未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
side アクア
来たる10月スポーツの日、伊豆秋祭が幕を開けた。
「さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」
「俺とルビーが作ったお好み焼きだぞ。」
俺たちの出し物はお好み焼き屋。前回はmemと俺だけだった芸能人枠が今回は有馬にルビー、更にはあかねに不知火と大賑わい。圧倒的集客力で客を掻っ攫う予定だったのだが……………
「お兄ちゃん、なんか人少なくない?気のせい?」
「いいや、気のせいじゃないな。」
春祭よりも人が減っている。周囲からの視線は感じるのだが、いかんせん見てくるだけで近づきやしない。何故だろうか…………?
「みんな、この
答えはすぐに分かった。
「お前、何しに来た?」
「店の宣伝さ。ここは有名人の集う店だろう?」
「お前は違うだろうが⁉︎」
「星野ルビーの夫役だぞ?有名になるだろ?」
「自称すんな⁉︎」
「私の夫は今も昔もせんせだけだよ?」
「お前はお前でややこしくすんな‼︎」
野島がその圧倒的気持ち悪さで客足を遠のかせていたのだ。コイツは顔がイマイチで性格が最悪なのにも関わらず、何故か自分に異様な自信を持っている。それでいてその自信からくる言動がとにかく吐き気を催す。
「ちなみにこれ、俺のイケメンプロマイド。」
「心霊写真を人に押し付けるな‼︎」
「これはお前のチンスピプロマイド。」
「なんであるんだよ⁉︎」
「もちろん売るためさ‼︎」
しかも俺のチンスピまでプロマイドにしやがった。これはマズい。ただでさえ少ない俺のアクアとしての仕事が全部汚れに変わってしまう。更にはこれを見た女の子は絶対にドン引きする。そうしたらゴローのレパートリーが減るじゃねえか‼︎
「テメェ、なんでそこまで………っ‼︎」
「彼女が3人もいながら、女装してまで浮気するお前が許せなくてな。」
「それは仕方ないだろ。あと3人もいねえし。」
「わっかる〜‼︎お兄ちゃんホントすぐ浮気するんだから‼︎」
「お前は恋人じゃなくて兄妹だろ。」
この状況を打破するにはどうする?酒で殺す………は人目につきすぎる。ならば暗殺か…………?遠くからスピリタスを発射できるような武器があればいいんだが…………
そんなことを考えていると…………
「どうやら
なんと懐かしのティンベル会長がやってきた。
「ちょっと妨害があってな。」
「そうかい。野島、お前はちゃんと仕事してくれてるんだな。」
「いえいえ、とんでもございません!」
しかも野島を送り込んだ張本人だった。
「おい。営業妨害とはいい度胸じゃねえか?」
「コイツが自分から志願したんだぞ。部外者なのに。」
「利害の一致ってヤツさ。」
「殺していいか?」
確かにティンベルは俺たちと同じお好み焼き屋。そして俺たちはメンバーが強化された中での販売。当然ティンベルとしては苦い状況だろう。だからこそ害虫を送り込んできたのかもしれないが………
「それじゃあ俺は売り子してくるZE♪」
「待て‼︎」
しかもこのままでは逃げられる‼︎なんとか奴をひっとらえないと‼︎そう思ったのも束の間…………
「お兄ちゃん、大変!野島君もうどこかへ消えちゃった‼︎」
「くそっ、マジかよ‼︎」
あっという間に逃げられてしまった。
「お兄ちゃん、私追ってくる!」
「待てルビー!店番がいなくなるぞ‼︎」
「確かに…………」
このままでは風評被害だけが拡大していく。一体どうすれば…………
「あーくん、私と店番しない?」
「かなちゃんと同番かなちゃんと同番かなちゃんと同番…………」
「アンタはさっきから怖すぎんのよ‼︎」
そんな事を思ってると、ちょうどいい2人がやってきた。
「それじゃあルビー、この2人と店番しててくれ。」
「えっ、でもお兄ちゃん、2人で行った方が………」
「なになに、どういう事情なのよ?」
「実はかくかくしかじかで…………」
「分かった。じゃあルビーちゃんは抜け駆けしないように、私たちとお留守番だね?」
「逃げたら水責めね。いいかしら?」
「抜け駆け⁉︎わ、私妹なのにそんなぁ………」
「頼んだぞ、3人とも。」
