酒の子   作:スピリタス3世

85 / 123
この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


八十五杯目 地獄の鬼ごっこ

  side アクア

 

 ツクヨミのライブDVDを観終わった後、

 

「皆、今からあるスポーツイベントの専属医師として仕事しに行くから。ついてきて。」

 

 古手川が俺たちを呼び出した。

 

「またバスか………」

「変な刺客が来なければいいが………」

「いや、今回はすぐ隣の運動公園だから歩いて行く。」

「それなら良かった………」

 

 とりあえず、あのバスネタは無しか。それなら俺のケツも無事で済むな。安心、安心。

 

 

 

 そんな事を思いながら、受付の前を通ると…………

 

「何故予約をしてないお客様を通してしまったのかしら?うちは完全予約制でしょ?」

 

 受付を詰めるミヤコさんと…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません、ミヤ………院長。」

 

 受付の壱護さんがいた。

 

「ぶっw」

デデーン『マリン、アウト。』

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」バン!

 

 なんで受付お前なんだよ‼︎しかも詰められるなし‼︎これじゃあ普段通りだろ‼︎

 

「どうした、アクア?」

「いや、あのおっさん院長の旦那なんだよ。」

「つまりは未来の星野か。」

「「「「ぶっはははははw」」」」」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

「うるせえ‼︎」

 

 俺は決してあかねには詰められないぞ………

 

「来院時にはきちんと予約を確認する。保険証も確認する。基本中の基本でしょ。」

「はい、そうですね………」

「あなた、それも忘れたの?」

「す、すいません…………」

 

 詰められない………自信が…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところであなた、『マー』は出来るかしら?」

 

 なんでそうなるんだよ⁉︎会話の流れおかしいだろ‼︎マーと受付になんの関係があるんだよ⁉︎

 

「「「「「ぶっはははははw」」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 思わず全員笑っちまったじゃねえか‼︎

 

「………マー?」

「もっと自信を持って。」

「マー‼︎」

「もう一度。」

「マー‼︎」

「もう一度。」

「マー‼︎」

 

 そして、何回やらせんだよ‼︎もういいだろ‼︎

 

「「「「「ぶっはははははw」」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 こっちもケツが痛えんだ‼︎早くこの場から離れさせてくれ‼︎

 

「皆、そろそろ行くよ。」

「「「「「よかった…………」」」」」

 

 よし、これで安心だ。

 

 

 

 

 病院隣の野球場………って言うほどでもない小さな広場に着くと、そこには謎の建物がポツンと1個あるくらいだった。

 

「で、何をするんだ?」

「ここで皆には、鬼ごっこをしてもらう。」

「「「「「鬼ごっこ?」」」」」

 

 そして言い渡されたのは………まさかの内容だった。鬼ごっこだと?

 

「ルールは簡単。このグラウンド内で、15分間全身黒タイツを着た鬼から逃げ切ってもらう。ちなみに鬼ごっこ中は笑ってもオッケー。」

 

 鬼の格好気持ち悪すぎるだろ。全身黒タイツって。もっとなんか無かったのか?

 

「鬼に捕まるとどうなるんだ?」

「鬼の服の前に書かれている罰ゲームを受けてもらう。」

「罰ゲーム?具体的には?」

「例えばケツバットとか、シャルピー衝撃試験とか。」

「嫌だな、それ。」

 

 笑ってもいいけど、捕まったらケツしばかれるのか。結局同じじゃねえか。

 

「ちなみに、この鬼ごっこだけゲストが1人参戦するよ。」

「「「ゲスト⁉︎」」」

「「一体誰なんだ…………?」」

 

 さてと、ゲストが来るのか。一体誰なんだ?まあこんな企画に参加させるのは男だと思うけど…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーくんと一緒に遊べるって聞いたんだけど〜?」

 

 有馬⁉︎嘘だろ⁉︎お前が参加するのかよ⁉︎

 

「今回のゲストはかなだよ。」

「ど〜も〜!星野アクアの妻の有馬……」

「違います。」

「否定するんじゃないわよ、千紗‼︎」

「有馬、大丈夫なのかお前?」

「大丈夫よ、私に任せなさい!」

「「流石はバライティー俳優だな、重曹‼︎」

「誰がバライティー俳優よコラァ‼︎」

 

 確かにこういう企画には似合いそうだが………

 

「ということで、今から15分間逃げ切って。よーい、スタート。」

 

 まあいいや。今は逃げることに集中するか。

 

 

 

 

 

 

 そして、謎の小屋から全身黒タイツ鬼が3体出てきた。さて、一体何が書いてあるんだろう………

 

 

 

・ハリセン

・ケツバット

・シャルピー衝撃試験

 

 

 

 とりあえず、一番ヤバいのはシャルピー衝撃試験だな。それだけは避けねえと…………

 

「くそっ、捕まっちまった………」

 

 そして、早速足の遅い山本がハリセン鬼に捕まった。

 

「…………」バシン!

