酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


八十一杯目 パーブースピリタス病院

  side アクア

 

 不知火が去ったのも束の間、首輪をつけられて犬の真似をしている御手洗と、それを連れている御手洗の彼女がやってきた。

 

「「ぶっははは!」」

デデーン『伊織、山本君、アウト。』

「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」バン!

 

 その惨めな光景につい笑いそうになったが、なんとか堪えた。危ない危ない。

 

「お、おい!お前ら、助けて………」

 

 そして、小声で助けを求める御手洗。惨めだな………

 

「優お兄ちゃん、犬は日本語話さないよ?」グイッ

「あががががっ!くぅ〜ん‼︎」

 

 と思ったら、彼女が思いっきりリードを引っ張り、御手洗を叱った。めちゃくちゃ痛そうで面白い。こんなん無理だろ‼︎

 

「「「「「がははははは‼︎」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 あぁぁぁぁ、ケツ痛え‼︎マジでふざけんなよ‼︎

 

「がるるるる‼︎がるるるる‼︎」

 

 そして、俺たちに笑われてキレる御手洗。頼むからこれ以上笑わせないでくれ。

 

「怒ってるの?でも優お兄ちゃんが悪いんだからね?」

「くぅ〜ん…………」

「25回目の浮気なんだから、流石にこれくらいされても文句は言えないよね?」

 

 アイツまだ25回目なのかよ。意外と少ないな。

 

「25回も浮気してるのか………」

「そりゃ犬にされても文句は言えないな。」

「25回?少ない方だろ。」

「お前がおかしいんだよ。」

「早く黒川に殺されろ。」

「嫌だね。」

 

 やっぱり一般人の財力じゃ厳しいか………

 

 

 

 

「知り合いには、浮気しすぎて監禁された人もいるんだからね?」

 

 ってそれ俺じゃねえか‼︎

 

「「「「ぶっっはははは‼︎」」」」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 お前らはあかねの恐怖を知らないから笑えるんだ‼︎本当に俺からしたら笑えないからな⁉︎

 

「くぅ〜ん…………」

「とにかく、今後浮気しないこ………ん?」

 

 そんな事を思ってると、御手洗の彼女が止まった。どうやら何かに気づいたのか………?

 

 

 

 

 

 

 

山本(あなた)、もしかして優お兄ちゃんの浮気相手?」

「「「「ぶっははははは‼︎」」」」

 

 なんでそうなるんだよ⁉︎どう見ても女装って分かるだろ‼︎しかも気持ち悪いし‼︎

 

デデーン『伊織、野島君、今村君、マリン、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 さっきの不知火は山本のこと男認定してたのに、コイツは女扱いかよ‼︎

 

「は゛ぁ゛?あ゛た゛し゛が本命よ゛?」

「「「「ぶははははは‼︎」」」」

デデーン『伊織、野島君、今村君、マリン、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 お前ものるなや‼︎

 

「は?どういうこと、優お兄ちゃん‼︎」

「そんなわけないだろ‼︎俺が山本なんかと付き合うか……」

「犬は日本語喋らない‼︎」グィッ

「あがががががが‼︎」

「「「「ぶははははは‼︎」」」」

デデーン『伊織、野島君、今村君、マリン、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 御手洗はなんなんだよ‼︎余計な抵抗するなって‼︎全く、病院行く前にケツが死ぬって‼︎

 

「あ゛ん゛た゛は黙ってな゛さ゛い゛‼︎」

「許せない………病院送りにしてやる‼︎」

「あっ、病院には今送ってるんで。」

「「「「「ぶっ………はははははは‼︎」」」」」

 

 鏑木さんは出てくんなよ‼︎運転に集中しろや‼︎山本までつい笑ってるじゃねえか‼︎

 

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

「あったまきた‼︎優お兄ちゃん、帰るよ‼︎」

「くぅ〜ん…………」

 

 でもよかった。これで御手洗コンビの出番は終わりだ。安心して座ってられる………。まあ、ケツが痛すぎて座れないんだが………

 

 

 

 

 

 

 しばらくすると、俺たちは病院に到着した。そう、昔俺が働いていた病院に。20年経っても変わらない姿を見ると、なんだかちょっぴり泣けてくる。

 

「皆、着いたよ。ここが高千穂病院、じゃなかった………」

「いや、高千穂病院だろ。」

「パーブースピリタス病院だよ。」

「「「「「パーブースピリタス病院⁉︎」」」」」

 

 なんでそんな身体に悪そうな名前に改造してんだよ‼︎普通に元の名前でよかったじゃねえか!

