一流スパイ、黄昏。これくらいの困難、彼女作りに比べたら些細なことさ。

 

 そんな事を考えながら、館内を歩いていると…………

 

「あかね………悪かった…………」

 

 星野アクアの死体が落ちていた。コイツは現在進行形で三股している、童貞間の平和を脅かす第一人者。オペレーション『(ラブセクス)」の標的だ。それにコイツを殺せば………彼女のうち誰かは手に入る‼︎

 

「残念だな、星野。貴様はこの俺スパイ黄昏が始末する。」

「野島…………テメェ………っ‼︎」

 

 そうだ。俺は子供が作りたくて………スパイになったんだった。

 

 

 

 

 

  side 伊織

 

 俺は風呂から出た後、フリルやケバ子に加えて、栞と一緒にご飯を食べることになった。

 

「美味し〜い‼︎私こういうの、好き‼︎」

「美味しいよ、栞。」

「ありがとうございます。私が作ったものではないですが。」

 

 料理は普通にお客さんに出すもの。まあフリルやケバ子はお客さんだしな。一応おもてなしをしたというわけか。

 

「伊織はこんな物を食べて育ったの?」

「贅沢、羨ましい‼︎」

「バカ言うな。俺が食うのは期限ギリギリの余り物だけだ。」

「乾いたお刺身は食べ飽きましたね………」

「やっぱりそういうものなのか〜!」

 

 俺もちゃんとしたのを食うのは久々だな。まあ従業員が食う賄いなんてこんなもんだろ。タダで食えるんだしな。

 

 にしても今は、チャンスじゃないか………?栞は2人の相手でいっぱい。となると、俺がこの隙に抜け出せば………パスポートを奪還できる‼︎




SPY×FAMILYの映画、観てきました。人がめっちゃいてびっくりしました。
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