「痛っ‼︎つーか無言で叩くのかよ‼︎」

 

 まあ、ハリセンはあまり痛くなさそうだからいいか。

 

「ちょっとあーくん!ケツバットが来てるわよ!」

「ヤバっ、確かに………」

 

 そんな事を考えてたら、ケツバットが来やがった‼︎なんとかして逃げ切らないと‼︎

 

「コイツ足速くない⁉︎」

「だよなっ…………!」

「随分と2人でイチャイチャ、楽しそうだなぁ‼︎」

「それどころじゃねえだろ、野島‼︎」

 

 野島が何故か殺意の目を向けてきたけど、俺と有馬は付き合って無いからな⁉︎ただ何回か2人きりで遊んだことあるだけだからな‼︎

 

 そんな事を思ってると…………

 

「………」ガシッ

「あぁぁぁぁ、もう!なんで私が捕まるのよ‼︎」

 

 有馬が捕まった。まあ男2人に速さで勝つのは無理か。

 

「でもまあ、私は女だから手加減してくれるわよね。」

「かなちゃ〜ん、私がケツバットすることになったわ!」

「奈々華さんね。ならいいわ。」

「女の子は女の子が担当するって!」

 

 ただ、流石にそれくらいのハンデはある………いや、待てよ?確か奈々華って…………

 

 

 

 

 

「せい!」バゴォ‼︎

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎」

 

 そうだよな‼︎かなり力強いよな‼︎北原がたまに千紗関連でやらかして殺されてるし‼︎あかねと御手洗彼女ほどではないけど、結構ヤバめの部類だよな‼︎

 

「ちょっとぉ、クソ痛いんですけど‼︎」

「かなちゃん、頑張って!私はちーちゃんを愛でてくるわ!」

「あぁ、もう………痛……っ!」

 

 有馬、可哀想に………。そして、奈々華は自由に去ってった。

 

「有馬、大丈夫か?この後どこかで休むか?」

「あーくん♡///」

「その前に、お前の人生を永遠に休ませてやろうか?」

「後ろを向いてみろ、野島。」

「えっ………?」ガッ

 

 有馬とはちょいと遊ぶとして、まずは野島を排除しよう。ちょうど後ろにシャルピー衝撃試験の鬼がいたから、殺してもらった。

 

「よし、邪魔は居ないな。」

「あーくん、後ろ!」

「えっ?」

 

 と思ったら、今度は新手か‼︎この近くにいなかった奴で残ってるのは、最初に山本を殺したハリセン鬼。まあコイツなら、食らってもそんなにダメージは無いだろう…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寿みなみと飲み比べ鬼⁉︎」

「うちやで〜♪」

 

 ダメージありまくりのやつじゃねえか‼︎みなみの全身タイツをじろじろ見てる場合じゃねえ‼︎残り時間全てに後遺症が残る爆弾だぞ‼︎いつから現れたんだ、こんな新手‼︎

 

「有馬、逃げるぞ‼︎」

「ええ‼︎」

 

 幸い、少し直進するとケツバット鬼に気を取られている今村と北原がいた。コイツらに押し付けるか…………

 

「おっ、星野に重曹‼︎」

「この鬼をプレゼントするぜ‼︎」

「アンタらにはグラドルと飲める権利をあげるわよ‼︎」

「「グラド………寿みなみじゃねえか‼︎」」

 

 くそっ、騙せなかった‼︎これじゃあ誰かが生け贄になるしかねえ‼︎コイツらの中で殺したいのは…………

 

「寿みなみちゃんと飲めるの⁉︎やった〜‼︎」

 

 あっ、そういや山本がいたんだった。コイツはみなみの強さを知らないから、死んでもらうのに丁度いいだろう。

 

「ふぅ、ウコン抜きみなみか……」

「死んだぞ、アイツ………」

「ウコンあっても負けるわよ。」

「確かに。」

「山本くん?ちゃん?ウチと飲んでくれるん?」

「そうだぜ〜!」

「それじゃああげる!」ガッ!

「きっ、キツっ………‼︎」バタン

 

 山本が蘇ることは二度とないだろう。さてと、俺たちは他の鬼から逃げねえと…………

 

「………」ガシッ

「ちょっと⁉︎また私⁉︎」

「ねえかなちゃん、せっかく千紗ちゃんを愛でてたのに〜!」バゴォ‼︎

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎」

 

 ちなみに足の遅さでまたもや有馬が死んでいた。可哀想に。後で優しくして持ち帰ろう。

 

 

 

 

 しばらく走ってて分かったんだが、どんどん新手が追加されやがる‼︎ケツバットにシャルピー衝撃試験が増えてるし、スピリタスイッキだの犬化だの化け物みたいなヤツまで出現してる。早く逃げないと………

 

「…………ふっ!」キリッ!

 

 くそっ、また新手かよ‼︎いい加減にしてくれ‼︎しかも俺のすぐそこ、マズい、間に合わない………っ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

「星野愛久愛海、次期教授筆頭の特別なケツバットを君に授けよう。」

 

 は?お前かよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」バン!

「どうだね?私の素晴らしいケツバットは?」

 

 本当にムカつく野郎だな、こいつは。腹が立ったので、

 

「おらよっ‼︎」ガシッ!

「ちょっと待て‼︎それは私の………っ‼︎」

「お前が喰らえ‼︎」バン!

「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 ケツバットを奪って殺すことにした。ざまあみやがれ‼︎

 

 

 

 そして駆け回りシバかれ回ること数分…………

 

「「「「「はぁ………はぁ………はぁ………」」」」」

「……………」

 

 ようやく地獄のような鬼ごっこが終わった。ちなみに山本はみなみに酔い潰されていたので、返事は無かった。

 

「ったく………‼︎なんで私だけ………はぁ……こんなんなのよ⁉︎」

「有馬、可哀想に………」

「かな、お疲れ。この後は休んでていいから。」

「ありがとう、千紗。」

「「「「俺たちも休んでいいか?」」」」

「皆はダメ。もちろん笑うのも。」

「「「「くそぉぉぉぉぉ‼︎」」」」

 

 こうして、俺たちは引き続き笑ってはいけない地獄を味わうことになった…………




ミヤえもんを院長にした理由は、今回のやりとりをやりたかったからです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。