酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


八十七杯目 引き出し再び/25年前の思い出

  side アクア

 

 いつもの事務室兼控え室に戻ると、俺たちは早速国産うなぎ弁当を堪能し始めた。

 

「………お、お前ら…………何食ってんだ……?」

 

 そして、山本がようやく目を覚まし始めた。

 

「何って、うなぎ弁当だが?」

「ちなみに国産だ。」

「あれ、俺のは………?」

「ある企画で勝ったご褒美にもらったんだ。」

「お前は潰れていたから、代わりに有馬にあげたよ。」

「なんでだよ………っ‼︎くれよ………っ‼︎」

「誰があげるか。」

 

 コイツはスピリタス風呂対決で何の苦しみも背負ってないんだから、当然のことだろう。むしろよく貰えると思ったな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ゛た゛し゛は頂き女子し゛ん゛ち゛ゃ゛ん゛よ゛‼︎」

「「「「ぶっw」」」」

 

 ふざけんなよ‼︎そんなブサイクな頂き女子がいるかぁ‼︎

 

デデーン『伊織、野島君、今村君、マリン、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 せっかくのうなぎ弁当を笑って吹き出しちゃったし‼︎全く、最悪だ‼︎大人しく死んでればよかったのに‼︎

 

 

 

 飯を食い終わると、

 

「そういや俺の引き出しがまだだったな。」

 

 今村が自分の引き出しを開け始めた。

 

「あったな、引き出しネタ。」

「そんなん忘れてたわ。」

「俺のは………またDVD?」

 

 今度はどんなロリアイドルのダンス映像だ?覚悟しながらDVDを再生すると………知らないおっさんが映し出された。

 

「ぶっw」

デデーン『伊織、アウト。」

「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」バン!

 

 そして、それを見た北原が吹き出した。

 

「お前の知り合いか、北原?」

「俺の親父。」

「マジかよ。」

 

 ここにきて北原の父親出てくんのか。自分の父親が出るってなんか嫌だな。まあ俺はさっき父親を殺したけど。まあいいや、とりあえずDVDの続きを観るか………

 

『これは、ある医師の一日を撮影したビデオである。』

 

 なるほど、北原の親父が医者を演じるんだな。

 

「ぶっw」

デデーン『伊織、アウト。』

「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」バン!

 

 そして、またまた北原が笑いやがった。

 

「今度はなんだ?」

「この声……おふくろ……っ!」

「お前の家のホームビデオか。」

 

 お袋がアナウンスなんだな。まあいい、続きを観るか。

 

『先生、痔の患者さんが来ました。』

『分かった。』

「お袋……もう笑わねえからな!」

 

 看護師は大人の女性。北原の母ちゃんだな。

 

『すまんな。ケツが痛えから診て欲しいんだ。』

『いらっしゃい。』

 

 そして、患者でやってきたのは五反田監督だった。お前が演者やるのかよ‼︎まあいいけど‼︎ダメだ、笑いを堪えねば………っ!

 

『では、お尻を私に向けてくれないか?』

『おう。』

 

 そして、おっさんがおっさんにケツを見せる構図。控えめに言って汚いのだろうが、俺も元医者だったから慣れてしまった。さぁ、早く診察を………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヴォェ……ッ‼︎』

 

 えずくな、北原の親父‼︎

 

「「「「「ぶっw」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 臭いかもしれないけどさ‼︎我慢しろよ‼︎

 

『どうした、先生?』

「いえ、だいじょ………ヴォォォォォェェ‼︎』

 

 大丈夫じゃねえだろ‼︎

 

「「「「「ぶっw」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 どんだけ臭いんだよ、監督のケツ‼︎

 

『おかしいな………さっき風俗のお姉さんに綺麗に洗ってもらったのに……』

 

 お前は何してんだよこどおじ‼︎

 

「「「「「ぶっw」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

『そうです………ヴォォォォェェェ‼︎』

 

 だからえずくなって‼︎

 

「「「「「ぶっw」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 このおっさんたちどうにかしてくれ‼︎俺たちまで診てもらうことになるって‼︎

 

『病名が分かったよ。安心してくれ。』

『本当か。良かったぜ……』

『ああ、あなたは…………』

 

 それな。これ以上ヴォォォォェェェを聞かずに済むし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おちんちんぶらぶら病だ。』

 

 なんだよその病気‼︎

 

「「「「「ぶっw」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 ケツ関係ねえのかよ‼︎何のためにケツ見せたんだよ⁉︎

 

『おちんちんぶらぶら病?』

「「「「「ぶっw」」」」」*1

 

 聞き返すな‼︎

 

『その通り。おちんちんがぶらぶらする病気だ。』

「「「「「ぶっw」」」」」

 

 そんな病気あるか‼︎

 

『それは普通では?』

「「「「「ぶっw」」」」」

 

 冷静にツッコむな‼︎

 

『対策として、こちらをお出ししておきますね。』

「「「「「ぶっw」」」」」

 

 薬で治すもんじゃねえよ!

 

『貞操帯………?』

「「「「「ぶっw」」」」」

 

 それ俺の‼︎

 

『以上で、北原医師の一日は終わりです。』

「「「「「ぶっw」」」」」

 

 突然ぶつ切りにするな!

