未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
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ぐらんぶる10周年おめでとうございます!
公開された華金ラジオに合わせて急遽書きました!
side アクア
B小町でのアイドル活動が忙しくなってきた最中、俺と有馬にラジオの仕事が舞い降りてきた。
「「ぐらんぶる華金ラジオ………?」」
「はい!」
店の名前Grand Blueをもじった名前のラジオだ。ダイビング業界の広告塔の役割として、この店と芸能人がコラボするというコンセプトで行われている。一度ダイビングの様子を放映した事でかなり反響があり、訪れる観光客も増えたものだ。もちろん不埒な連中は酒で潰して記憶を飛ばすという荒技で対処している。
そして、今日はその一環でラジオの収録をする事になった。パーソナリティーは俺と有馬。店の中から酒といえばこの2人、ということで選出された。俺よりはmemの方が適任だと思うが…………まあ選ばれたのだからやるしかあるまい。
ちなみに、収録場所は店のため、大勢のPaBメンバーが集まっている。
「おお〜、これがラジオの収録!すっご〜い!」
「かな、マリン、頑張って。」
「任せなさい!」
「「映像がないから全裸で収録するのか?」」
「しませんよ‼︎」
「アクア、チンスピもいけるぞ‼︎」
「だからしねえって‼︎」
とてもやかましいガヤだ。酒盛りしながら見てる連中までいる。仕事に集中できないので、とっとと帰ってほしい。万が一野球拳の声とか入ったらどうするんだ。
それはそうと、肝心なことを聞くの忘れてたな。
「そういや、性別はどっちでいきます?」
「なんで自分の性別聞いてんのよ⁉︎」
「今回は男でお願いします。」
「わかりました。」
「マリンじゃないんだ………」
「おいそこ、がっかりすんな。」
「両方でもいいんですが………」
「両方⁉︎」
「1人2役は無理なんで、やめておきます。」
最近女での仕事が多すぎて、もはや自分がどっちの性別なのか分からなくなりそうになる。B小町にもB小町んちんにも入ってるし。アクアとしての仕事なんて、何週間振りだろうか。
「それでは、収録を始めます!」
「「よろしくお願いします!」」
そんな不安を胸に抱きながら、俺と有馬は収録へと向かった。
そしていよいよ、収録が始まった。
「ぐらんぶる華金ラジオのスタートを祈りまして…………杯を乾すと書いて、」
「「「「「乾杯〜‼︎」」」」」
有馬の口上と、いきなり酒飲んでるシーンから始まるラジオ。しかも周りのPaBの連中の声まで入っている。あまりにも異質すぎるだろ。完全に飲み会じゃねえか。
「伊豆の煌びやかなダイビングショップ、Grand Blue。一日店長の有馬かなです。この番組はGrand Blue創立20周年を記念して、配信されるラジオ番組。ダイビングの魅力を語りつつ、ラジオ独自の企画もお届けしてきます。記念すべき1回目のゲストはこの方です。」
「皆さんこんにちは。一日副店長の星野アクアです…………にしても収録現場に酒とおつまみって、どういうことだ?」
「アクアさん、そこなのよ。なんとこの番組、ルールとして1本ルールを採用しているの!」
「1本ルール?」
「毎回日本酒、焼酎、ビール、ワインなど、何かしらのお酒を1本、出演者とスタッフで空にすることを目指し…………」
ん?有馬は何に詰まっているんだ?
「ってもう空じゃないの‼︎ラジオ続けられないじゃない‼︎カットー‼︎」
流石はPaBの連中。ラジオを通して酒瓶1本空けるのがルールなのだが、1分経たずに空けてしまった。だから、収録があっという間に終わったのだ。
「えっと…………ならルールを変えますか。」
「スタッフさん、そいつら2人で1本でいいっすよ!」
「えっ、ええ…………わ、分かりました…………」
「おい北原、勝手なこと言うな。」
「私はいいわよ。あーくんもいけるでしょ?」
「あ、ああ…………」
ということで、なんと酒瓶1本を2人で飲む事になった。
こうして、再度前口上を言った後、いよいよラジオが始まった。
「ちなみに、今日のお酒は何かしら?」
「今日は………ウイスキーだな。これは有馬がウーロン茶が好きだということで、ウォッカで割って飲んでいくという感じか?」
「カットー‼︎」
あれ、何か間違った事言ったか?
