未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
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伊織役の内田雄馬さん、結婚おめでとうございます!
side 栞
愛菜先輩は私の手作りおにぎりを手に、フリル先輩は私の手作りの卵焼きを手に、兄様は私の手作りのパスポートを手にして笑顔になる。私はそういうのがすごく嬉しいのに…………。なのに何故兄様は引き下がってくれないのでしょうか………
「そういえば、さっき警察が来てたよね?栞は大丈夫なの?」
そんな事を思っていると、フリル先輩が私のことを心配してくれました。なんて優しい方に見えるのでしょうか。
「大丈夫だと思います。」
「心配なら私と一緒に寝ようか?」
「それだけはダメだ。」
「私も賛成‼︎フリルと2人きりは危ない‼︎」
「なんで?私はお姉ちゃんよ。」
「お前と兄妹になった覚えはない‼︎」
内面はただの変態なのに。
「それはそうと、ストーカーが出たらしいからね。私も一緒ならいいよ。」
「確かに。伊織が間取り図を………」
「そうだよなぁ‼︎ストーカーが出たからなぁ‼︎」
「愛菜先輩、ありがとうございます。」
ホント、まともなのは愛菜先輩だけです。この旅行がもし兄様とフリル先輩の2人だったらどうなってたでしょうか。考えただけでも身の毛がよだちます。
「勿論、俺たちも栞を守るため全力を尽くそう‼︎」
「大事な妹のためだからね。」
「ありがとうございます。」
「アンタの妹じゃないでしょ‼︎」
「だから、上手くいったらパスポートを………」
まあ、どうせそんな事だろうと思ってましたよ。決して兄様を海外なんかに行かせませんからね。
「アノ…………お昼ハ失礼シマシタ。」
そんな事を思っていると、お客さんである外国のお姉さんが話しかけてきました。お昼………?確か愛菜先輩がこの人のお連れさんに変な扱いをされた件でしたっけ?ルビー先輩とあかね先輩から貰った超小型監視カメラで見た景色はそうだったはず………
「あっ、カリーナさん。」
「いえいえ、そんな事はないですよ。」
「オワビにドリンクでとト思っテ………」
お連れさん2人は旅館の中でも見ました。さしずめガタイのいい変質者、といったところでしょうか。対してこの人はあの2人に手を焼いているお姉さん、といった印象です。暴れ回る兄様とフリル先輩に手を焼く愛菜先輩的な立ち位置ですね。
「ところで、あの2人は?」
「一緒じゃないんです?」
「ハイ。先ニ部屋に戻ってマス。」
どうやら、2人は一緒じゃないようですね。
side 伊織
カリーナはあの2人が先に部屋に戻っていると言っていた。だが、あの2人が女の子との飲み会を避けてまで部屋に戻るとは考えにくい。なんか嫌な予感がするな…………
「2人トモ、私に隠れてずっと何カしているみたいデ………」
嫌な予感は的中した。
「撮った写真も見せてくれないシ、地図を見てコソコソ話をしてるシ………」
「なるほど………」
「そんな事をしてるんですね。」
考える余地もない。間違いなく黒だろう。やはり災害の芽は事前に摘んでおくべきだな。フリルと目が合う。どうやらコイツも俺と同じ考えのようだ。
「あの2人の部屋は分かるか?」
「用事がありまして………」
「デしたら、松の間にいるはずデス。」
「ありがとうございます。」
という事で、俺とフリルは奴らが待つ松の間へ向かう事にした。
俺たちが松の間に着き…………
「どうもこんばんは。」
「警察の方から来ました。」
襖を開けると…………そこには大量のアニメグッズに栞やケバ子の写真を貼り付ける例の連中がいた。
「こりゃクロだな。」
「私もやった事ある。」
「それじゃあ尚更クロだな。」
とりあえず、コイツらには大人しくしてもらうか。そんな事を思ってると………
「やあ、昼間のボウヤたちじゃないか‼︎(ドイツ語)」
「そんなに俺たちと勝負の続きがしたかったのか?(ドイツ語)」
奴らは途端にリキュールを取り出し、俺たちに喧嘩を売ってきた。リキュールは昼間コイツらに飲まされた酒。なるほど、そういうことか。
「そういや忘れてたな、フリル。」
「そうだね、伊織。」
「酒に強けりゃ偉いとは微塵も思わんが、」
「私たちは一応PaBの人間だからね。」
「「舐められっぱなしで終われるか‼︎」」
こうして、俺たちとドイツ人との飲酒勝負が幕を開けた。
side ドイツ人
全く懲りないボウヤたちだな。たがが数%のアルコールで酔って、水を飲んでいた分際で。俺たちが普段から飲んでいるこのリキュールはアルコール度数35%。ボウヤたちには少々ハード過ぎる酒ってわけだ。
「すいません。お酒だけだじゃなくて、チェイサーも飲む勝負にしません?」
そんな事を思っていると、美人の方からドイツ語で提案された。この子、ドイツ語話せるのか…………ってそういう事じゃなくてだな…………
チェイサー。それは度数の強い酒をストレートで飲む際に、口直しに飲む水や軽い酒の事。コイツらは恥ずかしげもなく水も飲みたいと言う。大和魂は二次元に落としてきたのか、ジャパニーズ‼︎
「オーケーオーケー!」
「チェイサーありの勝負にしよう‼︎」
「それじゃあ………乾杯。」
「「「乾杯。」」」
さてと、まずはいつものやつを軽く飲み干して………っと。
「「ぐっ………!」」
どうやら奴らはキツそうな様子。もうギブアップかなぁ〜⁉︎まあ、一杯飲めただけでも褒めてやろうか‼︎
さてと、遠慮なくチェイサーもいただいて…………っ⁉︎
「「ぐっ……………⁉︎」」
なんだ、この水⁉︎キツ過ぎる‼︎どう考えても水じゃねえだろ‼︎これのどこがチェイサーなんだ⁉︎
「甘過ぎる酒はどうにも口に合わねえ。」
「味のクセ、強すぎだよね。」
それなのに………っ‼︎なんでコイツらは平然と飲んでやがる………っ‼︎おかしいだろ………っ‼︎
「で、何を騒いでたんですか?」
「もしかして、勘違いでもしたのか?俺たちが飲めなかったのは、その甘さが原因で度数じゃねえ。」
「私たちPaBにとっては、こっちの水が酒で、」
「そっちがチェイサーなんだよ‼︎」
くっそ…………っ‼︎やられ………た………っ‼︎
side 伊織
俺たちは奴らを討伐する事ができた。
「よしっ、これでまず2人は倒せたね。」
だが、フリルが意味深な事を言い始めた。
「2人…………
「そう。変態はもう1人いる。」
「お前のことじゃなくて?」
「うん。私でも伊織でも、さっき浮気がバレて殺されてるアクアでもない。」
どうやらこの旅館の中に、まだ変態がいる様子。嘘だろ………?
「盗撮犯の体格はかなり細くて小柄だった。」
「確かに、この2人じゃねえな………」
「そして、私はなんとなくなんだけど、変態を見抜くセンサーを持っているの。」
「同族は見て分かるってか。」
「褒めても何も出ないよ。」
「褒めてねえよ。」
フリルが変態センサーを持っているのは前からだ。現に俺やケバ子と旅行する時に、度々痴漢の予防になっていた。やはり、コイツの変態力は伊達じゃない。今回も信用すべきだろう。
「私の予想だと……………」
そして、その変態が導き出した答えとは……………
「カリーナさん。」
なんともまた、意外な人物だった。