酒の子   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
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原作完結記念です!アカ先生メンゴ先生、お疲れ様でした!


九十三杯目 高度10,000mの戦い

  side アクア

 

 なんとか保安検査を終え、俺は無事飛行機に搭乗した。

 

「マリンちゃん、貞操帯没収されちゃったね……」

「当たり前でしょ、あかね。」

「せっかくまーちゃんが私専用になるところだったのに〜‼︎」

「ロリ先輩、頭大丈夫?」

「うるさい‼︎」

 

 久しぶりにチンコ使い放題になったこの気持ち。前回は笑ってはいけないで死にかけるだけだったから、これで本当の自由というわけだ。しかも盗聴器付きイヤリングは機内モード。あかねに会話を聞かれる心配もない‼︎

 

「社長、最近の若い子って怖いですね〜。アネモネもそう思うでしょ?」

「私も同感よ、memさん。」

「分かるわ〜!」

「私だけは巻き込まないで‼︎」

「仕方ないね、お嬢さん。代わりに教授の私が癒してあげよう。」

「ミヤえも〜ん、この人降ろして〜。」

「それは無理よ。」

「ええ〜‼︎」

「酷い⁉︎蒸らしすぎたこのカモミーユめっ‼︎」

 

 しかもこの旅行に備え、フィンランド語まで勉強してきた。もちろん現地を楽しむためにな。たまたまそこに現地の女がいるかもしれないが、誤差の範囲内だろう。

 

「それと皆、今回は予算の都合でエコノミークラスだから。ごめんね。」

「流石に1人片道20万だからなぁ………」

「このアルバイトがもっと頑張ればいけたのにね〜。」

「限度があるだろ‼︎」

 

 そして、今回はエコノミークラス。流石にヨーロッパは高すぎるし仕方ないか。アイドル5人とスタッフ合わせて往復360万だしな。最近の売り上げが好調でスポンサーが増えたとはいえ、キツいのは間違いないか。

 

「それで、座席はこんな感じよ。じゃんけんで勝った順から好きなところを選びなさい。」

「社長、じゃんけんは野球拳ですか?」

「そんなわけないでしょ、有馬さん。普通のよ。」

「あぁ、もう!せっかくまーちゃんの裸が見れると思ったのに‼︎」

「まー?マーは言えるかしら?」

「それは関係なくない⁉︎」

 

 

〜座席表〜

ABC

DEF

GHI

 

 アホな有馬はさておき、ADGが窓側でCFIが通路側か。とりあえず、ナンパに行きやすい通路側がいいな。

 

「はいはい〜!私は既婚者なのでDで!」

「私も婚約が近いからEで!」

「2人の理由は納得ね。じゃあルビーがDでmemさんがEね。」

「「は〜い!」」

 

 旦那がこの場にいない2人が真ん中、確かに納得だ。一番安全にしといた方がいいからな。そして、俺の通路側とは被らない。最高だ。

 

「では教授の私がFの席を…………」

「右代宮さん、あなたはCで。」

「何故だ⁉︎」

「私がFでもいいです?」

「いいですよ、アネモネさん。あなたはうちのmemさんとも仲良いので。」

「ありがとうございます〜!」

「アネモネ、よろ!」

「よろ!」

 

 准教授は危険だから通路側。納得だな。そのまま隙を見て飛行機から落としてしまおう。アネモネも歳の近いmemの隣。これも納得。だとすると、俺はIだな…………

 

「ミヤコさん、私はI………」

「かなちゃんがG、マリンちゃんがH、私がIでお願いします。」

「ちょっとあかね?」

「私も賛成。」

「有馬まで⁉︎」

「じゃあそれで。」

「なんでよ…………」

「マリンちゃん、私から逃げられると思った?」

「怖いこと言わないで!」

 

 嘘だろ⁉︎あかねに秒で決められたんだが………ふざけんなよ。こんな横暴、あってたまるか‼︎絶対途中でゴローしてやるからな‼︎こっちはフィンランド語、覚えてきたんだし!

