今回、過去一で独自設定が暴走します。
お気に入り数が減りそうで怖いですが、思い斬って投稿しちゃいます。お覚悟願います。
「OK! 負けていいなら
「なっ……『
「私達にも見境なく……いや! どころかこれは──倉庫の壁や床にまで見境なく亀裂が走っている!? なるほど、10年ぶりのあのスキルですね!」
志布志が気合を入れて叫んだ直後、その場にいた全員の体と、決戦場である倉庫全体に亀裂が走った。『
──通常であれば、この後名瀬が『
「…………は? いや、いやいや、
善吉は隣にいた
「はっ……はっ……!! おい球磨川テメェ、まさか
善吉は一通り吐き終えてから禊に向かって疑いの目を向けたが、肝心の禊は驚愕の表情を隠すことをしなかった。
『……いや、そんな、そんなことが、あるわけが……あの
「球磨川ッ!! 貴様、考えるより先にする事があるだろう!!
『……それもそうだね。そもそも大体昔の僕とは違って、今の僕には『
めだかの叱責によって一瞬の自失から復帰した禊は、
起き上がってきたのは球磨川
「なっ……
『……誰かな、君は。僕の知人にかなり似ているが、妹の面影もあるみたいだけど』
「おっとこれはいけない、僕とした事がどうやって名乗るか決めていなかったぜ。いやー失敬/ごめんねー。私もどうかと思うけど、何せ急拵えの後付け設定だからさ、少しの不備は見逃して欲しいかも!」
突如として現れたその少女の在り方は、
『なんでもいいんだけどさ、僕の妹の体で好き勝手しないでくれるかな? どこの誰だか知らないけど、僕だって妹の体を好き勝手されれば怒るんだぜ?』
「いや待ってよお兄ちゃん。姿形は変わったし/話し方や立ち振る舞いも変化することはあるけれど、それでも僕は/お兄ちゃんの妹の球磨川
『……どうやら、あながち嘘でもないらしいね。ちゃんと
「うーん、どうしようかな。今ここでネタバラシしちまうってのも、まあありといえばありだけれど……/まあ大体そんな感じだよ。後々お兄ちゃんの『
理由を説明されて禊は納得行ったようだが、それ以外の面々からすれば訳が分からない。見知った顔が、突然見知らぬ顔になってしまったのだから。
「ところで貴様……いや、
「あー……ごめんね善吉くん。バズーカー・デッドを受けると私の体はヤバいことになるって説明し忘れてたよね。ごめんなさい。色々ぶちまけちゃった」
「……いや、お前が無事なら、俺は別に何だろうが構わねえんだけど──色々ぶちまけたのは俺も同じだし──ただ、なーんかお前のその感じ、身に覚えがあるんだよな……」
「……へえ、なるほど。多分それは善吉くんの勘違いだと思うぜ? 僕は今も過去も未来もこんな感じだからね。/だからあんまり気にすることないと思うよ? 私と善吉くんが親友だってことだけ分かってれば十分だよ!」
遡ること数分。いつもの教室で安心院さんと私は、お菓子をつまみながら駄弁っていた。
「君も難儀だねえ。まさかたったの一週間で二回も死ぬ羽目になるなんて」
「本当にねー。あっそうだ、この前お礼言い忘れてたよね、スキルの。ありがとう。有効活用させてもらうね」
「いやいや、別に気にしなくてもいいよ。あんなのは僕にとって容易いことだからね、寧ろもっと頼ってくれたっていいんだぜ?」
いやー、そういうわけにもいかないでしょう。そもそもといえば、私がバズーカー・デッドの存在を忘れていたのが悪いんだから。
「まあ君がそれでいいなら、僕から言うことは何もないさ。ただひとつ、聞きたいことはあるけどね」
聞きたいこと? いーよいーよ、答えちゃう。私に答えられることならね。恩返しというか、借りを返せるならそれくらいへっちゃらよ。
「そうかい、それじゃあ遠慮なく。まあ何となく僕も分かっちゃいるんだが……
えっ。
あー……。
えっと……。
「……分かんないや。たびたび斬ってるから……」
「まあそんなことだろうと思ったぜ。古傷が開いたにしては、あまりにダメージが大きすぎたからね」
確かにそうだけど……そんな一瞬で気づかなくてもいいじゃん。みんなには一生内緒にするつもりだったのに……。
