酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


八十八杯目 新人看護師

  side アクア

 

 俺はタイキックのダメージを引きずりながら部屋に戻ってきた。

 

「死ぬ………死ぬ………」

「俺なんて……3回目だぞ!」

「可哀想に〜!」

「俺たちは有名人と付き合ってないからな〜。」

「そんな罰はねえよなぁ〜!」

 

 今村はルビーと結婚するんだからそれくらいの罰は受けるにしても、俺はおかしいだろ。あかねと結婚なんてしてないし、もっと遊びたいから結婚する気も無い。ただの独身男性なのにな。

 

「お前らはそもそも、誰とも付き合ったことないだろ。」

「「「あぁ⁉︎」」」

 

 とりあえずやり返してみた。そしたらキレる山本と野島と北原……ん?北原?

 

「ん?北原が反応するのはおかしくないか?」

「千紗はアイツからの罰ゲームだぞ。俺だってそっち側だ‼︎」

 

 まあ確かにそうなんだが、一応付き合ってることになってるはず………

 

「皆、お待たせ。次は新人看護師の仕事現場の見学に行くんだけど……」

 

 そんな事を言ってたら、なんと当事者が戻っててきた。古手川だって、さっきの話を裏で聞いていたはず。何か思うところはあるのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういや伊織、タイキックにする?それともシャルピーにする?」

「は?」

 

 めちゃくちゃあったようだ。

 

「いや、お前何言って?」

「選ばないってことはどっちも?」

「んなわけねえだろ‼︎千紗、流石に権力の横暴が……」

「どっちもってことで………」

「タイキックでお願いします………」

デデーン『伊織、タイキック。』

「「「「ぎゃははははははは‼︎」」」」*1

 

 流石に自分との恋愛関係を罰ゲームと言われたらキレるはず。しかも古手川は最近普通に北原に心を開いてきてるのに。コイツは女心が分かってねえな。そんなんじゃ浮気出来ねえぞ?

 

デンデン、「目指せムキムキマッスル〜♪」

「優しく、優しくしてくれぇぇぇぇ‼︎」

「「「今村と同じこと言ってるじゃねえか‼︎」」」

「誰だってそうなるよなぁ!」

「せい‼︎」バゴォ‼︎

「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「伊織、ざまぁ。」

 

 ということで、北原は無事制裁を受けたのであった。

 

デデーン『野島君、今村君、山本君、マリン、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

「それじゃあ、看護現場に行くよ。」

 

 そして、俺たちもついでに制裁を喰らったのだった………

 

 

 

 

 

 看護現場に着くと、そこはステージと観客席に別れていた。俺たちは観客席の最前列に座り、その後ろはエキストラがたくさん座っていた。

 

「おっ、いよいよか!」

「ノブユキ、私たちはまだ喋っちゃダメだよ!」

「あっ………」

「お前らは相変わらずだな。」

「ラブラブだね〜♪」

「まあそうだな!」

「もう………///」

 

 ただ、その中には知り合いがいたのが気がかりだ。今ガチのゆきユキ夫妻とケンゴとmem。こいつら、何かやらかさないよな?

 

「それでは今から、新人看護師の体験看護を始めます。」

「最後まで頑張りを見てやってくれ。」

 

 壇上で今ガチのディレクターに鏑木さんが喋る。やたらと今ガチメンツが揃ってるな。ということは、あかねも………

 

「はっ、初めまして!今から看護体験をします、黒川あかねです!」

 

 いるよな。初々しさが今ガチの時みたいで可愛らしい。そして、壇上にあるベッドに近づく。そこにはマネキンが置いてあるので、多分あれを練習台として使うのだろう。

 

 そして、あかねに看護を教えるのは誰だ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「教育係を担当します。この病院に昔ロリコン医師と共に勤務していた者です。」

 

 ゴロー時代の毒舌看護師じゃねえか⁉︎なんでお前なんだよ⁉︎辞めたんじゃなかったのか⁉︎

 

「ぶっw」

デデーン『マリン、アウト。』

「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」バン!

