日間ランキング5位になってて滅茶苦茶感謝しています。
それなのに今回雪の出番が滅茶苦茶少ないです。ごめん。
眠気を堪えながら書いてるので変なところがあるかもしれませんが、もしなんか見つけたらじゃんじゃか報告しちゃってください。いつも助かっています。
「──ハッ!?」
………あれ、もしかして私ってば気絶してたか? どのくらいの間気絶してた? ってか、
あーいや、思い出したわ。私の周りだけ
違う違う、そんなことより……
「ぐっ……動け、ない……!」
なんかさっきから体が重たくて
じゃない! やべえぞこれは非常にまずい!
自慢じゃない……いやごめん、普通に自慢だが、
そこで問題だ。友達が冥利くんの爆破のせいで瓦礫の下に生き埋め……いや、生きているかどうかも正直怪しい状況。さて、めだかくんはどうするでしょう?
① 『乱神モード』になって冥利くんをボコる。
② 『乱心モード』になって冥利くんを以下同上。
③ 『乱真モード』以下同上。
正解は①の『乱神モード』になって冥利くんをボコるでした。他二つは漢字が違うので間違いだ。ぜひ覚えて帰ってね。
ともかく、だ。このまま私が瓦礫の下にいると、
なんだっけ、あの……なんか美味しそうな名前の……そうだ。風紀委員会
……二発目の打撃音がした。ってことは、そろそろめだかくんが校舎を引き摺りながら冥利くんに接近していく描写が入るはず。できればその前に脱出したいが、どうやって脱出しようか……。
……背に腹は変えられない。喜界島くんの真似して瓦礫を吹っ飛ばすしかないか。今の状況だと、文字通りに手も足も出ないからな。声でどうにかするしかないだろう。幸いなことに、剣道のおかげで発声には自信がある。
「だけど……失敗すれば……」
恐らくは、良くて酸欠。最悪の場合、コンクリートの粉塵などを吸い込んで肺機能に障害をきたすだろう。しかし、
というか、私のせいで原作キャラが死ぬとか容認できない。断固として認めない。なぜならそこは、数少ない私の地雷ポイントその②だ。『原作生存キャラ死亡』タグ。
ちなみにその①は剣道を馬鹿にする奴だ。
馬鹿にするならやってからにしろ。
つい数分前まで圧倒的優位に立っていた雲仙冥利は、一転して命の危機へと
「いきなり動けなくなってびっくりしたか? ケケケ! そんな顔もできんじゃねーかよ!」
数秒前まで雲仙冥利へ向かって猛進していた黒神めだかの体は突如として硬直し、その拳が雲仙冥利に届くことは無かった。それを見た上で雲仙冥利は、体が止まったからくりを解説してのける。
「さっき投げたのはスーパーボールでも火薬玉でもねえ。スーパーボールがフェイクで火薬玉が本筋だとするなら、こいつはオレの最後の切り札──
その糸は『
しかし、それは
雲仙冥利は間違えた。読み違えた。履き違えた。黒神めだかが人でも獣でもなく、
文字通りに
あるいは、
黒神めだかは、前進を開始した。その体に多くの切り傷を作りながらも、なお怒りに身を任せ前進し続ける。その姿を、化け物と呼ばずして何と呼ぼうか。
一歩。
「網で私は捉えられない」
二歩。
「八つ裂きになら既にされている」
三歩。
「雲仙冥利!」
「貴様は私の心を引き裂いた!!」
黒神めだかが歩みを重ねるたび、糸の支点となった校舎の鉄筋が破損していく。それはつまり、学校の校舎よりも『
「……防御は崩され、攻撃は通じず、切札はまるで切れやしねえ。情けねえ限りだが、オレにはもう何も残っちゃいねえ。だが……」
「黙れ雲仙冥利。戯言を弄する暇があるのなら、貴様が爆破した雪への謝罪だけを考えて逝け」
「ケッ、そーかよ。だがな、それでも黒神! オレは人間が大嫌いだ!! じゃあな生徒会長さんよ、てめーはオレを最期まで改心させられなかったなあ!!」
「貴様は改心しなくていいよ……貴様に明日は来ないからな!!」
弱者はただ、強者に排されるのみである。故に、勝者である黒神めだかが、敗者である雲仙冥利の顔面目掛けて拳を振り下ろした事も、自然の摂理であった。
しかし、しかし。
黒神めだかは圧倒的な強者であり、また圧倒的に孤独である、この世で最も化け物らしい化け物でもあったのだが。
