酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


七十七杯目 栗拾い

  side ルビー

 

 11月になり、秋が深まってきたある日のこと………

 

「栗ご飯が…………食べたいです………」

 

 伊織君がめっちゃ死にそうな顔して呟いてきた‼︎

 

「急にどうしたの?」

「俺の実家って山の近くだっただろ?」

「そうなんだっけ、耕平君?」

「そうらしいな。」

「だから近くで栗が取れててさ。この時期になるとよく栗ご飯を食べたもんだ。」

「なるほど〜、栗ご飯ロスね〜。」

 

 栗ご飯、確かに美味しいよね!私も家の近くで取れるならパクパク食べてそう!伊織君が欲しがるのもよ〜く分かるよ〜。

 

「私はあーくんロスなんだけど?どこ行ったの?」

「ロリ先輩、お兄ちゃんはお義姉ちゃんに監禁されてるよ!」

「はぁ⁉︎なんでよ⁉︎」

「「授業の罰ゲームだ。」」

「おかしいでしょ‼︎」

 

 そして、お兄ちゃんは最近全く来ていない。一応たまに授業には来るらしいんだけど、その時もマリンの格好で、あかねお義姉ちゃんに手足を縛られた状態で現れるって感じ。そして授業が終わったら即黒塗りの高級車に収容される。完全に仮釈放中の犯罪者みたいな扱いだ。

 

「私が監禁したいのに‼︎」

「その発言はどうなんだ、重曹?」

 

 だから全く会ってないんだよね〜。今は一緒の仕事もないし。まああかねお義姉ちゃんだから大丈夫か!正直お兄ちゃんを取られて悔しい気持ちもあるけど、私には耕平君もいるしな〜。流石にお兄ちゃんみたいに二股するのはダメだし。

 

「そんな事より、俺は栗ご飯が食べたいんだ。食べないと死んでしまう‼︎」

「そんな事よりってなに⁉︎あーくんは大切なんだけど⁉︎」

「それじゃあ栗を拾いに山にしゅっぱ〜つ‼︎」

「「オー‼︎」」

「ちょっとアンタら‼︎私を無視するんじゃないわよ‼︎」

 

 ということで、ロリ先輩と伊織君を黙らせるために私たちは栗拾いに行くことになりました〜‼︎

 

 

 

 

 山に着くと、早速男2人は………

 

「「ヤベっ、服無くなった。」」

 

 全裸になりました‼︎

 

「何してんのよ⁉︎」

「いや、俺たちは決して脱ぐつもりは無かったんだ。」

「ただ、温泉を見つけて入ってたらな………」

「「服を猿に奪われたんだ。」」

「猿のイタズラは有名なんだから、ちゃんと警戒しなよ‼︎」

 

 全く、こんなところで脱ぐなんて‼︎お兄ちゃん然り、この人たちの脱衣癖はなんとかならないの⁉︎

 

「あ〜あ、あーくんの全裸なら見たかったのにな〜。」

「重曹、あと2週間耐えるんだ。」

「そうしたら勝手にチンスピしてくれるぞ。」

「それもそうね。」

 

 そして、勝手に脱ぐと思われているお兄ちゃん………。どうしてこうなっちゃったのか………

 

「とりあえず、栗拾ってこようか!」

「そうだな。」

 

 まあいいや。今は栗拾いに専念だ‼︎

 

 

 

 

 

 

  side カミキヒカル

 

 池越………うちの事務所のタレントで、顔がいい………が、それ以外がない。男でもアイに似た重みは出せるのかと思って採用したが、そんな事はなかった。

 

「カット。なぁ、池越君。もうちょいキャラがたってもいいんじゃないか?」

「鏑木さんの言うとおり。君はもっと個性を出すべきだ。」

「はい…………ちょっと顔洗ってきます………」

 

 今は旅行番組の収録できているが………正直面白い絵にならない。これならまだ、あの女装家クソ野郎を殺していたほうがマシだったか。まあいい。とりあえず、今は彼に休憩させるか………

 

 

 

 数分後………

 

「ふぅ…………」

 

 何故か池越は全裸になって帰ってきた。

 

「意外と難しいもんだな。栗拾いというのは。」

 

 しかもその格好で栗拾いだと⁉︎イガが刺さるだろ‼︎頭おかしくなったのか⁉︎

 

「ちょっと追い詰めすぎましたかね……」

「まあ、結果オーライでしょう。」

「一応もうすぐ村中ゆりかと結婚するんだが……大丈夫なんです?」

「それは………まあ、あっちも分かってくれるでしょう。」

 