 

「それじゃあ、私がAであなたがBね。」

「私の隣がおっさんだと⁉︎」

「うるせえな、お前‼︎」

「ちなみに皆、機内での酒盛りは常識の範囲内でお願いね。」

「社長、野球拳は常識に入りますか?」

「入りません。」

「そんな………っ‼︎」

 

 ということで、無事全員の座席が決まったのだった。

 

 

〜座席表〜

 

←窓           →通路

ミヤコ バイト  准教授

ルビー memちょ アネモネ

有馬  マリン  あかね

 

 

 

 さてと、両脇を挟まれたんだが…………どうするべきか………

 

「あ〜、機内でスピリタス飲めないの腹立つわね〜。ほんと法改正しないかしら?」

「分かる。私たちのソウルフードなのにね。」

「2人とも、あれ持ち込んで爆発したら皆死んじゃうからね⁉︎」

「「その前に飲み切るから大丈夫。」」

「そういう問題じゃないよ〜!」

 

 よりにもよって通路側に屈強なあかねがいるという大問題。有馬も有馬で機内食の酒で殺してくる可能性もある。この地獄の布陣をどう切り抜けるのか………

 

「まあ仕方ないから、普通のお酒でも頼もうかしら。」

「そうね。」

「すいませ〜ん!」

「は〜い。」

 

 いきなり酒できたか。ここで飲まないのもアレだし、無難なものでも頼んでおくか。もちろん酔い潰れないように。あくまで今回は機内のフィンランド美女を捕まえるのが目的だしな。

 

「お酒を頼みたいんですけど………」

「どれにされます?」

「私は日本酒の熱燗でお願いします!」

「おお、意外とお酒飲まれるのですね!」

「結構好きなので!他2人はどうする?」

 

 あかねは日本酒か。確かに好きだもんな。にしても、一発目にそれは他の人からしたら酒豪認定させるぞ。PaBはヤバいのしかいないから霞んでるけど。

 

「私はウォッカのストレートね。」

「大丈夫ですか、お客様⁉︎ストレートで飲むものじゃないですよ⁉︎」

「本当はスピリタスを飲みたいんですけどね。代わりよ。」

「ええ…………」

 

 有馬はウォッカのストレートでCAをドン引きさせてる。そりゃそうだ。普通は強くてもロックにするからだ。何も割らずに飲める奴なんてそうそう居ない。

 

 さてと、俺の番か。PaBならここでスピリタスなのだが、今回は違うぞ。ここは軽く、だ。

 

「私はビールで。」

「「そんな弱いお酒で大丈夫⁉︎」」

「そんな心配のされ方あります⁉︎」

「大丈夫に決まってるでしょ。以上でお願いします。」

「はい………」

 

 なんでお酒の足りなさで心配されるんだよ。別に軽く酔う程度だから問題ねえっつーの。CAの人もビックリしてるし。

 

 

 

 しばらく待ってると、お酒が到着した。

 

「すいません、お待たせしました!」

「いえいえ!」

 

 まずはこれをちょろっと飲んで、トイレに行きながら考えるか。そう思いながら、プルタブを開けると…………

 

「おっとつい。」コポコポ

 

 有馬がウォッカをビールの中に突っ込んできやがった。

 

「あなた何してるの⁉︎」

「いや〜、まーちゃんがお酒苦手かな〜って思って………お水で割ってみた!」

「頭かち割っていい?」

「きゃー怖い、もう♪」

 

 そう言いながらボディータッチしてくる有馬。コイツ頭おかしいんか?ビールをただのウォッカで割るとか、どういう神経してるんだ?

 

「マリンちゃん、私の熱燗で割った方がよかった?」

「あかね、真似しなくていいぞ。」

「そうよ。熱いものでキンキンのビールを台無しにするとか、何考えてるのかしら?」

「そこじゃないわよ。」

 

 あかねもあかねで頭おかしいし。コイツら一体なんなんだよ。いい加減にしてくれ。

 

「いい?私は軽く飲むだけなの。言われたでしょ、常識の範囲内で。」

「でもそう言って、ナンパするつもりでしょ。」

「それは…………」

「あかね、潰すわよ。」

「そうだね、かなちゃん!」

 

 くそっ、ふざけんなし‼︎ただちょっとゴローしたいだけなのに、これはあんまりだろ‼︎あかねとサシならまだ勝てるけど、有馬も含めたら勝てるわけねえ‼︎くそっ、何か役に立つものは…………前の席か?

