未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
side memちょ
PaBを引退してはや1週間、私たち3年生はキャンパス内でばったり遭遇し、そのまましゃべっていた。
「ごめんね〜、新婚デート中にお邪魔しちゃって。」
「変な気を遣わなくていいからね?」
「寿、工学部にも空きコマの概念があったんだな。」
「週一日だけどな。」
引退してからはトッキーや梓ちゃんとはあまり会っていない。学部が違うトッキーと大学が違う梓にゃん。サークルという場所が無くなった今、会う頻度が減るのは仕方がなかった。
「で、梓ちゃんはなんでうちのキャンパスにいるの?」
「新婚さんの様子を陰から見守りたくてね♪」
「見守らなくていいから!あとまだ婚約してない‼︎」
「時折陰から見てたが、順調そうだぞ。」
「勝手に見ないでよ、トッキー‼︎」
「じゃあ婚約するか。」
「ちょっと待ってブッキー!心の準備が……///」
だから、久々にいじられた。恥ずかしいって〜!結婚も考えてるけどさ〜、いきなり言われたらびっくりするじゃん!
「それはさておき………」
「おくんだ。」
そんな三十路の恥じらいはどこ吹く風というように、一瞬にして話題が変わった。
「最近服ばかり着ているから、疲労が溜まっててな。」
「なんで⁉︎」
どうやら目の前のマッチョは服を着るのもしんどいらしい。
「奇遇だな。」
「その気持ち、すっごい分かるわ。」
「なんで分かるの⁉︎」
どうやら私以外は皆そうらしい。
「だってそうだろ?今まで酒飲んで全裸で過ごしてきたんだぞ?」
「それをいきなり飲むな脱ぐなはなぁ〜。」
「息詰まるわよね〜。」
「皆大丈夫⁉︎この先、生きていける⁉︎」
「とりあえず脱いでいいか?」
「ここは大学のキャンパス!公共の場‼︎」
「でも学祭の時は脱いだだろ?」
「あの時はお祭りで、しかも人前じゃないとこだから‼︎それにここ、外だし‼︎」
「外で脱ぐのもたまにはいいんじゃない?」
「ダメったらダメ〜‼︎」
この子達大丈夫かな?社会に出て、仕事中に脱ぎ出したりしないかな?そもそも就活で脱いだりしないかな?とりあえず、このままだと本当に脱いじゃいそう。なら、脱げる場所を提供するまで‼︎
「それじゃあ、今日は私の家で飲み会で!そこならよし‼︎」
「それはいいな。脱いでも怒られないし。」
「確かに。俺の家なら大丈夫だろう。」
「ちょっと待って?2人もう同棲してるの?」
「そうだよ!それじゃあ放課後キャンパス入口集合で!」
「「おう!」」
「えっ?あっ、うん……!」
ということで、私の家で飲み会をすることになりました‼︎ぱちぱちぱち〜♪
side 梓
えっ?あの2人もう同棲してたの?それは知らなかったんだけど⁉︎
side memちょ
放課後、私たちが待ち合わせをしていると………
「なぁ、北原に今村。星野って最近大丈夫なんか?」
「女装して彼女同伴で授業に来て、そのまま車にぶち込まれてどこか行ってる姿しか見ないんだが………」
「ああ、アイツか。」
何やらいおりんたちの不穏当な会話が聞こえてきた。アクたんに一体何があったの⁉︎
「あかねの家に監禁されてるだけだから心配すんな。」
「「なんでだよ⁉︎」」
「この間グルディスで決めただろ。」
「黒川家に一週間監禁って。」
「あっ、確かに。」
「逃げ出そうとして二週間に延びたけどな。」
「アイツ本当に頭悪いだろ。」
えっ?アクたんがあかねの家に監禁⁉︎二週間も⁉︎しかもグループディスカッションで決まったの⁉︎何してんの、あの子たち⁉︎
「お待たせ〜!これで全員揃ったわね!」
そして、それを聞いてなかったかのように現れる梓ちゃん。
「ちょっと皆聞いて〜!アクたん監禁されてるってホント⁉︎」
「そういや前に運ぶの手伝ったな。」
「千紗ちゃんから事情を聞かされた時はびっくりしたぜ〜。」
「びっくりしたぜ、じゃないでしょ‼︎」
「アクアの浮気が原因だからね。あかねから相談もされたんでしょ?」
「されたけど、そこまでするなんて思わなかったよ‼︎」
あの2人本当に大丈夫かな⁉︎めちゃくちゃ心配なんだけど⁉︎事件になったりしないよね⁉︎
「それより早く飲も‼︎」
「「脱ぎたくて仕方ねえぜ。」」
「皆もっと気にかけてぇ〜‼︎」
この3人はそんなに心配してないし‼︎もう、どんだけお酒が好きなのさ!私も好きだけども‼︎
スーパーで買い出しをした後、私たちはいよいよ宅飲みを始めることになった。
「お〜、綺麗な家ね〜。」
「しかしかなり広いな。2LDK……もしや撮影部屋は別とか?」
「そうだよ〜。」
私の部屋は2LDKの新築。玄関とマンションのエントランスにオートロックがついている構造で、セキュリティはバッチリだ。部屋は10畳ある2人の寝室が1つと、6畳の撮影部屋が1つ。リビングにはソファーとテーブルだけじゃなく、ブッキーの筋トレマシーンが置いてある。彼はいつもここで鍛えているよ。
「まあ、2人用ならこんなもんだろ。」
「お前ら、いつから同棲してたんだ⁉︎」
「それ、私も気になった。」
「先週くらいからかな?」
「大学を卒業するまではここにいて、卒業したら東京に引っ越す予定だ。」
「おお………」
「なるほどね〜。」
そういや同棲の事は他の人に言ってなかったな〜。バタバタしてたし。唯一仕事の都合で社長には話したけど。ちなみにいずれマイホームも欲しいな〜、って考えてるよ。
部屋の物色が終わった後、いよいよ飲み会が幕を開けた。
「それでは………盃を干すと書いて………」
「「「かんぱ〜い‼︎」」」
そう言ってビールを一気に喉にかっこむ。この爽快感と刺激、久しぶり!たまらないね!
