酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


六十五杯目 ナンパ珍道中

  side 伊織

 

 俺は今まさに絶世の美女、不知火フリルと歩いている…………

 

「さて、どの子をナンパしようか?」

「「なんで(だ)よ⁉︎」」

 

 のだが、何故かケバ子と一緒にナンパする事になっている。

 

「学園祭といったらナンパからのお持ち帰りじゃないの?」

「そんな下世話なイベントじゃないでしょ‼︎」

「男はNGだかんな‼︎」

「何言ってるの、伊織?男女平等じゃないの?」

「その言葉をここで使うな‼︎」

 

 どうやらコイツは頭の中が下半身に支配されているらしい。ついこの前もmem先輩を襲おうとして、寿先輩に酒で潰されてた。そして目覚めたら、今度はケバ子を襲っていた。見かねて止めたが、俺まで襲われそうになった。その時は古手川姉妹がスピリタスで満たされた大樽をフリルにぶちまけてくれたおかげで、大事には至らなかった。

 

「というか、他の人もやってるよ?」

「そりゃやる奴はいるだろうけどさぁ………」

「例えばあそことか。」

 

 ちなみに学内はコイツみたいな有名人が来るとあって、かなり浮ついた雰囲気になっている。有名人狙いの女の子狙いの男という下等生物がゴロゴロいるのだ。そして目を向けた先にも、そういう男はいた。

 

「ほらよ、俺のサインだ。」

「「「ありがとうございま………れ、連絡先っ⁉︎///」」」

「もしよければ使ってくれ。」

 

 星野アクアだ。黒川あかねを彼女にしながら、有馬かなを手駒にかけ、更には何故か実妹の星野ルビーから好かれている。それでいてナンパに忙しい。控えめに言ってクソ野郎だ。

 

「フリル、ごめんな。ちょっとゴミ捨ててくる。」

「伊織、私は関係各者に連絡しておくよ!」

「ありがとう、ケバ子!」

「ケバ子言うな‼︎」

 

 こんな奴は社会のために、一刻も早く消さなきゃいけない。

 

「嘘だろ………北原に吉原、そして不知火‼︎そ、そうだ‼︎ちょっとこの金で手を打ってくれ‼︎」

「ごめん、私の方が金持ってる。買収は無意味。」

「不知火ぃぃぃぃぃぃぃ‼︎」

「ホント最低ね………」

 

 幸いフリルがアホみたいに金持ってるおかげで、買収には屈せずに済んだ。

 

「それじゃあアクア、有名人の公開シャル研といこうか。」

「それはいい………どうせバレたら貞操帯つけられるんだし………」

「「ならなんで浮気してんだよ(のよ)⁉︎」」

「これは浮気じゃない。ただファンに仕事の情報を教えるだけだ。」

「「嘘つけ。」」

 

 コイツの仕事は今や大半が星野マリン。アクアとして言える情報なんてろくに無いのに、よくそんな事が言えるもんだ。

 

先輩たちと店番代わってきたけどさぁ……

まさかこんなところで油売ってるとはね?

「ルビーに有馬⁉︎お前ら早すぎだって………」

はい、アクアくん。これ(あかね以外で勃起すると電気が流れる貞操帯)つけて。

「あかね、勘弁してくれぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 ということで、俺たちはクズの抹消に成功した。

 

 

 

 その後、フリルは俺やケバ子と一緒にナンパをしまくったんだが…………

 

「「えっ、どういうこと………?」」

 

 成功率は0%、しかも相手は混乱しているだけだった。

 

「あれ、何か間違えた?」

「間違えるも何も、男1女2でナンパする集団とか意味分かんないでしょ‼︎」

「そうかなぁ?」

「フリル、疲れてるんだろ?休め。」

「大丈夫、まだ一回戦もしていない。」

「これは疲れているな。」

 

 それはそのはず。女3の逆ナンなら分かるものの、ここにいるのは男と女の集団。あまりにも特殊な性癖を持っているとしか思えない。

 

「とりあえず、あそこのお化け屋敷に行こう。そこなら暗闇に紛れて色んな人に色んなことできるはず。」

「まずは病院行ったら?」

「嫌。私のナンパライフはどうなるの?」

「そんな生活送るな‼︎」

 

 ちなみに乙矢君も一緒に来る予定だったが、フリルが危険なため別行動になった。流石に現役高校生はマズいからな。仕方ない。

 

「それじゃあ、ここの風洞実験体験コーナー行く?」

「風洞実験………?」

「実験みたいなやつだな。やったことあるが、覚えてない。」

 

 そんな事を思っていると、フリルが急に勉強的なことを言い始めた。コイツ、色んな事にすぐ興味を持つからな。それで新しい趣味を知れるのは、一緒にいていいことだと思っている。俺も俺で楽しめるし。そういう意味では、いい友人といえるだろう。

 

「待って、これおっきな扇風機みたいじゃない?私スカートなんだけど?」

「いいじゃん、パンツ見せてよ。」

「嫌だよ‼︎」

 

 変態だけど。

 

 

 

 そんな事を思っていると、

 

「やべっ、そろそろ男コンの時間だ。」

 

 いよいよ恥を晒す時がやってきた。

 

「伊織、緊張してる?」

「いや、全然。」

「まあ、伊織は恥ずかしいの慣れてるからね。」

「うるせえ‼︎」

 

 ケバ子の軽口に返事しながら、俺は舞台へと向かった……………

 

 

 

 

 

 

 

「伊織、一緒に着替えよ?」

「はぁ?」

 

 のだが、何故か試着室までフリルが着いてきた。

 

「だって私も男コン出るし。」

「なんでだよ⁉︎」

「芸能人は本来の性別で出られないんだもん。」

「だからって出る必要なくね⁉︎」

「いいじゃん、私伊織と何かしたかったし。」

「お前なぁ…………」

 

 何かしたい、で男装して男コン出る奴がいるだろうか。いや、いないだろう。本当にこいつは、いつも突拍子がない。

 

「楽しいんだよ。伊織と一緒にいるの。」

「そ、そうか。ありがとう。」

 

 急に褒めてくるし、なんだか照れ臭くなるし。よくよく考えたら、こんな有名人に迫られるなんて、人生でもうないんじゃないか?そんな事を考えたら、何も考えられなくなった。俺、もういいんじゃないか…………

 

 

 

 

 

「友のピンチと聞いて駆けつけた、今村耕平だ‼︎」

「同じく貞操帯ガードマン、星野アクアだ。」

「「「「北原の貞操は、俺たちが守る‼︎」」」」

 

 そんなことを考えてたら、クズどもが更衣室に侵入してきやがった。

 

「テメェら、何しに来たんだよぉぉぉぉぉ⁉︎」

「不知火、女子更衣室はあっちだ。捕まる前にさっさと行け。」

「ありがとう、勃起禁止のアクアくん。」

「うるせえ‼︎」

「さあ、男コン前に気合いを入れ直そうじゃねえか‼︎」

「嫌だ、勘弁してくれ‼︎」

 

 こうして俺はクズどもにボコボコにされた状態で、男コンに出る事になったとさ………

 

「どうもこんにちは。B小町んちんの不知火です。こちらはドMの北原。」

「勝手に変な名前つけんな‼︎」

 

 フリルと。

 

 

 

 こうして、俺とフリルの漫才は組織票のおかげで男コン優勝することができたのだった。




就活の適職診断やったら「呪術師」でした、スピリタス3世です。
そりゃ内定も出ないということで、時間かかりますわ。
もうしばらく亀更新です。すいません。
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