 

「mem、助けて。」

「マリンたん、あんまりどんちゃん騒ぎしないでね。」

「ここ機内だよ、お姉ちゃん。」

「お・し・ず・か・に!」*1

「えっ?」

 

 全然役に立たねえじゃんか‼︎お前ら人が殺されようとしてんだぞ。それなのに我関せずはどうなんだ⁉︎最悪お客様の中にお医者様はいますか、とかやり出すぞ⁉︎いや、医者は俺なんだけどさ‼︎

 

 くそっ、酔いすぎない範囲で飲むしかないのか………っ‼︎そう思って、水割りビール、いや、ビール割りウォッカを飲むと…………

 

「あれ、美味しい。」

「でしょ?」

 

 意外と美味しいことがわかった。

 

「私もビールのCMとかでよくやるわよ。酔いやすいし飲みやすい。まあスピリタスじゃないから効果は弱いけど。」

「本物のスピリタスならもっとすごいのね。」

「ええ。」

「かなちゃん、前居酒屋の乾杯のビールでスピリタス持ち込んで怒られてたっけ。」

「そんな事もあったわね。」

「何してんの…………」

 

 有馬がスピリタス中毒なのはさておき、確かにこれは効果的だ。宅飲みとかで最初はビールってなった時に、今までだとなかなかテンション上げられなかったのが、これならテンション爆上げになる。流石のアイディアだな。

 

 そして、この酔い方ならこの2人の包囲網を掻い潜れる‼︎

 

「ごめん、ちょっとトイレ………」

「あれ、もう酔ってきたの?」

「うん…………」

 

 酔ったフリして一旦トイレに行き、そのまま帰って来ずにゴローする!これなら自然にいける‼︎

 

「心配だからついてくね。」

「頼んだわよ。」

「えっ…………?」

 

 全然ダメだった。よりにもよって強い方が着いてくるなし………

 

 

 

 

 トイレを終えると、また俺は酒を飲まされるハメになった。

 

「アンタのウイスキー、頼んでおいたわよ。」

「ねえ有馬、せめて氷が欲しいんだけど………」

「何?PaBのくせにストレートで飲めないの?」

「アルハラで訴えていい?」

 

 更には有馬が勝手に酒を頼んで、俺を殺そうとする始末。

 

「マリンひゃ〜ん、にほんひゅもにょむ〜?」

「あかね、酔いすぎ。はい、普通の水。」

「ありかがと〜!」

 

 あかねに至ってはベロンベロンになる始末。コイツPaBにしては弱いんだから無理するなってのに。なんなら最近は俺の方が強くなった。PaBで鍛えすぎて逆転したのだ。

 

 にしても、これミヤコさんにバレたらぶちギレられるな。早くなんとかしないと…………

 

「あなた、もう寝た方がいいわよ。席変わるからこっちきて。」

「なら私が代わるわ。マリンもどーせ潰れるでしょ。」

「潰れるじゃなくて潰すの間違いでは?」

「確かに〜!」

「あっ、かなひゃ〜ん!しゅき〜!」

「はいはい。アンタは奥で大人しく寝なさい。」

「ひゃ〜い!」

 

 ということで、有馬とあかねが席替えし、あかねを寝かせて事なきをえた。めでたしめでたし………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3人とも………」

「ミヤコさん⁉︎」

「ホテルに着いたら説教ね。」

「「あっ、はい………」」

「zzzzzzzz」

 

 と思ったら、ミヤコさんにバレて無事怒られたのでした。めでたくねえ‼︎

*1
アネモネ




あかねが怒られるって何気に初ですね。酔ったあかねが可愛いので、つい書いちゃいました。
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