酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。


九十二杯目 持ち物検査

  side アクア

 

 俺たちはフィンランドへ向けて出発することになった。今は羽田空港で、北原たちからの見送りを受けていた。

 

「くそっ、なんでアクアだけフィンランドなんだ⁉︎」

「B小町んちんもB小町じゃないのか⁉︎」

「冬のフィンランドで全裸になりたいの、あなたたち?」

「「確かに、それは嫌だな………」」

「いや、全裸以外の仕事あるでしょ⁉︎」

「重曹、俺たちB小町んちんは全裸でしか出演の依頼が来ないんだ。」

「楽屋に入ったら脱ぐのが鉄則だぞ。」

「完全に全裸芸人じゃない⁉︎」

「私は服の有無で仕事時の性別を判断しているわ。」

「判断方がおかしいでしょ、まーちゃん⁉︎」

 

 もちろんちんちん付かない方のB小町の皆と移動する。付く方だったら12月のフィンランドで全裸という地獄になってたな。それに、こんなクソどもと一緒に海外旅行なんて嫌だし。ほんと、居なくて清々するぜ。

 

「つーか、なんでこのおっさんも居るんだよ‼︎」

「仕方ないだろう。世界一の研究者として活躍するこの教授様が、通訳として一番ふさわしいのだから。」

「どこがだ⁉︎」

 

 ちなみに、通訳としてこのクソ准教授を連れてくことになった。他にもっといるだろうに、なんでコイツなんだか………。ウザいからこのままおろして欲しい。あと、カミキはこいつの雑用を伊豆に残ってやらされてる。そこだけはざまあだ。

 

「おい、お土産絶対持ってこいよ‼︎」

「忘れたらチンスピな‼︎」

「覚えてたらあげるわ。」

「「死ね‼︎」」

 

 ということで、俺はクズどもを置いて美人たちと一緒に保安検査場の中に入ったのだった。

 

 

 

 

 

 それにしても、飛行機の保安検査ってめんどくさいな。色々外さなきゃいけねえし。

 

「マリンちゃん、イヤリングも外さないとね。」

「そうね。」

「もちろん保安検査が終わったらつけ直すんだよ。」

「善処するわ。」

「死にたい?」

「ごめんなさい、なんでもないです。」

 

 あかねから渡された呪いのイヤリングを外し、トレーに置く。この他にも腕時計やスマホなども置く。これで大丈夫だろう。

 

 そして、1人1人金属探知機のゲートを潜る。

 

「それじゃあ皆、先行ってくるね〜!」

「ルビー、行ってら〜!」

「そんな張り切らなくてもいいじゃない。」

 

 トップバッターはルビーだ。果たして、無事潜れるのか………?

 

ブー、ブー、

 

「えっ⁉︎」

 

 どうやらダメだったみたいだ。

 

「早速失敗してるじゃない。」

「何してんのよ、アンタ?」

「なんで⁉︎私も分からない⁉︎」

「多分このネックレスですね。」

「あっ、ホントだ!ありがとうございま〜す!」

 

 ネックレスの外し忘れ。まああるあるだろう。首にかかってるから視界に入らないせいで、意外と気づきにくいし。

 

 さてと、次だ。

 

「私は飛行機乗り慣れてるから、ルビーみないな間抜けな真似はしないわ。」

「ホント、かなちゃん?」

「絶対引っかかるって!」

 

 そして、続いては有馬。まあコイツは昔から仕事で全国を飛び回ってるしな。大丈夫だろう。

 

ブー、ブー、

 

「なんでよ⁉︎」

 

 ダメじゃねえか。

 

「ほ〜ら、ロリ先輩も引っかかった〜!」

「うるさいわね‼︎」

「スピリタスはアルコール度数96%と高すぎるので、機内に持ち込めません。」

「ヤバいっ、入れっぱなしにしてた‼︎」

「常備してんのかよ。」

 

 アルコール度数が70%を超えると引火の危険が高く、機内に持ち込めない。だからスピリタスは現地調達。ただコイツは常備してんのか。ヤバい奴だな。

 

 さてと、次だ。

 

「えっと、次は私だね!」

「あかねは大丈夫そうだね!」

 

 あかねは…………本当に大丈夫なのか?俺を殺すために凶器とか持ち込んでるんじゃないか?