そんな事を思ってると、
「久々の脱衣だし、ただ脱ぐだけじゃつまらないな。」
「ここは一つ………ゲームといこうか。」
トッキーとブッキーたちが面白そうなことを提案してきた。
「おっ、いいね〜♪」
「何のゲームをするの?」
「それはな…………」
「「飲み比べだ。」」
「「お〜!」」
飲み比べゲームね!同じお酒で何種類か用意して、どの銘柄か当てるやつね!企画とかで色んなお酒飲んできたから、ちょっと自信あるぞ〜‼︎
「じゃあ、何の飲み比べをしようか?」
「それはもちろん…………」
特に私はビールが好きだから、それが来ないかな〜?
「「スピリタス‼︎」」
「えっ⁉︎」
スピリタス⁉︎嘘でしょ⁉︎
「やっぱそうよね〜!」
「スピリタスって、ウォッカの中のスピリタスじゃない⁉︎」
「mem、お前はPaBで何を学んできたんだ?」
「そりゃお酒だけど………」
「その中でもスピリタスについては、深くやってきただろ。」
「ならば飲み比べるのが、集大成ってもんじゃないのか?」
「だから比べるも何も1種類しかなくない⁉︎」
「「調べたら3種類あった。」」
「嘘でしょ⁉︎」
スピリタスってそんな何種類も銘柄あったっけ⁉︎いつもあの緑のラベルのやつしか飲んでないから分からないよ〜!ブッキーの家に特濃があるらしいけど、それも別ってことかな?
「ということで、1人のバーテンが酒を入れ、」
「3人で飲み比べる。」
「それで、外した人は1枚脱ぐってこと?」
「「そういうことだ。」」
野球拳よりシビアっぽいね。ウォッカの飲み比べならまだ出来るかもだけど、その中のスピリタスってなったら流石に自信ないよ〜。
「りょーかい!」
「出来るかな〜?」
「それじゃあ最初のバーテンは俺だ!皆、目をつぶれ!」
「任せたぞ、寿。」
ということで、スピリタスの飲み比べ脱衣大会が幕を開けた。
しばらくして目を開けると、そこには中に水が入った三杯のコップがあった。水といっても、全部スピリタスだけど。しかももちろんストレート。
「それじゃあ、飲んでくれ。もちろん全部飲み干してな。」
「ああ。」
「まずはこれかな〜?」
「いただきま〜す!」
右のコップは………うんうん、よく飲む水の味。とても刺激的で、喉が焼けるような水の味。真ん中のコップも………うんうん、よく飲む水の味。これもさっきと一緒。で、左のコップは…………
「「「ごっほ………っ‼︎」」」
きっつ‼︎なにこれ⁉︎思わずむせちゃったんだけど⁉︎匂いも味も段違いでキツい‼︎これだけおかしくない*1⁉︎
「それじゃあ、俺の家のスピリタスはどれだ………?」
「「「一番左‼︎」」」
「正解だ。流石に分かりやすかったか。」
みなみちゃんこれをガブガブ飲んでたの⁉︎凄すぎない⁉︎こりゃブッキーも潰れるって‼︎ストレートで飲むものじゃないよ〜‼︎*2
「あら、memだけ脱がせるような工夫はしないのね。」
「ちょっと梓ちゃん‼︎人前で変なこと言わないで///」
しかも梓にゃん⁉︎どさくさに紛れて変なこと言わないで‼︎
「俺は正攻法しか使わないからな。」
「ひゅ〜♪」
「ブッキーも答えなくていい‼︎///」
恥ずかしくなるからさ〜‼︎真顔で言わなくていいんだよ〜‼︎
それはさておき、
「次は私がバーテンね。」
「頼んだぞ、浜岡。」
次は第二ラウンドだ‼︎恥ずかしさをお酒で紛らわせていくぞ〜‼︎
「さて、この3つを飲み比べてちょうだい。」
そして、目を開けた先には………またもや3つのコップがあった。
「どれどれ〜?」
1番左は………うわっ、キッツ‼︎寿スピリタスじゃん‼︎真ん中は………うわっ、これもキッツ‼︎でもちょっとずつ飲み慣れてきた………?1番右は………やっぱキッツ‼︎ちょ〜酔うんだけど‼︎
「この中の2つが寿スピリタスで、1つが寿スピリタスのノーマルスピリタス割りよ。分かるかな?」
「スピリタスをスピリタスで割ったの⁉︎」
「これは難しいな。」
しかも混ざってるし‼︎こんなの分かるかぁ‼︎とりあえず、他2人の発言を待ってから発言しようかな〜?
