未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
八十杯目 ゴロー再び
side アクア
2週間ぶりに味わうシャバの空気………なんて美味いんだ。こんなにもあかねに拘束されない生活が楽しいなんて。しかもアイツはあろうことか、盗聴器も貞操帯もつけ忘れた。これは大チャンスだ‼︎
「あれっ、あの人って星野アクアじゃない?」
「わ〜、本物だ〜♪かっこいい〜♡」
そしてゴローにうってつけである可愛い女の子2人。
「一応別人なんだが………」
「「そうなんですか〜⁉︎」」
「まあ、立ち話もなんだしさ。カフェでも行かないか?」
「「はい!」」
そんな2人を目にしては、カフェに行くのは自然の流れだった。
2人とのカフェを楽しんだ後、俺は2人に別れを告げ、道を歩いていた。
「………久しぶりに店行くか。」
2週間監禁されてた影響で、PaBには全く顔を出していない。酒そのものは有馬が来た時に飲んだが、それ以外は全く無い。更には2週間も野球拳をしてないから、服が重くて仕方がない。早く店に行って脱がないと…………
「「確保ぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」」
な、何が起こった⁉︎背後から時田と寿兄が現れ、急に俺を拘束し始めたんだが⁉︎
「ちょっ⁉︎やめろお前ら‼︎離せ‼︎」
「アクア、お前は今からあるところに連れていかれることになる。」
「だからちょっとの間我慢しろ。」
「ふざけんな‼︎こっちは監禁が終わったばっかなんだぞ‼︎それなのに今度は誘拐⁉︎」
「「その通りだ。」」
「なんでだよ⁉︎」
下手な女の子より監禁→誘拐されているという事実。マジで勘弁してくれ。俺はちゃんとチンコついてるんだぞ。女じゃねえんだぞ。
だが、屈強な2人をどうすることも出来ず、連れて行かれるだけの運命。そうして俺は車に乗せられ、空港を歩かされ、飛行機に乗せられ………
「「着いたぞ、アクア。宮崎に。」」
「なんでだよ⁉︎」
「「「「お前も捕まったのか………」」」」
「なんでお前らがここに⁉︎」
「「「「俺が聞きたい。」」」」
宮崎に帰ってくることになった。しかも北原に今村、野島に山本まで。全員連れてこられたとか、どうなってるんだ⁉︎
「では後のことは千紗ちゃんから聞いてくれ。」
「頼んだ!」
「分かりました。」
しかも古手川までいる。コイツが何か仕組んだのか?まさかこの真冬にダイビング?いや、流石に無理だ。なら男5人に何かさせたいのか?とりあえず、話を聞くことにするか………
「では今から皆には、ある企画をやってもらうから。」
「「「「「企画………?」」」」」
本当に、何をさせるつもりなんだ…………?
「絶対に笑ってはいけない 高千穂病院24時。」
「「「「「絶対に笑ってはいけない⁉︎」」」」」
笑ったら何か罰ゲームでもあるのか⁉︎というか高千穂病院って………‼︎ゴロー時代の職場じゃねえか‼︎
「皆には今から24時間、病院の中で過ごしてもらう。その中でもし笑ったりしたら、お尻をこの黒い棒で叩かれるよ。」
「確かに、病院で笑うなんて不謹慎すぎるからな。」
「ケツをしばかれても仕方あるまい。」
笑ったらケツバット。幸い黒い棒は柔らかそうだから、そこまでダメージは無さそうか。なんだ、大したことないな。
「もしや、古手川さんに叩かれるんか?」
「それはむしろご褒美だな。」
「叩くのは私じゃないよ。」
「じゃあ誰なんだ?」
「クラスの男子。」
「「「「「嫌だ‼︎」」」」」
前言撤回。アイツら全力で叩いてくるじゃねえか‼︎しかも恨みを込めてくるから、尚更タチ悪い‼︎ふざけるなし‼︎しかもそれが24時間⁉︎ケツがもつわけねえだろ‼︎全く、最悪な企画に連れてこられたもんだぜ‼︎
そんな事を思ってると、
「あと、今から病院に行くということで、皆には着替えてもらうから。」
お着替えタイムになった。よく見ると俺たちの後ろには簡易試着室のようなものがあり、それぞれに名前が書いてあった。
「自分の名前のところに入ってね。」
「「「「「おう。」」」」」