 

 しかも俺の方を向いたし!今はゴローのコスプレしてるから気まずいって‼︎

 

「あっ、ロリコン医師だ。」

「「「「「ぶっw」」」」」

デデーン『全員、アウト。』

「「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」バン!

 

 ふざけんなよ‼︎俺は違うからな‼︎どっちかというと、今村のがロリコンだからな‼︎

 

「それはさておき、体験看護を始めましょうか。」

「はい!」

 

 まあいいや。今村がロリコン医師ってことにしておこう。さてさて、あかねの腕前を拝見させてもらおうじゃねえか。

 

「まずは、このマネキンを患者だと思ってください。」

「はっ、はい!」

「それでは、点滴の打ち方について教えていきます。まずはそちらの紐がついた注射針を取ってください。」

 

 点滴か。看護師の基本だが………あかねはちゃんと打てるのか?

 

「これですか?」

「そうです。それをこうしてこうしてこうしてこうですね。」

「こ、こんな感じでどうですか?」

「よく出来てると思います。」

「あ、ありがとうございます!」

 

 おお、流石はあかねだ。一発で成功した。やっぱアイツは器用だよな。オドオドしながらも、なんだかんだ成功させてくる。

 

「では、次は………」テーテレレレ♪

 

 おっ、そんな事を思っていると、ナースコールが鳴った。

 

「ナースコールだね。出て。」

「はっ、はい!」

 

 患者が看護師に何かして欲しい時に使うコール。患者のそばにボタンがあり、それを押すと看護師の携帯が鳴る、という仕組みだ。

 

「もしもし、どうされました?」

 

 さて、患者からの要求をうまく聞けるかな………?

 

「えっと……星野……アクアが……カフェで………女の子2人と……お茶してた………なるほど………」

 

 なるほどな。俺がカフェで女2人と浮気してた………って何言ってんだよ⁉︎そんなのあかねの前で言うなよ‼︎ヤバいって、殺されるって………っ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガァッデェェェム‼︎」

 

 あかねがヤバい叫びをしたんだが⁉︎マズイって‼︎

 

「彼女に黙って浮気とは………これはビンタをした方がいいわ。」

「はい、そのつもりです。」

 

 お前は看護のことを教えろよ‼︎浮気の制裁方法を教えるんじゃねえよ‼︎あかねを本気で怒らせたらマズいんだって‼︎

 

「「「「ぎゃはははははは‼︎」」」」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 呑気に笑いやがって、こいつらめ………。だが焦るな、俺。今俺は雨宮吾郎の格好をしている。完全に星野愛久愛海とは別人だ。しかも盗聴器も貞操帯もつけていない。よって、あかねが気づくことは………ない‼︎

 

「あの、お客様の中に星野アクアさんはいますか?」

 

 飛行機で医者呼ぶみてえなことしやがって。だが、俺は完全にシラをきる‼︎

 

「いないみたいですね。では一人一人聞いていきましょう。」

 

 聞かなくていいだろ‼︎早く終わらせようぜ、この企画‼︎

 

「あなた、もしかして星野アクアですか?」

「いや、俺は北原伊織ですw」

「「「ぶっw」」」

「分かりました。」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 あかねが北原の前に立ち、名前を聞く。本当に順番に聞くつもりか………っ!