 

「あっ、音がしない!」

「大丈夫そうですね。」

 

 大丈夫だった。流石はあかねだ。

 

「ナイフとか持ち込むと思ったのに、意外ね。これで安心して過ごせるわ。」

「マリンちゃん、私がバレるようなヘマすると思う?」

「怖いこと言わないで⁉︎」

 

 前言撤回、全然大丈夫じゃねえ‼︎完全犯罪でも起こすつもりか⁉︎頼むから俺を殺す道具だけは持ってくるなよ‼︎

 

 ちょっと不安が残るが、次に行こう。

 

「さてと、次は私の番か〜!」

「memは大丈夫でしょ。」

「まあね〜!」

 

 memは言うことないだろう。30歳だし。

 

ブー、ブー、

 

「えっ⁉︎なんで⁉︎」

 

 そんなこと無かった。

 

「memちょ、角じゃない?」

「いや、これプラスチックだし、取れるし………」

「年齢が違いますね。」

「そこはよくない⁉︎」

 

 年齢詐称も見抜けるのかよ、このゲート!その機能マジで要らないけどな‼︎あと角取り外せるんだ。知らなかった。

 

 さてと、最後は私か………

 

「皆、行くわ。」

「お姉ちゃん、引っかかりそ〜。」

 

 いっそのこと性別詐称で引っかからないかな?

 

ブー、ブー、

 

 あっ、引っかかった。よしっ、今日から男だな。

 

「本当に引っかかった⁉︎」

「性別ね。」

「近しいかもしれません。股間の辺りに異常が見られます。見せてください‼︎」

 

 そして、係員のお姉さんにチンコ見せろと言われている。これはなんか興奮するな。あかねも事情分かってるし、浮気にはならないだろう。

 

「マリンちゃん………」

「何、あかね?私は脱げと言われたから脱ぐだけよ。」

「そうだね………」

 

 ということで、俺はお姉さんの前でズボンを下ろした。さてと、隅々までじっくり検査してもらうか。

 

「っとこれは………貞操帯⁉︎なんでつけてるんですか⁉︎絶対にこれのせいです!」

 

 あっ、そっちが原因か。確かに電流流れたりするし、余裕でアウトだな。にしても、貞操帯で保安検査引っかかる奴この世に居ねえだろ。

 

「いや、彼女からの束縛が激しくて………」

「係員さん、ごめんなさい!今私が外します。」

「え、ええ…………」

 

 ちなみに係員はドン引き。そりゃそうだ。側から見ると、女が女に男用の貞操帯をつけてるのだから。これを機にあかねも外してくれないかな。

 

 そんな事を思っていると…………

 

「外れない………あれっ、なんで?」

 

 なんとあかねが貞操帯を外せなくなっていた。マジ?鍵が変わった?というか、俺おしっこ出来ねえんだけど。

 

「なんで貴女が知らないのよ。」

「私、鍵交換した覚えないんだけど。マリンちゃん、まさか自分で………?」

「そんな事できるわけないでしょ。」

「確かに……………」

 

 ということは、俺の知らない間に誰かが改造したということ。だとすると昨夜か?酔い潰れて貞操帯つけたまま寝たんだっけ。潰れている間に、誰かが改造したとしか………

 

「まーちゃん、それ私♡」

 

 答えは有馬だった。こいつ、俺を独占するために鍵変えやがったな‼︎

 

「お前かよぉぉぉ‼︎(地声)」

「ひいっ⁉︎」

 

 しまった、思わず地声で怒っちまった。係員さんをビビらせちまったな。

 

「かなちゃん、ふざけないで‼︎これはやっていいことじゃない‼︎」

「恋人に貞操帯つける方がどうかしてるでしょ‼︎」

 

 ただ、これはチャンスだ。有馬とあかねが揉めてるから、一生外すというお願いも通りやすいだろう。これで俺は自由だ‼︎

 

「どっちもどっち。はやく外して。そして一生つけないで。」

「「ダメ。浮気するのが一番悪いから‼︎」」

「嘘でしょ⁉︎」

 

 そんな事はなかった。こうして、俺は泣く泣く係員にチンコを見せ、飛行機内に入ったのだった。

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