名前が書いてある。こういう時はだいたい誰かが違う服を着るんだろうな。古手川も絡んでることだし、俺だけナース服とか?ありそうで嫌だ。
「千紗ちゃ〜ん!」
「お姉ちゃん⁉︎」
「千紗ちゃんもお着替えタイムよ‼︎」
「私は着替えなくていいから‼︎」
「そんな事言わずに〜‼︎」
まあ、古手川もナース服着てくれるならいいか。そう思って中に入ると……………
そこには男物の白衣と謎の箱が置いてあった。
「良かった………今日は男だ………」
「「「どんな感動だよ⁉︎」」」
隣の部屋から聞こえるツッコミを無視して、俺は感動していた。久しぶりに男として見てもらえる。最高だ。ただ、この箱が気がかりなんだよな〜。中に何が入っているんだか…………
・黒のカツラ
・黒で四角の細縁メガネ
・黄色のカラコン
・「アイ無限恒久永遠推し‼︎」と書かれたキーホルダー
ゴローのコスプレセットじゃねえか‼︎ふざけんなよ‼︎これ入れたの絶対ルビーだろ‼︎アイツ何考えてるんだ⁉︎しかも今から行くのはあの病院だし‼︎
ということで、俺はゴローの格好をして出てきた。
「アクア、どうした?」
「そのよく分からないコスプレはなんだ?」
「俺が聞きたい。」
「女装じゃねえのか?」
「そうだな。」
ちなみに北原と今村と野島は既に着替えて出ていた。全員普通の医者のコスプレだ。見事に頭が悪そうで似合っていない。
「くそっ…………!こういうのは星野の役目だろ………っ‼︎///」
そして、なんと山本がナース服を着て出てきた。控えめに言って気持ち悪く、そして最高に面白かった。
「「「「ぎゃは………あっ。」」」」
「笑ったらダメなのはバスからだから。」
良かった、まだ始まってなかった。
「「「「じゃあ思いっきり笑えるなぁ‼︎」」」」
「うるせえ‼︎というか、なんで俺なんだよ⁉︎」
「山本君は元から女装って決まってたけど………」
「元から決まってた⁉︎」
「マリンは違くない?ナース服は?」
山本は元から決まってたのか。確かに、こういうのにネタ枠は必要だしな。俺だったらガチの女に見られてしまうからな。
「お前のが似合うんだし、仕方ないだろ。」
「あかねに口説かれたって連絡しとこ。」
「それだけはやめろ。」
「とりあえず、ルビーに電話してみる。」
あと、古手川も姉の力でナース服を着せられていた。似合ってるので、後で時間がある時に2人きりになっておくか。
『ルビー、マリンの服間違ってる。』
『お兄ちゃんはそれで合ってるよ‼︎昔その病院に居た伝説の産婦人科医、雨宮吾郎のコスプレ‼︎』
『何その地味に分かりにくいコスプレ。絶対ナース服のがいいって。』
『ごめん、千紗ちゃん。これだけは譲れないんだ。』
『そうなんだ。分かった。』
というか、やっぱりルビーも絡んでるのか。この企画、絶対ろくなことにならないな。頼むから早く帰らせてくれ。
「まあいいや。とりあえず皆にはあのバスに乗って病院に向かってもらうから。」
「「「「「おう。」」」」」
「あと、バスに乗ったら笑うの禁止で。」
「マジか………」
「隣にこのバカどもがいて、笑うなと………」
「なんて過酷な試練なんだ………」
ということで、笑ってはいけない24時が幕を開けたのだった。
バスに乗り込むと、運転手の後ろのロングシートが俺たち用に開けられていた。なので、前から順に北原→野島→今村→山本→俺の順番で座ることになった。向かいには優先席を含めたロングシートがあり、何人か座っている。そして後ろはよくあるバスの後部座席があって、知らない人で埋め尽くされていた。恐らくエキストラなのだろう。
「くそっ、なんで俺が山本の隣なんだよ………」
「嫌すぎる………」
「嫌なのは俺の方だ‼︎なんで女装なんだよ⁉︎」
「「「「仕方がなかった、ってやつだ。」」」」
「うるせえ‼︎」
そして、可愛らしいナース服を着た気持ちの悪い山本。頼むから視界に入らないでくれ。笑ってしまうから。
「……ぶっはははっ!」
案の定、隣にいた今村が耐えられずに笑った。
デデーン『今村君、アウト。』
「しっ、しまった‼︎」
「ざまあみろだぜ。」
謎の効果音と共に、古手川のアナウンスでアウトを告げられる今村。更にはバスが止まったかと思えば、黒い服を着たクラスの男子がやってきて………
「オラァ‼︎」バン!