 結果オーライでいいのか、これは?村中ゆりかに嫌われて結婚が破談になったら、グレたりしないか………

 

 

 

 

 

 

「おい。今の話、詳しく聞かせろ。」

 

 なんか急にバーサーカーになったんだけど⁉︎そんなに村中ゆりかに嫌われるのが嫌だったのか⁉︎

 

「すいません、たった今戻りました‼︎」

 

 なにっ、池越が2人に増殖⁉︎どうなってるんだ⁉︎

 

「おい、最後に言い残すことはあるか?」

「ちょっ⁉︎確か君、パラオの時の……っ⁉︎」

 

 しかも喧嘩し始めた‼︎一体どうなってるんだ………。双子って線は無さそうだし…………。とりあえず、話を聞くとするか………

 

 

 

 しばらく話を聞いていると、バーサーカーの方は池越じゃないことが分かった。

 

「で、君は声優と結婚した池越が許せないと。」

「はい。」

「許して欲しいけどねぇ………」

 

 しかもかなりの過激派オタクらしい。それこそ女装家星野アクアマリン並に危険な因子を持っている。まあ、僕に危害はないからいいけど………

 

 

 

 

「耕平君、いた!ここで何してるの?」

「あれ、鏑木さん?お久しぶりです。」

「あっ、あん時の人じゃねえか‼︎」

 

 って星野ルビー⁉︎なんで今ここにいるんだ⁉︎いつか殺そうとは思ってたけど、今は心の準備ができていないし‼︎

 

「コイツが声優と結婚するって話を聞いてな。殺そうと思って。」

 

 さっき自分宛の郵便が届いてた、みたいなニュアンスで話すな。

 

「それじゃあ、私が声優の仕事取ってくればいい?」

「た、確かに………っ!」

 

 しかもそこデキてんのかよ⁉︎自分が声優になれば声優と付き合ってることになるってか⁉︎

 

「君………まさか君、アイドルの星野ルビーと付き合ってるのか……⁉︎」

「………この真実を知ったら、お前の記憶は消滅するが?」

「アイドルと恋愛なんて………許さん。殺してやる!」

「「池越君⁉︎」」

 

 お前ドルオタだったの⁉︎意外な本性隠し持ってたのかよ‼︎知らなかったし‼︎それをもう少し出しててくれたら、仕事もうまくいったのに!

 

「耕平に池越さん?喧嘩はよくないんじゃない?」

 

 まあ有馬かなの言うとおり、喧嘩は良くない。間違っても大の大人が人の股間に液体水素をぶっかけようとしたりするなど、あってはならない。

 

「ならば………『第一回!死刑争奪☆いがぐりバレーボール♡』で決めましょうか。」

 

 おい黒髪‼︎お前はなんて提案をしてるんだ‼︎そんなのやったら死人が出るだろ‼︎

 

「いいんじゃないか?やってみようか。」

「鏑木さん、酔ってます⁉︎」

「前に寿みなみにやられた時のがまだ抜けてなくてねぇ………」

「それ、一週間も前じゃないですか………」

「嘘でしょ………」

 

 どんだけ酒を引きずってるんだ、このオッサンは………。まあいい、とりあえずこの戦いを見守ることにするか。

 

 

 

 

 

 しばらくしたのち、コート上に選手がそろった。

 

「それじゃあ耕平、池越さん、準備はいいか?」

「「おう………」」

 

 2人の顔の似たイケメンがラインを挟んで向かい合う。まさしく今から殺し合いが始まろうとしていた。

 

「ごめん、伊織君!せっかくだからダブルスにしていい?」

 

 そんな事を思っていると、星野ルビーが奇妙な提案をした。

 

「ダブルス?俺が出るのは嫌だぞ。」

「私もよ。」

「いや、出るのは私。」

「池越さんのペアはどうすんのよ?」

「それはね…………」

 

 この危険な戦いに自分も参加するだと?コイツ正気なのか?アクアマリンと違って、コイツは女。だから危険な真似など犯すとは思えないが………。もしやアレか、バカなのか?