 

「じゃああなた、もしかして星野アクアですか?」

「いや、野島元です!」

「あなたは?」

「今村耕平です!」

「あにたは?」

「山本真一郎です!」

「皆さん違いますね。」

 

 野島→今村→山本の順に聞いてくあかね。当然違うと答えるクソ野郎ども。誰か1人くらい、俺の代わりに星野アクアって名乗ってくれねえのかよ‼︎まあコイツらには元から期待してなかったが………

 

「それで、あなたは?」

 

 さて、いよいよ俺の番か………ここは至って冷静に、平常心で答えるんだ。

 

「雨宮吾郎です。」

「違うよね?」

「えっ?」

「「「「ぶっw」」」」

 

 秒で…………否定されたっ⁉︎

 

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 そんな早く答えなくてよくない?こっちは本当に雨宮吾郎なんだぞ⁉︎

 

「えっ、じゃないでしょ、アクアくん。なんで誤魔化そうとしてるの?」

「いや、誤魔化しも何も、俺は雨宮吾郎だし………」

「でも、星野アクアだよね?」グッ

「うがぁっ‼︎」

 

 痛えっ‼︎あかねに胸ぐら掴まれたっ‼︎力強すぎだろ‼︎

 

「「「「ぎゃははははは‼︎」」」」

「力弱すぎだろ、アクアw」

「彼女に逆らえないとはなぁ〜!」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 お前らは分かってねえけどな、コイツ本当に力強いんだぞ‼︎時田や寿兄に胸ぐら掴まれるようなもんだぞ‼︎

 

「ちょまっ、ちょっと待てあかね‼︎落ち着けって‼︎」

「うん、私は落ち着いてるよ。冷静にアクアくんをビンタしようとしてる。」

「冷静にやるなって‼︎」

「早く死ねよ、アクア!」

「こっちのケツももたねえっつーの!」

 

 マズい、このままだと確実にビンタされる‼︎だが北原たちは人の不幸をあざ笑うばかりで、何もしてくれないクズどもだ。だったらあそこにいる、今ガチ組を使うべき………っ‼︎

 

「mem、鷲見、ノブユキ、ケンゴ‼︎お前ら助けてくれ!あかねが暴走してるぞ‼︎」

「自業自得じゃね?」

「浮気のし過ぎだぞ‼︎」

「アクたんが遊びすぎなのが悪いんだよ〜。」

「あかね、私の時より思いっきり叩いていいからね!」

「うんっ!」

「うんじゃねえよぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 コイツらもグルじゃねえか‼︎いい加減にしてくれ‼︎また炎上したらどうするんだ⁉︎

 

「「「「ぎゃははははは‼︎」」」」

「いい加減にしてくれw」

「俺たちだって痛えんだよw」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 あいつらが勝手に死んでくれるのはいいとして、どうすればいい?この状況、どうやって脱出すればいい?

 

「アクアくん、覚悟できた?」

「一生できません。」

「そう。なら一思いにやっちゃうね。」

「嫌だぁ、嫌だぁ、嫌だぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 くそっ、解けない‼︎あかねの手を解けない‼︎マジでどっから出てんだよ、この力‼︎

 

「「「「くたばれ〜、くたばれ〜、さっさとくたばれ〜!」」」」

「蹴り殺すぞお前ら‼︎」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 くそっ、なんで俺がアイツらに仕返し出来ねえんだよ‼︎なんで俺が………俺が………

 

「じゃあアクアくん、いくよ。」

「嫌だ………」

「5……4……3……2……1……」

「嫌だあぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 死にたくなぁぁぁぁぁぁぁぁい‼︎

 

「はい。」ベシン!!

「あがぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 そして俺は、あかねのハンマーのようなビンタを喰らった。顔中の骨が砕けるような痛さだ‼︎ジンジンするなんてもんじゃない‼︎立ってられない、意識が保てない‼︎

 

「「「「ぎゃははははは‼︎」」」」

デデーン『伊織、野島君、今村君、山本君、アウト。』

「「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」バン!

 

 アイツらの笑い声が聞こえる………本当に、反吐が………出る………声……だ………な………

 

 

 

 

  side 伊織

 

 こうして浮気糞野郎は、見事彼女のビンタを喰らって死亡したのだった。

*1
既に笑いましたが、最後までお楽しみください。




ということで、蝶野枠はあかねでした!皆さん、くれぐれも浮気はしないでくださいね!
さて、次回から驚いてはいけないです!長かった笑ってはいけない編も残り2話、お楽しみください!
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