突貫工事なのでやや支離滅裂ですが……なんかこれ変じゃね?とかあったら遠慮せずに言ってください。間違えてたら訂正します。
それと、いつも誤字報告等ありがとうございます。
助かっています。
その後。阿久根くんと古賀くんの戦いは再開され、阿久根くんが三角絞めを決められたので真黒くんが下を脱いだり、古賀くんが脱臼したので名瀬くんが下を脱いだりした。前代未聞のパンツバトルだ。戦っている二人は真剣なんだけどね。
「……真黒くん、阿久根くんはどうやら気付いたみたいだけど……結構えげつない指示をするんですね。暴れる女子を屈強な男子が無理矢理押さえ込むとかいう地獄絵図が描かれますけど」
「まあ確かに描かれるのは地獄かもしれないけどね、やってもらわないと地獄を見るのは僕たちだ。それに
「まあそうですね。私に出来るとすれば
実際、私には阿久根くんと同等の縦四方固めは出来ないと思う。いやまあ、普通の縦四方固めならば可能だが……あれは才能や
「なるほど、エネルギーの限界が来ると動けなくなる……仮面ライダーが好きってのも伏線だったってわけですね。実際古賀くんはウルトラマンだったと、そういうわけだ」
「そういうことさ。さて、ここまで来ればこちらの勝ちは決まったようなものだ……故に! 勝ち名乗りを上げさせてもらおうか!」
……パンツ姿で? そのまま行くの?
「僕の
パンツ姿でなければなあ、この人もカッコよく見えるんだけど……なんというか、二枚目になりきれてない感があるよな。
おっと、名瀬くんがセーラーブラウスを脱ごうとした……が、真黒くんがそれを止めた。やはり真黒くんはこの時点で気づいていたっぽいな。
真黒くんに言われるがまま、顔の包帯を取ろうとする名瀬くんを古賀くんが止めるが……
包帯の下から現れたのは、目が覚めるような美人だった。
……まあ、元も子もない事を言うが……彼女は
──それが彼女には、名瀬くんには、くじらくんにはこの上ない苦痛だった。家庭に恵まれたから。家族に恵まれたから。生まれに恵まれたから。容姿に恵まれたから。才能に恵まれたから。環境に恵まれたから。人生に恵まれたから。どれだけ逃げてもどれだけ避けても、湯水のように幸福が湧いてくる。雑草のようにそこら中から生えてくる。
くじらくんにとって、幸福は毒だった。安寧に身を
苦境に身を置き、苦痛に身を晒し、苦行にのみ生きる。そうして地獄よりも地獄らしい地獄で、半ば拷問に近い日々を過ごしてこそ、真に価値のあるものが生まれるのだと信じて疑わなかった。疑う時間すら惜しかったから。
その
だからきっと、くじらくんが泣き真似をしながら真黒くんの懐に飛び込んで『ノーマライズ・リキッド』……
「真黒さん……じゃあ、全ての女子を妹だと思っているっていうのは」
「おいおい阿久根くん、そんなの嘘に決まっているだろう? まさか僕が妹でもない女子のスカートを……」
あれ? 変態……じゃない、真黒くんが黙り込んで何かを考え始めてしまった。何か悩むようなところがあったかな?
「……杵築ちゃん、一応聞いておくが……君、
「えっ? いや、特にはしてないですけど……」
……解析されてるな。なんでいきなり私を……しょうがない、ものは試しだ。解析し返してみるか。
ふむふむ……あーなるほど、流れとしては自然だったから気づいてなかったけど、
「……なるほど、納得いった!
「いえ、私は別に大丈夫です。それより、いいんですか真黒くん。名瀬くん……くじらくんの事は抱きしめなくても」
「いいや、丁度抱きしめようかと思っていたところだよ。さ、くじらちゃん。不幸はもう十分味わっただろう? お前だって少しくらいは、幸せになっていいんだよ」
「…………お」
よし、ひとまず原作の流れに合流だ。ここで流れに乗っておかないと、めだかくんが改神モードになれなくなるかもしれないからな……本当に申し訳ないが、真黒くんにはくじらくんに刺されてもらうしかない。
「お兄ちゃんっ……!」
いやあ、迫真の演技だねくじらくん。私も何も知らなければ騙されていたかもしれないね。よし! とりあえず私の仕事はここで終わり! 後は流れに身を任せ……れ……あれ?