 

「殺してあげる………」

「マズいな………俺この間の飲み会でなんかやらかしたか?」

「鏑木さん、私かも………あーくんと結婚しようとしてるから……」

「いや、俺かもな………流石に耕平をいじめすぎた。」

 

 それにしても、心当たりがある人間が多すぎる。鏑木さんに有馬かなに黒髪の少年。僕はゆっくりと眺めさせて………

 

「大変ですね、あなたたち……」

「地獄に堕ちろ、カミキヒカル。」

「えっ、僕⁉︎」

 

 なんで⁉︎なんで僕⁉︎まさかルビーにも事情知られてるの⁉︎

 

「ほら、カミキさん。ルビーからの宣戦布告よ。」

「早く出場してください、チンスピ似の助手さん。」

「くそっ…………分かったよ!」

 

 仕方ない。ここで殺すしかないかっ…………星野ルビー‼︎

 

 

 

 

 

 

 

  side アイ

 

 なんかルビーとヒカルが殺し合ってるんだけど⁉︎しかもいがぐりバレーボール⁉︎危ないでしょ、そんなことしちゃ‼︎

 

「あの、アイ…………」

「リョースケ君⁉︎どうしてここに⁉︎」

「いや、なんか成仏できなくて………」

 

 しかもリョースケ君も隣にいるし‼︎

 

「いっけ〜、星野ルビー‼︎カミキヒカルをぶち殺せぇ‼︎」

「あっ、あなたは………?」

「私?私は片寄ゆら!あのカミキに殺された人です!」

「なるほどね………。私は星野アイ!死人同士、よろしくね!」

「俺はリョースケ………よろしく………」

「よろしくお願いします‼︎」

 

 更には新しく死人仲間が増えたし‼︎も〜、どうなってるの⁉︎

 

 それはさておき、戦況は………?

 

「くそっ………!なかなかやるな……っ!」

「耕平君、相手も手強いね………」

「大丈夫か………っ?」

「平気………っ‼︎私たちはいくら手を怪我しても、スピリタスで消毒できる‼︎」

「だな………っ‼︎」

 

 ルビーたちは苦戦している様子!というか、お酒をそんなことに使っちゃダメでしょ!

 

「カミキさん…………大丈夫ですか…………?」

「大丈夫だ…………僕はまだ………やれるっ‼︎」

 

 ヒカルたちも満身創痍。というか色んなところから血が出てるし‼︎いがぐりでバレーしたらそうなるって‼︎全くもう、危ないなぁ‼︎

 

「ちなみにルビー………あの男とはどんな関係だ………?」

「一応父親………認めてないけど!」

「そうか…………」

「酷いね…………もっとお父さんを労わらないのかい………っ⁉︎」

「キモ………っ‼︎」

 

 しかもバチバチ喧嘩してる‼︎まあヒカルがしてきた事考えたら、仕方ないけどさ‼︎大丈夫かな〜?

 

「耕平君………狙いは分かってるね……っ!」

「あぁ…………」

 

 狙い………?ルビーはどこを………?

 

「カミキヒカル………私はこの人と一緒に生きていく……」

「お義父さん…………娘さんを………俺に下さい‼︎」

「「ダブルスマッシュ‼︎」」バシン!

 

 そうして、2人同時にいがぐりを思いっきり叩き…………

 

「なんのこれし……………ぐはぁ………っ⁉︎ち、ちんこが…………っ‼︎」バタン

 

 いがぐりはワンバンしてヒカルのちんちんにぶち当たった。うわぁ、痛そう………。これじゃあヒカルがヒカリちゃんになっちゃうよ。

 

「アイドルの………結婚宣言………」バタン

 

 そして、それを見たヒカルの隣の子がショック死した。

 

「勝者、耕平&ルビー!後で俺から祝いのスピリタスをあげよう。」

「これじゃあB小町で私だけ負けヒロインじゃん‼︎ふざけんじゃないわよ‼︎」

 

 なるほど、2人の共同作業ね。早いな〜、ルビーももうお婿さん連れてきたか〜。でも良かった〜、お兄ちゃん意外にも素敵な人を見つけられて。これでママ、安心して成仏できるよ〜。

 

「ま、待つんだ………アイ!」

「お孫さんを見届けましょう‼︎」

「はっ………!確かに!」

 

 いや、まだだった!リョースケ君とゆらちゃんに止められた私は、孫の顔を見ることを目標にしたのだった。よしっ、まだまだ現世を彷徨うぞ〜!

 

 そういえば、アクアは大丈夫かな………?珍しくいないみたいだけど………?

 

 

 

 

 

  side アクア

 

 早くここから出たい………シャバに出て、ゴローしたい………

 

「アクアくん、反省してないでしょ。」

「いや、してるよ?」

「思ってない感じじゃん。私アクアくんの心読めるんだからね。」

「本当にすいませんでした………」

 

 あかね、怖すぎ…………




池越にドルオタ属性を勝手に追加しました。
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