幸運な事に、彼女には『友』がいた。
「やめろめだかちゃん、やりすぎだ」
「落ち着きなって。私は無事だからさ」
拳を止めたのは人吉善吉。足を止めたのは阿久根高貴。体を止めたのは喜界島もがな。そして杵築
ふー、危なかった。マジ危なかった。声で吹っ飛ばした瓦礫が、運悪く私目掛けて落ちてきた時は流石に死を覚悟したね。そのせいで思っていたより時間を食われてしまった。
あんな凡ミスと悪運のせいで序盤の名シーンに私だけ写れないとか、そんな事になったら目も当てられない。いやまあその場合、当てられないのはスポットライトか。笑えないよ。
ぐぁー、喉痛い……喜界島くんも大概やべえな。あんな大声出したら普通は血反吐とか吐くだろ。おかげで私の可愛らしい声がガサガサの台無しだ。どうしてくれるんだ、冥利くん。君のせいだぞ。
「……離せ貴様達、巻き込まれたいのか」
「うん、そうだよ。あたし達は黒神さんに巻き込まれたいんだ!」
「めだかさんになんと言われようと、俺達は生徒会を辞めません」
「めだかくん。焦らないで、一回周りを見てみなよ」
「……めだかちゃん。俺達はもう二度と、お前を一人にはしないよ」
……恥ずかしいぃぃ……これ漫画だと私どうなるんだ? こんないいシーンに声ガッサガサの奴がいていいのか? 場違いじゃない? 大丈夫? あああ全てが不安だ……髪型も崩れてるしさあ、最悪! それもこれも全部冥利くんのせいだよ!
──さて、そういえばここはめだかくんが冥利くんを生徒会に勧誘するシーンだが……どうなるんだろ。何も考えないで動いてたからどうなるか分かんないな。
「……雲仙二年生、本当であれば貴様には生徒会副会長の座に就いてほしかったのだが、見ての通り現在その席は埋まっていてな。非常に残念だが、生徒会に入るのは諦めてくれ」
「ざっけんなお前! 何でオレが生徒会に入ろうとしてるって
おおう、至極真っ当なご意見だ。そりゃそうだよな、数秒前まで本気で殺し合ってた相手から勧誘されたって、のこのこついてく訳ないよな。私の兄はそれやるけど。
「ところで雪。無事なことは分かったから私はこれ以上ないほどに安堵しているが……貴様、喉はどうしたのだ? やけに痛々しい声になっているし、一目見てわかる程度には腫れているが」
「あーこれ? 爆発で瓦礫に埋まっちまったからさ、脱出するために思いっきり声出したらこうなった」
「雲仙二年生、やはりもう一発殴ってもいいか?」
「勘弁してくれ……これ以上はマジに死ぬぜ」
んふふ。やっぱりめだかくんってば、私のこと意外と好きだよな。何が切っ掛けかは良く分かんないけど。半袖くんも何か知ってるなら教えてくれればいいのに。ケチ。
……さて、言い方は悪いが、ここまでは所謂前座……もとい、導入部分に過ぎない。ここから先、『
そろそろ真面目に、これからのことについて考えねえといけないかな。楽しみで仕方ないぜ。
……あれ、今回私の影薄くないか? やった事も瓦礫から脱出してめだかくんの拳を両手で包んだだけだしな。なんだよもう、いつになったら目立てるんだよマジで。
まあそれも『
数日後。最近仕事が少なくなってきたので「嵐の前の静けさかなー」なんて思っていたら、めだかくんが学園理事長である
肝心の私はというと、ようやく『めだかボックス』の話が広がって行くんだなあと実感し、感動のあまり校舎内を鼻歌混じりでスキップしながら巡回していたのだが。
「
「あの、分からなかったのでもう一度お聞きしても?」
「
「……えーっと」
「
どうしよ、マジで目の前にいる子……
「
ヤバいって。本当になんて言ってるんだ。目を細めたから多分機嫌が悪いんだろうけど、それにしたって要求も要望も分からないんじゃあ解決のしようがない。
「
うわっ、100kg越えの鉄球を手に構えたってことは……もしややる気か? 私と? なんで??? 理由を説明してよ。
もうやだよこいつ。
助けてくれめだかくん。
数字言語の解読は諦めました。
流石に許して欲しいです。
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