「ウーロン茶=ウイスキー+ウォッカが伝わるわけないでしょ‼︎」
「「「「「嘘だろ⁉︎」」」」」
「ここはテレビ用にハイボールとかでしょうが‼︎」
「お前に酒のことで説教されるとはな………」
一般人目線での話だったか…………。一応分かるようにウォッカで割ることを伝えたんだが、それではいけなかったか…………
ということで、収録を再開して、改めてハイボールやコークハイとして飲む事になった。その味はまるで、ソフトドリンクのようだった。本当に、全然飲んでいる感じがしなかった。
「ちなみに有馬、酒での失敗談とかはあったりするか?」
「私チキンだから、あんまり飲み過ぎるってことしないのよね〜。」
「嘘つけ。」
「カットー‼︎」
「は?」
「私、公式では理性があって常識的な飲み方をするキャラだから‼︎」
「なんだその無理ある設定。やめておけって。」
「いけるわよ‼︎」
ちなみに机の下のメモ帳には、酒が薄過ぎてキツいとか書いてた。コイツ本当に大丈夫か?
そんな俺の不安をよそに、次はお便りコーナーへと進んだ。
「ここでは視聴者の皆様から届きましたお便りを読み上げてまいりま〜す!」
「まずはこの人、ペンネーム『
「ありがとうございます!」
ちなみに有馬は勝手にスピリタスを持ち込んでる。酔った感を演出したいのだが、ハイボールでは薄過ぎてダメらしい。コイツはもうダメだな。
「Grand Blue開店20周年おめでとうございます。」
「おめでとうございま〜す!」
「今度彼女を宮古島のダイビングに連れて行くのですが、おすすめのスポットはありますか?」
「やっぱりアクアマリーナですかね。綺麗な珊瑚礁やここでしか見られない魚など、海の景色がとてもいいですね。」
「俺はオトーリ屋だな。オトーリってのは宮古島独特の飲み会だから、ダイビング後に一緒に飲んでみるのはどうだ?」
そして、肝心のお便り。いかにも普通といったところだ。彼女持ちのリア充だな。一部バックヤードの北原や今村がお便り主を殺そうと躍起になってるが、まあ放っておいていいだろう。
さて、次だ。
「それではお次、『世界一のイケメンNOJIMA』さんからいただきました。ありがとうございま〜す!」
おかしいな、俺コイツ知ってるぞ。あのクソナルシだろ。
「現実の女性が俺のかっこよさに緊張して話しかけてくれません。どうしたら良いでしょ〜か〜?」
「諦めろ。」
「カットー‼︎」
「有馬、コイツはこれでいいんだ。」
「いいわけないでしょ‼︎ちゃんとしたアドバイスをしなさいよ‼︎」
「安心しろ、コイツは恐らくこの男だ。」
「なら…………いいわね。」
これでよし。とっとと次行くぞ。
「続いてのお便りは、『二次元美少女愛好家』さんからいただきました。ありがとうございま〜す!」
「ありがとうございます。」
「二次元の妹とイチャイチャするにはどうしたらいいでしょ〜か〜?」
「絵でも描いてろ。以上。」
なんでまた身内からのお便りなんだよ‼︎もっと一般人からのを読ませろよ‼︎
「続いてのお便りは、『山本真一郎・彼女募集中』さんからいただきました。ありがとうございま〜す!」
「ありがたくない。以上。」
「そこはちゃんと読みなさいよ⁉︎」
だから身内は要らねえって‼︎お前ら暇なのか‼︎
「続いてのお便りは、えっと…………アクア、これなんて読むの?」
ん?もしや一般人か?名前が読めないのか?どれどれ…………
「『
どうみても一般人じゃねえだろ‼︎どんな名前だよ‼︎知り合いじゃない中の最底辺を出すな‼︎
もういい加減にしてくれ。次こそはまともなお便りを頼むぞ…………
「ペンネーム、『石見』さんからいただきました。ありがとうございま〜す!」
「ありがとうございます。」
よかった、名前は普通だ。全然知らない人だし、いけるな。
「最近彼氏の浮気性が激しくて困っています。この間は私との旅行を断って、別の女の人と旅行に行ってました。どうしたらいいでしょうか?」
「うわ〜、最低な男ね〜。どう思う、アクア?」
よくある恋愛相談だな。ここは俺がビシッと言ってやるか。
「浮気をする最低な男は捨てちまえ。もっといい人捕まえられるから。」
「どの口が言ってんのよ⁉︎」
これでいいだろう…………ん、なになに、追伸…………?
『アクアくんへ
今度浮気したら、貞操帯つけるから。
興奮したら電流流れるタイプの。
あかねより 』
このお便り、あかねからじゃねえか‼︎ふざけんなよ‼︎どうしてこうも身内ばっかりなんだ‼︎あとそんなおっかないものつけんな‼︎
「お便り主へ。そんな男は捨てた方が身のためよ!」
有馬も張り合うなし‼︎
「続いてのお便りはこちら!ペンネーム『雨宮さりな』さんからいただきました〜‼︎ありがとうございま〜す‼︎」
ルビィィィィィィィ‼︎
「ありがとうございません。以上。」
「カットしてんじゃないわよ‼︎」
「酒がもう尽きたので、これ以上はまた来週。」
「せめて最後まで読みなさいよ‼︎」
ということで、今週のぐらんぶる華金ラジオは幕を閉じたのだった。