 

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 こうして、俺たちのケツはおっさん2人の手によって破壊されたのだった…………

 

 

 

 しばらくすると、

 

『皆、患者さんの病室を見に行くよ。」

 

 古手川がやってきた。患者の様子を見るってことだが、まさかさっきの暴れてた連中じゃないよな?まあいいや。

 

 そういや、ゴローだった時はよく患者の部屋で仕事をサボってたな。そして、今はゴローのコスプレをしている。まさか25年後に同じようなことになろうとは。人生分からんもんだ。

 

 

 

 しばらくすると、患者の病室に到着した。嘘………だろ………。忘れもしない、この201号室。今でも身体が覚えている。そう、この部屋は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだね、せんせ。」

「さりなちゃん……………」

 

 そう、さりなちゃんがいた部屋だ。そこには、昔のままと変わらない、アイのグッズで着飾ったさりなちゃん*2がいた。しかし昔とは違って、背が幾分か大きくなっていた。

 

「どうした、アクア?」

「いや、今ルビーが演じてる子の名前だ。」

「実在した患者のコスプレか〜。ルビーちゃんの頑張ってるとこ見れて、お兄ちゃんも嬉しいぞ。」

「「気持ち悪いな、お前。」」

「うるせえ!」

 

 このベッド、この景色、全て思い出す。

 

「懐かしいよね。こうしてずっとおしゃべりしてたよね。」

「そうだな。俺がよく仕事をサボって、アイの映像を観てたっけ。」

「あの頃も楽しかったな〜。」

「アイの事は君が教えてくれたんだよね、さりなちゃん。」

「そうだね、せんせ!良かったでしょ!」

「ああ。」

 

 こうして会話するのも何年ぶりだろうか。ずっと隣で話していたはずなのに、なんだか昔のことのように感じる。

 

「ところでせんせ………」

「ん?どうした………?」

「私、21歳になったよ。」

「そうだな、だいぶ大きくなったな。もう大人か。」

「お酒だって、飲めるようになったんだよ。」

「だな。」

 

 そして、12歳までしか生きられなかった女の子が、今や成人して立派な大人になった。お酒を飲んで語り合える歳になった。こんな未来を医者として作ってあげたかった。でも自分の力だけじゃ出来なかった。そんな後悔と、さりなちゃんが頑張ってここまできてくれたという嬉しさが混じり合っていた。

 

「それと、結婚する約束を破っちゃってごめんなさい。」

「いいんだよ。君が選んだ人なら誰でも。」

「ありがとう、せんせ。せんせもお嫁さん泣かせちゃダメだよ?」

「まだいないけどな。」

 

 そして、自分のことを本当に大切にしてくれる人と出会えた。それはとてもいいことだ。大切な人をどんどん増やしていけるのは、本当に素晴らしいことだ。

 

「最後に、せんせ…………」

「どうした………?」

 

 あの時は、この後大好きと言って息絶えてしまった。でも今回は違う。さりなちゃんは明るい未来に、自分の力で進んでいくんだ…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たぁいきっく♡」

 

 は?え?どういうこと?

 

デデーン『マリン、タイキック。』

「「「「ぎゃははははははは‼︎」」」」*3

デンデン、「目指せムキムキマッスル〜♪」

 

 なんでぴえヨンが入ってきてるんだ?なんで俺がタイキックなんだ?

 

「ちょっと待てよルビー‼︎今は大好きって言う流れだろ‼︎」

「照れくさくって♪」

「嘘つけぇ‼︎」

 

 ふざけんなよ‼︎せっかく感動的な流れだったじゃんか‼︎なんで最後にぶち壊すんだよ‼︎

 

「ほら、頑張れよ!せ・ん・せ‼︎」

「ケツ診てもらった方がいいんじゃねえかぁ⁉︎」

「痔かも知らねえぞ〜‼︎」

「ヴォォォォォェ‼︎」

「お前らうるせえぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 しかもタイキックは今村の役目じゃねえのか⁉︎なんで俺がやられなきゃいけねえんだよ‼︎おかしいだろ‼︎

 

「ほら〜、お尻出して〜!」

「嫌だ………嫌だ………やめてくれぇ、ぴえヨン‼︎」

 

 ヤバい、来る………来る………

 

「せぇぇい‼︎」バゴォ‼︎

 

 だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎

 

「あぁぁぁぁぁぁ‼︎割れるぅぅぅぅぅぅ‼︎ケツが割れるぅぅぅぅぅ‼︎」

「ケツは元々割れてんだろw」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 こいつらも報いを受けたからヨシ………ってなるかぁ‼︎それを差し引いても痛えぞ‼︎

 

「ついでに耕平お兄ちゃん、タイキック♪」

デデーン『今村君、タイキック。』

「ついでに⁉︎何故だぁ、ルビーちゃん⁉︎」

「だってタイキックは耕平お兄ちゃんの役目でしょ?」

「違ぁぁぁぁぁう‼︎」

「せぇぇい‼︎」バゴォ‼︎

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「「「「ぎゃはははははは‼︎」」」」

 

 ついでに今村がタイキックを受けてたけど、コイツの無様で普通に笑っちまうじゃねえかよ‼︎とんだ災難だ‼︎

 

デデーン『伊織、野島君、山本君、マリン、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 こうして、俺のさりなちゃんとの感動的な再会は、タイキックで幕を閉じたのだった。

*1
既に笑いましたが、最後までお楽しみ下さい。

*2
ルビーがさりなのコスプレをしている

*3
既に笑いましたが、最後までお楽しみください。




原作の展開見ました!アクアとカミキについて、とりあえず本作では目撃者がいて救助が間に合ったってことにしておきます!
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