「ちなみに答えは……私に小声で話すように!」
しまったぁぁぁぁぁ⁉︎これじゃあ他の人の答えを参考にできない‼︎どうしよう………ここは勘でいくか‼︎
「………一番右………」
「………はずれ♡………」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
外したぁぁぁぁぁぁ⁉︎これじゃあ久しぶりに飲み会で脱ぐことになるじゃん⁉︎準備はしてるけどさ⁉︎流石に恥ずかしいよ〜‼︎
全員が終わったところで、答えが発表された。
「答えは真ん中。memちょだけ外れね。」
「なんで逆に当てられたの⁉︎」
「そりゃ、一個だけ少し飲みやすかったからな。」
「伊達にスピリタスを飲んでねえぜ!」
他2人は見事正解。流石の腕前だ…………
「さて、次は俺がバーテンだな。」
「トッキー、頼むよ!」
マズいな。このままだと、また私だけ脱ぐことになるんじゃない⁉︎それだけは勘弁したい‼︎
「俺は今から3種類のスピリタスを入れる。1つはノーマル、1つは寿、そして残り1つは………」
そういや、3種類あるって言ってたな。あと一つはなんだろう………?
「スピリタス 〜ワルシャワの幻想〜 だ。」
「何その厨二病みたいなサブタイ⁉︎」
ネーミングセンスどうかしてるでしょ⁉︎スピリタスにサブタイ要らないし‼︎
「これがそうだ。」
「うわぁ〜、本当にあるんだ〜。」
確かに実在した。しかもなんかおしゃれな和風のフォントで書かれてるし………
「ということで、今から目をつぶれ。今回はワルシャワの幻想を当ててもらうぞ。」
「は〜い。」
にしても、また別の味がするのかな〜?どうなんだろう、楽しみ‼︎
そして飲んでみた結果………
「ごっほ………普通のと違いが分からん‼︎」
「それ。流石に難しいわ。」
「俺の家のだけ分かりやすいな………」
全然分からなかった。一番左のやつは寿スピリタスだってわかるんだけど、他は無理。めちゃくちゃ同じ味がした。これは流石に難しすぎない⁉︎
「せーので答えてくれ。せーの。」
「「真ん中‼︎」」
「一番右‼︎」
やばっ、私だけ違う‼︎これじゃあ私が脱ぎたがりの変態みたいじゃん‼︎
「正解は一番右だ。よく分かったな。」
「ホント〜⁉︎全然わかんなかったよ〜‼︎」
「流石ね………」
「これは無理だったな………」
良かった⁉︎なんか当たったんだけど⁉︎やった〜♪
さてと、最後は私がバーテンの番だ‼︎ここは畳み掛けるぞ〜‼︎
「で、memちょは何を飲み比べるの?」
「それはね〜、この4種類‼︎ノーマル、寿、ワルシャワの幻想、そしてノンアルコールスピリタス*3‼︎」
「「「ノンアルコール⁉︎」」」
なんと、普通の水を入れちゃいます‼︎
「皆には飲み慣れた、ノーマルスピリタスを当ててもらいます‼︎ちなみにノンアルコールスピリタスだけはぁ〜、絶対当てたらダメ‼︎もしそれを当てたら即全裸‼︎」
「えっ⁉︎」
「「なんっ………だとっ⁉︎」」
そして、これを地雷にします‼︎当たりとハズレの中に大ハズレを入れる‼︎バラエティーの鉄則だね!流石に引っかかる人はいないと思うけど………
しばらくして、皆が飲み終わった。さあ、皆は飲み慣れた水の味、当てられるかな〜?一番左だぞ〜?間違っても、一番右のノンアルコールスピリタスを当てる人はいないよね〜?
「それでは〜、せ〜の!」
「「「一番右‼︎」」」
「えっ⁉︎」
よりにもよって全員が大ハズレ⁉︎何してんの⁉︎皆PaBで鍛えたんじゃないの⁉︎
「「「ごめん、脱ぎたくなった。」」」
「ちょっと皆〜⁉︎」
PaBで鍛えすぎておかしくなっただけだった。こうして、私たちは久しぶりに朝まで飲み会をしたのだった。
スピリタス 〜ワルシャワの幻想〜 は実在します。しかもポーランドじゃなくて日本限定らしいです。