──なんで私に注射器が刺さってるんだろう。
もしかして、名瀬くんが私を狙った……いや、違うな。
「杵築ちゃん……!? どうして僕を庇った!?」
「さあ……? 罪悪感とかじゃないですか……?」
私が、二人の間に割って入ったのか。やっべえ、やっちまった……こっからストーリーどうなるんだ……? あー、あたまはたらかない……。
「チッ! 肉親を自分の手で実験台に出来れば俺はより不幸になれたってのによー……ま、いいか。それでどうよ、使い心地の方は」
「ヤバめの……ねつだしたときみたい……」
「くじらちゃん……まさか、その薬は……!」
「『ノーマライズ・リキッド』!
あーくそ、想像してたより八倍はきつい……もしかして、今までまねしようとした
「からだあつい……うごけない……あたまにもやがかかる……まぐろくん、さされるな……!」
ああ、まただ。げん作どおりに進めるならまぐろくんは刺されたほうがぜったいにいいはずなんだけど、頭でわかってても口がかってに喋っちゃう。
「めだか、くんにも、つたえて……! むりは……するなって……あと、ごめん……って……」
おきて、られない。あつい……ねむい…………みえない………………たえられ、ない……………………。
──たすけて。
数十分後。
「──はっ!? ここは地下研究所!! 私は杵築雪!! よっし覚えてる!
いやー、危なかった……うう……
「おう起きたかよ雪! 寝起きで悪いがちょーっと手伝ってくれよ、お得意の剣道で!」
「……はは、私、置いてかれたのか……」
いやまあ、ね。どう考えても足手纏いだし、恐らく原作通りに攫われたであろうめだかくんを奪還するには、私がいない方が絶対にいい。だけど、まあ……少しだけ傷ついた。ほんの少しだけね。
「さて、くよくよするのは終わりーっと。まだ全然体
私の目の前にいるのは、原作で『チーム負け犬』を名乗っていた面々……冥利くん、冥加くん、宗像くん、高千穂くん、猫美くん、そして……何気に初対面の
チーム負け犬がいて、生徒会メンバーがいないって事は、つまり。『
念のため、本当に他意はないが念のため……彼ら彼女らを知らない人がいるかもしれないので、解説しておこう。
『
『
『
『
『
……正直、ここは
「ハッ、
「
斬り込む。あー、最悪だぜ全く。よりによって
「なっ……糸島を、
「お前……
「うるさい、寝起きで頭に響くから騒ぐな」
斬り込む。斬り込む。それにしても……『
斬り込んで、斬り込んで、斬り込む。よーし、制圧完了……顔が無いとどれが誰だか分からないな。
「なんて! 流石に少年誌でやるにはあまりにグロすぎるからね、
はあ……悪者っぽい演技も疲れるな……一応言っておくけど、本当は私だってこんなことしたくなかったんだからな。マイナス十三組に行けって言った奴が悪いんだ。私は悪くない。
……最初にマイナス十三組に行く案出したの、私だ……ごめん、やっぱ悪いの私だった。
「冥利くん! とりあえず起き抜けに敵っぽい奴らが六人いたからまとめて日本刀で斬り刻んでやったけど……これでいいかな?」
振り返りながら私はそう言ったが、そこにあったのは血の池と──
……まさか。
『うん、上出来だ。ところで冥利くんって誰のことかな?彼氏とか?』
「……………………………………嘘」
『や、久しぶり、
「お兄ちゃああああああああああああん!!!!!! 会いたかったああああああああああああ!!!!!!」
本物だ! 久々に本物の球磨川禊だ! うわー何年ぶりだろう中一の時以来だよ興奮してきた抱きついてやるぜこの野郎!
あっそうだ、いいこと思いついた。多分漫画映えするぞこれ。お兄ちゃんお兄ちゃん、ちょい耳貸して。ごにょごにょこそこそ。
『……いいね。折角久しぶりの再会なんだ、出来るだけ強烈に再会したいとは僕も思っていたし……その案乗ったぜ』
うっし! これで読者達には私が裏切り者の悪者って印象づけられる! どうせなら善も悪も体験したいからね。これも人生経験って事で。
「よし! じゃあまずは私をボッコボコにして!」
『実の妹をボコボコにするなんて気が引けるなー』
いやー、めだかくん、どんな顔するかな?
楽しみだぜ。
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