 

「皆には、一旦医師や看護師たちが集まる事務室に案内するから。ついてきて。」

「「「「「うっす。」」」」」

 

 まいあいいや、中に入るか。恐らく看護師の集まる部屋を模様替えして作ってあるのだろう。それか、会議室に机を5つ並べるとか。そんな感じだろうな。

 

 

 

 

 俺の予想は当たった。前者の方だった。その部屋には綺麗に5つのデスクが置いてあり、使わない他のは別の部屋に移動されてるようだった。

 

「奥の列が窓側から伊織、野島君、今村君で。それで手前が山本君とマリンで。」

「男女別か。」

「違えよ‼︎」

「それじゃあ、私が戻ってくるまではこの部屋で待ってて。」

「あいよ。」

 

 で、俺はドアから一番近いところにある机か。医者時代は自分の部屋があったから、こうして同じ部屋に何人も同僚がいる光景は新鮮だな。

 

「待ち時間か………」

「この間も笑ったらダメなのか?」

「「「「さあ…………?」」」」

「北原、試しに笑ってみたらどうだ?」

「耕平がやればいいんじゃないか?」

 

 そういや、今は休憩なのか否か?全然分かんねえな。もちろん誰かのために人柱になってくれる聖人はここにはいない。だったら笑わせるまで。ただ、どうすればいいか………?とりあえず、なんか道具ないかな?引き出しの中とかに…………

 

 

 

・Magic Memorial 〜いつかのBOKUのために〜

 

 

 

 

 北原の作曲ノートじゃねえか‼︎

 

「ぶっ‼︎」

デデーン『マリン、アウト。』

「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」バン!

 

 くそっ、思わず笑っちまった‼︎

 

「どうした、アクア?」

「急に笑うとか、気持ち悪いな。」

「でも、今も笑ったらダメなんだな。」

「生贄になってくれてありがとう!」

 

 これはコイツらも巻き込まないとな…………

 

「いや、机の中にこんなもんがあってな………」

「「「マジックメモリアル………?」」」

「おい、アクアテメェ‼︎それを返せ‼︎」

「北原の中学時代の作曲ノートだ。」

「「「ぶっ!はははは‼︎」」」

デデーン『野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」バン!

 

 これでよし。コイツらは人の恥が大好物だ。そのままケツをシバかれて朽ち果てるがいい!

 

「返せアクア‼︎」

「中身を読み上げてやろうか‼︎」

「やめろ‼︎」

「俺たちを笑わせる気か‼︎」

「あの日俺は〜♪無くしものを探してたんだ〜♪」

「歌うなぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「「「ぶっ!はははは‼︎」」」

デデーン『野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」バン!

 

 ご丁寧に楽譜も書いてあったので歌いやすかった。全く、コイツはネタに困らない奴だな‼︎あとで古手川と吉原と不知火のデュエットバージョンでも発売してやるか。

 

 

 

 それにしても、机の中にネタになるものが入ってるとはな。もしかしたら、他の奴の机にも何か入っているかもな。とりあえず、隣に座ってる山本に話しかけるか。

 

「なぁ山本、机の中に何か入ってないか?」

「机の中………?」

「北原の黒歴史ノートも俺の引き出しから発見したんだ。」

「なるほどな。とりあえず開けてみるよ。」

「アクア、黒歴史言うな‼︎」

 

 さてと、山本の机の中はどうなってるんだ…………?

 

「ん…………なんだこれ?」

 

 そう言って、山本は一番下のデカい引き出しを開けた。ぱっと見で分からないってことは、変なサイズのものが入ってたんだろうな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貞操帯?」

「俺のじゃねえか⁉︎」

 

 そこにあったのは、あかねからの贈り物だった。

 

「「「「なんでだよwwww」」」」

デデーン『北原君、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 つけられねえと思ったら、こんなとこに入ってたのかよ‼︎アイツふざけんなし‼︎

 

「おい、それ星野のチンコが入ってたんだぞ!」

「そうだった、汚ねえ‼︎」バン(手を離す)

「うるせえ‼︎」

 

 汚ねえ、じゃねえんだよ‼︎こっちは毎日清潔にしてるっつーの‼︎早く誤作動して電流流れちまえ‼︎それかお前がつけろ‼︎

 

 

 

 

 

 そんな事を思っていると、

 

「皆おまたせ。賑わってるとこ悪いけど、院長のとこに挨拶に行くよ。」

 

 1人冷静な古手川が戻ってきた。

 

「挨拶………か。」

「手土産が必要ではないか?」

「なら黒歴史ノート(これ)貞操帯(これ)持ってこうぜ。」

「「んなもん持ってくな‼︎」」

 

 にしても、院長に挨拶か…………。頼むから、笑かしてくんなよ。

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