「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」
ケツをしばかれた。なるほど、こうやって罰ゲームを受けるのか。なんとしても、次は笑わないようにしないとな。
そんな事を思っていると………
「ちょうどいい。このバスに乗ろう。」
「フリル⁉︎」
「不知火じゃねえか。」
バスに不知火が乗り込んできた。
「すげえ、不知火フリルだ………」
「本物だ…………」
野島と山本が感動している中、俺たちはいつもの光景なのでノーコメントだった。むしろ、コイツの突拍子の無い行動に笑わされないか、警戒していた。
「今から仕事だから、仮眠でもしようかな。確か、アレを数えると眠りやすいんだっけ。」
分かりやすいくらい大きな声の独り言に、仕掛け人だと勘づいてしまう俺。芸能経験のせいで、分かってしまうのが悲しい。だが、それが分かったとて、コイツの行動は予測できない。それが不安だ。
「羊を数えるのか………」
「だが、ここに羊なんていたか?」
「いねえな。」
北原と野島が疑問に思う。確かに、羊の姿は全然見えない。
「よっと…………」
そう言いながら、北原の前に立つ不知火。一体何を数えるんだ?
「ちんちんが一匹。」
「「「「「ぶっ‼︎」」」」」
ナニを数えてどうすんだよ⁉︎逆に寝れなくなるなろうが‼︎
デデーン『全員、アウト。』
思わず笑っちまったし‼︎ふざけんなよ‼︎
「お前らのケツを合法的にシバけて最高だぜ。」
「「「「「藤原⁉︎」」」」」
「じゃあ、行くぞ。」バン!
「「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」
そして、藤原を含む黒服5人に俺たちはケツをしばかれた。くそっ、思ってる以上に痛え‼︎座るのしんどいんだが………
「ちんちんが二匹、ちんちんが三匹………」
「「ぎゃはは‼︎」」
デデーン『野島君、山本君、アウト。』
そして、そんなのをお構いなしにぶっ込んでくる不知火。不知火に慣れてない2人は耐えられずに笑ってしまう。くそっ、俺もヤバいんだが………っ‼︎
「「あぁぁぁぁぁ‼︎」」バン!
しかも北原、野島、今村ときて、次は山本の前に立った。そして、コイツは今女装している。不知火はコイツをチンコ判定するのか………
「フリルち゛ゃん゛、あ゛た゛し゛はちんちんじゃないわ゛よ゛。」
山本ぉぉぉぉぉ‼︎汚ねえオカマ声出すんじゃねぇよぉぉぉぉ‼︎
「「「「ぶっ………‼︎」」」」
デデーン『伊織、野島君、今村君、マリン、アウト。』
「「「「あぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!
笑っちまったじゃねえか‼︎
「う〜ん…………ちんちんが四匹。」
「な゛ん゛で゛よ゛⁉︎」
しかも結局男扱いかよ‼︎
「「「「ぶっ………‼︎」」」」
デデーン『伊織、野島君、今村君、マリン、アウト。』
「「「「あぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!
マジでケツ痛え‼︎早くコイツをバスから降ろしてくれ‼︎座れなくなるって‼︎
「…………」
しかも最後は俺の番か‼︎流石にこの見た目(ゴロー)なら男だろ…………
「ちんちんじゃない………」
「「「「ぶっ…………!」」」」
デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』
「ふざけんな‼︎」
どう見ても男だろうが⁉︎いい加減にマリン扱いはやめろ‼︎しれっと古手川もマリン呼びだしさぁ‼︎
「「「「あぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!
「星野テメェ、笑わせやがって‼︎」
「お前もだろ、山本‼︎」
「「「2人とも、殺すぞ‼︎」」」
「「笑われる身にもなってみろ‼︎」」
笑っても笑われても地獄。なんだよ、このイベントは‼︎マジでふざけるなし‼︎
「…………」
そして、俺たちの悶絶をお構いなしに運転席の方へ向かうフリル。コイツめ、また何かする気か⁉︎
「あなた、このまま私とホテルまで行かない?」
「断る。」
「「「「「ぶっ‼︎」」」」」
だからさぁ‼︎しれっと下ネタを言うなって‼︎しかも運転手よく見たら鏑木さんじゃねえか‼︎あのおっさん何してんだよ⁉︎というか、バス運転できんのかよ⁉︎
デデーン『全員、アウト。』
「「「「「あぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!
「不知火、悪いがここで降りてくれ。」
「放置プレイね。分かったわ。」
「「「「「ぶっ‼︎」」」」」
デデーン『全員、アウト。』
「「「「「あぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!
だからやめろって‼︎少しは俺たちのケツを労われよ‼︎全く、もう‼︎開始早々散々だ‼︎
ただ、不知火はバスから降りてくれた。これでしばらくは平穏が訪れるだろう。少しは、ケツを労わってやるとするか………
そう思ったのも束の間………
「優お兄ちゃん、お手。」
「わ、わん‼︎」
御手洗の彼女と、彼女に首輪をつけられて犬のふりをした御手洗が乗り込んできた。
司会は苗字繋がりの藤原じゃなくて千紗にしました。