3人いるなら安全上も問題ないし、ふと美人を見つけたらナンパも出来るだろう………ってそんな事じゃなく、今は野島を見つけないと…………
野島の行先を追ってやってきたのは、
「くそっ、随分賑わってるな。」
ティンベルの出店だった。
「よう、調子はどうだ?」
「姫川さん………助けてくれよ。お前らの元会長にウイルスばら撒かれたんだが………」
「それは仕方ないだろ。」
「なんだなんだ?俺のことをお呼びか?」
「お呼びだよ‼︎」
今の店番は姫川さんと工藤。後ろにも何人かいるものの、この2人がメインみたいな感じか。
「ちなみにうちは割り箸個包装で、渡すのは清潔感のあるイケメンが担当だ。」
「野島ウイルス対策済みかよ‼︎」
最初から奴を使う前提の発想。しかしコイツらと野島に面識なんてあったか?アイツはこの手のサークルは門前払いのはず。関わることすらないだろうに………
「なぁ、どうやって野島と出会ったんだ?お前らが考えたようには思えんが………」
「鋭いな。実は全て彼の立案さ。」
そう言った工藤が指差した先には…………
「山本⁉︎」
キッチンを担当する童貞王の姿があった。
「アイツまで抱き込むとは………どんな作戦を使ったんだ?」
「聞いて驚け………呼んでもないのに勝手に来た。」
「ふざけんな‼︎」
あのバカもどうせ嫉妬だろうに…………くそっ、こうなったら………
「わかった。お前らが生物兵器を使うなら、こっちにだって考えはある。」
「まさか、また俺の車を破壊………?」
「それは自滅でしょう?」
「そういや姫川、頼むから免許返納しろよな。この間だって………」
奴らが雑談に集中しているうちに…………これだ‼︎
こうして俺は、ティンベルの出店に山本の写真と、『俺の童貞 5円』と書かれた紙を貼っておいた。目には目を、生物兵器には生物兵器を、だ。こうして間も無く、ティンベルの前から客がいなくなった。
しかし、肝心の野島が見当たらない。探しても探しても出てこない。俺のモットーとして、仕事をしてから浮気をするというのがある。ハンターが店番から放たれる前に、全ての蹴りをつけないと………
しかしどうする?奴の生命力はGレベルだ。丸めた雑誌で殺せる分、むしろGのがマシだろう。知能も虫程度なのが救いだが………だったらそうだな、餌でも撒くか。
そんなことを思ってると………
「頼む………ヤツをどうにかしてくれ‼︎」
何故か工藤が駆け込んできた。
「どうしたんだ?」
「奴が渾身のポエム自作小説ラブソング集をばら撒いてだな………更に人が消えたんだ‼︎」
「お前らまで野島ウイルスにやられてんのかよ‼︎」
どうやら野島が暴れているらしい。確かに奴を制御するのは無理な話だったな。飼い猫に手を引きちぎられた飼い主になるのも当然のことだろう。
「まあいい。それより協力して欲しいことがある。それを受けたら害虫も駆除してやるさ。」
「協力………だと?」
「それはだな…………」
これは逆に利用するしかない。ティンベルの人数を利用して、男コンでPaBに組織票を入れさせる。優勝賞金で代替わりのイベントを派手にやるための。
「分かった、協力する。」
「了解。それじゃあ殺虫剤を撒いてくるぜ。」
という事で、俺は野島と山本をまとめて駆除する事にした。
side 野島
何っ⁉︎俺と飲みたいグラビアアイドルがいる………だとっ⁉︎素晴らしい話じゃないか‼︎星野め、たまには役立つな‼︎
そう言われてやってきた先には…………
「自分らがうちと飲みたい言うてた、野島君と山本君?」
なんとあの伝説のIカップ*1、寿みなみがそこにはいた………余計な虫と一緒に。
「おい山本………なんでお前がいるんだよ‼︎」
「それはこっちのセリフだ‼︎」
「とにかく、ウチと飲んでくれるんやな!」
「「はい‼︎」」
だがいい、この美少女と飲めるなら……………
「お前ら、俺の妹と飲むらしいな?どうなっても知らんぞ*2?」
そう思った矢先、物陰からムキムキの金髪大男が現れた。マズい、これは殺されるのでは………っ‼︎
「お兄ちゃん、変な事言わんといて〜!」
「でもなぁ〜、心配になるだろ〜*3?」
「そんなことない‼︎」
あの男女めっ、こういう作戦だったのか‼︎くそっ、逃げるしか………っ!
「なぁ、大人がお酒を前に逃げるってどうなん?」
「「えっ?」」
こうして俺と山本は、意識を失った。