「ちなみに、どんな感じの事を斬り込んでたか聞いてもいいかな。恩着せがましいかもしれないが、まあスキル代としてね」
それを言われたら私は断れなくなるんだが……はあ。
「まあいいや。取り乱した時にパッと気持ちを斬り変えたり、怪我をした時に斬って治したり……あー、あとは何かやらかした日に、自戒の意味も込めて切腹したりとか」
他にも「
「へえ。球磨川くんとは違って
「黙っててごめんなさい……」
「よろしい」
言い訳をするのであれば、どうせ安心院さんは気づいてるだろうしいっかって思ってたんだ。だけど流石にこれは私が悪い。素直に謝るが吉だ。
「で、これからどうするんだい?」
「え? どうするって言うと……」
「これから先会計戦、副会長戦、会長戦が控えているわけだが、その度に君は死ぬつもりかい? 心の片隅を間借りしている僕が言うことでも無いと思うが、毎回死なれると流石に迷惑なんだよね」
えーっと……本当にお前が言うことじゃないなそれは。ただ……確かにこれ以上死ぬ意味もないよな。というかそもそも今回は死ぬ予定なかったんだけどね。
「そう言われてもなー……今はまだ、死ぬのを避けるためだけに
「いやいや、僕が言いたいことが分かってないみたいだからこの際はっきり言うけど、
──はえっと、それは? つまり、どういう事? ドラゴンボールのフュージョン(あるいはポタラか)よろしく、私と安心院さんが融合するって事?いやまあ、面白そうな試みではあるけど……。
「……乗っ取ったりしない?」
「しないしない。そもそも大体、乗っ取れるんだったらもうやってるさ。だから安心してくれよ(安心院さんだけに)」
こっわ。そういう事さらっと言わんでくれ、
「まあ、言いたい事は分かったよ。つまりあれでしょ?私の身に危険が迫った時、安心院さんが約一京のスキルで助けてくれる、的な」
「その通りさ。危なっかしくておちおち昼寝もできないからね」
「お前、私達が命削ってる中で昼寝してんのか……」
「睡眠の導入に丁度いいんだよ、みんなが頑張って鎬を削ってる様子は」
こいつ……悪魔か?
いやまあ、悪魔か。
ドラゴンボールならブロリーだよ。
「つってもなあ、そもそも私達で身体を共有するってどうやってやるの? 安心院さんのスキルでどうにかするの?」
「いや? どうにかするのは君さ、僕じゃない。ほら、独自設定を押し通すのにピッタリな
あー、なるほど……でもそんなことしたら、私の
「この前もらった
「いや別に? いらないからあげただけだけど」
「違うんだ……」
それより今さらっと「いらない」っつったか? 流石人外、このレベルのスキルくらいならいくらでも持ってるってわけか。
「つまり蘇った瞬間に
「大正解。僕の思いを汲んでくれて何よりだぜ。さ、
こうして、私と安心院さんの愉快な二次会は終わった。結局最後までお菓子は食べきれなかった。もったいない。
というわけでどうも、球磨川
結局あの後私達は戦う前の約束を守って箱庭学園から出て行こうとしたんだが……古賀くんがめだかくんを説得して、くじらくんが自分の負けを宣言して、結局出て行く事は出来なくなっちまった。まあこれでいいんだけどね。
で、今私は何をしているかというと……螺子を捩じ込まれて尋問されていた。
『さて、悪い事は言わないからさ、早めに吐いたほうが身のためだと思うぜ?』
「えっと、何のこと……」
『
「…………」
『僕は寛容な兄だから妹の交友関係にとやかく言うつもりは無いけどさ、もし妙なことをするようだったら──』
「──ふーん、そいつは魅力的な提案/大丈夫だよお兄ちゃん! 主導権は私の方にあるから! だから、ねっ! いい加減お腹が痛いから螺子を引っ込めて欲しいなー!!」
『うん、それならいいんだ。妹に友達が増える事は喜ばしい事だからね、おめでとう
「あはは……ありがとね……」
一瞬でバレたな……ってことは、お兄ちゃんが
特に、安心院さんには。
はい。『
独自設定タグがあって良かった。
ちなみに、安心院さんと