酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


五十五杯目 姉としての矜持

  side ケバ子

 

 フリルが伊織と一緒に変態の討伐に向かった後………

 

『愛菜、気をつけて。カリーナさんは恐らく変態よ。』

 

 私はフリルから意味不明なメッセージを受け取っていた。

 

「愛菜先輩、どうされたのです?」

「ワタシも気になリマス!」

「い、いや〜、なんでもないです〜‼︎」

 

 この人が変態………?同行してたあの2人なら分かるけど、この人は違うと思うけど…………

 

「そういエば私、日本ノ文化のお話シタカッタのデス‼︎」

「そ、そうなんですか〜!」

「私に分かる範囲でしたら、何でも聞いて下さい。」

「デハ遠慮なく聞かせてもらいますネ。」

 

 やっぱり違うみたい。彼女は純粋に日本のことについて知りたいだけ………

 

 

 

「日本ノHENTAI文化について‼︎///」ハァ、ハァ

 

 当たってるぅぅぅぅぅぅぅ‼︎嘘でしょ、目もやばいし息遣いもヤバい‼︎これはマズい‼︎栞ちゃんを守らないと………っ‼︎

 

「変ナ意味じゃナイですヨ?HOKUSAIのSHUN-GAを研究してるのデス!」

 

 やっぱり変態じゃないか〜。葛飾北斎の春画を研究してるのなら、問題なさそう!

 

「なるほど〜!でも私は詳しくないので力になれません……」

「すいません、私もです。」

「それはダイジョブです。私が2人に教エテ欲しイのは、日常の文化でシテ………」

 

 なるほど、日本人の日常を知ることによって、そこから絵を考察していくのか〜。でも今と昔じゃ全然違うし、大丈夫なのかな〜?

 

「例えバ、温泉の入り方トカ………///」ハァ

 

 なるほど〜、温泉の入り方ね〜。私はもう入っちゃったから、栞ちゃんだけになるけど………ん?なんか息遣いヤバくない?やっぱりフリルの言ってたこと、当たってる………?

 

 

 

 そんな事を思ってると…………

 

バン‼︎

 

 襖が爆音で開かれ………

 

「どいて‼︎私はお姉ちゃんよ‼︎」

 

 キメ顔のフリルが入ってきた。

 

「うワっ、びっクリしましタ‼︎」

「貴女、私の妹を狙うストーカーですね?」

「お前、いきなりすごい言い方するな………」

 

 どうやらあっちの外人2人を片付けて戻ってきた様子。伊織もフリルの後ろから歩いて戻ってきた。思ったより早い帰還だけど………

 

「アナタ、不知火フリル……?」

「はい。私は栞の姉の不知火フリルです。」

「「姉ではありません。」」

 

 ただ、側から見たらよっぽどフリルの方が不審者だ。いきなりやってきて、姉を自称してるんだもの。それに今までの言動だってある。

 

「アナタ………HENTAI‼︎」

「それな。」

「否定はしません。」

「そこはしろよ。」

 

 しないんだ。ある意味清々しいね。

 

「ですが、貴女の変態行為は全て撮らせていただきました。これを警察に突き出せば、貴女はもう日本に居られなくなるでしょう。」

「な、ナント‼︎」

 

 それはさておき、フリルが証拠を提示する。私がさっきメッセージで送られてきた画像と一緒だ。確か旅館内に変質者が出たって警察騒ぎになってたっけ。そして今目の前に、その犯人がいる。フリルも普段ばあんなだけど、ちゃんとしてる時はしてるのね。感心したよ………

 

「但し、あることをすれば助かります。」

「それハ………?」

「私との性行為です。」

 

 前言撤回。全然感心しないよ‼︎

 

「そうスレば、栞とのHENTAI行為も………」

「3pでよろしければ。」

「「認めんな‼︎」」

 

 ただ自分の下半身の赴くままに生きたいだけじゃんか‼︎期待して損した‼︎

 

「それに、フリルが許しても俺が許さねえからな‼︎」

「これぞオニイチャン………尊い‼︎」

「えっと…………///」

 

 逆に普段バカな伊織がカッコよく見えるんだけど‼︎栞ちゃんも照れちゃってるし‼︎まあ私は、こういうところが好きなんだけど……

 

「なら、伊織と結婚しましょう。そうすれば私のように、栞が妹になります。」

「ソレダ‼︎」

 

 私のように………?まさか………

 

「伊織とフリルって、結婚してたの⁉︎」

「うん。」

「してねえよ‼︎」

「存じ上げておりません‼︎」

「だ、だよね〜。」

 

 よかった、兄妹揃って否定してくれた。

 

「それに、まだ兄様のこともよく知らないのに、そんな結婚だなんて………」

「そうだよ。よく知らない人との結婚はやめた方がいいですよ〜‼︎」

 

 そして、カリーナさんが伊織と結婚するって言い出した。これはマズい。千紗やフリルにだけでも強力なのに、ここにきて新しくライバルが増えたらたまったもんじゃない。だから何としてでも引き下がってもらわないと………っ‼︎

 

「ハイ、確かにヨク知らないデス。ナノで彼とシバラク一緒に暮らしマス‼︎私、夏休みハずっと日本にいますノデ‼︎」

「「えええぇ⁉︎」」

 

 嘘でしょ⁉︎引き下がる気ゼロ‼︎

 

「俺今ここに住んでねえし‼︎」

「デハ彼の家まで行きマス‼︎日本ならドコでもワタシはスキですから〜‼︎」

 

 日本ならどこでも………ねぇ。

 

「栞ちゃん。」

「分かってます‼︎はい、兄様。」

「ど、どうした栞?」

「はい、パスポートです。パラオ行ってらっしゃい。」

「そ、ソンナ‼︎」

 

 ならば、海外に行けばいいでしょう‼︎

 

 こうして、伊織は無事パスポートを奪還する事に成功したのだった。そしてまた、私は伊織の貞操を守ることができたのだった。

 

 

 

 

 

  side 林雪子*1

 

 クラスの人たちはホント嫌い………。いつも下品に騒いでいる男たちもそうだけど………それよりも古手川千紗さんと星野マリンさん。あの2人は自分が恋愛に興味ない雰囲気を出しておきながら、色んな男たちとずっとそばにいる。イケメンで攻略難易度が異常に高い今村君に、男コン優勝者の北原君など。うちのクラスはアンタらの男漁りビュッフェじゃないっての‼︎

 

 

ピコン!

 

 

 ん?星野さんからメッセージ………?まさか私の心を読んだとか?いやいや、そんなわけないでしょ………

 

「林さん、今度一緒に私と沖縄行かない?」

 

 えっ?は?沖縄………?2人で………?どういうこと………?

 

 

 

 

  side アクア

 

 北原旅館ではホント散々な目に遭った。次旅行する時は、旅館の関係者も調べることにしよう。

 

 さて、あれから数日がたった今、俺はある1人の女の子と旅行に行こうとしていた。その名は林雪子………クラスにいる、メガネをかけた可愛らしい女だ。ちょうどこの間の映画の主演の収入も入ったし………いっちょ行ってみるか。それも浮気にならないために………マリンとして。

*1
伊織たちのクラスの女子。分からない方は今月のぐらんぶる本誌を読みましょう!

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